詩人:どるとる | [投票][編集] |
「そんなの当たり前じゃないか」と言う君に言う
君が今 幸せに生きていられるのははたして君だけの力なのか
人はいつでも調子づいてしまうから
まるで今傍にある全てを当然のものとすり替えてしまうのさ
そこの君も
そこの僕も
心当たりあるだろう?
僕はあるよ
世にある全てを当然と呼ぶな
全ては偶然の積み重ねがつくりあげた世界だから
偶然と偶然が重なり合って 今に至るから人はそれを必然と呼べるのさ はじめて
だから 安心するな
だから 自惚れるな
全てが当然と思うな
全てを計算できると思うな 民衆よ
泣き叫びながら生まれたあの日を思い出せるものなら思い出してみてくれよ
君が生きていられるのはまぎれもなく不思議な不思議なことのはずだ
忘れるな 親のやさしさやぬくもりを
忘れるな 運命に導かれたことを
僕は いつでも思っているんだよ
偶然やら必然に感謝するより傍にいる人や傍にある思いに感謝したいと
だから 世にある全てを当然と呼ぶな
もし呼ぶなら 目に見えたり触れるもの全てを曖昧に偶然と呼べ、全てを確かなものにできぬなら、カッコなんかつけるんじゃねえ
それで 全てが曖昧なものになるとしても愚かにはならないはず
不確かでもわからないものならカッコなんかつけずにわからないといえばいい
わからないなら偶然といえばそれで全てはまとまるだろう
偶然がたまたま
積み重なって
今になって
僕は生きている
当然なんていうよりずっとそう片付けたほうがマシだろう?
だから僕は世にある全てを偶然と呼ぶ人でありたい
いつまでも曖昧なものを見つめていたい
つまらない哲学や計算なんかで語りたくない
だから答なんかないのさ この世にある全ての不思議には
たかが偶然のきれっぱしの僕らに解けるはずもないのさ。
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あるところになんて曖昧な存在で語られるより完全に歴史から消え去ったほうが幸せだ
生まれてから死ぬまでの長い時間を幸せに過ごせたなら素晴らしいね
だから僕は歴史になんて刻まれなくてもいいんだ
全くの普通の人で構わない
それどころか変人で構わない
心のアトリエに居座って僕は僕を描くよ
僕の描く僕はいつでも出来損ないの不細工な顔でみんなには嫌われてばかりだ
それでも描き続けるのは僕だから
僕が描く僕は僕でしか描けないから
このアトリエからは一歩も出られない
永遠に僕は僕と離れられないように
僕はずっとこのアトリエに心もからだも縛られたまま動けない
だから 暇潰しだ
僕を描くのも僕に色を塗るのも
絵描きなんてとんでもない
僕はただの人間だ
歴史になんて載りたくはない
だから謙虚なたたずまいでもって生きたい
秘密のアトリエで
顔もわからない
ただの人間のまま
僕は僕を描き続ける
誰も入れず 誰もたどり着けない心のアトリエの中で
輝いている孤独な僕はひとり居座る
またひとつ絵ができた
新しい 僕が生まれた。
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なんでかなと思うけど
僕には俺には似合わない
俺よりも僕って言ったほうがなんか優しいから
言葉は丸みを帯びてこそ言葉のもつ意味がにじむってもんだろう
あたたかな気持ちになれるよ
自分を僕っていうたびに僕は僕なんだって思えるから
僕は自分を僕と呼ぶ
誰がなんて言ったって
僕は自分を僕と呼ぶ
僕と呼ぶんだ
だから 僕には俺は似合わないのさ
降り注ぐ悲しみの雨の中で言う
なにがあったって僕は僕なんだ
自分を見失いそうなとき思い出せる
僕といえば
この先なにがあったって僕は僕だ
この僕こそが本当だ
僕っていうからこそ自分の存在が輝く
俺なんていったって僕は僕の存在わからないよ つかめないよ
だからここは優しく僕って呼ぼう
ああそうしようね、いつでも いつまでも。
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君を思うと胸が痛くなって仕方なくなるのさ
だけれど君を思うと同時に嬉しくなる
そんな気持ちがあふれてる
最後はもう君と手を繋いで死ねたら幸せ
この命を君に
残りの時間全てを君に
捧げよう
君がただ好きだから
僕をただ好きになってもらいたかったから
唄うのさ 君だけに
世界一の 君だけに。
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目の前に見えている全ては偶然なんかじゃないと言いきれるあなたを言い分をきくまでもなくこの世界は偶然あふれる世界
されど光る世界
光の世界
さあ 扉を開け
一歩 踏み出せ
さすれば見えるもの
見えてくるもの
あるはずだ
きっと。
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はじまりのドアを開けば
おしまいのドアを閉める
そんな事を繰り返す内に
人生という時間は終わる
とても悲しくまた嬉しい
涙も流れるし笑顔も咲く
そしてまた誰もが開ける
はじまりのドアを開ける
そして開けたら閉めるよ
おしまいのドアを閉める
終わりのドアを開ける迄
誰もが開けたり閉めたり
繰り返すんだ いつまでも
終わり始まりまた終わる
そんな時間の流れの中で
はじまらなくなる迄誰も
悲しくても切なかろうと
今日も開くよ はじまりの
ドア そして閉めるよ
終わりのドアを
そっと そっと
一瞬をかみしめて
永遠の無さに悲しみ
時に安心しながら
ずっと ずっと…
はじまりのドアを開けばそこはつづきの世界
さあ また 開こう
そして 閉めよう
光に出逢うため
喜びに出逢うため
幸せになるために
はじめていこうじゃないか
はじまりのドアを開け放って いつもの朝にまぶたを開けて
心とも目覚めよう。
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白い雲 見渡すかぎりの青い空
窓の向こうを眺めれば見える
普遍的なこの景色の中をただ走るバスに乗ったら最後
この景色が欲しくなる
青空バスは青空色に染まって まるでカメレオンみたいに青空に溶け込んで僕らまるで青空の中に浮かんでいるみたい
青空バスはどこへ向かうんだろう 僕らにも何も告げずにただバスは走る ただ緑と青の中をひたすら走る
まるで夢のよう
それでも夢じゃない
大げさに言っただけ
青空バスが停まったら僕は行き先も見失ってしまう
やることがなくなった休日の午後のようになにをすればいいかもわからなくなってしまうよ
もうあたふたしてしまう
それでも君に会いたいって気持ちだけは迷わないでいつでもここにあるよ
青空バスは走る ただ走るよ 一般論を並べ立てる人たちを振り切って独自の形を守りながら バスは名前のない明日を目指す
青空バスは青空色に染まって まるでカメレオンみたいに青空に溶け込んで僕らまるで青空の中に浮かんでいるみたい
青空バスはどこへ向かうんだろう 僕らにも何も告げずにただバスは走る ただ緑と青の中をひたすら走る
まるで夢のよう
それでも夢じゃない
大げさに言っただけ
大げさに言っただけさ。
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終わりのない夢を見ている いつもいつでも飽きたらず諦めず誰の言葉にも耳を貸さずに
どんなときでもバカかと思うくらい自分を信じすぎている
わざと自分を信じすぎているんだ
時の流れにまかせて
いつものように辺りが暗くなったら家に帰ろう
確かなものなどなにもいらない
不確かなものだけ持ち帰ろう
予定はただの予定
いつだってあたるとは限らない勘のようなものさ
そんなもの信じるくらいなら自分を真っ先に信じよう
ただそう思っただけ
寝ていたふりをしていたら本当にいつの間にか寝てしまったらしく
目覚めたら夕暮れで
ちょうど降ってきた夕立に葉っぱが庭で音を立てて震えるように上下する
なぜか心の中はあたたかい
でもそのあたたかさの中にも消えない悲しみが涙という雨を降らした
今にも雨が降ってきそうだ…
なんて言っているうちにお外はもう既に雨
赤と灰色がまざった空はまるで僕の心を感じ取ったかのようにさびしい静けさに包まれてる
聞こえるのは雨音と少しの町の音さ
今にも雨が降ってきそうな空はまだましだったよ 優しさがあったから でも今は泣いてばかりでつまらない
そういう僕もつまらない人間だ
なんのためなのか意味なく吊された照る照る坊主も面目丸つぶれ
うなだれるようにうつむいて吹き込む風にさびしく揺れている
そんな休日の終わりには昨日に残してきた忘れ物のあまりの多さにため息が止まらない
あれもしたかった
これもしたかった
だけれどもう遅い
外は雨 気分も向かないし
ただ 誤魔化すようにあとは眠るだけだ
午前中の青空が嘘のような土砂降りの雨を申し訳程度に備え付けられたトタン屋根の下でしのぎながら
ただまぶた閉じる
いよいよ 諦めたかのような素っ気ない表情を仮面のようにかぶって僕は夜になるまえに雨が止むのを祈る
わけのわからない
侘びしさに冒されながら。
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涙が降るから 濡れないようにと雨宿り
涙が止まらないから
逃げるように雨宿り
悲しいことなどごめんだぜ すぐさまちょうどいい屋根を探す
ゴタゴタに巻き込まれるのは嫌だから
半ば逃げるように雨宿り
死にたくなるくらいの悲しみの降水量におびえながらやっと見つけた屋根に胸をなで下ろす僕は雨宿り
生きるために
逃げるのです
それが悪い事かい?
生きたいから
死にたくないから
生きるための雨宿りさ
悪くはないはずなんだ
必死なんだぜ
悲しみから逃げるのも
負けじと
死ぬもんかと
生きてやるんだと強い気持ちで走るのも
いつ止むのかもわからない雨の中 雨宿るのも いつも大変だ。
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はじめての恋はまるで花びらのようだった
始まってもいないのに終わってしまったから
君がただ好きで
僕はそれだけでよくて
そんな気持ちだったよ
初恋をしたのは
運命だったのかな
なんてこと思う
そんな初恋の季節に出会ってきました。