詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かのために 伸ばした手が
たとえば望まれない優しさだったとして
それを誰が知ることができただろう
優しさはきっと頭より先に心が動くから
人は人に優しくせずにはいられないんです
ありがた迷惑でも余計なお世話でも
あなたの為に何かがしたくて あなたの助けになりたくて
僕は報われないとしても あなたに手を伸ばすよ ありがとうが聞きたいわけじゃないけど
あなたの笑った顔が見れれば それでいいから
あなたの明日が 晴れ渡れば 儲けものだから。
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何か楽しいことがないかなあ
ふらふらしながら探している
アイデアのひとつくらい落ちてないかな
あわよくばイメージ膨らむような
僕の中の小さな卵が音を立てて割れる
生まれたての産声
新しい歌の出来上がり
軽やかなステップ
足音が聞こえる
ほらね 摩訶不思議
いつの間にか 手のひらの上に
落ちてくる ヒナ鳥。
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おしえておくれよこの世界の飛びかた
いつからか 長い間のうちに忘れてしまった
歯車ばかりの機械仕掛けの街で
僕は古くさい歌を歌っていた
空を飛ぶことをやめてしまった僕らは
空を飛ぶための翼をなくした
それなら イメージしよう心に羽を描く
おしえておくれよあの空の飛びかた
世界を我が手にしたような気持ち
この胸にあったはずの気持ち
もう一度、抱きしめたいから
下手くそでも危なっかしくても
どっちつかずでもいい
まだ知らない 世界に行きたいんだ
まだ知らない ぬくもりにふれたいんだ
新しい街の風に吹かれたいんだ。
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はじめてのステップ 軽やかに踏み出して
七色の産声が 世界を染め上げた
まだ知らない 色
まだ知らない 音
見たこともない景色
開けたこともないドア
知りたいようで知りたくないような
そんな気持ち 止まらない
ドキドキ ウキウキのさなか
いまだかつてないときめきを抱いて
今 少しずつ 心は生まれ変わるよ
明日には また 違う今日の僕が
違う色と形で 笑い泣くだろう
そんな 予感を はらんで
長い夜は明ける
風が鳴らしたベル
ページの先のあらすじ
順を追うだけの簡潔なストーリー
いつか出会った 言葉
いつか出会った 気持ち
忘れたはずのメモリー
押し花にした思い出
引き出しの中にしまった小さな虹
すべての美しいかけらたちが集まって
出来たような 世界が輝いている
美味しそうに舌なめずりをして
今日が運ばれてくるのを待ちわびてるよ
悲しみまで平らげたらそれは素敵だね
好きなものはあとに残して
雨上がりに 青い空に出会えたら
お腹いっぱいさ
満たされては すぐに空っぽになる
この気持ちは 欲張りだから
いつまでも わがままに何でも欲しがる
それでも一番大切なものを知っている
それだけで いい
ドキドキ ウキウキのさなか
いまだかつてないときめきを抱いて
今 少しずつ 心は生まれ変わるよ
明日には また 違う今日の僕が
違う色と形で 笑い泣くだろう
そんな 予感を はらんで
長い夜は明ける。
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美しい言葉を 僕たちは知っている
愛の名をかりて誰かを傷つけても
それはきれいごとで隠されてしまう
「愛」を歌うには
まだ僕たちは何も知らない
「愛」を歌うには
まだ僕たちは心を知らない
だから すぐに ひび割れてしまう
脆い心は 容易く傷ついてしまう
空に舞い上がった言葉だけ
星みたいに輝いて
地べたに 踏みとどまったように
こじんまりとした歌は
ただ、欲張らず
身の回りの小さな世界で
懸命に生きるのに
本当の愛なんて無い
それでも 本当の愛に一番近い気持ちで
歌う僕たちには 光なんていらない
僕たちが太陽になるから
道に迷う人たちのしるべになるから。
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瞳の映写機が 静かに映し出すのは
通りすぎたあの日の僕たちだ
変わらない景色に 変わらない空の色
何もかもがほら昨日のことのようだ
シミひとつない真っ白な心を
笑顔や涙で染めればほら
いつの間にか宝物と呼べるくらい
たくさんの思い出が出来ました
大切な人たちと 笑ったことや泣いたこと
そのすべてを忘れないでいたいと思う
時にすれ違いわかりあえず傷つけた
そんなことさえ思い出と呼べたなら
僕たちは生まれた場所も違えば
好きな食べ物や好みも違うけど
ある瞬間に 気持ちが重なるとき
そこに生まれる愛で結ばれている
人と人とが つながる不思議な縁です
胸の奥にさざ波が押し寄せてくる
満ち引きを繰り返す命の約束ごと
あの日の風の匂い そこに咲いていた花
すべてが幻のように今はふれられない
目を閉じて イメージすれば
どんなときもすぐそばにあるのに
手を伸ばしても追い着けない明日が遠ざかっていくのを見つめていた
今日という何でもない時間も明日になれば
跡形もなく消えてしまうよ だから
何ひとつ名残のないように生きてください
後悔のない日などない それでも
僕たちは 互いに互いを思いあうことで
遠く離れていても心を通わすことができる
その気持ちだけはいつもなくさないように
切れない丈夫な糸で結ばれている
一人一人を つなぐ 不思議な縁です
家族でも恋人でも友達でも
そこに気持ちがあるなら
縁は 絶えず生まれ
人と人をつなぐ
見えない 糸を紡ぎ
蜘蛛の巣のように
ひとつの美しい螺旋を描く。
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同じ空の下で違う街で生まれ
違う価値観を持って
違うものを好み 違うものを嫌い
遠く離れた 人と人が
恋しあい愛しあい結ばれる
それは、星と星を見えない糸でつなぐ
星座のようだなあ
姿形は 不恰好でも よく見れば
どこか お似合いの二人です
距離を越えて隣り合う気持ち
たとえ違う色でも同じ色さ
手と手をつなぐだけじゃわからない
言葉にならない気持ちが
理屈を越えたとき
僕たちは空を見上げて途方に暮れる
そっけないふりして見上げた一面の星空に
遠い昔の物語を知ったように語るだろう
あなたのことを好きになると不思議だ
あなたのことがもっと知りたくなる
あなたが好きなものを僕も好きになりたい
でも無理はできない にんじんは今も嫌いだ
工夫しだいで 食べれるよって君が笑う
鼻をつまみながら 食べると
案外容易く食べれました
ベガやアルタイルのように肉眼じゃとらえきれない愛を心がとらえる
遠い空でも ひとつの空で繋がっている
目を閉じてしまえば何も見えないけれど
大切なものだけはけっして消えないから
言葉にならない気持ちを
心が代弁するよ
僕たちはイメージするよ 何年何十年先の未来を
そして今 思うことはとても大切でくだらないことさ
僕と君はまるでひとつの星座のようだ
破れない約束しよう揺るぎない誓いを立てよう
君と繋いだこの手は何があっても離さないと
距離を越えて隣り合う気持ち
たとえ違う色でも同じ色さ
手と手をつなぐだけじゃわからない
言葉にならない気持ちが
理屈を越えたとき
僕たちは空を見上げて途方に暮れる
そっけないふりして見上げた一面の星空に
遠い昔の物語を知ったように語るだろう
知りもしない愛のなんたるかを語るだろう。
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おもむろに月に一泡 ふかせたくて
夜通しかけてこしらえた
下手くそなつぎはぎだらけのロケット
発射台から夜空に向けて放つ計画を立てた
ペットボトルで作ったロケットだから
宇宙になんか届かないことくらい
わかっているさ
知っているさ それでも
月を目指して飛び立った
僕の夢を乗せたロケット
水しぶきあげて夜空に飛び立つ
その瞬間、僕の中でなにかが変わった
なにが変わったんだろう 今もわからないけど
あの日の夜 届かないはずの宇宙に 指先が届いたような
そんな気持ちになれたんだよ
冴えない毎日をがらりと変えたくて
プライドというちゃちな服をまとった
その場しのぎだからすぐに飽きてしまう
ほら気づけば僕はカッコ悪いままの僕だ
壊れたペットボトルのロケットの残骸を
ひとつ残らず拾って宝物にしたけれど
いつからか恥ずかしい傷跡のように変わった
どうにもならない何かに必死に
抵抗したかっただけだなんてさ
勝手な理屈を捏ねてあの日の弱い僕を
なかったことにしたかっただけなのに
強がりは未だなおらず僕は今も弱いまま
たとえばあの日の夜のささやかな抵抗を 弱い僕ごと愛せたら
まだ カッコがつくのにな
情けない音を立てて草むらに落ちたペットボトル
まるで僕のようで悲しくなったことを
あの日の鈍い痛みをまだ覚えてる
あの痛みが 僕を弱い僕から 救ってくれる
光になることをどこかで気づいてる
さあ もう一度 僕は僕を試してみる
月を目指して 僕も飛び立つロケット
月を目指して飛び立った
僕の夢を乗せたロケット
水しぶきあげて夜空に飛び立つ
その瞬間、僕の中でなにかが変わった
なにが変わったんだろう 今もわからないけど
あの日の夜 届かないはずの宇宙に 指先が届いたような
そんな気持ちになれたんだよ
そんな気持ちになりたかったんだよ。
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笑った顔が 今も胸の中の引き出しの
一番奥にしまわれているよ
大切な時間は いつまでもあざやかなまま
色褪せることもなく変わらないイメージで
僕の中に河のように あの日の時間があの日のまま流れてる
君がいて 僕がいて
それだけでよかった
幸せなんて すぐにでもなれた
手を繋いで ほほを寄せあって
それだけで 世界から悲しみが
なくなってしまったような気持ちになれた
でもいつからか僕は求めすぎていたんだ
わがままで勝手な価値観を君に
ああ僕は欲張りすぎたよ だから、すべてを失った
一番大事なものを失った
積み木が崩れるようになだれ落ちた
幸せはなんて脆いんだろう
煙草の煙が曇らせた視界の向こうに
君の涙が今も焼き付いて離れないよ
幸せな思い出と悲しい思い出の両方が僕を見つめている
君が笑ってくれさえすれば
それだけでよかった
絵に描いたような幸せが
いつもこの手にあったのに
あれ以上何を欲しがったんだろう
気づけば僕は君と離れて歩いていた
歩幅を合わせるのも面倒くらいに思った
なくしてから思ったこの手の寂しさをいつか満たしてた
ぬくもりの大切さを今さら 知ったんだ
おかしいだろう?笑ってくれてかまわないよ
あの時が一番幸せだったかもしれない
僕の人生で一番満たされていた時間かもしれない
だから、もしも願いが叶うなら
時計よあの日に戻ってくれ もう君以外何もいらないから
君がいて 僕がいて
それだけでよかった
幸せなんて すぐにでもなれた
手を繋いで ほほを寄せあって
それだけで 世界から悲しみが
なくなってしまったような気持ちになれた
でもいつからか僕は求めすぎていたんだ
わがままで勝手な価値観を君に
ああ僕は欲張りすぎたよ だから、すべてを失った
一番大事なものを失った。
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片付かないままの部屋の隅っこで
うずくまっていつまでも意地を張って
情けないと自分でも思ったよ だけど
ゆずれない 一歩も引けない
君にとっての好きが僕にとっての嫌いで
僕にとっての好きが君にとっての嫌いなんだ
行き違う思いはいつまでも すれ違ったまま
出会えずに背中あわせの恋
嘘にしたい今日の日の君の涙
重ねた傷跡にこぼれて しみるよ
嘘にしたい今日の日の僕の失敗
見たくないのに目をそらせない。