詩人:どるとる | [投票][編集] |
一人きりで見上げた空に 星がひとつ 流れていった
孤独だと思ってた世界は
いつの間にか あざやかな色に染まって
いくつもの光に 出会うたびに 僕の心は
少しずつ なくしたものを取り戻してく
僕にとって愛すべき人が一人 また一人増えていく その歓び
手をつなごう 輪の中においで 今日から僕らは友達だ
君の声を追いかける僕らの間に距離などない
いつだって ここにいる だから何度でも君の名を呼ぶ
黄昏が空をあめ色に染めて 歩道橋から見下ろす風景を
近くで見たり 遠目から見たり 試行錯誤の毎日だ
もういいかい まだだよなんてまだ 続けてる 隠れん坊 大切なものだけ見つからず
猫が日向で あくびをする 光と影が庭でダンスしてる その対比
踏み出そう新しい一歩を たとえば 水たまりを飛び越えて
もう一度始めよう 昨日より新しい世界で
大好きな声がすぐ側で 君の名を呼んでいる
五月雨が アスファルトに 足跡を刻んでる
紫陽花の季節は なぜか悲しくなるんだ
そんなことより今は 夜明けが待ち遠しい
ただそんなことが うれしくてたまらない
手をつなごう 輪の中においで 今日から僕らは友達だ
君の声を追いかける僕らの間に距離などない
いつだって ここにいる だから何度でも君の名を呼ぶ。
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ページをめくって指先で操るように
物語のあらすじをたどってゆく
活字の 海を疲れ果てるまで泳いだら
岸に這い上がって本を仕舞う
時計は 言葉を知らないから
命の大切さを教えてくれない
だから痛みを持って 知るんだよ
突き刺さるように雨が 空から降って
僕に残された一分一秒を 水に流してゆく
気づけばもう半分近くを切っている
空白のページに 記されてゆく足跡
その先へ 物語をつなげてゆく
万年筆で 原稿にインクをにじませて
小説家が空想の 物語を 綴ってく
悲しみも作り物なら涙も偽物だ
だけど血潮さえ生々しい世界だ
引き出しにしまったままの陽射し
見て見ぬふりしてる誰かの死
真夏日のデイドリーム
刻々と流れてく百年にも渡る時間
最後は泡のように消えてしまうのに
人は形あるものを手にしたがるよ
ふとふれたときの 温もりに溺れたい
重ねたその手に未来を見ているんだ
少しずつ なくしてゆく 若さだったり
衰えてゆく 物覚え
挙げたらきりがない
それより 残されたものを 覚えていたい
明日世界が 終わるとしても あなたが
笑ってくれるなら僕はそれでいい
そう思うこの気持ちが僕の今のすべて
突き刺さるように雨が 空から降って
僕に残された一分一秒を 水に流してゆく
気づけばもう半分近くを切っている
空白のページに 記されてゆく足跡
その先へ 物語をつなげてゆく
いつか到達するであろう明日まで
捲る アナザーページ。
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暫くはそのニュースで持ちきりだった
来週、流星群が何十年ぶりかに見られるらしい
みんなで 計画して見に行こうって約束まで交わした
望遠鏡から 覗いたいつもの夜空が
まるで夢の世界のように 見えたよ
僕らは大袈裟なまでに 下らないことで
笑いあって 挙げ句抱きあって
手を上げて はしゃいだ あの日のこと
大人になっても忘れないでね
いくつもの宝石が散らばった 流星群の夜
余計な言葉は僕らの間にいらなかった
なぜかわけもなく眠れないでいた夏の夜は寝苦しい 頼みの扇風機空回り
オープンカー 風を切って 走る 青い空があんなに 青い
理由なんて 多分いらないんだよ
笑えればそれで どうでも良くなるから
誰が言うでもなく 集まって いつものように 飲んで騒いで 夜を明かした
ただ飲み明かす為の口実が欲しかった
いくらでも幸せになれた単純な程にさ
弧を描き尾を引く シューティングスター
最早一番手がどの星かもわからない
振り子の軌道を 描いて
行ったり来たりするだけの時間が
変わらない 夏の日々に落ちた陽射しが
ゆるやかな 坂道を下っていって
気づけば みんなそれぞれの道を 選んで別れていった
一人あぶれたようにたたずむ僕は 探してた
抱えすぎた思い出を 仕舞う場所を
あるいは 捨て去る場所を
僕らは大袈裟なまでに 下らないことで
笑いあって 挙げ句抱きあって
手を上げて はしゃいだ あの日のこと
大人になっても忘れないでね
いくつもの宝石が散らばった 流星群の夜
余計な言葉は僕らの間にいらなかった。
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振り出しに戻って また僕は 同じところをぐるぐる回って
迷わせるつもりもない道に迷わされている
ルールとか掟になるべく縛られたくなくて
流れるプールに 逆らうように 世の中に抗っていたら
一人ぼっちになってしまった
見上げた空に 星を探す夜は 長く朝を遠ざけた
煙草ばかりが 増えて 健康診断に引っ掛かる
愛のなさに気づいた彼女と 別れた日
案外傷ついたのを ごまかすように
好きでもない人に好きと言ったり
そうでもないのに その気にさせたり
君も大概だが僕も大概だなあ。
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遠く離れた 君にメールを書いて送る
君は笑ってくれるかな僕の返事に
暫く会っていませんがそちらはおかわりございませんか?
さみしいよなんて弱音もはみ出してしまいそうさ
お得意の冗談で笑い飛ばしてよこんなときこそ
眠れない夜 月が雲にかかって 見えなくなった
会いたい気持ちが 膨らむほど
無理を承知で 会いたくなるんだ
あなたの顔 思い浮かべるといつも即席のイメージだからすぐに消えてしまう
部屋を掃除して洗濯物干して それだけで
日は暮れてしまう やることは単調なのに
意外と 疲れていたよ 風呂に浸かるのが 一番の楽しみで幸せだった
自分で作った 手料理は不味くて 君の料理に負けてなかった
人のことちっとも言えないね 大きさの違う下手くそな野菜炒め
喧嘩も出来ないことが こんなにも辛いなんてね皮肉なもんだね
いくら謝っても 足らないほど迷惑かけたね 今さらあなたが大きく見える
あの日の 君の涙
そのあとのまぶしい笑顔
ひとつひとつ 思い出していた
写真には 閉じ込められない
形に出来ない 喜び 悲しみ
言葉にも出来ない 愛しさ
言えないままの 愛してる
いつか 届けたいなあ
会いたい気持ちが 膨らむほど
無理を承知で 会いたくなるんだ
あなたの顔 思い浮かべるといつも即席のイメージだからすぐに消えてしまう。
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狂おしいまでの 陽射しの熱光線
アスファルトを フライパン状態にする
目玉焼きが 焼けそうな30度を軽く越える
真夏日に 揺れるかげろうを追いかけた
僕たちは 追い越したり 追い抜かれたりしながら
いつまでも色褪せず変わらないものを 探してた
足元の影が長く伸びて 夕暮れに沈んだ街で
帰れない僕らは影踏みをやった
けんけんぱっで 踏み越えた ハードルは
小さくて 低かった
でもここからでは到底見えない景色が 少なからずあったんだろう
それを思い出と 呼んで 手放せないでいるから
いつまでもあの日の僕らの影は あのあぜ道で遊び続けてる
夕立 雨を降らしてなすすべもなく
僕らは傘もなく 濡れてしまう
例えるならば本の一番盛り上がる場面
なのにいつも鼓動は一定の波を保ってる
僕らは 笑ったり 泣いたりしながら
ページをめくる手をふと 止めて 明日の空を見上げた
雷と雨から 逃げながら 雨宿りできる屋根を探して 走った
やっと見つけたつぶれたパン屋
あの頃 世界は手足のように 動かせたのに
今は自分のものじゃないみたいだな
思い描いていたほど未来は 明るいものじゃなかった
だけど予想よりずっと 笑えたことに驚いた
今日もまた 暑くなる予報 午後からの雨に備えよう
まるで無差別的に放たれるサテライトが
射抜く 僕の弱さを ぼやかしたよ
ああ もう 目眩を起こしそうな 頭で
やっと思いついたことの くだらなさに笑いが 止まらない
足元の影が長く伸びて 夕暮れに沈んだ街で
帰れない僕らは影踏みをやった
けんけんぱっで 踏み越えた ハードルは
小さくて 低かった
でもここからでは到底見えない景色が 少なからずあったんだろう
それを思い出と 呼んで 手放せないでいるから
いつまでもあの日の僕らの影は あのあぜ道で遊び続けてる。
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踏み出した一歩は 大きな水たまりをひとつ
軽く飛び越えられるだけのステップを見せた
花びらが落ちて 広がった 波紋が
消えるのを待っていたんじゃ
大事なタイミングを見失ってしまうよ
あくびする猫 路地裏の 暗がり
昨日見た夢の続き 届いたレターセット
静まり返った 真夏日のデイドリーム
暫くは変わらない景色が続くよ
忙しくページを捲るだけのライフ
風の音が止んで ざあざあ降りの雨が
町中に傘の花を咲かせて 赤 青 黄色のグラデーション
屋根の下 雨音を聞きながら
今か今かとやむのを待っているのに
いつまで経ってもやむ気配すらないや
新しい日記帳に挟んだ押し花の栞
途中で途切れた手のひらの運命線
運行見合せばかりの 上り列車
下がり気味のアドバンテージ
急ぐ理由もなく あわてふためくエイプリル
手を伸ばす その先にあるはずの光
太陽が 吐き出したため息のような陽射し
ふれてみよう 冷めたふりした素直さも
あくびする猫 路地裏の 暗がり
昨日見た夢の続き 届いたレターセット
静まり返った 真夏日のデイドリーム
暫くは変わらない景色が続くよ
忙しくページを捲るだけのライフ。
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風がページを もてあそんでる
行きつ戻りつ 繰り返されるループ
笑って 泣いてまた明日 手を振る帰り道
いつものあの笑顔が見たくて 走り出す
イメージだけで背中に 翼を描いて
飛べるずもない空を 飛ぶ 夢を見る。
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どしゃ降りの雨が止んだのは
午後をとうに過ぎた夕暮れ
目眩のあとにターンを決めて
くるりと宙返り 世界が回る
踏み出したその一歩から未来なら
数秒程度の未来さえも待ち遠しい
微笑んだそばから泣きたくなる
目指す宛もないまま季節は移ろい
小さかった手のひらは大人びて
あなたは もう一人でも歩けるね
レジャーシート広げてピクニック
悲しみと喜びをサンドイッチ
日陰を選んでしまった僕はいつの間にか 忘れてた暑さに 奪われる
空を飛ぶための羽があったなら
もっと世界は 広くて果てしないのかな
なんてことを 思いながら ゆく
目指す宛もないまま季節は移ろい
小さかった手のひらは大人びて
あなたは もう一人でも歩けるね。
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夏の坂道を自転車で駆け下りる
風になったみたいにペダルから足を離して
今日から夏休みだ どこに行こうかなあ30日とちょっとの課外授業
友達誘って電車に乗って知らない街の知らない駅へ知らない人との出会いを求めて
誰かが言っていたよ 普段は出来ないことをするんだよ
そうだ海に行こう 裸足になって 白い砂浜を走ろう
夜には大の字に寝転がって 都会の空に輝く星を眺めようか
陽射しの 雨に 肌を焼かれて誰も彼もが真っ黒に日焼けして 白い歯見せて笑う
どこまでも続いていそうな 道を
どこまでも 走ったらたどり着けるだろう
ひまわり畑を 追い越したら ギアチェンジ 今度は急な上り坂
今まで下り坂だったぶんだけ 少しきつい傾斜
気づけば 胸のなかには たくさんの思い出が 咲いていた
だからスピード緩めず このまま行ける
学校では教えてくれない 大切なことでもくだらないこと何があるだろう
絵日記に自由研究 宿題は山のようにある でも全部後回し
買ってもらった望遠鏡で星の観察 はじめて観た宇宙
夏の坂道を 自転車で駆け下りる
風になったみたいに ペダルから足を離して
そのまま道なりに 坂道に身をゆだねて
落ちてゆく感覚で 気持ちは空を飛んでる気分
ひとつひとつ 思い出が増えてゆく
写真やビデオには おさめきれない
思い出が 忘れることの出来ない
一瞬を 心に刻んでゆく
この思い出は 大人になっても僕の宝物
陽射しの 雨に 肌を焼かれて誰も彼もが真っ黒に日焼けして 白い歯見せて笑う
どこまでも続いていそうな 道を
どこまでも 走ったらたどり着けるだろう
ひまわり畑を 追い越したら ギアチェンジ 今度は急な上り坂
今まで下り坂だったぶんだけ 少しきつい傾斜
気づけば 胸のなかには たくさんの思い出が 咲いていた
だからスピード緩めず このまま行ける。