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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[6711] 詭弁アバンチュール
詩人:どるとる [投票][編集]


小説に並ぶような書き言葉で

こっちにおいでよ 扉を開けて

僕はいつでも頭のいいふりをしていたいのよ

あるいは えてして つまるところ

いわゆる しいていえば かくかく然々

あまねく つぶさに 絶え間なく

僕の耳を濡らすように降る言葉の雨

聞いているだけでめまいがしてくるの

たちどころに…エトセトラ

詭弁でソーリー 雄弁オンリー

素敵なアバンチュールみたいに

がらりと世界を 模様替え

書き損じのように つまずいた創作意欲

立ち止まるように筆を投げ出した

なるべく人には 賢く見られたいのよ

ひいては すなわち かくして

いわゆる しいていえば とどのつまりは

ことごとく さしてあますことなく

僕の頭の中に 押し寄せる言葉の波

油断しているとさらわれてしまうの

ゆゆしき事態に…その先が続かない

詭弁は論理? 雄弁ならロンリー

サーフボードとトロピカルジュース

明日が雨でも心だけは日本晴れ

歌いましょう すべての 卑しい気持ち

ちょっとした下心や いやらしさも

詭弁で 可愛らしく ラッピングすれば

ほら なんとなく
それらしくなるの

僕の耳を濡らすように降る言葉の雨

聞いているだけでめまいがしてくるの

たちどころに…エトセトラ

詭弁でソーリー 雄弁オンリー

素敵なアバンチュールみたいに

がらりと世界を 模様替え。

2015/10/30 (Fri)

[6712] キスどろぼう
詩人:どるとる [投票][編集]


待ちわびているのは一体誰の笑顔でしょうか

こ擦り合わせた手と手に気づく
もう季節は冬だということ

マフラー巻くのが下手くそなところも
あの頃と少しも変わらないねって

君が白い息を 吐きながら 笑うの

今この時の 幸せに包まれながら
あるいは心を奪われながら

僕は探すんだよ 君の唇にキスをする隙を
そして いつも気づいたときには隙をつかれてしまうのは僕のほうなんだ

喧嘩した数だけ仲直りもしてきたよね

謝るのは毎回まちまちだけど ほとんど君からなんです

意地を張って なかなか素直になれないところもしかたないねって

少し 呆れながら 君が笑うの

愛が何かなんて正直わからない
君が幸せなら僕も幸せになれるから

僕は 君が笑えるように 奮闘するんだよ
そしていつかそんな僕のつつましい努力が
君に伝わったらいいなって

思うんだよ 思うんだよ
だから、何気ない君の言葉の一つ一つに
耳を傾けて 何が悲しいのか 何がうれしいのか
そんなささやかな心模様 知っていたい
すべて知りたい

今この時の 幸せに包まれながら
あるいは心を奪われながら

僕は探すんだよ 君の唇にキスをする隙を
そして いつも気づいたときには隙をつかれてしまうのは僕のほうなんだ。

2015/10/30 (Fri)

[6713] 東京のメリークリスマス
詩人:どるとる [投票][編集]


風が冷たくなって鈴の音が
聴こえてきそうなそんな街並みは

赤と緑のクリスマスカラーでお化粧して
ほら なんて素敵 まばゆい光あふれ

七色に 輝く 電飾がキラキラ きれい

何を待っているの?

誰を待っているの?
サンタクロースのおじさんはまだ来ないの?

煙突のない 都会の一等地に 三階建ての大きな家

かわいい子供と犬が二匹 優しいお父さんときれいなお母さん
いい子にしてるから どうかサンタさん
今夜、私のところにプレゼントを持って来てね

カレンダーをめくっては クリスマスはまだなの?子供が急かす

そのたびにお母さんはまだよって笑う
君はまだ寒くもないうちにマフラー巻いて

こうすればもう冬みたいねって言うの

東京にも冬が来れば
クリスマスも来るよ
都会の子供たちもクリスマスが大好き

トナカイに手綱をひかせてソリに乗ってやってくるサンタのおじさん

絵本によくある 赤い服を着て 大きな袋にはたくさんのプレゼント

ジングルベルを 鳴らしながら サンタクロースは 子供たちに笑顔を届けにやって来る

いたずらばかりしているような
悪い子のところにはサンタは来ないの?

サンタはいい子が好きだから
子供は素直だからプレゼントがほしくて
その日から 悪い子も優しくなったよ
でもそれはプレゼントがほしいからだけじゃないよ
だって君はクリスマスが過ぎても
優しい君のまんまだから

そして今年も東京の街にクリスマスがやって来る

煙突のない 都会の一等地に 三階建ての大きな家

かわいい子供と犬が二匹 優しいお父さんときれいなお母さん
いい子にしてるから どうかサンタさん
今夜、私のところにプレゼントを持って来てね

今夜は、小雪混じりの東京はメリークリスマス。

2015/10/30 (Fri)

[6714] サイレント
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どれだけ歩いたらたどり着けるだろう
どれだけ泣いたら笑えるのだろう

無声映画の中に 出てくる喜劇役者の
おどけた演技の裏に悲しみが見え隠れ

サイレント サイレント
鏡の向こうの 悲しみは
誰も知らない 見えない 聞こえない

サイレント 雨がいつ降るのかも知らない僕らには
悲しみから逃れるすべなどない

だから、悲しいときには涙が 拠り所のない君に寄り添うんだろう
だからその孤独には少しも落ち度はないしその涙は恥ずべきではない

いつまで待てば終わりは来るのだろう
例えば雨上がりの虹みたいな希望は

血潮さえ生々しく流れるこの世界にも
心優しい貧しい人に降り注ぐだろうか

アイラブユー アイニードユー
したりされたりのやりとりの中で
出会うすべての人に同じ愛を届けたい

あいにく台本もない台詞もない
すべては アドリブ 君も僕も 誰も皆

行き先のない旅です 宛もない旅です
風が吹くまま 気の向くままに
あっちにふらふら こっちにふらふら
甘い蜜の香るほうへ
優しい人がいるほうへ

僕は きっと演技の下手くそな大根役者
でも役者じゃないから下手でもいいのさ
どうぞ笑ってくださいな 生きることさえ演技みたいに生きる人たちよ

サイレント サイレント
鏡の向こうの 悲しみは
誰も知らない 見えない 聞こえない

サイレント 雨がいつ降るのかも知らない僕らには
悲しみから逃れるすべなどない

だから、悲しいときには涙が 拠り所のない君に寄り添うんだろう
だからその孤独には少しも落ち度はないしその涙は恥ずべきではない。

2015/10/30 (Fri)

[6715] 君に生まれて
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ひとつひとつ 積み重ねてゆく

ありふれたこと ありきたりなこと

笑って 泣いてたまにはけんかもしたり

生きる喜びを知れば
生きる悲しみもたくさん知る

けれどいつもそのたびに思うのは

もしも僕が生まれなければ

こんなに 嬉しい気持ちもなかった

そんな当たり前な でも大切なこと

泣きながらでもいいんだよ

空も少しずつ 雨が上がってゆくんだ

すぐに立ち上がれなくてもいい

ゆっくりゆっくり急がないで

悲しみよりも喜びを見つめて

明日を生きる糧にして行こう

約束だよ 指切りだよ
いつか聞かせてね

君が君に生まれて本当に良かった

そんな 言葉を

一秒また一秒と 時が過ぎてゆく

はやかったり 短かったり

同じスピードなのに不思議だね

愛されて そして今度は

愛されたように 誰かを愛す番になって

いつか 僕も同じように抱かれたように

下手くそながらも君を愛してみたよ

素直じゃないし意地っ張りだし

子供みたいだけどこんなんでもパパだよ

自転車の乗り方も教えたいな

ちょっと難しい逆上がりも 練習しよう

一回でやろうとしなくてもかまわない

今日よりも明日を見つめて

今日がだめなら明日があるから

約束しよう 指切りしよう

いつか聞かせたいな

君という宝物に出会えて

本当に良かった

そんな言葉を

君が生まれてから何度も何度も

季節が巡ったけど 愛が何かなんて

今もよくわからないんだ それでも

君と一緒にいる それだけで幸せだと

思う気持ち それが愛なら

明日も僕は 君を思っていよう
つよくやさしく。

2015/10/30 (Fri)

[6716] シャルウィダンス
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僕と踊ってくれませんか?
めくるめく情熱のワンツーステップ

一足ごとに 燃え盛る エロチシズム フェチシズム

オーマイガー 僕はあいにく そーゆーのは
到底 童貞 一生 独り身

ひとりぼっちの夕飯 温めたのになんだか冷たいなあ

孤独を 願ったのは
何を隠そう僕なのに 今さら なんだか
恋しくなるのガールフレンド

シャルウィダンス OK? 一夜かぎりの夢
シャルウィダンス OK? 快楽と苦痛は紙一重。

2015/10/30 (Fri)

[6717] レモンティー
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誰かの真似事じゃなくって
オリジナルで歌いたいんだ

水にレモンの輪切りを浮かべたような
そんな酸味をきかせた世界で

僕はたやすく笑うより
何よりも 痛みや苦しみの伴う
悲しみを望んだの

それは中身のない空っぽの歌

それを満たすのは あなたの愛です

アイラブユー アイラブユー

しきりに つぶやく言い慣れない言葉

情けなくて 頼りなくて

こんなにも不器用で駄目な僕を

どうしてあなたは一人にさせてくれないの

まったく 物好きな人ね
おせっかいな人ね

大嫌いなレモンティーみたい

甘さの中に隠れた酸っぱさがきゅっと僕を戒めるよ。

2015/10/31 (Sat)

[6718] オーケストラ
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目を閉じたその先に
果てしない暗闇が
世界から 一切の色を消した

何ひとつ 僕らは知らないままで
ただ静かな夜に身をあずけている

変わらない暮らしの隅っこに
放られた夢の残骸 目障りなら棄てればいいのに

それは 耳をふさいでも 流れ来る

思い出たちの奏でるオーケストラ

繊細な 指先が 音を紡いでいく

何かが変わる音がする
ほら ほら ほら

魔法もない世界なのにね

今なら魔法だって使えそうな気がする

暗闇に閉ざされていたはずの世界は

しだいに 色を取り戻した

夜明けが 闇を光で照らせば

嘘のように 色とりどりの世界

まずは何をしようかな

とりあえずは腹ごしらえ。

2015/10/31 (Sat)

[6719] エンプティ
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この手はいつでも空にさえ届かないよ

なるたけ誰にも負けないように生きてる

傷だらけになっても意地っ張りになって

強がっていれば負けたことにはならない

泣いて笑って 転んでまた立ち上がって

振り子のように行ったり来たりの繰り返し

風がページをめくる

季節は変わる色鮮やかに

花びらを染める 流れる景色を抱きしめて

空っぽのままの心に光を注ぐような
陽射しの雨に濡れて

気まぐれな旅は続いていく

誰かの書いた筋書きをたどるように

生きるなんてしゃくだからレールからそれるよ

いよいよ全てをなくしても心のメーター

エンプティを指してもまだ日は高いぜ

物語の結末を迎えないうちは あきらめるわけにはいかない
希望はまだあるさ

道ははるかに続いていく

その手が描く未来はどんな色かな

いつかこの命手放すその時

胸を張って幸せだったよって笑えるように

その為に今を生きるのだろう。

2015/10/31 (Sat)

[6720] ストライク
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真っ正面に ど真ん中 ねらって投げたボール
あえなく 軌道をそれていく

レールを外れたばかりに 空振りの毎日

宛もなく 風に吹かれ どこに行くんだろう
大好きな歌でさえも嘘をつかなきゃ 歌えなくなった

せめて ストライクくらいは決めたい

ホームランは無理でも

かっこよく勝負に負けたい 期待 膨らませるような

そんな小さなつぼみをください。

2015/10/31 (Sat)
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