詩人:どるとる | [投票][編集] |
はっぴぃえんどを 聴きながら
頭の上で輝く月を見上げる
ここは 遠くの星 闇に浮かぶ孤独な星
優しい声が 遠ざかったり近づいたりする
押し寄せては引いてゆく波のかたち
寂しささえも 今は
必要な気がするよ
涙さえ ないとうまく笑えないや
揺れる町明かり わけもなく笑いながら
明日を待ちわびる 夜更かしする。
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瓶に手紙を入れて海に流すように
未来の僕に宛てて思いを残そう
波に揺られて 沈まないようにと
遠くから 願うよ
海原のような未来に投げた思いは
やがて君が大人になる頃に届くよ
変わらないものなんて何もないけど
それでも変わらないもの探していたいんだ。
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空も晴れて 太陽が光の雨を降らす
何も悲しいことなんて 見つからないよ
笑う準備など いりません
好きなときに タイミング合わせず笑えばいい
嘘の必要な 付き合いならば
ここぞって時にだけ
なるべくならば本音で向き合いたいよ
素直になれない それが私の性分なんです
ごめんなさいね ちょっと悪戯っぽく
笑う君の その笑顔に今日も 言いくるめられる
夢から覚めても 気づかないのは
多分夢のような毎日だから
涙が流れて 広がった海を泳ぐ心に羽が生えてカモメの群れを追い越していく
ぷかぷかと浮かぶ どっちつかずの思いに
向き合えず今日も
小さな瓶に詰め込んだ 手紙には
未来への 豊富なんかを書きまして
ちょっとだけ 未来を照らす光にする
これからはもう少し 笑顔が増えそうさ
真っ暗闇の夜を 飛び越えて君に
会いに行くよ この気持ちを連れて
ラララって 歌えばほらね 否応でも
笑顔になるだろう そんな強がりでも 歩き出せるなら
なんだって武器にするさ
素直になれない それが私の性分なんです
ごめんなさいね ちょっと悪戯っぽく
笑う君の その笑顔に今日も 言いくるめられる
なんだかんだ言うけど案外それが嬉しかったりして
あとで こっそり宝物にしてたりして。
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どれだけ歩いても 足りやしない
泣いても 笑ってもあっという間に過ぎる
時間の中で 愛は育まれた
いつもの歩道橋から 別れて手を振るとき
君の 笑顔を一番近くに感じてた
僕だけが君の笑顔をひとりじめたくて
抱きしめてみたけれど
あまりに君は 大きくて 僕の腕じゃ抱えきれなかった
風を 服のように まとってみる
今日明日と数えて たどり着いた
春の日の 陽射しに包まれた
君の背中ばかり 見ていたよ
手もろくにつなげない恋だった
気づかぬふりしてポケットに
しまった思いは恋の色をしていたよ
夕暮れに溶けたあなたの その笑顔に 僕は心を 奪われた
気づいてたよ でも気づくのが怖かった
恋だと気づいてしまえば 後戻りできない気がして
抱えてしまった 思いに嘘をついて 通り過ぎた青春
あれから何度目の春が過ぎたかな
桜も 咲いてやがて散って
ひらひらと 舞うように降る小路にもう夏が揺れていた。
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遠い昔の ちんけなショウトムービーのひと幕
フィルムの 向こうで 腹を抱えて笑ってる
少年たちの心には 未来は ダイアみたいに輝いてた
ダリヤの花も 枯れたことだし
そろそろ 死ぬにはうってつけ
あとはただ捨てるだけの命だ
絶望さえも 今は心地いいメロディ
軒並み足並み そろえて歩く行進
時計の 中で暮らす僕らの他愛ない日々
よるべなく 宛もなく奏でる協奏曲
たとえばそれは 淡い青春の恋のような
恥ずかしげもなく 語り合った夢のような
消し去りたい 素直すぎる僕らの影だよ。
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夏の暑さに 泡立ちながら
たまの涼風に すくわれて
身構える暇もなくやって来る
明日に いつも急かされて
空を渡る鳥たちの 時を裁つ
羽ばたきが ハサミのように鋭くて
過ぎた頃にはあっという間に
日付はめくられて夜は明ける
死にたいと 思いながら生きていた
でもそれほど僕は生きたかった
生きたいと 願うほど死にたかった
死ぬにはまだ この世界は楽しすぎる
だから もう少し泣いてみるのも悪くない。
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鳥たちが剪(き)るように空を 横切って
ハサミを入れるように 切り落とされた
空のかけらが 雨のように降る夕方に
時計は静かに 死んだみたいに沈黙した
誤って生まれた 命じゃないかと
疑ったりもしたのにまだ死ねず
性懲りもなく幸せになりたいなどと
ほざく口はおもしろいくらいに回る。
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遠い未来の二人を思い浮かべながら
未来の僕は君を幸せにできているかな
そんなことを きりもなく考えてたら
また今日も意味なく日は暮れて
答え合わせだけで一日が終わり
時間ばかりが 刻々と過ぎていった
君の笑ってる顔が ただ見たくて 生きてる
そしてその笑顔に合わせて僕も笑う
それが僕にとって一番好きな時間だ
そんなありふれた時間がいつまでも
ひたすらに続けばいいなと思いながら
訳もなく急ぐように今を生きてる
好きなドラマの中の主人公にはなれない
到底ヒーローなんて似つかわしくないよ
だから 脇役でいいかな?カッコ悪いかな?
でも地味ながらも頑張る姿を見てほしい
たまに失敗して落ち込んだ僕に
仕方ない人ねって笑ってくれればいい
君が悲しいとき 悲しみを消してあげる
ものすごい魔法なんかは使えないけど
絶え間なく流れる涙をぬぐうハンカチくらいにはなれるかもしれない
相変わらず 世の中に吹く風は冷たいけど僕と君の下手くそな二人三脚で歩こう
僕が優しさを 欲しがるように
誰かも同じように優しさを欲しがる
だけどそれは無い物ねだりさ
でも 優しさを欲しがるならば
見返りなんか気にせずに手渡そう
その時にふれ合う手と手に愛はあるんだ
そんなイメージ越しに 世界を見渡したら
少しだけ 明日が晴れ渡ってゆく
君の笑ってる顔が ただ見たくて 生きてる
そしてその笑顔に合わせて僕も笑う
それが僕にとって一番好きな時間だ
そんなありふれた時間がいつまでも
ひたすらに続けばいいなと思いながら
訳もなく急ぐように今を生きてる
君が 生きたいと思えるように
まずは僕がいいお手本として生きてる
どうだい?カッコ悪いだろう?
でもこんなもんだよ
なんて笑う僕らなのです。
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誰もが誰かの ヒーロー
君も 僕も例外じゃない
のけ者なんていない
誰も例外なく ヒーロー
マントを翻し カッコいいポーズで堂々登場
それだけがヒーローじゃない
ネクタイと背広姿で現代社会と闘う
サラリーマンというヒーローもいる
炊事や洗濯に 追われて 子育てもするヒーローもいる
ヒーローは名前だけじゃないんだ
誰かのために生きる人がヒーローなんだ
この手でつかんでやる 明日の笑顔を
みんな笑顔にしてやる
楽しすぎて お腹がよじれてしまうほど
笑ってしまう そんな世界を 作りたくて
僕らは いつも日夜誰かのために 今を生きる 誰かが求めるところにいる誰もがヒーロー。
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久方ぶりについた嘘は 久しぶりに降った雨のよう
重なるように 生きてるようで
ただ都合よく覆い被さってるだけだ
君におんぶしているのは僕だった
弱い心のぶんだけ 薄汚れた 偽物の優しさ
ごまかすように 吐いて捨てる 嘘
穴が空いた ところに埋め合わせている
アップリケみたいにその場しのぎの嘘
つぎはぎだらけの 立て付け工事。