ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[804] 春に宛てて
詩人:どるとる [投票][編集]


どこからか山びこのように呼んでいる
春を待ちわびる声が聞こえる
桜舞う並木道 つぼみのひとつひとつが花を咲かせている
そのひとつひとつがどれも輝いているからねどれがいちばんなんてないんだよ
みんな素敵さ

油断しているとすぐに夢の中さ
春のぽかぽか陽気に眠くなる

なんてことはない春だ
今年は違うってものもない春だ
それなのにそれなのに
なぜか胸がはずむ春
春に宛てて今 手紙を書いているんだ
まだ寒い日がしつこく続きますがもうすぐでそちらに行きます
心のポストに出すのさ
思いのハガキを

桜舞う季節 そんな景色をイメージしながら今 かじかむ手に息を吹きかけ
走り出す僕は風の子さ

今はただまだ来ない
春を待ちわびて
風の中 ひとしきり
立ちつくす 日々。

2009/12/31 (Thu)

[805] 明日の自分に会いに行こう
詩人:どるとる [投票][編集]


喜びと悲しみの日々はまだ夜明けには近く夜更けには遠い
月は沈まないでずっと僕を照らしている 日々はなんのために続くのだろう
嫌な記憶は余計なものだからと昨日に置き去りにしたつもりでもちゃんと心のどこかには置き去りにしきれなかったものが燃えカスのようにほらくすぶっている

今日は明日の自分を
明日はそのまた明日の自分を確かにするためにあると昔の僕なら言うだろう
明日は今日を生ききらないと行けない場所なわけで明日の自分には明日にたどり着かなければ出会えないわけだから
日々、生き続ける理由があり意義がそこにはあるんだ

時は何もしなくても流れるけれど生き続ける者だけがその先を見届けられる
つむじ風のその中を歩く宿命を背負っても歩き続ける覚悟がある者だけに見える光も確かにあるよ
ほら…目の前に

今、僕は生まれ変わる
蛹が蝶になるように
長い眠りから覚めて
夜明けへと向かってゆく 助走なんかいらないさ
昨日の僕が今日の僕の傷だらけの背中を押してくれるから

さあ、今ならば迷わないで明日の扉を目もつぶらずに開けられる
扉からもれる光の中
包まれて僕は今思う
今日の僕がいるからこそ明日の僕に出会うことができる
あたりまえな事じゃないさ
今日の僕がいなければ明日の僕には絶対に出会えないから
今を生きてるっていう事実はとても特別な事だと思うんだ

今日の日の今日だけの笑顔
今日の日の今日だけの涙
最後はもう地味なくらいあくびをして眠るだけ
それでも安らかな寝顔で布団の中で丸くなる

そんな毎日を繰り返すだけで終わるたった数十年のストーリー
まぶたを永久に閉じるまで僕は何度でも扉を開けるんだ
どんな事があったとしても今日の自分でしか明日の自分を生み出せないということだけは明日に嫌われるまで忘れないよ

ぼやぼやなんかしてられない
明日の自分に駆け足で会いに行こうよ。

2009/12/31 (Thu)

[806] さよならはまるで夢のように
詩人:どるとる [投票][編集]


また明日 会いましょうって狭い路地裏に消えた 誰かの影
今日も約束もないのに 口先だけの口約束

友達なんていないんだって笑ってるうちが花なんだって
そんなの知ってるって走り去った 昨日とおなじ路地裏に消えた僕の影

数え切れない言い訳や屁理屈に悪戦苦闘している僕の弱点は芯が弱いこと

あっという間に日は落ちて
逃げ帰るように少しでも人のいない場所へ人のいない場所へ走る今にも飛び出しそうな心まる見えの僕の影

さよならはまるで夢のように僕の全てを射抜いて 僕は穴ぼこだらけ レンコンみたい

また明日って言って
手を振っただけで
しばらくは会えない
はじまりはまるで楽しい夢のようなのにさよならは悪夢みたいにほら 僕を悲しみに突き落とす

見上げた空にはいつも謀ったように月が輝いて 涙する僕を申し訳程度に慰める

ああ 夢なら覚めて
夢じゃないなら殺して

全て 終わりにさせて
さもないとまたあの暗い路地裏に消えてしまうから 僕の影は弱虫だから。

2009/12/31 (Thu)

[807] 僕は男だ、弱くない
詩人:どるとる [投票][編集]


悲しいことがあったって平気なのさ
どんなに雨が僕を濡らしにかかってこようと僕は泣かないよ

笑い飛ばすぜ 何があっても
お得意の優柔不断さで全てをうやむやにするさ
何があっても
何が起きても
僕は荒れ狂う
未来にも
笑ってやるさ

僕は男だ、弱くない

月のない夜だって
星のない夜だって
出口のない夜だって
そう 放つ言葉は矢のごとく悲しみを射抜くだろう

僕は男だ、恐くない
何も 何も、だ

涙が出そうでも
夕暮れになっても
友が去っていっても
僕が僕にはいる
ひとりきりになっても生きていこう
どこからかわき上がる気持ちに素直になって正直に言うのさ
僕は明日もひきつづき生きていたい

男は勇気だ、逃げないぜ

笑い飛ばすぜ 何があっても
お得意の優柔不断さで全てをうやむやにするさ
何があっても
何が起きても
僕は荒れ狂う
未来にも
笑ってやるさ

僕は男だ、弱くない
僕は男だ、恐くない
男は勇気だ、逃げないぜ

止められなかったこの涙を笑う者は弱い人間だ

さあ 涙でかすむ景色の中に浮かぶ扉を開けよう
開けばそこは楽園ぞ
臨めばそこは楽園ぞ

月のない夜だって
星のない夜だって
出口のない夜だって
そう 放つ言葉は矢のごとく悲しみを射抜くだろう

そして弱い自分自身を砕くだろう
ああ そこに残るのは悲しみに涙できる強い自分だろう

僕は男だ、だけど
悲しいときは泣くのさ
強いからこそ
気持ちを偽らず泣くのさ

変わってゆく気持ちは今あざやかに見違えて 僕を感動で包む

そして言うのさ
僕は弱くない
強く、強く泣けるから

男は素直に泣けて
はじめて男になれるのさ
はじめて知ったんだ
その日から僕はりっぱに男だ
名乗っても恥ずかしくなくなった。

2009/12/31 (Thu)

[808] 着地点
詩人:どるとる [投票][編集]


なんとなくなんとなくでたどり着いた世界はとても僕には似合わない世界だった

僕は今 あの日を悔やんでいる

勢いだけで飛び出した未来は喩えればいつも夜

踏み外した着地点
予想外の事ばかり
うらみの矛先は
いつも世の中か他人

悪循環に回る僕の日常
頼りの時計も狂ったまま
間違った時を刻んで
掃除もされずに回っている

苦汁を舐めて
苦虫を噛んで

自分の努力の無さを
全てほかの対象に
差し替えて当の僕は
それを他人のことのように笑って話す始末

どうして こんなんになっちゃったんだろう
着地点に座り込んで
原因究明に忙しいのさ

今日も言葉の宇宙をさまよってる。

2009/12/31 (Thu)

[809] 生まれし光 旅立ちの風
詩人:どるとる [投票][編集]


僕がこの世界に生まれて命を授かった
その時からかな
なんだか光あふれる気持ち
全ての成り立ちを成立させるような気持ち

なんとなく生きてみた
そしたらここまで来た
カレンダーはまためくられる
次の季節に

新しい歳のはじめにも誓えるような抱負は何も見当たらないけれど

性格、性別、見た目場所、親は違えど四方八方にはじけるように それぞれ産声あげ生まれし光
いつしか その光たちは自分の足と自分の思いでパッと立って歩き出した それが僕であり君なのさ

生まれたことを後悔するよりもずっと
生まれた今を体中で感じてみることができることを幸せに思うし生まれられたことの奇跡的な確立を見定めてみれば驚き隠せないはず

あれも幸せ これも幸せ
考えてみれば 全て幸せ
悲しいこともまだ知らない未来も
全てはこんな風に笑うためにあった
そう思えたら
何度でも何度でも
朝をむかえられるね
そして暗い夜を抜け
夢から覚められるね

生まれたときとおなじようにはじめての気持ちで新しい自分をはじめられるね

ほら 今 ゆっくりと昇る太陽が二度寝しないようになのか 夜明けの合図なのか
にわとりがどこかでけたたましく鳴く

ああ、 さあ はじめようか 新しい僕
そして 新しい物語

ペンを走らせるように ほら 突然の報せのように 吹き始める風
旅立つならば 今さ

さあ 描いて行こう
さあ 導かれて行こう
さあ 粋がって行こう

君が今日も生まれし光としてまたたく気があるならば 行け
目的地はいつも
青い空の下
輝く太陽の下
わかってる筈さ。

2009/12/31 (Thu)

[810] パーティーソング
詩人:どるとる [投票][編集]


ちょいとお隣さんも恥ずかしがらないで踊ればすぐに慣れるから
上出来のスーツandドレス
ならば
上出来のダンス
踊るべきだろう、そうだろう?ドレスアップしたなら

久しぶりにかけてみたんだ くるくるパーマネント
でも、パーマをかけた僕は古くさいミュージシャンみたいだよ、マジで…

クラッカーを思いきり引いて
今 パーティー 踊り騒ごう
エブリバディ
みんな
ナイスバディ
巨乳
今にもブラジャー
裂けて はみ出しそう
僕のこの愛をそのたわわな胸にはさんで
抱きしめておくれよ

いつの間にか
平らげた 特大のクリスマスケーキ
誰が食べたの?
きっと体重180キロのA子ね お口のまわりにクリームがついてるじゃないか
おひげを早く拭きなさい バレるぞ みんなに…

私の 私の 計らいで
ばれずにすんだだろう
少しは感謝してもらいたものね
B子は笑った

パパパパパパパ
パーティーソング
くだらない夜はそうして過ぎて行くよ

チキンを根こそぎ
持ち帰るつもりか?
A子の腹は宇宙だな

なんて具合に クリスマスの聖なる清き夜は続いていった

クラッカーを思いきり引いて
今 パーティー 踊り騒ごう
エブリバディ
みんな
ナイスバディ
巨乳
今にもブラジャー
裂けて はみ出しそう
僕のこの愛をそのたわわな胸にはさんで
抱きしめておくれよ

メリーメリークリスマス!
ハッピーハッピークリスマス!
世界中がもう本気でバカ騒ぎ
ばかにしてくれとばかりに騒ぎまくっている

サンタは今頃よい子のもとへ
僕らはそれぞれがラブホへ
営みは違うけどそこが子供と大人の境界線

今年のクリスマスも思い出になってしまった
そんなクリスマスの夜だった
流れ星にさらわれた夜
パーティーナイト 世界中がおそらく幸せな日

僕は見たよ 夢かもしれないけど
窓の外 サンタがウィンクした。

2009/12/31 (Thu)

[811] 君となら
詩人:どるとる [投票][編集]


君みたいな人に出逢えたなら最高に幸せなんだろうな
これ以上ないほどに
君とならどこまでも
どんな悲しみも軽々乗り越えていける気がするのはなぜなのかな

君を愛しているよ
ずっとずっとずっと
ずっとずっとずっと
揺るぎない真実として刻まれている誓いなのさ

君となら世界中を敵に回しても大丈夫だぜ
世界一愛している君となら。

2010/01/01 (Fri)

[812] 日の出
詩人:どるとる [投票][編集]


ほら 僕の瞳の中で
新しい年のどうでもいい夜が涙と笑顔で静かに明ける…

眩しいな
なんて眩しいんだ
気持ちまで明るくなるよ 世界も明るくなるよ

日の出が今
僕らを照らす
あんな景色
久しぶりだな

いつか見たような
気がする光景さ
綺麗な日の出が
山のほうから
ほら昇る
素晴らしいな
素晴らしいな

ハッピーニューイヤー!
あけましておめでとう!
ハッピーニューイヤー!
あけましておめでとう!

今年こそは…
去年よりもっと
去年よりもっと
かっこよくなるぜ
かっこよくなれるさ
なぜかそんな気がする

日の出に勇気分けてもらったから
日の出に愛を分けてもらったから

サンキュー!

2010/01/01 (Fri)

[813] たしかなもの
詩人:どるとる [投票][編集]


そこにある真実が時々嘘みたいなんだ
僕は自分をたしかにするものさえ持っていない

僕は一体誰なんだ
僕は一体何者なんだ
わからないまま
季節は幾度もめぐり
歳もとってゆくよ

たしかなものひとつさえ手に入れられないままどうにもならない現実の上に立ってる僕なのさ。

2010/01/01 (Fri)
8416件中 (691-700) [ << 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 >> ... 842
- 詩人の部屋 -