詩人:どるとる | [投票][編集] |
心ごと 飛び込んだ青い世界
このまま真夏の真ん中へ
子供たちが プールバックを抱えて
陽射し照り返す お日さまの下へ
金網の向こうに大きなプール
夏休みの 静かな校舎には 蝉時雨が降る
絵日記には 描ききれないほどの
たくさんのきらめくような思い出
溢れだしそうなほどの気持ちを
今すぐ伝えたい 水しぶき上げて
会いにゆくよ瞼の裏に描いたあの夏へ
心ごと 飛び込んだ 青い世界
このまま真夏の真ん中へ
はしゃぎすぎの夜 黒い肌に白い歯
いろんな色の花火が咲いては散って
その時だけしかない大切な瞬間をストロボみたいに刻む 思い出を焼きつけて
誰かに話したいことがこんなにたくさん
夏休みの宿題はいつもなぜか後回し
はみ出したままの気持ちをしまえない
自転車で駆け抜けたあの日々
会いにゆくよ 何度でも同じ夢を見る
もう待てないって 飛び込んだ
あの空と同じ青い色に 染まるんだ
カモメが 鳴いている 海の匂いと渦巻く貝殻
ビーチサンダル 浮き輪と ビーチパラソル
裸足のままで 水につま先を浸して
ひゃっとするその感覚 永遠に閉じ込めたい 終わらないで僕らの夏
絵日記には 描ききれないほどの
たくさんのきらめくような思い出
溢れだしそうなほどの気持ちを
今すぐ伝えたい 水しぶき上げて
会いにゆくよ瞼の裏に描いたあの夏へ
心ごと 飛び込んだ 青い世界
このまま真夏の真ん中へ。
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五月雨に濡れながら 僕たちは宛もなく探してた
ふいの思い出し笑いの理由だったり
明日の天気を予想しあったり
そんなくだらないことに夢中になってた
あの頃の僕たちには 恐いものなど なくて
小さな勇気と少しの好奇心があれば いくらでも笑い転げた
夏が来たから 夏なんじゃなくて 夏に会いたいから 夏なんだ
理由なんて きっとどうだっていい
ただひたすらに 遊ぶことに夢中さ
広がった青い空はまるで大きなプール
飛び込んでみよう お気の済むまで
天気予報は ここ最近めずらしく外れてばかり
ふとした 妙案を思いついたり
ある日突然旅に出てみたり
僕らは不自由な世界で自由に生きてた
ビー玉を太陽にかざして のぞき込んだ
レンズの向こうに広がっていた世界は
何も不思議なことなどなかったけど
青と緑の世界の真ん中で 僕らは奏でた 風鈴を鳴らす音
小さな 勇気をふるいたたせて 飛び乗った電車の行き先を僕は
知らなかったけど なぜだか 不安はなかった 君がいたから
中央線の窓の外を気持ち良さそうに泳ぐ入道雲が見えた
長い長い夏休みの一頁が 少しずつ遠ざかるのを見てた
あの頃の僕は 万華鏡の中にいたんだね
きれいなものに 目をうばわれていた
夏が来たから 夏なんじゃなくて 夏に会いたいから 夏なんだ
理由なんて きっとどうだっていい
ただひたすらに 遊ぶことに夢中さ
広がった青い空はまるで大きなプール
飛び込んでみよう お気の済むまで。
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空の果てまで輝く星で 飾り付けられたクリスマスの夜
この街にはどれだけの 幸せがあるだろう
指折り数えてみても足りないよとても
瞳を双眼鏡にして 未来を覗き見
口先だけでやって来たよ今まで
騙し討ちは 得意だ
頭のいいやつなんか煙にまいてやろう
それは遠い昔からの名前のない約束
君が笑えるように 神様がくれたプレゼント
今夜、降り注ぐ あなたの元へ 光を降らせて
メリークリスマスって 歌ってる。
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ねえ 今から 数を数えるから
少しの間だけ目を閉じてくれないか
誰かの為に そんな大袈裟なものじゃない
でもね 誰かにそばにいてほしいと願うよ
騒がしい街の中で ふと寂しさに出会ったら
空いてる気持ちのほんの隅っこで君を思うよ
素直じゃないのも意地っ張りなのも全部残さず
愛してほしいんだよ 抱きしめてほしいんだよ
こんな気持ち わがままかな
絨毯みたいに暗闇を広げた夜が
どこまでも帰り道を覆い隠す
たとえば 手持ちぶさたな右手を
握ってくれるもうひとつの手がほしい
日の落ちた 街並みはひどく冷えるから
君の笑顔があれば心もあったかいのに
不器用なのも 笑うのが下手くそなとこもお互い様だね
愛されてほしいんだよ
抱きしめられてほしいんだよ
好きの一言が言えたなら
眠れない夜 一人明かりに寄りかかる
あたたかい 人肌を求めて さまよう
素直じゃないのも意地っ張りなのも全部残さず
愛してほしいんだよ 抱きしめてほしいんだよ
こんな気持ち わがままかな。
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思えばはじまりはいつも夜明けだった
君は笑いながら「じゃあね」と言った
始発電車に飛び乗って誰も知らない未来へ
旅人気取ってみたはいいものの
どうすればいいかわからずに僕らは途方に暮れた
どっちつかずの思いに暫く頷けず
弓を射るように 空の彼方から
サーチライトが 街の闇をつらぬいて
まばたきしてる間にすべての奇跡は片付いた
いうなればそれはささやかなほんの少しだけの僕だけに使える魔法
頼りないこの歌を道連れにして
誰かのせいにした昨日の僕は忘れてよ
日々生まれ変わっていくよ 僕はもう僕じゃない
雨をよけ進む電車のスピードで
雨粒を飛ばしていく 僕はもう振り返らない 二言はない
堆積する不安の数だけ高まるビート
旅立ちのうた 明日の僕に残す置き手紙
誇りのように 恥のように 刻む足跡
寝ぼけ眼の猫が大きなあくびをする
すぐそばにあるありふれた 幸せに ちょっとだけ感謝する
アイラブユーだけで 構築された
しかたのないラブソングより
どうしようもないほど情けない
そんな 歌に 聞き惚れたい
たとえば こんな晴れた日の朝に
出会う 真っ白い気持ちのように
どっちつかずの思いに暫く頷けず
弓を射るように 空の彼方から
サーチライトが 街の闇をつらぬいて
まばたきしてる間にすべての奇跡は片付いた
いうなればそれはささやかなほんの少しだけの僕だけに使える魔法。
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通り過ぎてく 窓の外の景色を染める色や
空の流れや 人々の営みを眺めながら
ぼんやりと 頬杖ついて その向こうにある
まぶしいほどの 輝きに見惚れながら
こっそり君のことを考えていた
笑われちゃうかな 嫌われちゃうかな
こんな 浅ましい気持ちになる僕を
理由もなく 生まれる焦燥を 片付けられず
いつの間にか 夕暮れの中
暮れてく空が 街並みを抱きしめてる
懐かしい風に出会うたびに同じ気持ちに抱きしめられる
僕はきっと 帰る場所を知っているんだ
心はたどるだろう 来た道を戻るように
あなたの ただいまが待っている場所へ
変わらない営みの中で 君が笑うだけで
それ以上何も 欲しいとは思わない
君がそばにいる それだけのことが
どうしてだろうってくらい僕を強くする
愛してるなんて 言葉にするのは
恥ずかしいから せめて
君が先に 言うのを待っている
人の足も まばらになって 静けさが包む夜
振り返る瞳に映る君が笑った
なぜだろうまた僕はそれだけで 幸せなどと容易く思える
君がいることが こんなにも僕のすべてになっていたなんて気づかなかった
扉を開けてこぼれる光 夕飯は何かな?
きっとこのありふれた物語には
タイトルなんていらないよ
だっていつか跡形もなくなってしまう
それを知りながら愛されてるの命懸けで
懐かしい風に出会うたびに同じ気持ちに抱きしめられる
僕はきっと 帰る場所を知っているんだ
心はたどるだろう 来た道を戻るように
あなたの ただいまが待っている場所へ
今日も帰るんだ。
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時間は積み重なりいつか 高い塔になった
こぼれた砂粒が 積み木みたいに またひとつまたひとつと
塔を 空に近づける
笑わないで聞いてね
生きてることが こんなにも素晴らしいことなんて気づけなかったよ
君と出会うまでは
この世界の どこかで待っている
素敵なあの人に 見合うような
僕になってみせるから
その日はきっと今までよりもずっと
素敵な日になるでしょう
名前も知らない僕の大切な人
待っていてね 遠い未来で
愛してるって真顔で笑ってみせるから
君はただそんな僕に 優しく笑うだけでいい それだけで単純な僕は調子に乗るから
最後まで聞いてね
君を幸せにしてみせるよ まだ出会ったこともない人なのに
永遠を誓う言葉はもう用意されてる
この世界の どこかで待っている
素敵なあの人に 見合うような
僕になってみせるから
その日はきっと今までよりもずっと
素敵な日になるでしょう
名前も知らない僕の大切な人
待っていてね 遠い未来で。
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大好きなあの人に言葉で気持ちを伝えるには
少し恥ずかしいから歌にして届けようこの気持ち
たとえば ありがとうの気持ち
日々感謝してること
たとえば 愛してるの気持ち
ハートの形した心
ラブソングを歌うとき 人の心は
いちばん優しくなるでしょう
ラブソングを歌うとき 怒った人も
すぐに笑顔になるでしょう
不思議な魔法にかけてあげるよ
愛してる 君だけを
愛してる 君だけを
どんなに好きな人もすべてを好きにはなれないよ
だから なおしてほしいところも素直に言葉にしないとね
たとえば 歯ぎしりするところ
人前で屁をするところ
たとえば 寝相が悪いところ
言葉遣いが悪いところ
そんなところまで全部好きだから
結局 許してしまうの
ラブソングを歌うとき 人の心は
いちばん優しくなるでしょう
ラブソングを歌うとき 怒った人も
すぐに笑顔になるでしょう
不思議な魔法にかけてあげるよ
愛してる 君だけを
愛してる 君だけを。
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暗闇に 咲くように灯る明かりは
誰かの代わりのように 笑うのです
扉が開くように まぶたを開ければ
小さな幸せを 少しずつ味わいながら
昨日今日明日と 生きていくのです
泡になって 跡形もなくなくなるまで
僕は見届けたい 始まりから終わりまで
動き出したフィルムが映す世界の出来事
手の届く範囲の狭い世界を映す
またひとつ 必要ななにかを忘れては
またひとつ 余計ななにかを覚えて
形をなくしていく世界を見つめている
やがて、消え去る ぬくもりは今だけは
あたたかくこの体を巡る赤い血潮。
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こぼれ落ちるシューティングスター
君の瞳に映る すぐそばにある身近な奇跡
雨のように濡らしたほほを撫でてから
尾を引いて 思い出を焼き付ける
ストロボみたいにまたたく瞬間の一秒を
切り取って 永遠にする 形に残せなくても
降り注ぐのは いくつもの 光の雨
本から飛び出したような夢とロマン
いつか見た夢の続きを体現する 世界
今と今が めぐり会い明日になるように
シャッター 焚いて 逃さないでその時を
忘れなければ 思い出になって 残るさ
新しい世界の夜明けのような
ページが めくられるその瞬間の刹那
君にも見えるさ 百年ぶりの光
こぼれ落ちるシューティングスター
君の瞳に映る すぐそばにある身近な奇跡
雨のように濡らしたほほを撫でてから
尾を引いて 思い出を焼き付ける
ストロボみたいにまたたく瞬間の一秒を
切り取って 永遠にする 形に残せなくても
つながっていくさ はるかな未来へ
誰かの瞳に 僕らの足跡が 夜空を走るとき
僕らは 思い出す 星になった あなたを。