詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕は顔のないマイノリティ
いつも、身ぶり手振りで
パントマイムみたいに
道化をしているのさ
このまま 世界の果てまで
とりあえず土星経由で
すべての正しさを思う存分
あざ笑ったら 既成概念なんて
放り投げて 好きなように生きるのさ
人生を楽しめない奴にはなりたくない
型にはまらない時代の色に染まらない
生き方で 飛び回れ。
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ハンマーで殴られたような
衝撃が 日常を一変させた
誰かが言い放つ常識を覆すような
既成の世界を塗り替える言葉
はみ出したとたんにがらりと世界は変わる
線の外側に出たときが本当の世界だ
途切れそうな言葉を何度だって 繋ぎあわせて
橋をつくるように向こう岸に渡るためのきっかけをくださいな
歩き出したらもう止まらない 利かん坊みたいな若気の至り
賽の目を転がしたような
運任せの旅ならつまらない
いつか僕が当たり前に歌っていた
七色に輝くロマンに満ちた言葉
正しさを疑い始めたときから
それはふつふつと僕の中で沸き上がる
絶対的な何かに歯向かう自分が出したもうひとつの答え
腹を満たすだけの答えなら 見た目や味など気にしない
世界が歪みだしたとき 僕の中で出た答えこそが正しいんだ
今の今まで世界を計っていた物差しは ただの棒切れさ
そんなもので何を計ろうとしてたのか
そんなもので何を計ろうというのか
もう役に立たない既成概念
枠からはみ出すようなつもりで
少し へそを曲げてやれ
途切れそうな言葉を何度だって 繋ぎあわせて
橋をつくるように向こう岸に渡るためのきっかけをくださいな
歩き出したらもう止まらない 利かん坊みたいな若気の至り。
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とりとめもないことでまた青く染まる
あまりに若すぎたのさあの時の僕らは
なんだってできるようなつもりでいた
世界を手にしたような気になっていた
僕らなど ちっぽけな星屑とも気づかずに
宇宙から見た 地球はどんなだろう
宇宙から見た 僕らはどんなだろう
ただどこまでも続いていく日々は
変わらぬ流れでどこまで行くんだろう
遅すぎもせず早すぎもしない
一定のスピードで川は流れていく
果ての果てまで 何もない無を目指して
私の心を染めた深く優しい青よ
傷痕を残したままでも優しくなれる
悲しみを知った今なら優しくなれる
これから出会うすべての人に
昨日とまるで同じ僕を見せられる。
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たとえば足元に 何かを区切るように
あるいは 何かと何かの境目のように
引かれた見えない線があるなら
それはなんだろう
見えないはずの線なのにそれを誰もが
気づいているんだ だからその線から
はみ出そうとはしない まるで踏みとどまるように
幸せ過ぎても 幸せにはなれない
行き過ぎた幸せは悲しいから
だから幸せの一歩手前で我慢している
立ち止まり 時が過ぎるのを待つように
色を変える季節の花たちを眺めながら
僕の旅はここまでとひそかに決めたのです
たとえば足元に。
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音も光もない形も色もない
感情が僕を突き動かしてはじまる旅
世界の端から端まで知ったような口振り
でも本当はここから見える世界しか知らない
それは夏の日の蜃気楼みたいにおぼろげだ
でもどこかあと引く味わい
なんだっていいんだよ多分
理由になるなら それに乗じてしまえばいい
ふと意味もなく木星を目指すような
脈略のない旅でもかまわない
ふとわけもなく流れ星みたいな涙
流れ去っていく いくつもの思い出を
瞳の奥に今焼き付けて
消えないように
なんだっていいんだよ多分
理由になるなら それに乗じてしまえばいい
ふと意味もなく木星を目指すような
途方もないロマンのために
思いつくすべての今望めるだけのすべてために。
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死にたいなんて悲しい祈りは
そのほほに涙の川をわたらせる
刹那に終わる花の一生は
人の命に似て 儚げだ
名前のない気持ちが 胸の中を
優しさで満たしたら誰かを思い出す
感情の波が 押し寄せて僕はもう
今の気持ちを言葉にすることができない
つぶさにあなたを思い出すから
まだ僕の思い出の中にいてください
変わらないままの姿で。
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新しいページを その手でめくったら
ここから歩き出すのさあなただけの物語
花びらも日記帳も連れて行くよ
吹かせてみせよう今は遠い あのあたたかな春風も
ときめきのスキップ
何かが 始まりそうなそんな予感がする
相も変わらずどっちつかずの表情で
気分はいつでも春うらら
握りしめたペンが描き出す先を心は追う
行き着く先のない 旅は風まかせ
ブレーキのいらない旅さ。
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頭の上は一面の星空で
絶え間なく降り注ぐ光りの雨
その手でめくろう 新しいページを
闇を切り裂いて 太陽をあぶり出せ
この世界を濡らす悲しみも
消えない傷痕も いつか
遠い昔話になればいいなあ
優しさになって このちんけな思いは
出来損ないの頭で割り出した答えで
空欄はいつの間にかなくなって
そこにはただ果てしない世界があって
まだ生きる僕を飽きさせない
ささやかな配慮が 流星のように輝く
両手でつくった望遠鏡で世界をはるかに望めば
そこには 作りおきの正しさがあって
誰もそれを頑として疑わないから
境目はなくなって 唯一無二になれない色は 枠からはみ出して
後ろ指をさされる
鉛みたいに沈んで どっちつかずの表情で
世界を見渡す僕の目に映る世界の全容
足元しか見えてない狭い世界の一端
それだけを世界と誤認して覚えている
星屑はえてしてどれも違う形なのに
僕の目にはどれも同じ光に見えたんだ
少しだけ 見方を
変えるだけ それだけで
世界は違って見える
たとえば 左目と右目で見た世界の違いみたいに
微々たるものさ それでもその違いを楽しんでいたい
優しさになって このちんけな思いは
出来損ないの頭で割り出した答えで
空欄はいつの間にかなくなって
そこにはただ果てしない世界があって
まだ生きる僕を飽きさせない
ささやかな配慮が 流星のように輝く。
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まるで温室みたいな
汗もまとわりつくような
そんな夜
僕は 我慢できずに吐き出したよ
彼奴の 嫌いなところ
ライトがまるで 狂ったように
明滅を繰り返し
繁華街を妖しく浮かび上がらせる
今宵は 少しばかり
はめを外しちゃいな
淫らに踊り明かそう
この街の色に染まり
吐息さえも 濡れて
紫色の下着に 愛が零れる
終わらない闇みたいに
口を開けている 手招きする悪魔
僕は 上手に 嘘もつけない
口説き落とせない あ・な・た
いやらしい服で挑発するのは
安い酒の匂いをおびた厚化粧の女
はだけた胸元に作り物の乳房が見える
今宵は 少しばかり
はめを外しちゃいな
淫らに踊り明かそう
この街の色に染まり
吐息さえも 濡れて
紫色の下着に 愛が零れる
深夜六本木は 夢に溺れた人々の憩いの場
深夜六本木は 愛に飢えた人々のオアシス
帰る場所などない
あとはただ 従順にイキ果てるだけ。
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ただ 目の前を染める一面の青
この世界の果てまでも染めている
色も形もない それが世界なら
自由にさせてもらうよ 世界の見方くらい
だからうれしい悲鳴を聞かせて
隠し事ばかりの世界をぶち壊して
光りの中へおいで
お日さまの下においで
それはまるで 翼を抱くイメージで
すべての悲しみや喜びを 見届けに行こう
どこかで明ける夜も瑠璃色の朝焼けも
僕は 見たいよ。