詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かの帰りを首を長くして待ってる
誰かがもしかしたらこの街にいるんだ
早く帰って来ないかな夕飯冷めてしまうよ
この街には人の数だけいくつもの物語
同じ時間でも 異なるタイミングで
絶妙にすれ違いながら折り重なる
ひとつの夜の中にたくさんの夜がある
こんなに星はあるけれどどれひとつ同じ星はないように
あなたの夜はあなただけのもので
僕の夜は僕だけのものです
同じ世界に生きてても僕には僕の暮らし
あなたにはあなたの暮らし
夜の中にもまた違う夜がある
マトリョーシカみたいに仲良く重なってる
待ち合わせしてる 夜の8時 駅前で
なかなか時間にルーズな人はいい加減
さっきからメールを何度送ったかな 返事もない
この街には 人の数だけ 色違いの物語
花を染める色にグラデーションがあるように
同じ花でも少しずつ色に濃淡がある
ひとつの夜の中にたくさんの夜がある
こんなに星はあるけれどどれひとつ同じ星はないように
あなたの夜はあなただけのもので
僕の夜は僕だけのものです
同じ世界に生きてても僕には僕の暮らし
あなたにはあなたの暮らし
夜の中にもまた違う夜がある
マトリョーシカみたいに仲良く重なってる
いくつもの人の生きざまがこの世界の形になっている。
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窓の向こうの空がきれいなオレンジ色
今まさに 夕陽が沈もうとする頃合い
いつもの帰り道 いつものあの歌
口ずさみながら 帰ろう 寂しさ紛らして
所在なく立ち尽くす影と風に揺れるブランコ 通り道咲く名前もわからない花
言い尽くせないありがとう 大好きだったあのメロディ
言い交わす 言葉は 重なりあってひとつになる
さよならじゃなくて
またあしたねって言うのは
明日も同じ今日が続くから
あしたの無事を祈りながら
過ぎた今日一日を労って
感謝の顔で手を振ろう
少し長い夢を見ていただけの昼下がり
見渡す景色は ただ一面に有り体の世界
昨日と同じ景色 同じ人に同じ空
間違い探しはしないよきりがないから
誰かが捨てたアルミ缶と昨日降った雨が残した水たまり
言葉にできない愛してる つぶやくようにそっとささやく
風が変わった 少しだけ冬の色に染まってる 寒いね
さよならよりも優しい言葉がある
またあしたねって言えばあしたも会える
あしたもまたあしたねって言えばきっと
明後日も明明後日も僕は君に会えるだろう
だからあしたも言うのさ またあしたね
チャイムの音が 心を揺らす 涙をさらっていく
切なさが じんわりと広がるよ 波紋みたいに
だから 寂しそうな手をつないでください
ぎゅっと 離さないように 強く優しく
またあしたねって言うのは
明日も同じ今日が続くから
あしたの無事を祈りながら
過ぎた今日一日を労って
感謝の顔で手を振ろう
だからあしたも言うのさ またあしたね
さよなら さよなら またあしたね。
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両手を広げてイメージの翼で空を飛ぶ
僕らは背中に羽を持たないかわりに
心があって風を描くのはそいつの役目だ
嵐を巻き起こすのは自由が欲しいから
夜明けの街に 朝が七色の光を溢せば
その目を開いて 土を踏みしめて
生きているって 色に染まりたい
声を上げて叫ぶよ 溢れ出しそうな愛を
この世界を もっと間近に感じたいだけ
だからレールを外れた物語の向こうへ
悲しみがなければこんなに笑えなかった
悲しみを知らなければ強くはいられない
いつしか忘れたあの揺るがない思いは
翼になって旅人のように何かを探してる
新しいページに涙の海が広がってゆくよ
悲しみ越えた先にある喜びに出会いたい
痛みを知ったあとの優しい雨に濡れて
幸せの正体が朝焼けのようなものなら
僕らは明日を探さずにはいられない
たくさんの後悔とそれと同じだけの懺悔
胸に刻んだ もう僕はただでは負けない
だから傷つこうが破れかぶれだろうが
何度も立ち向かうのさ夢という化け物に
こんなところでいつまでも立ち止まってる弱虫になるな
その目を開いて 土を踏みしめて
生きているって 色に染まりたい
声を上げて叫ぶよ 溢れ出しそうな愛を
この世界を もっと間近に感じたいだけ
だからレールを外れた物語の向こうへ
神様の書いたあらすじにない物語が
この小さな一歩から今まさにはじまる。
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雨が 土をけずり
陽射しが 畑に降る
小さな種から 芽を出したばかりの命が
精一杯笑ったり泣いたりする様を
僕はただ見つめていた言葉をなくして
あなたの手はなんて温かいんだろう
まるでお日さまみたいだと笑ったら
僕の心にもきれいな花がひとつ咲いた
産声の向こうに
愛が 見えた気がした
はじまて抱いた小さな命の手ざわりだ
これが僕の血の分けた命なんだね
僕のすべての言葉が役に立たなくなった
あなたの手はなんて温かいんだろう
まるでお日さまみたいだと笑ったら
僕の心にもきれいな花がひとつ咲いた
言葉はただの言葉になるよ
あなたの笑顔を目の前にしてしまえば
どんな怒った人も笑ってしまうよ
なんてことを思ったらいつの間にか
泣いていた僕は すっかり笑顔になってた
それはまるで魔法です。
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僕の未来を 君の未来を 運んで行く
素敵な夜の真ん中へ波を立てて進む
僕の背中には未来へ飛んでいける
不思議な翼がひとつあるんだよ
ナイトグライダー 世界をもっと
この瞳に映させて 見せて聞かせて
この心ざわめかす ときめきの正体を
今、見る間に変わる 世界に 僕は立ち会う
歴史的な場面にいるよ 今に見ていろよ
君のすべてが君のすべてになるんだよ。
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見覚えのある傷痕だ
それは僕がつけた真新しい傷痕だ
愛しているなんて言葉でごまかしてきたけれど
気づけば 僕は何度も君のこと裏切ってる
どうして 大切なはずの人を傷つけてしまうのかな
僕にもよくわからない
でも聞いて この気持ちは嘘じゃないんだ
沈む夕日を眺めながら
泣いているときまって君は
「あなたは以外に涙もろいんだね」って 笑ったんだ
僕は君のすべてを 知りたいと思うけれど
君を愛するということは君の嫌いなところも愛せなければ
君の醜さも君の汚さも
すべてを 知りたいと思う僕になりたい
そしてそのすべてを迷いなく愛せる僕になりたい
そして僕の醜さや汚さも君に見せたい
そして同じように愛してほしいと思う
肌を傷つければ赤い血が流れるけれど
心が傷ついたときには涙が流れる
僕は君の何を知っているんだろう
君は僕の何を知っているんだろう
お互い知ったような顔してる
ずっと愛しあえる秘訣は お互いにあまり隠し事はせずに
ありのままの自分を見せあうことだ
それもせずに 愛を語ることはおこがましいのさ
見たいところだけ見て 見たくないところから目をそらす
そんな ことで大事なものは見えない
だから君のすべてを見逃すことなく
この目で見たい そしてどんな醜い君も
同じように君だと思いたいんだ
君の醜さも君の汚さも
すべてを 知りたいと思う僕になりたい
そしてそのすべてを迷いなく愛せる僕になりたい
そして僕の醜さや汚さも君に見せたい
そして同じように愛してほしいと思う。
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「退屈」という獣に僕らは年中追いかけ回され
がんじがらめの毎日さ まるで捕虜みたいに不自由だ
血と汗と涙に濡れた「努力」や「頑張り」といったありふれた行いを
誰かに誉められたくて 願わくば 無意味なことで 終わらせないように
僕が積み重ねた いくつもの 「今」に光を灯すように
果てしなく広がるこの暗闇(やみ)に
朝を届けるのは 夜明けの太陽
おまえの手には ひとつの希望
そのわずかな光で未来を照らしてくれ
今日と明日は勝手には つながらない
今日と明日をつなげるのは自分の役目だ
さあ 聖火台に火を灯せ 希望が費えぬうちに
「妥協」してしまう諦めに ひれ伏してしまう弱さに
拳を 向けて 今一度 化け物じみた未来に牙を剥くのさ
星ひとつない夜に迷って 南がどっちかもわからない 地図もない航路だ
誰かがいう世界の構図は たかだか人間一人の目で見た ちっぽけで狭い世界
君が見つけた 目の前の扉を開けよう 鍵は必要ない
止まらずに 走れ 辿り着きたい場所まで
歌を歌うように声と声をつないでつくる
世界にたったひとつのオーダーメイド
おまえの目には幸せがどう映る?
ちょっと苦しい その苦しみを越えた先に
昨日より今日より輝く明日があるなら
昨日より今日より明日を目指す人になる
さあ 聖火台に火を灯せ 希望なき世界に
戦争のおろかさや 虐めの実態を
詳細に 書き起こした 紙の上に
降る涙は 誰が止めるの 誰が 掬い上げるの
みんな、独り言のように語る
手を差しのべるのはきまって同じ痛みを知る人だけ
それがこの世界の本当だ。
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押し寄せる人波にさらわれていく小さな体躯
今日という一日の最後に見た夕日は
なぜかいつも悲しげに見えるんだ
だからうまく言葉にはできないその時の気持ちは
今日一日だけでも 消えてく命があるなら
明日がある僕らはまだ幸せなのかな
僕らは今自分がどれだけ恵まれているかも知らない
散っていく花の形や色を覚えているかい?
どんな手触りで どんな匂いだったかな
望むのは 誰にとっても損のないハッピーエンド
遠ざかる 今日を見送りながら右手を振る
左手には大事なものを離さずにつかんでる
さよならという言葉が似合わないくらい
これからいろんなことがはじまっていく
そんな淡い期待に満ちあふれている
そんな気がする
名前も知らない喜びに胸は躍らされている
何かが始まりそうな そんな予感がしているよ
本の表紙を開くようにまだ目次にいる
はじまってもいない物語 だから終われもしない
答え合わせに疲れたから たまには闇雲に
手当たり次第に 自分を試してみたいんだ
たとえ 失敗しても気持ちいいだけで痛くないよ
誰かが選んだ 今と自分が選んだ 今を
見比べる事くらいばかばかしい事はない
望むのは 悲しみのあとの喜び いわば雨上がりの虹
悲しみのない世界などいらない
涙に出会わない人生などつまらない
すべての終わりは ひとつの始まりだ
落書きだらけのページもページを捲れば
まっさらな白地
なんとなく 糸をつむぐような 蚕の心で
今日あった出来事を手繰り寄せるように
思い出していた 君がくれたあの痛みも
あの優しさも 間違いなく僕の強さになる。
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この世界を縦横無尽
世界の果てまでどこまでも手を伸ばして
僕はアイデアの宝庫
奇跡の塊 ダイヤの原石 砂の中の砂金
さあ 笑い 泣け 叫べ
自由に生きれなくてこの世界で楽しむ ことなんてできない
もっと ド派手に 自分を押し込めないで 大胆かつ繊細に 世界を料理して
ヒミツのスパイスまぶして 神様の舌も痺れさせて 頭ひとつぶん抜けた力で
フライパンの上に 来るべき未来を想像しよう そしていつか
夢のお膝元へ たどり着く日まで 僕は走る
この世界のレシピを網羅
悲しみも喜びも知りたい 知り尽くしたい
まだ出会ったことのない景色 たとえば目にしたこともない色彩
あるいは抱いたこともない感情
僕を 突き動かすこの世界の魅力
恐がってないで恐れ知らずの恥知らず
お目にかけよう 目も眩むような輝きの正体
下書きみたいな まどろっこしい下ごしらえはいらない
さあ召し上がれ いまだかつて味わったこともない味を
その舌で確かめて 噛みしめるほど味わい深い
多少汚れた魂で きれいじゃない体でも
愛を語ってもいいでしょう? 言葉にならないくらい
この世界は 僕を不思議な気持ちに染める
どんな歌にしようか どんな音にのせようか
さあ 笑い 泣け 叫べ
自由に生きれなくてこの世界で楽しむ ことなんてできない
もっと ド派手に 自分を押し込めないで 大胆かつ繊細に 世界を料理して
ヒミツのスパイスまぶして 神様の舌も痺れさせて 頭ひとつぶん抜けた力で
フライパンの上に 来るべき未来を想像しよう そしていつか
夢のお膝元へ たどり着く日まで 僕は走る
君と走る この世界を。
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たとえるならば 疑うこともなく
たったひとつの正しさを信じるなら
この世界には個性なんていらないね
色鉛筆も赤青黄色があればいい
色褪せたそばから色づいていく
唯一無二の自分自身を見つけ出せ
自分の思うことが世界のすべてではない
やっと気付いた僕は 振り出しにいた
決まりきったような形や色ならノーサンキュー
出たとこ勝負だ 大いに悩み迷おう
この世界の色に容易く染まってたまるか
ありきたりな色に染まる訳にはいかない
答えのさらに向こうにある答えを
探したところで何がわかるというのか
たとえば パレットの中に出した色のありのままの気持ちを知らない僕らは
たかが一端を垣間見ただけで すべてを理解した気になって おごり高ぶる
世界の縮尺 あるいは形や色を決めるのは
自分のこの心だということに気付いた
つまらない 計算式に左右される思考回路はゴミ箱へ
ここからはレールから外れた旅だ マニュアルは役立たず
この世界の思惑通りに動いてたまるか
世界のいいようにはさせないんだよ
この 心を染める色は何色とはいえない
でもきっとあざやかな色なんだろう
ああ 新しい景色や空や風に出会うたび
僕の心は その色に染まる
ほら 立ち止まってなんかいられない
探しに行こう たった今から
決まりきったような形や色ならノーサンキュー
出たとこ勝負だ 大いに悩み迷おう
この世界の色に容易く染まってたまるか
ありきたりな色に染まる訳にはいかない
つまらない形にとらわれる訳にはいかない
だから僕らにはきまった色がないんだろう
いつでもどんな色にも染まれるように。