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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[7473] 今日もありがとう
詩人:どるとる [投票][編集]


手を繋いだときのぬくもりにあるような
たしかな安心が僕に答えのない幸せをくれる

負債みたいに積み重なってるありがとうとか
愛してるとか
そんな言葉では最早 語れないくらいに
君がくれたものはあまりに 大きすぎる

うまく言えないこの気持ちを
少しずつ 君に伝えていければいいな

僕はとても不器用だから
ただでさえ短い人生で死ぬまでに

伝えられるか わからないけれど
これだけは言える 今日もありがとう。

2016/03/08 (Tue)

[7474] 遠い街から
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相変わらずの 日々を それとなく暮らしてる

のらりくらり かわした 誰かの長い話

今の僕にとって大して必要なことは何もないよ

ため息を吐きながら嫌々生きるくらいなら

時には怖じ気づいて逃げ出してもいいだろう?

ふと会いたいと思うとき 何度でも 君を思い出して
色とりどりのイメージをつかまえる

自由な解釈で 柔軟な頭で 発想の転換で
つまらない世界を 今日で終わらせるよ

今日から 楽しいことばかりだ 覚悟しておいてね 泣く暇なんか与えないから

東京の 街の暮らしにも慣れ親しんだ頃に

出会った 運命の人は そんなふうに笑うんだ

企んでいる筈なのに 罠に飛び込んで行きたい

寒くもなく かといって暑くもない季節

待てど暮らせど 君の猫は僕になつかない

離れてると思っていたけど 君と僕の街は
電車を いくつか乗り換えて行けるんだね

こうして君を思えばいつでも 電話の声の向こうの君に会える

仕事はしばらく忙しいけど元気かい? 遠い街から 思いを募らせる

会いたいな そう思うだけでもさせて

お腹のほうは満腹なのに心が空腹さ

満たせるのは きっと君のあの笑顔

来週末には 会える
そう思うことにした

ふと会いたいと思うとき 何度でも 君を思い出して
色とりどりのイメージをつかまえる

自由な解釈で 柔軟な頭で 発想の転換で
つまらない世界を 今日で終わらせるよ

今日から 楽しいことばかりだ 覚悟しておいてね 泣く暇なんか与えないから。

2016/03/08 (Tue)

[7475] マジックアワー
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夕暮れが 過ぎて あっという間に夜だ
今日も誰かが 誰かを思う
そしてその誰かを誰かが思う
異なる2つの 思いが 結ばれて ギュッとつながる
その解釈で いくなら一体どれくらいの結び目がこの街にはあるのだろう
僕も誰かとつながっているのかなあ

終電に乗って 駅へと向かう そのひととき
ただぼんやりと眺める窓の外はロマンス

とうに過ぎ去ったマジックアワー
東京タワーが 七色に光ってる。

2016/03/08 (Tue)

[7476] コインランドリー
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いつも出会うのは なぜなんだろうなあ
家が近いから たまたま空いてるから

そんな理由を いくつも挙げながら
洗濯が終わるのを待つ君を見ているよ

錆びた赤い自転車 あくびばかりしてる猫
昼日中の ぼんやりとした 浮わついた時間

君の名前はなんですか?
気になってしまうのは
あまりに君が 僕の理想にぴったりだから

髪をかきあげるときのしぐさに また僕は性懲りもなく 君に惹かれてる

500円を入れて 乾燥機にかける
ぐるりと回り出す ドラムロール

家から近いわけでもないコインランドリー
なぜか来てしまうのは君に会いたいから

数十分程度の 静寂 雑誌を読む君
後ろからそれとなく眺めている

飲みたくもない 缶珈琲を 飲みながら
落ち着きを取り戻そうとする
それでもそわそわするざわめく胸

春がなんだか夏に 追い越されたような陽気 言葉もなく佇む男女

同じ目的のために
なんて言ったら大げさだけど
今僕らは同じ時間の中にいるんだ
小さな部屋の中で 君は相変わらず
雑誌を読んで 僕は寝たふりをしながら
たまに君を見る

君の名前はなんですか?
気になってしまうのは
あまりに君が 僕の理想にぴったりだから

髪をかきあげるときのしぐさに また僕は性懲りもなく 君に惹かれてる。

2016/03/10 (Thu)

[7477] 東京メトロ
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暗闇に 浮かぶライトが 照らしたホーム

芋虫みたいなのに 光のような速さで

わずか数分で 目的地に到着
科学の進歩も ここまで来たか

地上に出ると 空が些か懐かしい
広々とした 街が迎えてくれる

心をわしづかみにされるような感覚
地下鉄を乗り継いでどこまで行こうか

僕はもぐらになって 土を掘り進める
新しい発見と開拓の旅に出かけよう今すぐ
勿論東京メトロで。

2016/03/10 (Thu)

[7478] おさらば
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駆け抜けてく 夜明けの風に 乗って

悲しみは喜びよりちょっと向こう

泣くより先に笑ってしまおう

ダンスの仕方は 知らなくても

なんとなく 刻んでしまえるステップ

ほらね まるで何かに操られてるみたいだ

不思議な力 めきめきわいてくるよ

目を閉じれば そこはオン・ステージ

君を照らす月明かりがスポットライト

意地悪な 奴らなんかは煙にまいて

今夜でおさらばさ悲しい涙には

予告もなく盗んでいく僕の笑顔

心はもう 半分は君のものだよ

神様の手のひらで遊ばれている

その手でつかもう星の数ほどのロマンス

今までのどんな景色とも違う

目には見えないときめきの正体を

暴く僕は名探偵 さあ謎を解き明かせ

覚めても まだ終わらない夢のような

この世界にある美しいものを集めた

とっておきのコレクションをご披露しよう

今夜でおさらばさ
おざなりの日々には

いつか 夢見ていた世界が
ほら いよいよ 夢じゃなくなってきたよ
ほほをつねっても 痛いだけだよ確かめるのならば 今を生きてるこの喜び

目を閉じれば そこはオン・ステージ

君を照らす月明かりがスポットライト

意地悪な 奴らなんかは煙にまいて

今夜でおさらばさ悲しい涙には

今から お披露目だ
久々のスマイル

さあ ワンツースリーで世界は変わる

今がちょうど幕開け。

2016/03/11 (Fri)

[7479] 東京の夜
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地下を通る もぐらみたいな列車に乗って
どこへでも行ける 今は28世紀 誰もが夢見た未来
子供たちが画用紙に描いた未来

相変わらず不便なことはあるけど
それがまた味があっていいでしょう

また今日も 僕は文句をこぼしながら
残業帰り 疲れた顔をして家に帰る

窓の外はきらめく夜の街
涙さえも 光って見える

ビルが放つ七色レーザービーム
加速する気持ちを盛り上げる

ほらね いつも見ているはずの街が
夢の世界に早変わり

カクテルの余韻に酔いながらふらふら

いつもみたいに くだらない冗談で笑わせてよ
誰にでも 尻尾を振るくせによくいうよ

今夜だけは 時計なんか 放り投げて
夜明けなんか 来ないつもりで遊ぼう

東京の夜は 君を離さない
どこまでも 君を惹き付けてく

体中の熱が 夜気に奪われてく
3月とはいえ 夜になるとまだ寒い

ほらねいつも見ているはずの街が
夢の世界に 早変わり

いちにさんのリズムで 世界が
朝から夜に ひっくり返る
神様が出し惜しんでる魔法が
今さら その力を 見せつける

窓の外はきらめく夜の街
涙さえも 光って見える

ビルが放つ七色レーザービーム
加速する気持ちを盛り上げる

ほらね いつも見ているはずの街が
夢の世界に早変わり 。

2016/03/12 (Sat)

[7480] 春を数えて
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バイパス沿いにある喫茶店を
通り過ぎて踏切を 渡る

公園を埋め尽くさんばかりに
華やいだ木々の見事なこと

僕の指では 足りないほどの
たくさんの春を数えて
少しずつ大人になる 僕

ブラックの珈琲が飲めるようになったよ
自慢できるのは 今はそれくらいだ
そしてまた ひとつ移り変わる季節
空から落ちた光が 手のひらの上で遊ぶ。

2016/03/12 (Sat)

[7481] 涙の郵便屋さん
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降りだした雨が さらけ出した裸の屋根を濡らしてる

傘を開いて 出掛けよう 雨などに足を止められるものか

悲しみが雨にたとえられるのはなぜか知ってるかい?

涙と雨の関係はどうやら 僕らが踏み入れられないくらい熱々

悲しい気持ちは 素直にこのほほを伝って
変わらない涙を運び届ける郵便屋さん

ほら あなたのお手元に間違いなく届いたでしょう

笑顔の前のちょっとしたウォーミングアップ

太陽の種を添えて。

2016/03/12 (Sat)

[7482] ナイトスイミング
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泡みたいな 光がいくつも 浮かんでる

終電間近 飛び込んだがら空きの車内

適当な席に座って文庫本を開く

小説を読み上げる人の気持ちで

進んだりまた戻ったりする ページ

行間に並んだ曖昧な心が見え隠れ

短編をいくつか読み終えたあたりで

タイミングよく 駅に着く さあ降りよう

魚の真似して 泳ぐ闇の中 口を開閉

吉報はないにしろ今が笑うときならば

その瞬間に飛び込め 滑り込みセーフで

僕の人生そのままに ギリギリのラインで

ナイトスイミング

切なさに名前をつけるとしたらどうしよう

宛もなく行き交う思考が空回り

いくつかの約束と同じだけの裏切りを

花束のように 届けよう明日の君に

傷つけたい でもそれ以上に愛したい

僕の中にある 悪魔が 舌を出して笑う

目隠しをして顔の見えない会話をしよう

ふれただけですべてが解る 卑怯技で

見上げた空に流れた星に清い祈りを

差し出された手を僕は素直に握れない

ちょっと迷いながら恐る恐るの恋だ

背中あわせで 互いの鼓動を確かめる

キスより甘い名場面

つながっては ほどけてく 思いを
折り紙みたいに折って つくる
手作りの気持ち 君に届けと歌う

魚の真似して 泳ぐ闇の中 口を開閉

吉報はないにしろ今が笑うときならば

その瞬間に飛び込め 滑り込みセーフで

僕の人生そのままに ギリギリのラインで

ナイトスイミング。

2016/03/12 (Sat)
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