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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[6952] ごくありふれた日常
詩人:どるとる [投票][編集]


味わうことだよ 噛みしめてごらん世界を
毒もまた 薬さ 悲しみもまた喜びさ

それはまるで終わらない答え合わせ

誰かが書いた物語に付け加えしてるだけ
神様もいないこんな世界には台本なんて
ありもしないのに誰もが同じ顔同じ言葉

先入観や価値観を捨てるなら今だ

ごくありふれた日常に巣くうまやかし

毒されていたのは正しさを信じる気持ち
まっすぐ歩こうとしても歩けるわけない
この世界には正しい道なんてないんだよ

だからいつもどおりに今日も迷うだけさ。

2015/12/04 (Fri)

[6953] 愛すべきものへ
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僕の心を 染めるすべてを
風の形を 空の感情を
滴る水の息づかいを

見えないもの見えるものに関わらず
存在するすべての足元に揺れる影を

僕はただ見つめていたいその声に
耳を傾けていたい
愛すべきものへ ただ心を あずけて

言葉を知らなかったあの頃のように
心と心を向かい合わせて やがて訪れる夜明けを待つんだ。

2015/12/04 (Fri)

[6954] メリーゴーランドストーリー
詩人:どるとる [投票][編集]


向かい風が吹いて でっかい太陽がすぐ目の前に迫る

コンパスなど必要ないさ
楽しむためなら命がけだ

ロマンは危険な薔薇の香り
大冒険には いつも災難と 隣り合わせ

メリーゴーランドのように 回るよ この世界は

なぜ僕たちは それほどまでに探し続けるんだろう

この世界のどこかにあるきらめくような宝物

この手でつかむまでは終わらないストーリー

さあ 夜明けとともに船出の準備だ 白い帆を揚げろ 面舵いっぱい

しぶきを上げて 船は進む 波を かき分け次の島へ

泣いている暇があるなら
僕はダンゼン笑っていたいね

夢を見たよ こんなにちっちゃな頃に
心に地図を広げ イメージしていた

この世界の果てまでも青く広がる 海原

いつからか 同じ夢を追いかけていたよ

手を取りあい 同じ旗の下で 誓いあった

あの夢は 追いかければ追いかけるほど 遠ざかる

またひとつ 大切な思い出の足跡がこの胸に刻まれる いつまでも消えない傷痕だ

離ればなれの 僕たちは やがて

ひとつの 夢を叶えるために

小さな 一歩を踏み出した

あの頃からどれくらい 大きくなれたかな
どれくらい 変わっただろう

少しは マシに なれたかなあ

照れくさそうに笑う

メリーゴーランドのように 回るよ この世界は

なぜ僕たちは それほどまでに探し続けるんだろう

この世界のどこかにあるきらめくような宝物

この手でつかむまでは終わらないストーリー

さあ 夜明けとともに船出の準備だ 白い帆を揚げろ 面舵いっぱい。

2015/12/04 (Fri)

[6956] 
詩人:どるとる [投票][編集]


レンズの向こうに見ていた君の笑顔

出来上がったばかりの写真は

ピントが少しばかりずれていた

寝坊助の桜の咲く季節に

僕らは はじめてキスをした

遅咲きの恋は 静かに 歩き出したよ

君と 行きたい場所がある

君に 見せたい景色がある

君に聞かせたい 事がある

あんなこと こんなこと

たくさんありすぎてとてもじゃないが

時間がいくらあっても足りやしない

きっと桜が咲くたびに 僕は今を

思い出して どうしてあの日君の手を

離してしまったのかと 何度も何度でも

後悔と懺悔の境を 行ったり来たりするよ

君が最後に見せた涙の理由をあの時の僕はまだ知らない

今なら 痛いくらいにわかるのに 手を伸ばしても

君の 笑顔はもう僕のものじゃない

はじめての給料で買った銀の指輪は

君の指に合うかな 見劣りしないかな

君があまりにきれいだから

そんなこと考えながら君に会いにゆく

さよならのあの日 冷たい雨が降ってた

別れ際交わしたキスは恋の幕を降ろした

新しい本や 映画を見つけても

君に似合いそうな靴や服を見つけても

僕らはもう恋人じゃないと気づく

今じゃ どこにいるかもわからない

帰り道、宛もなく呼んでみた声は

白い冬の空に とけて消えた

もうじき訪れる春の足音を聞きながら

風の中に 雨上がりの空に 君の面影を探すよ

僕は君を愛していたなくしてはじめて気づいた

それはまるで花が咲くように

未練がましいヤツだと笑ってくれ

誰かに愛されてる君はもう僕の知ってる君じゃない
似ていても違う色さ。

2015/12/04 (Fri)

[6957] 二番線
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二番線のホームには冷たい風が吹く

僕らはつたない言葉を縫い合わせながら

いつまでもごまかしていたよ

なんとなく 言い出せなかった
さよならの一言が

離したくない手 振りほどいたら

君が泣きそうな顔で行かないでって言った

ドアが閉まる瞬間窓越しに 君が手を振る

あの時の君は どんな気持ちだったかな

さよならさえも言えない弱虫な僕を

愛してくれた君を僕は生涯かけて愛せるだろうか

白い冬の空に 小さく呟いた愛の言葉

手のひらにこぼれてやがてとけて消えた

よくあるドラマのワンシーンの真似して

ホームに着くなり走って君を抱き寄せた

点数つけて 30点って悪戯そうに笑う

たくさんの思い出を 抱えているけれど
ちっとも重くない

笑ったこと 泣いたこと 喧嘩したこと

泣き腫らした夜は 星を眠くなるまで数えた

すっかり 日の落ちた街並みを 懐かしそうに眺める僕と

そんなにたいして変わってないって顔の君

僕らには少し 距離ができたね

だけどそんな距離などまた 埋めれば いいことだ

ほらね 手を繋げば隙間なく

心はほどよくあったまって いい具合

明日はどこかに行こうか 土曜日だし

たとえば 君の悲しみも
たとえば 僕の悲しみと
少しも違いなんかなくて
だけど 同じでもない
だから、探すんだよ
君が何を 今悲しんでるのか そして何に苦しんでるのか

節穴の目でも 少しは 役に立てる

ドアが閉まる瞬間窓越しに 君が手を振る

あの時の君は どんな気持ちだったかな

さよならさえも言えない弱虫な僕を

愛してくれた君を僕は生涯かけて愛せるだろうか

白い冬の空に 小さく呟いた愛の言葉

手のひらにこぼれてやがてとけて消えた。

2015/12/04 (Fri)

[6958] ティーンエンジャー
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宛もなく 探したよなくした君の声を

何処に行ってしまったんだろう

気づいている癖にさ 気づいてないふりをする

離した手のぬくもりを 思い出すたびに

僕は 弱虫になってしまう 泣き虫になってしまう

強がれなくなってしまう 情けなくなってしまう

全部ひっくるめて君のせいだよ

よくあるドラマのワンシーンにあるような

くだらない愛の言葉も 優しく輝いて

ただの キスも 魔法のように 思えたんだ

あの頃の僕たちは何も知らなさすぎた

愛しているだけで 好きなだけで それだけでいいと思った

愛されているだけで 好かれているだけで 幸せなはずだった

だけどいつからか ボタンをかけ違えた

正しいことや 間違ったことを
ただありのままに 言葉にしたら
この世界は きっと あまりに 狭すぎる

離した手のぬくもりを 思い出すたびに

僕は 弱虫になってしまう 泣き虫になってしまう

強がれなくなってしまう 情けなくなってしまう

全部ひっくるめて君のせいだよ。

2015/12/04 (Fri)

[6959] 夜明けの歌
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夜の終わりを告げる ように 太陽が降らした陽射しの雨

体中浴びて 夜明けに間に合うように走れ 止まらないスピードで

誰かが戯れに描いたような世界なら
せっかくのこの気持ちも まやかしなのかい?

燃えるように 沸き上がる 利かん坊の情熱は やがてこの世界をひっくり返すから

空を飛ぶ 鳥のように 翼を広げた夜は

羽ばたいていく 誰も知らない明日へ

夜明けは すぐそこまで近づいてきてる

知りたいよもっと知らないすべてを

一度はあきらめた夢を追いかけるなら

今しかないと 迷いを捨て踏み出す一歩は

世界にも 手が届くくらいなんだ

盛り上がりの場面を 通り過ぎてもさめないボルテージ

どこまで行けるかなあ 思案してるんだ ない頭つかって

退屈紛れに 広がった大地と空だって
そこには 愛すべきたくさんの人がいる

ペンを握りしめたとき きっと神様は
薄っぺらい僕らの命に 心という歯車をはめたよ

地球が回る 空がだんだん暮れていく

それはまるで 舵をとる船乗りの格好

どんな夜も明ける 悲しみのあとの朝も

ドアを開けよう その先の世界へ行こう

またひとつ何かを失うたびに

失ったぶんだけ何かを手にするだろう

抱きしめた光は 僕だけの太陽だった

卵が割れるように

ひび割れた隙間から
差し込む 陽射し

サーチライトの要領で

世界を瞬く間に照らした

それを奇跡と呼ぶなら もう奇跡は起きている
僕らがその担い手だ

空を飛ぶ 鳥のように 翼を広げた夜は

羽ばたいていく 誰も知らない明日へ

夜明けは すぐそこまで近づいてきてる

知りたいよもっと知らないすべてを

一度はあきらめた夢を追いかけるなら

今しかないと 迷いを捨て踏み出す一歩は

世界にも 手が届くくらいなんだ。

2015/12/05 (Sat)

[6960] 道しるべ
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歩き続けて ここまで来たけれど
宛もないまま ページだけがめくられる

お気に入りだったスニーカーは
白さをなくして汚れちまった

振り返れば たくさんの愛する人が
僕にいくつもの大切なものをくれる

たとえそれが価値のないものだとしても

どんな宝石より お金より かけがえのない思い出という名の

何処にも 売ってない ただひとつの宝物だよ

説明書もなければ ヒントもないな
道しるべがあるとすりゃそれはあなただ

軽くひねったら 折れてしまいそうな指先で 明日を指し示してくれるんだ

手当たり次第に 人に生き方をたずねて歩いた でも誰一人本当の生き方は知らない

この時間は 砂時計のように

時間が経てば 終わってしまう 跡形もなく消えてしまう

だからこそ生きていく意味があるんだ

どんなきれいごとほざこうが
正しいことは 正しいまんまで この僕の行き先を 決めてしまう
だけど 僕は弱味をにぎられてるわけじゃないから 自分の思ったように生きるよ

振り返れば たくさんの愛する人が
僕にいくつもの大切なものをくれる

たとえそれが価値のないものだとしても

どんな宝石より お金より かけがえのない思い出という名の

何処にも 売ってない ただひとつの宝物だよ。

2015/12/05 (Sat)

[6961] 逆上がり或いは自転車練習理論
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駆け出す夜の スピードで 僕は行く

世界の果てまでも あらゆる壁を飛び越えて

出来ないと決めつけた 僕がいた

逆上がりにしても自転車にしても
要領は同じだと気づいたのさ

「出来ない」という先入観が 僕を出来なくさせているって

「出来ない」を 「出来る」にするには

この世界を 変えてしまうくらいの 強がりで

何度も ぶつかって 自分を試さねば

無傷なら傷だらけのほうがカッコいい

その傷のひとつひとつが僕の力になる

さあ 世界を 飛び越えよう

駆け出す夜の スピードを追い越して

弱さを 塗り替えるんだこの意地の悪さで

転ぶことを 負けることを恐れた

昨日の僕が抱いた恐怖は間違ってない

逆上がりや自転車の完全な正攻法なんてないよ

「出来ない」を 「出来る」にするには

この世界を 変えてしまうくらいの 強がりで

何度も ぶつかって 自分を試さねば

無傷なら傷だらけのほうがカッコいい

その傷のひとつひとつが僕の力になる

さあ 世界を 飛び越えよう。

2015/12/05 (Sat)

[6962] 優先席
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水が滴り落ちる音に気づけるだろうか たったひとつの命が

死にたいと 心から願う愚かさを
僕らは どんなふうに否定できるだろう

広すぎるこの街には 季節なんてないようで

生ゴミの臭いと曲がった 人々の背中

譲りもしない 電車の席
膝を擦る お年寄りを無視したような若者
優先席を 埋めるのはいつでも 学生

何がおかしいのかただ笑い転げて
辛そうにつり革につかまるお年寄りが
あきらめて前の車両に移る

その背中は何かを言いたげだったけど
僕には何も出来なかったよ。

2015/12/05 (Sat)
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