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涙ぬぐうハンカチもないのなら
僕が君の 悲しみにそっと傘を差し出そう
小さな傘だから きっと頼りないだろう
でも君のためを思えば頑張れるよ
きれいごとでもいい 誰かを愛せたら
いつか 強がりも立派な武器になるかな
目を閉じても消えない あなたの顔を
描いてはまた消して少しずつ自分のものにしてく
手にした傘は 悲しみを 受け流すほど
大層なものじゃないが 君を守るよ
報われない君の明日に傘を 差し出そう。
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絵日記に 書き付けたひと夏の物語
たくさんの足跡で埋まってく記憶
波打ち際にたたずんでるパラソル
砂の城をこしらえる
君の小さな白い背中を見てる
ひまわり畑を 駆け抜けて 風になった
風になった
君を自転車の後ろに乗せて
夏を 追い越さんばかりのスピードで
そのうち羽が生えて飛ぶんじゃないかって
思うくらいの ささやかな幸せに 心は数センチ浮わついたまま
僕だけの ダンデライオン そばにいて
笑っていて たまには泣いてくれてもかまわないから
僕に忘れられない夏をください
水着で決めたビーチ 裸足で駆け出す
転ばないでって言ったそばから転ぶ
アルバムには しまいきれない思い出
この先の道は渋滞が予測されます
ラジオが 伝えた余計な報せ
歌でも歌おうか 自由な言葉とメロディで
君の心に 消えない思い出を 刻んでやる
あの空を追い越して坂道の向こうまで
君を自転車の後ろに乗せて
夏を 追い越さんばかりのスピードで
そのうち羽が生えて飛ぶんじゃないかって
思うくらいの ささやかな幸せに 心は数センチ浮わついたまま
僕だけの ダンデライオン そばにいて
笑っていて たまには泣いてくれてもかまわないから
僕に忘れられない夏をください。
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夕暮れの街に チャイムが鳴って
君とバイバイするその時 生まれた切なさはきっと
大人になっても 変わらないだろう
いつものように歩道橋の上から 大袈裟なくらい手を振る君を
僕は見えなくなるまで 見送った
ふと見上げれば遠かった夕闇が もうあんなに 近くに迫ってる
日の短さに 冬を見つけたよ
この涙は明日にとっておいて
また明日ねって 言うときに流そう
夕暮れの街に チャイムが鳴って
君とバイバイするその時 生まれた切なさはきっと
大人になっても 変わらないだろう
僕は何度でも 君にさよならを言うよ
何度、さよならと 言えるのだろう
そして何度 会えるだろう
「明日になればまた会える」と
思うことが できるかな
恐い犬に吠えられて二人で 走って逃げた あの道に落ちてる
思い出が今もあるかな
カメラのシャッター切らなくても 瞳の中には たくさんの思い出が 残されてる
日が長くなって 夜が遠くなったよ
少しだけ遠回りして 今日は寄り道しようか
約束を交わしたよ 何歳になっても
今日と同じように 二人は大人になっても
変わらないままでいようよって
どこで道を間違えたんだろう
気づけばそんな約束を覚えていたのは
僕だけだった 隣には君はいない
ただいまを言う人もおかえりを言ってくれる人もいない
君は 今どこで何をしているのかな
誰に 愛されているのだろうか
幸せなら いいなと思いながら
広がる夜の向こうに君を思い出してた
もう随分昔のことだから
あまり思い出せないけど
笑うと 可愛かったよね
多分君は 僕を忘れてしまっているだろう
でも 僕は君を覚えているよ
叶わね恋でもいい
思い出は いつまでも 色褪せない
あの夕暮れの空の色と同じように。
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友達だと思っていた だけどいつの間にか恋をしていたんだ
大好きな君のためになにかがしたくて
でもいつも空回りして思うようにいかないなあ
きっと困らせてしまうけど
たくさん迷って たくさん悩んで
楽しいこと 面白いこと
一緒に重ねてく思い出
あなたとなら 幸せになれそうな気がする
君から 僕にそう言わせてみせるから
十年後の僕が果たすべき約束
それは君を 守ること
物語の中の主人公とヒロインのように
運命的な出会いじゃない
君は教室の後ろの席で話をしている
歯の浮くような言葉を集めた花束じゃ
きっと君の 心には届きもしないだろう
お礼を言われるより言うほうさ
助けるより助けられるほうだ
本当は 逆じゃなきゃいけないのに
それくらいがあなたらしいよと
笑ってくれる その目には未来が揺れてた
晴れの日に白いドレスを着せてあげるよ
十年後の僕はもう少し 今よりは
頼りになる人になるよ
あの日、君がくれた笑顔は
悲しみに暮れた僕の心に
傘を差し出してくれた
今も忘れてないよ
「愛してる」
ちょっと恥ずかしいけど最後まで聞いてね
ずっと胸に秘めていた気持ちを
きっと困らせてしまうけど
たくさん迷って たくさん悩んで
楽しいこと 面白いこと
一緒に重ねてく思い出
あなたとなら 幸せになれそうな気がする
君から 僕にそう言わせてみせるから
十年後の僕が果たすべき約束
それは君を 守ること
この命果てるまで
君を愛し続けること
50年後も百年後も今と変わらずに
「あなたと一緒になってよかった」
そんな気持ちに させてあげること。
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突然に 奪われた
誰のせいでもなく
崩れた建物の下に埋もれた
小さな 命がいつものようにあなたを呼んでる
その日になるたびあなたのことを
思い出してしまうから 泣きたくなる
忘れたい でも
忘れたくない
いつもその繰り返しだ
今の私が あなたに
伝えたいことは
一緒に笑ってくれて
一緒に泣いてくれて
ありがとう それだけ
まだまだ あなたのいるところには行けないけど
私もそんなに 若くはないから
あと数十年したら
あなたに会いに行く
あなたに会いに行く
思い出が 瞼の裏に
スライドみたいに映る
忘れたいなんて思うために 積み重ねた思い出じゃないのに
誰を責めればいい
誰のせいにすればいい
いつも その繰り返しだ
今の私が あなたにできることは
まだ見つからないあなたの体を
探し続けること あきらめないこと
愛してる もう言えない言葉
聞こえるかい?空のずっと向こうまで届くかな
時のレールを走る電車に乗って
夏の訪れに 風鈴を飾って
開けた窓からのぞく青空
何度、言葉にしても悲しさに変わるだけ
でも伝えずにはいられないよ
とうとう伝えずに終わった言葉
今の私が あなたに
伝えたいことは
一緒に笑ってくれて
一緒に泣いてくれて
ありがとう それだけ
まだまだ あなたのいるところには行けないけど
私もそんなに 若くはないから
あと数十年したら
あなたに会いに行く
あなたに会いに行く。
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言葉にすれば 嘘臭くて とても口には出来そうにないや
ごめんねまた 言えないや
喧嘩して 背中あわせで口も利かない
しばらく 寂しさから縁を切れそうもない
自動販売機の隅
水銀灯の明かりの下で一人泣いた夜
いつも先に 謝るのはあなただった
どんなに僕が悪くても 君はごめんねって笑うんだ
だから、僕はいつもその優しさに泣きたくなる
自分の 不甲斐なさが恥ずかしいから強がってしまう
子供みたいな僕だけど
いつか胸を張って言えたらいいな 愛してる
目を閉じて 考えてしまうんだ 君がいない世界のこと
想像しただけで 悲しくなるよ
君に出会って いくつの季節が過ぎただろう
数える暇もないくらい忙しい日々だった
誕生日には 君と二人で 大きなケーキとご馳走を食べるんだ
特別なことなんかは出来そうにないけど
僕に出来ることなら遠慮せず言ってよ
手つきも不器用だし何をやらせても 失敗ばかりだ
でもそんな僕にもゆいいつ得意なことがある
それは 世界中で誰より君に愛されていること
そして 君を愛していること その二つの自信
君が 笑ってくれることが 僕の何よりの願いだ
君が笑えばどこまでも僕は頑張れるよ
君が 泣いてるならその涙を どう片付けるか 考えるよ
いつも先に 謝るのはあなただった
どんなに僕が悪くても 君はごめんねって笑うんだ
だから、僕はいつもその優しさに泣きたくなる
自分の 不甲斐なさが恥ずかしいから強がってしまう
子供みたいな僕だけど
いつか胸を張って言えたらいいな 愛してる
いつか大きな声で自信を持って言えたならいいな 愛してる。
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夕暮れの街 夕日が沈むまで
どちらが先に 家に着けるか競争だ
コーナリングは 軽やかに 近道をする
ずるいよって君が ムッとした顔をする
それから二人で歩く帰り道は手と手をつなぎながら 帰るようになったね
今日も この街の日が暮れておなかも ぐぅと鳴る
スーパーで買い物 80円のコロッケを二つ買った
おれんじ色の空が
歩道橋から 見えたら高い建物の向こうに夕闇が近づく
明かりを灯したビルがろうそくみたいに見えたら ケーキみたいだと君は笑った
カクテル色の 夜の空が きれいだな
君も見てるかな 月明かりの下で
下手くそなスキップで 走ってく
公園のブランコが風に揺れる
くだらないありふれた話をしよう
そうだな世界が終わるまで
おれんじ色の空が
歩道橋から 見えたら高い建物の向こうに夕闇が近づく
明かりを灯したビルがろうそくみたいに見えたら ケーキみたいだと君は笑った
切なさが燃えるように僕の胸に 炎を投げ入れて
じわじわと 焦がしてく その痛みはなんて優しいのだろう
誰かに会いたくなる だからいつの間にか駆け足になる
ほら あの角を曲がればすぐ
ただいまを言う準備は整っているさ。
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通りすぎてく 少年の背中に抱えられた
未来は 翼ではなくまだ小さな羽根の一枚
余計なくらい期待を背負わされて
今にもつぶれそうな少年は
ブランコを漕ぎながら ため息ついてた
君は 大人になる階段を上っているんだよ
誰かがそう言った気がした だけど
そんな言葉は 僕には何の役にも立たず
青春は ただ迷うばかりの苦しみ喘ぐ日々の中 僕を苛めるすべてを思春期のせいにした
少年の瞳に宿る光と影 いつかは少年も大人になる 僕のように
僕や君の 場合を教えても 少年にはなんの 支えにもならない
少年には少年の 夢があり 未来があるから
君は 大人になるための痛みに耐えている
それを越えたときに大人になるんだよ
誰かが 教則本の名文句を読んだ気がした
夕暮れの 誰もいない公園に一人
12で未来について考えさせられ 責任を負わされる大人の勝手な期待の的になっていた
ポケットから こぼれ落ちた
ビー玉みたいな 涙が溢れ出して
川になってやがて海になった
こんなに多くの人に囲まれながら僕は少しずつ孤独になる
君は 大人になる階段を上っているんだよ
誰かがそう言った気がした だけど
そんな言葉は 僕には何の役にも立たず
青春は ただ迷うばかりの苦しみ喘ぐ日々の中 僕を苛めるすべてを思春期のせいにした
僕は気づかないあいだに心だけ少年から大人になっていた。
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なくしたものに もう一度会いたくて
返るはずもない人の名前を呼んでみた
言葉を探してたよ 魔法の呪文も
知らない僕は なくしたことさえ
夢の出来事のように思いたかった
当たり前のようにつないでた
この手に灯っていたぬくもり
いつの間になくしたんだろう
離したつもりはないのに
あわててギュッと握りしめた手は
空気をかすめてつかんだだけ
季節はまたひとつ新しいページに移る
おかしいな 昨日とは違う世界みたいだ
会いたいと思ったときにはもういない
あの時きつく言い過ぎたかなと
後悔してももう届かない僕の声
葉っぱが枝から落ちるように
それは誰のせいでもない風のいたずら
最近君の笑顔がうまく思い出せない
時間は残酷なまでに流れているんだね
もう一度出会えたら生まれ変わっても
君と出会いまた恋に落ちるだろう
手のひらを見つめて君の手のぬくもりを
思い出すときに悲しくなるのはきっと
どんなにイメージしても よみがえることのない 気持ち
自分を慰めるつもりなのになくしたことに気づいてしまう
それでも君を描くよ 君と僕が 綴ってゆくはずだった未来図に
当たり前のようにつないでた
この手に灯っていたぬくもり
いつの間になくしたんだろう
離したつもりはないのに
あわててギュッと握りしめた手は
空気をかすめてつかんだだけ
散っていく花びらが君に見えた
追いかけようとして叱られた気がした。
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刻んでいく 時間は永遠を知らない
だから僕らは いつか跡形もなく 消える
それまでは 笑っていようねと
誓った言葉 交わした口づけ
思い出と呼べる 大切な瞬間を
何度も重ねていく 日々
いつか 笑ってこの世界から旅立つ日まで
宝物だよ 何気ない場面も なんでもない
君がくれた 言葉も
うまくは言えないけど伝えたい 愛してるを越えて その先へ
落ち続ける 砂時計がまたひとつ
僕の時間を 削ってく 痛みはないけど
確かに僕は 歳を 重ねてく。