詩人:どるとる | [投票][編集] |
準備ならできてんだ あとはただ
飛び立つために必要な風を集めるだけ
臆してばかりで スタートを切れない
仲間が巣立つ中、たった一羽残された
鳥のように 崖の上で立ち止まってる
落ちていくような スピードに
耐えきれず 心がギュッと つぶれた
羽ばたけない翼なら意味はない
さしずめ僕の背中にある翼は 段ボールででも出来てるんだろう
あわよくば すべての悲しみを 引き受けてくれる人を募集中
甘えた 気持ちを押し付けあって 愛にごまかしている
広告にある 胸ばかりでかい 女の胸にしか目がいかない
仕方ない僕らは お互いに笑いあった
パズルみたいに 組み立てていく論理
正論で 賄われた 囲いの中だけの世界
絶叫マシーンの落ちていく あれに似た感覚が胸をつぶした
踏み出した一歩から 世界は広がってく
スニーカーのつま先で確かめながら 歩み出したあの日を おぼえている
彼は歌ってた
僕に光を見せてくれた
僕にも出来るかな
明日を変えること
落ちていくような スピードに
耐えきれず 心がギュッと つぶれた
羽ばたけない翼なら意味はない
さしずめ僕の背中にある翼は 段ボールででも出来てるんだろう。
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通り過ぎていく窓の外の景色を
移り変わる季節の色なんかを
ぼんやりと眺めてる途中で
見失った 幸せの在処や 命の意味
日は暮れて オレンジ色に染まる空が
離したくない誰かの手と手を切り離す
残されたようになった僕の影だけが
誰もいない 道に何かを探してる
悲しみの数を数えても
ため息が多くなるだけ
ならば 少ないけど
幸せの数を数えてみよう
片手の指で 事足りるほど
幸せは 多くはないけど
悲しみの数を数えるよりも
きっと僕に大切な何かを 気づかせてくれる
やたら齷齪してる毎日の中で
真面目な顔で考えることといえば
エッチなことかお金のことくらいで
それ以外は 後回しにしている傾向にある
何ひとつ 誇れるものなどないが
傷ひとつない命が ここにはある
ふいに僕は命をギュッと 抱き締めるイメージを浮かべた
他人のことなんかより自分のことのほうが
よっぽど大事で でも見て見ぬふりはできなくて
結局、誰かを 気遣う僕がいる
差しのべた手が たとえ要らぬ親切でも
僕は 同じように見捨てることはできない
だって僕は血の通う人だから
人を愛しもするし
憎みもする
同じ強い気持ちなら
僕は誰かを心から愛したい
憎しみが 消えてしまうくらい
出会ったすべての人をつなぐ
縁(えにし)の 糸で僕も 君も 見えないところで結ばれているから
悲しみの数を数えても
ため息が多くなるだけ
ならば 少ないけど
幸せの数を数えてみよう
片手の指で 事足りるほど
幸せは 多くはないけど
悲しみの数を数えるよりも
きっと僕に大切な何かを 気づかせてくれる。
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不思議なことなど鼻で笑ってた
だけどこの街には魔法使いがいる
どんなに悲しい顔してても
君が笑ってくれさえすれば
雨降りの空でも 傘なんかなくても
悲しい涙も嬉し涙に変わる
それって魔法だろう
ふれられない距離から ずっと 近づいて
君のその隣に テイクオフ
僕は 特別なことなんか何もできないけど
ずっと君だけを思うよ。
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夕方になって ぐっと寒くなったね
僕の心は 萎んだように小さくなった
時計はいつも同じ早さで時を刻むのに
なぜか 早かったり遅かったりするね
誰もが明日を待っていると思ってた
でも明日は拒む人も少なからずいるんだ
空に浮かんだ大切な人の顔を
何度も 思い出して宝物だと泣いた
こんな優しくもない世界で
ありふれた愛をくれたあなたに感謝
ブーケを空に投げる花嫁のような
希望を誰かに託せる人に憧れた
悩み多き時代に生まれてしまいました
全くなんで僕はお人好しなんだろう
ぼんやりしてた夢みたいな季節は
やがて 花が空いた隙間を埋めてくれる
物語のページをめくる指先が
知らない明日を連れてくる
手を伸ばした先に ふれるかふれないかの
距離から 君の背中ばかり見ていた
踏切の前、バーが上がるのを待ってた
電車が 過ぎたら足踏みをして 颯爽と駆け抜けようあの 曲がり角まで
空に浮かんだ大切な人の顔を
何度も 思い出して宝物だと泣いた
こんな優しくもない世界で
ありふれた愛をくれたあなたに感謝
愛してる。
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桜の咲く季節は 君のことを思い出してしまう
花びらに重ねてしまうのは あの日の君の笑顔
もう二度と会えない人を思うことは
悲しいけれど けっして無駄じゃない
あなたを愛した 日々を
そしてあなたに愛された時間を
これからの僕の人生の糧とするから
どうかこんな頼りない僕を見守ってて
やめられない煙草もだらしないところも変わらないまま
街はもうじき 春を迎えます 花見にでも行こうかな
水面に浮かんだ ボートに 乗る あの日の二人
全然進んでないよなんて笑う君を覚えてる
あなたを 愛したように
誰かをまた愛せることが出来るかな
あなたにあげられなかった気持ちも
誰かと 分かち合うことが出来るかな
実はね最近いいと思う人に出会ったんだ
幸せの意味などまだわからないけれど
うまくいくような気がしてるよ
そしてまたこの街に春を呼ぶ風が吹く
あなたを愛した 日々を
そしてあなたに愛された時間を
これからの僕の人生の糧とするから
どうかこんな頼りない僕を見守ってて。
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大切な人が いつでも僕を待っている
絵に描いたような幸せが ここにはある
でも不満なことは腐るほどあって
こんなこと言ったら贅沢だと思う
なんとなく 帰りたくなくて 遠回りで寄り道した あの日の僕
帰りたいと思う家がある
会いたいと思う家族がいる
悪いことをすれば叱ってくれる
いいことをすれば誉めてくれる
そんな当たり前な 幸せがどれだけ
大切なのかを知ったのはだいぶ後で
ただいまという 僕におかえりと笑う
エプロン姿のあなたがいつになく
輝いて見えた日は 僕にとって
かけがえのない記念日
日の落ちたあとの街は恐いくらい静かで
ふと寂しくて人の姿を探してしまう
いつもは頼りないはずの背中だって
肝心なときは とても頼りになる背中だ
猫をからかって 土手の道を歩く 川の向こうに夜を見つけた
つないだ手の温かさがあって
離したときの寂しさがある
喧嘩してもすぐに仲直りして
泣いたそばから笑ってる
そんな 日だまりみたいな愛
幸せに気づいた僕はもう何かを 欲しがることはなかった
落ち込んでれば すぐに心配してくれる
そんなことが もう幸せだったんだ
気づく前から 僕は幸せを手にしてた
だからこれ以上 幸せは要らない
いつか 離ればなれになるとしても
今あるこの あなたとの時間を 抱きしめる
かみしめる 味わいながら
美味しい料理に舌鼓だ
帰りたいと思う家がある
会いたいと思う家族がいる
悪いことをすれば叱ってくれる
いいことをすれば誉めてくれる
そんな当たり前な 幸せがどれだけ
大切なのかを知ったのはだいぶ後で
ただいまという 僕におかえりと笑う
エプロン姿のあなたがいつになく
輝いて見えた日は 僕にとって
かけがえのない記念日。
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アメリカ訛りの若者が
車で旅をする 映画の中に自由があったとさ
僕らは煙草をふかしながら
酒さえ飲めれば上等で
金もない僕らには月に一度の贅沢が世界のすべてだった
カントリーソングを意味もわからず
聞き齧った 日々は 今や遠い昔話で
こんな毎日に嫌気がさして
クラスの一人が自殺未遂をした
僕は 相変わらず無粋でヤった話ばかりしてた
この街で一番高い屋上にのぼって
僕はまっ逆さまに落ちて ザクロ
悲しい出来事が あれば死ねるのに
悲しいことに 喜ばしいことに
死にたいと思うまでの出来事には
まだ出会っていないのがこれ幸い
嘘つき議員の ほら話にも 正義はある けれどあまりに一方的
大好きだった あのシンガーも 薬に溺れて ダメになったよ
あんなにいい歌を書くのに 闇を抱えすぎたんだろう
世界中の 理不尽や暴力を見て見ぬふりをするのは
知ってしまうときっと気がふれてしまうから
だから僕も また知らんぷりをする
救えないくらいなら優しさなんて捨ててやる
螺旋状に 続いてる歴史の上に 死にたいと思った今日の僕を
そっと 覚えておくよ
いつか本当に死にたくなったときの 言い訳にするために
世界はそれまでこの僕の存在を 否定し続けるだろう
金のあるなしで 価値が決まるような
そんな世の中に生まれてきた自分を
一番 底辺に追いやってるのは他でもない僕自身だ
この街で一番高い屋上にのぼって
僕はまっ逆さまに落ちて ザクロ
悲しい出来事が あれば死ねるのに
悲しいことに 喜ばしいことに
死にたいと思うまでの出来事には
まだ出会っていないのがこれ幸い。
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時計をあの頃に 巻き戻すことが出来るなら
僕はどうするかな
何もしないかな
やり直したい過去
取り戻したい夢
これからの未来
いくつもの 後悔と懺悔を残しながら
季節を 巡って来ました
それは けっしてなだらかな道じゃなかったけど
タイムマシーンに乗って あの頃の僕に会っても
多分僕は へそ曲がりだから 聞く耳なんて持たないだろう
だからわざわざ時を越えてまで会いに行く必要などない
流してきた涙も抱えた痛みも 少なからず 今という 未来の大切なヒトカケラ
前に進むだけの 時計の針を 一秒も巻き戻せない
長く感じる今日も過ぎ去ればあっという間
悔やんだ 今日があるから 明日は悔やまないようにと思える
消してしまいたい過去もあるけれど
それを消してしまったらきっと
前には進めなくなってしまうから
タイムマシーンが普及される時代になっても
きっと現実問題 高すぎて 僕には手が出ないよ
だから、変えたい過去があっても 泣き寝入りするしかない
過ぎ去った昔より今を 変えてゆこう
きっと未来は 思うより素晴らしい
SF映画の中にある タイムマシーン
憧れは憧れのまま きっと 届かないほうがいい
だってそれはふれられない夢の ヒトカケラ
タイムマシーンに乗って あの頃の僕に会っても
多分僕は へそ曲がりだから 聞く耳なんて持たないだろう
だからわざわざ時を越えてまで会いに行く必要などない
流してきた涙も抱えた痛みも 少なからず 今という 未来の大切なヒトカケラ。
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走り出したら 止まらない
どこまでも 行く
振り返れば いつもの君が
大丈夫って 笑ってくれる
今日も世界は 晴れて
雲は 流れ 東に 西に
宛もなく 旅立てば
遠く聞こえる 汽笛の音
なんでだろう こんなにも悲しいのに
君が 笑ってくれるだけで心強いのは
ふしぎな勇気がわいてくる
夢に向かう 君の背中にエールをおくろう
ボンボヤージュ また会える日まで。
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君の背中は いつでも
本当のことを話してる
寂しいときには 必ず寂しいと 言ってる
口では なんでもないよと笑うけれど
悲しいときには 涙に濡れているよ
君は とても強い人
君は とても優しい人
だから 僕に心配かけまいと いつでも
傷ついた心を 見せないのでしょう
心配かけさせまいとしているつもりで
僕は君が 笑えば笑うほどに
無理しているのが わかるから
強がりに 隠した素直な君に 話しかける
「泣きたいときは泣けばいい
居場所くらいにはなるよ」