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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[874] 斜陽
詩人:どるとる [投票][編集]


斜めに差し込む光
僕を照らしている
この部屋には何もない
ただ退屈があるだけ
人間が生きてゆくのに理由なんてきっと必要ない
そう 必要ないんだ

生きてゆく意味や
生まれたその意味を
さがすよりずっと
今 なにをすべきか
それを考えてる

斜陽みたいに
斜陽みたいに
少しひねくれた
まっすぐじゃない
人間でも
なにかを成し遂げて
なにかを見つけられれば生まれた意味なんてそれで果たされるだろう

今 斜陽のように
いっそ 斜陽になって
僕は生きてゆくよ
斜光でもいい
とにかくまっすぐなんて嫌いなんだよ
でこぼこ道のでこぼこな心で歩いてゆきたいんだ

だから今 僕は生きている
それはただ今という今にいつでも存在してる証を確かめていたいから
ずっと死ぬまで
僕は斜陽でいいさ

今日も斜めに差し込む光は僕の姿をうつしだす
それでも優しいぬくもりがほら僕を包むよ

斜陽が僕の斜めった心に重なってなぜかとても心地いいのさ。

2010/01/10 (Sun)

[875] ポケット
詩人:どるとる [投票][編集]


きみを愛している
言葉にすれば誰でも言えるね
好きじゃなくても
たとえ嘘でも
確証のない言葉は嘘とおなじだから
僕はきみに言葉じゃない何かであふれんばかりのこの思いを伝えたいと思う
それはまだわからないけれど
僕らふたりを置いて夜は少しずつ明けてゆくけど…

きみが胸ポケットに隠してる高鳴る鼓動を僕に聴かせて
僕もきみに聴いてもらいたいんだよ
このふたつの鼓動が互いの嘘偽りのない本当の気持ちを教えてくれる
ほら聴いてごらんよ
僕も聴きたいよ
ポケットに愛をしのばせて
世界一僕ときみは似合ってる
それを一生かけて証明しよう
探偵気取りで

ちょっと切なくて涙あふれるラブソング
ここは日本人だから日本人らしく愛していると言うよ

聴いて 胸ポケットのあたり 耳をあてて
僕の口のかわりに心が真実を語るから

心が全てをしってる。

2010/01/10 (Sun)

[876] 球拾い少年になろう
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自分のペースで構わないから
自分のペースで歩いてごらんよ
周りが何を言ったってそれは外野のペースさ
世の中のペースなんかに流されてしまっては悲しい人間になるだけだ
だったら自分のペースでゆっくりのんびり生きたほうがいいだろう

人生というものを野球にたとえたとき僕は球拾い少年になろう
望んでまでピッチャーやバッターになることはないんだよ

とんできた球をただとるだけの球拾いも楽でいいだろう

突然の出来事みたいな球がとんでこなければほらねあとは自分のペースで走ることも急ぐこともなくひとつひとつできるね

だから僕は球拾いでいいんだ
誰かがはずした球を拾う球拾いでいい

噛みしめ足りない
味の残ったガムを根気よく最後の最後まで味わえるのは
球拾いの僕だけだ
ほら 誰かが急いで手にしたミスを僕なら難なくマイペースで飛び越えられる

球拾い少年は今日も夕暮れの下でチンケな草野球
もちろん
一日中球拾い
自分のペースで
めったにとんでこない球を待つだけの球拾い

気楽なもんだよ
幸せなもんだよ

急いでる誰かが
馬鹿らしい
焦ってる誰かが
阿保らしい。

2010/01/10 (Sun)

[877] 狂いのススメ
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こんな世の中だからと
いつも世の中のせいに人はする
自分のことばかり高く棚にあげてしまう
もうこうなったら狂うしか残された道はないのかな
いつだって人だから
優しくいるのは無理なのだ

道行く人 道行く人に狂いのススメを勧めて
ピエロみたいなつくられた笑顔振りまいて
勧める狂いのススメさ

お利口さんの学問なんか学んだところで心が変わるか?
大事なのは計算できるものか?
計算できない心を学ぶ
それさえできずに人にはなれない

だから僕は狂いのススメを勧める
狂ってしまったあなたにおなじ衝撃を与えて目を覚ますみたいに
狂ってしまった心にもう一度 それとは反対に狂わせて
きみを救う

太陽が輝いてる世界
平和すぎる世界
そんな世界になじみすぎて心をなくしてないかい?
狂ってるのは人ならぬ人だろう…?

2010/01/11 (Mon)

[878] 無重力な日曜日
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日曜日くらいはやっぱり日常から解き放たれて自由気ままにふわふわ浮かぶ無重力。

2010/01/12 (Tue)

[879] 初恋スタッカート
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雷にうたれたような恋をした
身体といわず心まで痺れた
これがもしかして噂の初恋なのかな

きみの姿を見かけるたび胸が苦しくって
この気持ち吐き出してしまいたいんだけれどなぜか言えない
そんな矛盾した毎日の中で好きな人がいることの喜びも確かにあった

嘘じゃないのさ
出任せでもないさ

好きだよ、好きだよ
それはそれはもうスタッカートのようにはじける気持ち
胸をぐっと焦がした

そんな青春のとあるページの片隅
夢で見た 雨降りの午後

今はひとりぼっち
はじけるのは
雨音と涙くらいなのさ。

2010/01/12 (Tue)

[880] 光源
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僕の光源はきみだ
きみがいるから光ってられるのさ

辛くても 悲しくてもきみがいればこそ
僕はそんなもの気にせず幸せでいられる

ありがとう
本当にありがとう。

2010/01/12 (Tue)

[881] 世界一大好きなひとへ
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心の中にきみの顔を描いてね
ずっとずっと忘れないように
僕はさよならする夕暮れ分かれ道
いつ記憶喪失になってもいいようにまばたきのシャッターできみの顔を永久保存する 今日も

言いだしたらきりがないきみの好きなところ
今日もたくさん話したけどまだ足りないな
時間が無限にあればいいな
なぜか楽しい時間は過ぎるのが早くて切なくなるのさ

きみに無理を言って
少し時間を延ばした
でもこれ以上きみは僕と一緒にいれなくてしかたなくふたりはさよならする
夕暮れよりちょっと経った夜と夕方の真ん中で薄暗い街路灯の下
離したくない手を離した
言いたくもないさよならをせーので言った

こんなに近くいるのに
まだくっつき足りない気がするよ
だから ふたりは周りが恥ずかしくなるくらいにいつもドラマみたいに愛し合った

大げさなくらい僕はきみを愛したい
うまくはいつも言えないけどとりあえずなんて気持ちじゃないんだ

今 もしもきみに言える言葉があるなら
僕は言いたい言葉がありすぎて困ってしまうけど

でもやっぱりいちばん言いたいことは
きみを世界の誰よりも愛しているということだけ

なんてありふれた言葉だろう
よくドラマのセリフにあるような
ちゃちな言葉だろう
だけれど行き着いてしまえばきっと愛なんてこんなものだよ

引き続き僕はきみを愛し続ける

だから笑わないでね
きみにかぎってないと思うけど
最後はやっぱりきみしか頼れる人はいないから最初も最後もきみだけ愛し続けていたいから

僕は恥ずかしくないさ
これが僕の誇りだよ
ラブソングは歌い慣れてない
だから せめてこの言葉で作り物の演出されたドラマなんかには絶対ない血の通った生身の思いをこめてきみに捧げる言葉

ちょっと長くなっちゃったかな
でもこれが本気の僕の気持ちだ
短くまとめられるわけがないんだ
本気で好きならば。

2010/01/12 (Tue)

[882] 恋泥棒
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どこからかやってきて僕のハートを盗んだ恋泥棒
不適な笑みを影のように残して足跡は残さずきれいにハートだけを盗んでいった
きみはなんて罪なんだろう
僕みたいなお年頃の男の子を本気にさせて
本当 参っちゃう

月が輝いてる
負けじと夜はきらめいてる

きみはあまりに美しすぎてまるで夢のようさ
だから よく見つめられなかったんだね

きみが好きだ 何度もそう言いかけては
今日もまた言葉をのみこむ

ああ、切ない恋心
思いだけ 魂のようにきみに盗まれて
当の本人は知らん顔
私 関係ないわって顔

片思いの迷路をさまよう日々。

2010/01/12 (Tue)

[883] こんな気持ちはなんていうのかな
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夕暮れの彼方から
揺れながら揺れながら
さしこむ なだらかな時間

帰る人 かき分けて
風が 背中 撫でる

学生服のボタンが金色に光って まぶしい

ちょっと 傾斜のある坂道をくだる
そしていつもの家路をただ 歩いてゆく

カラスがバカにするようにいつもの具合で鳴いている
それを聞くともなく聞いているとなんだか妙に切なくなる

夕暮れのオレンジ色と迫る夜のコントラストが僕の中に渦巻く不安やらいろいろな感情を全て混ぜ合わせる

全て混ざり終わったら涙がすっかり暗くなった道に落ちた

もう家はすぐそこだというのに立ち止まる
なんとなく家に帰るのが 惜しまれる
なんとなく 空に浮かぶ 月をここから眺めていたくなった

こんな気持ち なんていうのかな
名前はきっとない
それでも なんていうのだろう
言えそうで言えない気持ち
もどかしいからそういうことにした

そんな夜の出来事
机上の空論のように
誰かの独り言のように
日々の 水底へ沈んでゆく
もっと大事なことの下に埋もれてゆく
自分としてはそっちのほうが大事だというのに…

大事なことはいつも忘れた頃に思い出してまた忘れて繰り返す

こんがらがった
気持ちは
どんな言葉でも
しっくりこない
だから 名前のない気持ちなのさ

あとは寝てしまえば
全てがまたゼロに戻る。

2010/01/12 (Tue)
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