詩人:どるとる | [投票][編集] |
名前もない思いが街灯に照らされて浮かんでは消える
まばたきしたら 今にも消えてしまいそうな
かすかな輪郭でぼやけながらやっとそこにいる
僕は大多数の中の たった一人の人で
目立つつもりもないけれど
存在する一人として
声を 上げて叫ぶんだ
笑っている 泣いている
確かに生きている
雑踏の中から 足音を紛らせて 身を縮ませて生きている
匿名希望と書いた 掲示板のスレ
顔の見えない会話
安い言葉で 繋がったように 思い込んで孤独を否定する
僕は 命ある一人の人として 立っていたい
生まれ持った名前を 誇りにできるかい?
空を見上げて みるんだ
迷いながら 悩みながら
確かに 生きている
どこに向かっているのだろう
宛もなくめぼしい夢もない旅だ
それでも
僕は大多数の中の たった一人の人で
目立つつもりもないけれど
存在する一人として
声を 上げて叫ぶんだ
笑っている 泣いている
確かに生きている。
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あなたのことを 思い出すたびに
私の心に 桜の花が咲く
それは通り過ぎた懐かしい風をはこぶ舟
会いたいと 願うだけで 会える人は
離ればなれでも 同じ世界の中で
背中あわせだって 命があれば
いつかは その手を重ねることができる
もう二度と 同じ思いにはなれない
それを知りながら
僕はあなたを 何度も思い出しては
涙の向こうに君を描いて愛された日々を思う
ああ桜の咲く季節は 大切な人の 面影に名前を呼ばれる
そんな気がしてしまうよ
夢の続きは もうみることもないだろう
あんなに人生で笑っていた時はない
君の顔さえ最近は ぼんやりしてる
寂しいときなどは 慰めてくれました
でも今は 立ち直るのも自分一人で
強がりながら よっこらしょと立ち上がる
もう こんなに人を愛することはないだろう
でもそんな気持ちのどこかで
まだ 誰かを愛したい気持ちが燻ってる
ああ あなた以上に 愛する人が見つかっても あなたのようには愛せない
それでもいいよって君なら言うだろうか
ちょっと歩いて それだけで疲れたなんて
弱音を吐く人生 道はまだ 気が遠くなるくらい彼方まで続いてる
ねえ 君は こんな僕を見てどう思うかな
情けないやら みっともないやら
いろいろ あるけど君は多分 こんな僕の駄目ささえも 笑ってゆるしてくれるんだろう
僕はずっとそんな君の優しさに甘えてた
僕はあなたを 何度も思い出しては
涙の向こうに君を描いて愛された日々を思う
ああ桜の咲く季節は 大切な人の 面影に名前を呼ばれる
そんな気がしてしまうよ。
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笑え とにかく楽しいことを見つけて
花のそれによく似た笑顔を見せてくれ
真っ赤な顔した太陽は
青い空を 飛んでいる
あまりに気持ち良さそうで
僕も空を飛びたくなる
悲しい気持ちは悲しい気持ちのままで
今も世界を涙に包み込むけれど でも
世界中の ありとあらゆる悲しみを
笑い飛ばす 歌などあればいいのにな
僕は それほど恵まれているわけじゃない
でも貧しい訳でもない だから
貧しき人の気持ちにはなれないけれど
裕福なことが幸せとも思わない
なんてことを みんなが鼻歌混じりに歌えば
世界も平和になるってもんだろう
怒れる人は 黙って ピエロになりなさい
嘘でも愛想でも笑え口角つり上げて
くだらない噂ばかりが
この街を うろちょろする
耳障りな雑音なんか 耳をふさいで聞くもんか
悲しみは喜びや幸せにはなりようがないけれど でも でも
世界中の ありとあらゆる 苦悩は
多分思っているほど深刻な悩みじゃない
「おまえになにがわかる?」
千人いれば千人が そう言うだろう
でも 本当だよ
だから、鼻歌を歌うのさ 悲しみなんか本当は
悲しみというほどのものじゃないって身を守る盾を心に持たせる
世界中の ありとあらゆる悲しみを
笑い飛ばす 歌などあればいいのにな
僕は それほど恵まれているわけじゃない
でも貧しい訳でもない だから
貧しき人の気持ちにはなれないけれど
裕福なことが幸せとも思わない
なんてことを みんなが鼻歌混じりに歌えば
世界も平和になるってもんだろう
少しは毎日が 明るくなるって もんだろう
そういうもんだろう。
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花の散り際を 知ることがかなうなら
きっと涙も 少しは温かくなるのに
雨が降るように 思い出が流れていく
さよならはいつも 遠い空の彼方
夢の続きを 追いかけながら
夏のかげろう 思い人の背中に映る闇もまた
優しさならばと 過ぎる季節です。
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たとえば空が 落ちてくるような
想像もしない 出来事がある日起こって
今までの世界を変える日を待ちわびる
もどかしい日々を生きているよ僕は
殻を破って 出てこい 出てこい
新しい命が生まれる 夜明けを
誰もが 固唾を飲んで 見守ってる
生まれ変われ今日をもって
常識を打ち破り レールを外れた旅へ
まっすぐに伸びた道でも
斜めから 見下ろすように見上げれば
ほらね 不思議 世界は忽ち 面白い
逆さまの気持ちに 出会う日を
窓を開けたり閉めたり確かめて
いつか 風が吹くって信じてる
痛みある幸せは さぞかし刺々しいだろう
明日の僕のためにこの喜びをプレゼント
何かしら 楽しいことが待っているような
ささやかな予感が 希望をちらつかせる
生まれ変われ今日をもって
常識を打ち破り レールを外れた旅へ
まっすぐに伸びた道でも
斜めから 見下ろすように見上げれば
ほらね 不思議 世界は忽ち 面白い
生まれ変われ ページをめくって
明日の僕と今日の僕が出会えば
この世界に また一人僕が生まれる
僕が僕に重なるように また僕になる
それは不思議 だけど理にかなったことだ
まっ逆さまに落ちてく感情が
ピンボールみたいにいくつかの
難所をクリアしながら
君にまた出会えるのを待っている
昨日からの来訪者
君を 生まれ変わらせる 誰かを思う気持ち
生まれ変われ今日をもって
常識を打ち破り レールを外れた旅へ
まっすぐに伸びた道でも
斜めから 見下ろすように見上げれば
ほらね 不思議 世界は忽ち 面白い
ほらね 不思議 世界は昨日より 少しだけ 新しい。
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何度も呼んだ 君の名前を呼んだよ
もう二度とは呼べない 最後の名前
どうしてこの世界はこんなに広いのに
会いたい気持ちは 今は僕だけの感情だよ
君が笑ったとき 僕も笑っていた
君が泣いたなら 僕も泣いたんだ
そんな他愛もない 日々を幸せだと
思っていた日々は 容易く過ぎ去ってしまう
今は 思い出の中でしか 輝けない君の笑顔
無理やりでもふれられないぬくもり
机の上に 置いてある古ぼけた時計の
針が刻むのは 君のいない世界時間
写真にはカメラに向かって笑う
君が幸せそうに レンズ越し写るのに
はじめて君が僕に怒ったときは
僕が生きるのをやめようとしたとき
どんなに 悲しくても辛くても
生きていれば必ず いいことがあるんだよ
それが君の口癖だった
今ではその言葉に背中を押してもらう。
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ゆっくりと 流れる川
河川敷は今日も 夕日が落ちるところ
なんだか疲れちゃって 背中丸めて
とぼとぼと歩く 幼稚園の子供に 簡単に追い抜かれた
自分の影を 見つめながら 生きることとは何かについて今さらだけど考えていた
人は誰でも 生きることに躓くことがあって
だけど、それでも 生きるのはなぜだろう
必ず生きることが正しい訳じゃないし
死んだって かまわないはずなのに
どんなに悲しくても命はやっぱり 惜しい
それは一番、大切ななくしちゃいけないものだって 知っているから。
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波が 押し寄せては引いてゆく 満ち引きに
大切な誰かの命の終わりを 重ねて見てる
刻まれた たくさんの思い出がまぶたの裏に映る
笑っていたことと 泣いていたことは
同じ 思い出の中にしまわれてる宝石
世界の時計が たとえば同じ時間を
刻むのなら すれ違うこともない
僕らは いつでも離ればなれ 背中あわせで
昼夜逆さまの今日を 過ごしてる。
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昨日とはまるで違う毎日を
なんとなくそれとなく過ごしてるよ
通り過ぎてく窓の外に流れる風景に
見惚れながら 憂いながら
今日もまた 長い夜が明ける
詠み人知らずの 詩のよう
移り気な心は迷ってばかりで
いつまでも答えを出そうとしないんだ
重ね重ね すみませんねなんて笑って
積み重ねてく日々は過ぎていく
僕らのなんでもない人生のほんのワンシーンに過ぎない 今も確かに 思い出になってく
明日には 忘れられない思い出になってる
おどけたように笑っても仕方ないや
このまま なるようになれって流れに乗る
ライフイズビューティフルって映画を観た
笑って 泣いてたまに怒って
そんな日々を彼らは生きていた
油の足りない タイヤ 空回り
潤滑油を 注いでくれよ頭に
ちょっとなりふりかまってもいられないんだ
いつも どうもありがとうねなんて笑って
腹では 憎んでるようなこんな僕ですが
僕らの 人生で一番輝くときは今なんだ
記憶に残るのはなんでもない日の なんでもない日常のありふれた一幕だよ
変わってゆく 変わってゆく
季節も人も何もかも
それを悲しいというのなら
もはや生きるすべはないんだ
なんてことを 思いながら
君とのことをうやむやにしながら
一人思い出し笑いしているLIFE
重ね重ね すみませんねなんて笑って
積み重ねてく日々は過ぎていく
僕らのなんでもない人生のほんのワンシーンに過ぎない 今も確かに 思い出になってく
明日には 忘れられない思い出になってる。
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窓の外には 飛んだら気持ち良さそうな夜空
鳥たちは羽をあずけてる
マイディアーフレンド
ささやかな贈り物
月がつくった光の道を僕は今 歩いてるところ
目を閉じたまぶたの裏にも 果てしない宇宙が
ああ 心は 空っぽのまま
ビューティフルライフ
歌う声に 秘めた
思いは変わらないよ
時を越えて
ポストに届く。