ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[7766] アストロ
詩人:どるとる [投票][編集]


見上げる空 譜面のように見えたから
ト音記号を ひとつ乗せて 音遊び

銀河星団 空を渡る渡り鳥たちが
今夜、君の窓辺に星を降らすから

約束はしないけれど いつでも
幸せになる 準備をしておいて
その瞬間を いつでも逃さないで

落ちてきた 星のひとつを 確かに つかまえて

明日の世界が 今日とは比べ物にもならないほどに

楽しくなるように 奇跡さえも 味方にしてしまおう

生まれ変わるなら 今しかないと決めたよ
少しだけ違う僕になるための背伸びだ

遠い昔に描かれた 読み尽くされたストーリー
大好きだった宇宙を旅する ロマン

掛け値なしに 今すぐ幸せになれるなら
夜明けさえ 軽々飛び越えて
綿毛のように 明日を探す旅に出る

手のひらに刻まれた 僕だけのしるしを辿っていって

奇跡だと 笑ったら世界から すべての嘘が消えたよ

尾を引いて落ちた 流れ星よ ささやかな願いに変われ

アストロボーイが探した 夢のひとかけら
名前はなくても 探すことに意味があるなら

落ちてきた 星のひとつを 確かに つかまえて

明日の世界が 今日とは比べ物にもならないほどに

楽しくなるように 奇跡さえも 味方にしてしまおう。

2016/05/04 (Wed)

[7767] オーロラの夜
詩人:どるとる [投票][編集]


蛇腹にうねる オーロラのカーテン
ピアノの旋律のように 落ちるように

高い音から 低い音へと移ろうように
流れていく 色彩が束ねる指揮

ラララとルルルで 重ねた メロディ
やがて押し寄せる 感情の波

色とりどりの 感情を一人では コントロールできない

押さえつけたそばから解き放たれてゆく

オーロラの夜 少しだけ もて余してる

この喜びを誰かと分けあえたなら。

2016/05/04 (Wed)

[7768] 運命線
詩人:どるとる [投票][編集]


ふれたそばからすぐに消えてしまう
ぼんやりとしたぬくもりを忘れない

手のひらに走る いくつもの道を
辿っていって 出会う線と線の交わり

定められたように出会う二人
それを運命と呼ぶなら偶然なんて

ひとつもないよって言ったそばから
不安になるその心のせいで眠れない

物語を少し 脱線してたどる獣道
レールの上を歩く退屈を捨てたのに

ぬかるんだ道に うまく先に進めず
何かにつけて 互いを責めるようになった

たちきるように 離れた二つの線
途切れた僕らは 行く宛をなくした

運命なんて 言葉に頼るのは大概にして
なんとなくでも 決めた道を行くよ

いつまで まともに生きて行けるだろう
明日は笑えるかな
あらゆる不安の中で 生まれる 小さな迷いは
あなたと僕の世界を確かに つなげてる

定められたように出会う二人
それを運命と呼ぶなら偶然なんて

ひとつもないよって言ったそばから
不安になるその心のせいで眠れない。

2016/05/04 (Wed)

[7769] 待ち合わせ
詩人:どるとる [投票][編集]


温度計を 持った手が 汗ばんでいる
今日も30度を軽く平気で越えている

坂道は 冬ならまだ楽に上れたはずなのに
最初の一歩目でもう息を上げそうになる

目眩を起こしてしまいそうになる
気のせいか家路が遠くなる

日除けの 屋根に落ちる陽射しも 冷めて
赤い太陽も 雲に隠れて近づく夕暮れに

街もどこか 人を遠ざけて静まる駅前
誰を待っているの?
時計ばかりさっきから気にしてる君

買ったばかりの お茶もすぐに温くなる
洗濯物を干せば数分でカラカラに乾く

噴水広場 空を突き上げるようなシャワー
営業外回りのサラリーマン 汗をぬぐう

目的意識を曖昧にする 暑さに苛立つ 何か当てつけにできないかなあ

日除けの 屋根に落ちる陽射しも 冷めて
赤い太陽も 雲に隠れて近づく夕暮れに

街もどこか 人を遠ざけて静まる駅前
誰を待っているの?
時計ばかりさっきから気にしてる君

待ち合わせまであと何分?
どうして僕は 君から目を離せないんだろう

昼休みをとうに過ぎても 君と彼とのその先が気になるよ。

2016/05/04 (Wed)

[7770] ダンスナイトカーニバル
詩人:どるとる [投票][編集]


ささやかな喜びを 分かち合いたいだけ

自分一人では もて余してしまう喜びを

誰かと 分かち合いたいだけなんです

音もない静かな夜もいいけれど

少しのミュージックが 欲しいのなら

ディスクジョッキー いつものアレ頼むよ

最高のナンバー 聴かせてよ

踊り明かすのさ 今夜は眠れそうにない

油断するとダンスしてしまいそうになる

体も心も踊り出すリズムで今夜は夜更かし

ダンスナイトカーニバル!

2016/05/04 (Wed)

[7771] 蜘蛛の巣
詩人:どるとる [投票][編集]


少しだけ生ぬるい風が 目の前を通る
諦めた人が乗る 無難な電車には用はないよ

優しさの意味を 教えてくれたのは君だ
でも僕はいつの間にか
生まれたときから 人を愛することを
教わった訳でもなく知っていたんだ

ただ好きだよって抱きしめるだけで
ぬくもりは確かに伝わってゆくのに

一番伝えたい気持ちが言葉にならない
だから 肝心なとこで黙ってしまう恋だ

4月もとうに過ぎ 5月を迎えた街に
懐かしい暑さが 手紙のように届いた

計算できることだけで出した答えは
きっと イコールより先には 行けないから
はみ出したくらいが実はちょうど良くて
だから、たまのすれ違いもまた美味だ

愛の意味さえもまともにわからないまま
一緒にいるだけでいいという君の思いに

ますます僕は愛がわからなくなった
でもつないだ手のぬくもりはここにある

あやふやで曖昧な正体もわからない
化け物みたいな そいつの懐に
飛び込んでゆく 覚悟をそろそろつけなきゃなあ
だから、君の分まで痛みも背負うんだ

ただ好きだよって抱きしめるだけで
ぬくもりは確かに伝わってゆくのに

一番伝えたい気持ちが言葉にならない
だから 肝心なとこで黙ってしまう恋だ。

2016/05/05 (Thu)

[7772] はじまりの音
詩人:どるとる [投票][編集]


雨上がりの街 笑う君を探している

四つ葉のクローバー 雑誌で見た恋占い

手探りのままの手を迷いながらつないだ

もう離さないと 誓ってギュッと力を込めた

冷めたように笑うのは心を容易く悟られたくないから

通り過ぎてく 毎日のカレンダーはまたひとつめくられて

物語はまだ始まってもいない すべてはこれから

色彩がモノクロを塗りつぶしてく

日常描写の 続きを今 描いている

どこかで鳴る はじまりの音を聴いてる

夜明けが ほら 海の向こうから 光の弓を放つ

悲しみをいつも 目に宿しているのは 弱い自分を忘れないためだ

僕のくせは弱いのにすぐ強がるところだから

心から 笑える日はきっと まだまだ遠い未来の話

ささやかな 贈り物
今誰かに届けたい気持ちを手紙に記すよ
誰にも 届かない僕の 声を文字に起こして

冷めたように笑うのは心を容易く悟られたくないから

通り過ぎてく 毎日のカレンダーはまたひとつめくられて

物語はまだ始まってもいない すべてはこれから。

2016/05/05 (Thu)

[7773] 十年後
詩人:どるとる [投票][編集]


ぐっと 伸ばした手が 風につかまえられてかるく噛まれたよ

この前、送った僕の手紙は もう読みましたか

返事をくれたら嬉しいなあ
下手くそだって 笑われるかな
でもそんな 言葉まで宝物にしてしまうよ

今から十年後には君と結婚して
月までハネムーンに行く

そしてさらに十年後には家を建てて
子供が三人くらい 生まれてる

そしてまた君のおなかの中には
新しい命が芽生えてる

そんな未来を 思い描きながら
未来の僕らに宛てた手紙を書いたよ

タイムカプセルみたいに時間が 経ってから開く ドアだから

もしかしたら恐くて開けられないなんてこともありうるよ

今と未来は つながってはいるけれど
あまり期待し過ぎると 今度は 理想と現実のギャップにつぶされてしまう

せいぜい 僕にできるのは 君の笑顔を
今よりちょっとだけ増やすこと

でも夢くらい見せてよ お金持ちにはなれなくても
小さなかわいい車でドライブ

君の笑っている未来なら どんな未来でも幸せになれるはずだ

なるべく明るい未来を思い描きながら
まずは明日や明後日の未来を 見直すことから

こうして考えてみると 案外未来も暗くはないなあ
十年後、どうなってるかなあ
どうなってるとしても
君を泣かせるような結果にはならないと願うよ
多分ね なんてね僕らしい解答だ

今から十年後には君と結婚して
月までハネムーンに行く

そしてさらに十年後には家を建てて
子供が三人くらい 生まれてる

そしてまた君のおなかの中には
新しい命が芽生えてる

そんな未来を 思い描きながら
未来の僕らに宛てた手紙を書いたよ

君は ばかみたいだねって笑いながら
小さく言うんだ 叶うといいねって

多分その 言葉が未来を照らす希望になるよ。

2016/05/05 (Thu)

[7774] 東京
詩人:どるとる [投票][編集]


旅立ちと別れ 風の行く先にある未来
春も終わり 何かが始まろうとしている

桜が散るとき 私の中で何かが変わった
またひとつ 大人への階段を上がったよ

陽射しはゆるやかに坂道に降り注ぎ
抱いた夢を抱えた誰かが走ってゆく

東京に行くと決めたその日お母さんとお父さんは私を 引き止めなかった

ずっと胸に秘めてた気持ちを打ち明けた私にくれたのは思いがけない言葉

「自分のやりたいことをやりなさい」

そう言って さりげなく背中を押してくれた

私は その言葉を胸に 明日、東京に行くわ

送り出してくれる日 空は晴れて 青空
川も光に照らされ 輝いてたのを覚えてる

古ぼけた 電車の窓から 顔を出す私に
母がくれた 弁当と少しのお金

お父さんは 会うのが照れ臭いのか
私が旅立つ日ついに来なかった

東京はふるさととは違うからうまくやれる保証もないが やるだけやってみるわ

そっけなく 父は言う 「おまえには幸せにはなってもらわなきゃ困る」

月に一度の仕送りと
母からの手紙

お父さんは元気です
とても心配してます

時々会いたくて 涙を流してる私がいる

伝えたいこの寂しさを 悲しさを

地方と東京は離れてはいるけど
ひとつの空でつながってる

だから 電話もたまにはするわ
でも顔の見えない会話だから

どんな顔をしてるかもわからない
次の休みには 帰るわと伝えた

あなたの顔が早く見たい
そう言う母の声が教えてくれる

離れてはじめてわかる
親の大切さ 優しさ 溢れるほどの愛

そして何度も思い出すよ記憶を手繰り寄せるようにあの日を。

2016/05/05 (Thu)

[7775] 旅立ちの日
詩人:どるとる [投票][編集]


春は旅立ちと別れの季節です
終わりは新しい始まりの足音

耳を澄ましてみれば遠くから近づく
かすかな未来のたしかな息づかい

旅立ちの日を誰もが迎えるその時
踏み出した一歩で どこまで行けるかな

頼りなくて とても恐る恐るの 一歩だから
きっとこの夢までの道は果てしない

でも たどり着けないという保証もない
だから試していくよ 僕の中の可能性を。

2016/05/05 (Thu)
8416件中 (7641-7650) [ << 761 762 763 764 765 766 767 768 769 770 >> ... 842
- 詩人の部屋 -