詩人:どるとる | [投票][編集] |
手のひらにこぼれ落ちた一滴の涙
誰かのほほを伝うあたたかい雨
通り過ぎてく風景が窓の外の光と
重なりあって手を繋いで始まる世界
僕はすべてを解き明かせないけれど
ありふれた魔法で 生まれ変わってく
何度も 何度でも 咲いては散る命
手のひらに 咲いた花がほころんだら
生まれてきてくれてありがとうって
優しく微笑むんだ。
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通り過ぎていく 窓の外の景色
夜明け前の街に 沿うように走るレール
宛のない旅だ 行き先のない旅だ
決まりきった規制概念は置き去りだ
愛することも不器用なら愛されることにも不器用だ
照れながら 恥ずかしがりながら
笑うことしか 出来なかったよ
生まれ育った街から旅立っていく日の前夜 僕は 眠れなかった 膨らむ期待に不安が混ざりあう
色褪せながらも どこか輝いていく世界を見てる
形あるすべてのものが 存在する世界で
ありふれた思いはどこにもないのに いつもここにある
揺るぎない思いは サテライト
行き場のない僕らを 照らすまぶしいくらいの光
つまらないことで迷うばかりの未来を 明るく照らしてくれ
探してる答えは きっとこの先にある
かすかだけど淡い予感で満たされている
道を外れたところからスタートする
ちょっとばかり多すぎる宿題にげんなり
出会い別れ また出会うそんな毎日
昨日流したばかりの涙をまた流してる
予報外れの雨にうたれても 笑えるならそれでいいのです
つまずいて 転んだって
多分 空が晴れなら気分もいい
会ったきりもう二度と出会わない人
反対にいつでも会える人 たくさんの人との出会いが僕をつくる
新しい世界に踏み出すこの一歩は どんな明日に連れていってくれる?
僕は僕で 君は君で ただそれだけのことを証明するために
どれだけの犠牲と どれだけの代償をはらえばいい
夜明けを迎えた空の向こうから放たれたサーチライト
あまりの眩しさに目をそらした瞬間の
ほんの少しの間だけ 救われた気がしたよ
まだ知らないすべてに会いに行こう 片道切符はなくさないように
したたる水のようにきれいなものを 見たときの心は とてもきれいな色をしている
いつか 君がくれたぬくもりを手にどこまでも行く。
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ときめくばかりの 恋をしている胸に
余計な言葉はいらなかった
愛してると大好きが 言えればいくらでも笑いあえた
手をつないで キスをして たまに
喧嘩して 窓に映る 過ぎてくだけの移り変わる季節も見えないくらい君を 愛した
もう一度だけでいい 君に会いたいって思いは
きっと いくつ夜を見送っても 朝を迎えても
叶うことのない願いだから 言葉にせずに 胸の中にしまう
それでも 変わらないあの声で 今でも僕の名前を呼ぶんだ
愛したんじゃない愛されていたよ
気づいたのは君がいなくなってから
おはようとおやすみも交わせなくなるのが こんなに寂しいなんて
思いもしなかったけど 君がいなくなって 少し広くなった部屋を 見渡したとき
僕は もっと寂しくなった
僕が君を思うよりずっと 君は僕を思ってて 君は僕より僕を知っていたんだろう
それなのに もう愛する人がいないよ
あの日謝れなかったことが 今なら謝れるのに
謝る人さえいないよ
僕の思い出の半分は君でできているのにある日突然ふっと 消えてしまったよ
君が好きだったもの
ひとつ残らず 言えるのに
もう そんな こと覚えてても
意味はないんだね
でも 君がくれた時間は僕にとって 今も何よりの宝物
もう一度だけでいい 君に会いたいって思いは
きっと いくつ夜を見送っても 朝を迎えても
叶うことのない願いだから 言葉にせずに 胸の中にしまう
それでも 変わらないあの声で 今でも僕の名前を呼ぶんだ
だから僕も 君の名前を呼ぶよ
返事はなくても 思い出の中の君に会える気がして。
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泣いたり笑ったりするだけの日々の中に
いつの間にか 花が咲いたよ
赤や黄色の色とりどりの極彩色が
世界を 染め上げた
手のひらに 咲いた
花のような ぬくもり
ふれると 伝わる
たしかな 手ごたえ
つぼみのように
閉じたり
花開いたりする手
命の重さが かかる
僕が笑ったら君も笑った
幸せを見つけたよ
君の笑顔に
言葉は多分 いらない 気持ちは伝わるよ
笑ったり泣いたりするだけで魔法みたいに
日暮れの薄紫の 空が街を包んでる
なぜか涙がこぼれた
名前のない 気持ちになるよ
僕は今の気持ちを言葉にできない
ゆるやかな坂道を
自転車で 下るときの浮遊感
空を飛んでるような自由な気持ち
魔法のない世界でも幸せになれる
君が笑えば
手のひらに 咲いた
花のような ぬくもり
ふれると 伝わる
たしかな 手ごたえ
つぼみのように
閉じたり
花開いたりする手
命の重さが かかる
僕が笑ったら君も笑った
幸せを見つけたよ
君の笑顔に。
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飛んだり 跳ねたりする はずむ心の
繰り返される掟の中で消えたりあらわれたりする世界が君の瞳に 広がった
終わりのないような砂漠の 果てに
宝石みたいな 月が昇れば いつの間にか遠くに旅立った涙も そばにある
ふいに流れた星のかけらが まばたきの間に 逃げ去った 夜空に 誰かの思いが残されて
明日と手を握った僕の 強がりが 少しの希望さ忘れないで。
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まぶたの裏に 今も残っている
花のように 咲いた思い出は
海の見える この小さな屋根の下に
渚を走る 風が からからと笑う
ささやかな優しい言葉と
ほんの少しの涙で
ほどよくあったまった心で
景色を染める 青
白い砂浜も 通り過ぎてく車窓の向こう
もうあんなに遠く
海猫の羽ばたきも 昨日降った雨も
優しく包んでる 光と水の国 一抹の不安もない
レコードは回る 誰かのために
変わらない音を丁寧に刻みながら
この空の青さが くれる幸せは
ありふれた魔法の仕業です
紡ぎ出す 糸のように 一つ一つ 編み上げていく思い出を
下手くそな歌声にのせて
泡になったマーメイド
遠い昔の物語を たどりながら 旅行く
意味のないことも 無意味なことも 形のあるなしも
同じ手のひらの上で 続く営み 違いなどあるものか
夜明けをとうに過ぎたころ 寝坊助の猫は
やっと 起き上がり 一人散歩に出る
今日もまた すでに手にしてる幸せを探してる
景色を染める 青
白い砂浜も 通り過ぎてく車窓の向こう
もうあんなに遠く
海猫の羽ばたきも 昨日降った雨も
優しく包んでる 光と水の国 一抹の不安もない。
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窓に映る景色を ぼんやりと 眺めながら
今か今かと 待ちきれない気持ちのままで
ひとつずつ追い越していく 駅を数えた
下手くそな 歌声と調子外れのメロディ
それでも 君に会いに行く
日曜日の 込み合った駅のホームに咲く
たくさんの人の群れを かいくぐる
聞きなれた名前で呼び止めたのは
なつかしい 声と顔の ガールフレンド
少しも変わらないねって笑うから
思わず抱きしめてしまった
どっちつかずの 僕はまだ あやふやな
覚悟で愛を不器用にしか扱えないけど
それでも 君に会いに来た
近づく季節は何色をしているだろう
観たかった映画を観よう お芝居も観よう
忙しくて出来なかったことを全部やろう
今はまだ 愛してるって言えればいい関係
いつまでもそれじゃ駄目だとわかってる
どんな会話をしたのかいまいち覚えてない
僕は手を握るだけで精一杯だったよ
お別れするとき また会おうって言った
閉じるドアとほぼ同時に泣いた君
手紙を送るよって 握らせた大切な言葉
目には見えないラブレター
不安ばかりが明日を遠ざけるけど
いつかは一緒にいる毎日が当たり前になって
今をなつかしく思い出せるさ
遠く離れた距離を 一瞬で 埋める
魔法のような 言葉を探してた
残した傷跡も 消えることのない痛みも
広すぎる空に 笑われて 手だてのなくなった僕は
ただ 煙草を ふかすしかなかった
聞きなれた名前で呼び止めたのは
なつかしい 声と顔の ガールフレンド
少しも変わらないねって笑うから
思わず抱きしめてしまった
どっちつかずの 僕はまだ あやふやな
覚悟で愛を不器用にしか扱えないけど
それでも 君に会いに来た
そしてまた 僕は君に会いに行く
あの日と同じ 曜日
あの日と同じ 時刻
あの日と同じ 場所。
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桜の花びらを 寂しい枝に 描いて
イメージを降らす この並木道に
言葉なんかなくてもいくらでも 幸せになれたよ
手をつなぐことが 唯一使える魔法だった
ふとしたときに目が合うのも
照れたように笑うのも
大切な時間だと 思う
幸せって笑ったり 泣いたりする そんななんでもない時間の中にあるんだろう
名前もない 今日がいくらでも 積み重なって
同じような 今日を 今日も 過ごしてる
花が 咲いては散る ただそれだけのことなのに どうしてこんなに 嬉しかったり悲しかったりするんだろう
はるか先まで 続いてる 道の先に 誰も知らない物語
行こう このまま 握った手を離さないで
書き足すように 小説の続きを 書いてく
下手くそな 何の知識もない人が
一生懸命に 生きる毎日を 少ない言葉で
それでも 頑張って 書いている
約束のように巡る季節の せいで
何度でも同じ 景色を見せられるのに
何度でも 見たいと思う
ただ 笑ったり泣いたりするだけの毎日も紛れもなく思い出 なんだろう
雨降りの今日があって 晴れ渡る今日があって
種をまくから 花が咲く今日がある
昨日があるから 今日がある
先が見えないくらい長い道のり
この道の先に何があるのだろう
知りたい だから生きていく
名前もない 今日がいくらでも 積み重なって
同じような 今日を 今日も 過ごしてる
花が 咲いては散る ただそれだけのことなのに どうしてこんなに 嬉しかったり悲しかったりするんだろう
はるか先まで 続いてる 道の先に 誰も知らない物語
行こう このまま 握った手を離さないで。
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春風に舞う 花びらに 映っては消える
薄らいでく 遠い日の恋が 笑い出す
癖になりそうな 下手くそな旋律が
心の 隙間に 光を差していく
ゆらゆらと 揺らめいて
くらくらと 目眩
倒れる 寸前の かすかな恍惚のような
メリーゴーランドに乗り合わせたような
二人は ゴンドラの中で
他愛もない会話を続ける
色もない世界に 赤 青 黄色の 雨が降る
明日からの世界は 少し 鮮やかすぎるほど
恋をした それだけで不思議なものです
見える世界が こんなにも変わるなんて
何かの映画のような都合のいい 展開
飛び込め 今なら間に合うはずだ
でき損ないの おかしな出来心
君のために 迷ったり悩んだりする
ムラムラと 妄想
冒険 また 冒険
マニュアルのない 恋の始まりの一歩
ラブストーリーの規則なんてない
線からはみ出すんだ 常識を越えて
めくるめく二人だけの世界が これからをつくる
悔しいほど 楽しすぎる毎日だ
生きることがこんなにも楽しいなんて
原色で 染まっていく
ありきたりな あらすじをたどって
今あるこの世界が 奇跡なら
僕らは奇跡の 申し子だ
なんて笑う なんて笑う
メリーゴーランドに乗り合わせたような
二人は ゴンドラの中で
他愛もない会話を続ける
色もない世界に 赤 青 黄色の 雨が降る
明日からの世界は 少し 鮮やかすぎるほど
恋をした それだけで不思議なものです
見える世界が こんなにも変わるなんて。
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走り出した 気持ちは
ひたすら 誰かの声を追いかける
それはまるで都合のいいラブストーリー
泣いたそばから 笑う
君に 振り回されて
僕は 目が回る
夜明けの スピードで
靴底が擦りへるほど君を思った
感情論で 進む議論は
やがて ひとつの光を見つけた
好きだ それだけを理由に
どこまでも 走ってく
明日を生きる力になる
世界の 果てまでも行く
限界を越えろその先にある 明日に
出会いたい 出会わなきゃ。