詩人:どるとる | [投票][編集] |
徒然なるままに 過ぎてく日々を数え
明くる日の自分のイメージを越えられず
少しへこんで つぶれたアルミ缶の様相
反復横跳びで 世界を知ったかぶり
浅い知識で 抱擁ののちそれを愛と宣う
否定的論文はすべてなすすべもなく
依るべもなく 打ち崩され 理論によって大破 大破 大破
ピエロになって 自分は裏方に徹する 覚悟で この夜を飛び越えて
言葉の粗を探して指摘。
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まだ寒い夜 君を呼ぶ声が少しふるえてる
届くか届かないかの距離から送る眼差し
近づいては離れてく歩幅
揃わない 不規則なリズムで
不器用に歩く二人
何を話せばいいのかな
すぐに途切れる会話を
やっとつなぎながら
笑うあなたを僕は 見ていた
幸せなんてものがこの世界にあるなら
多分こんな気持ちなんだろうなって
イメージと重ねてみる
あなたが笑うだけでなぜだろうってくらい
幸せになれてしまうんだ
恥ずかしいけどこれは紛れもなく愛だ
踏切をひとつ 通り過ぎて アパートに帰る
階段の小さな踊り場で キスをする
満ちては欠けてく月
押し寄せる波のカタチ
命もまた 同じ光りかた
愛したことだけを 述べてしまえば
きっと素敵な思い出になるのに
思い出は悲しみで濡れる
まるで屋根のない雨宿り
幸せなんてものがこの世界にあるなら
多分こんな気持ちなんだろうなって
イメージと重ねてみる
あなたが笑うだけでなぜだろうってくらい
幸せになれてしまうんだ
恥ずかしいけどこれは紛れもなく愛だ。
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今はいないあなたを思うと
胸の ここらへんが痛むんだ
会いたい気持ちを抱えても
二度と会えないことに何度も気づく
笑ってた顔も 泣いた顔も
昨日のように 思い出せるのに…
なぜあなたじゃなければ いけなかった
そんな気持ちのせいで 空がにじんでく
まだ言えないさよなら ポケットに入れた
数えきれない約束も
同じだけある嘘も
今では すべてが私の宝物になった
またひとつ季節は変わるのに
隣にいるはずのあなたはいない
花が咲いて散るだけの季節です
これじゃ目をつむっているのと同じだ
今も 変わらずあなたを呼べるのに
何度呼んでみても返らない 声を
探しながら さまよう手に嘘をつかせてる
君は あの日、最後まで一緒にいれなくてごめんね
そう言う私に 笑って 愛してくれてありがとうって 言ったね
愛してるのは 私も同じのに
あなたの愛には とても届かなかった
なぜあなたじゃなければ いけなかった
そんな気持ちのせいで 空がにじんでく
まだ言えないさよなら ポケットに入れた
今も 変わらずあなたを呼べるのに
何度呼んでみても返らない 声を
探しながら さまよう手に嘘をつかせてる。
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忘れられた街のどこかでまた夜が明ける
誰かが開いたドアの向こうに朝が輝く
迷ったり悩んだりしている間にひと悶着
開いたり閉じたりするまぶたを
今だけはしっかり開いているんだ
不意を突くように落ちる星
踊る影法師 光と影のいたずら
真っ赤に燃えてすぐに黒焦げになる
いつか旅立った光景を遅れて見てる
ほら今新しい一歩を踏み出したあの星は
本当はもう 光ることはないのに
地図にない道を行こう 目を閉じて探すよ
どこにあるかもわからない宝物を
答え合わせとか辻褄合わせとかいらない
そもそも答えなんてあるのかすら怪しい
ならば邪魔な思い込みは捨てて 行こう
弓矢を放つ人の形 夜明けの空から
放たれるサテライト 闇を切り裂いて
隠れてた太陽を引きずり出すよ
恥ずかしがってないで出ておいで
君がいなくちゃ僕は笑うことさえできない
僕にも余りある光をください
雨のち晴れを 飛び越えて
また晴れになる
繰り返す 生き死にの中で
回り続ける ループ
不意を突くように落ちる星
踊る影法師 光と影のいたずら
真っ赤に燃えてすぐに黒焦げになる
いつか旅立った光景を遅れて見てる
ほら今新しい一歩を踏み出したあの星は
本当はもう 光ることはないのに。
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田畑に 降り注ぐ
太陽のお恵みで
作物は 芽を出して
果実を ふとらせる
鳥の羽ばたき
伸びたり縮んだりする影
花の言葉は いつか
屋根の上に降る雨
風を運ぶ船になって時計のない海に浮かぶ
さよなら 夜を抱いた
腕の中で眠る 安らかな寝顔を飽きるまで眺めて。
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部屋の片隅で燃えてる小さな命が
スペースシャトルで宇宙に飛び立つ
夢の中を 遊泳するイメージが
服を着て 闇を闊歩する
踏み出す一歩で 世界の果てまで行く
ほらね不思議 世界中の悲しみや喜びが
夜を 彩って 涙さえキラキラ光ってる。
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目を閉じた闇のその中の 宇宙で
手のひらの上の畑を耕して
言葉の種を植える
きれいな花が 咲く
その日を 待っている
黄金の歌声に 波は静かに応えるだろう
雨宿りする生活なら
雨に濡れて笑うほうがいい。
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若すぎたために負った傷跡は
柔らかな肌を貫いてそこから朝を覗く
屋上の退屈と 軒下の暗闇は似ている
かび臭い水のみ場に小さな虹を描く夏
片手間で始めたギター
GとCのコード違いもわからない
いつか 読んだ 夢中で読んだ
小説の続きのような明日が
見えるといいな
いたずらな風にスカートが揺れて
ハイ・ファイ・セットを聴く午後に
青い春が 見え隠れ
僕らはきっと
誰だって 幸せな時代に生まれたんだよ
僕らはきっと
生まれた時代が 一番幸せな時代なんだよ。
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波紋のように広がる街に
今日もまた退屈がのさばって
あくびばかりしているうちに
いろんなものを失って
覚悟のないままに 夜は明けて
この憎しみは 向ける先なく漂って
さまよう刃の 二の舞
ただ まっすぐに 突き刺すように落ちる水
ただの悲しみは涙と名付けられて
辞書のな行に 住まう言霊。