詩人:どるとる | [投票][編集] |
人生の始まりは映画の始まりのように
いつの間にか始まってあっという間に終わる
人生の始まりは映画の始まりのように
主人公とヒロインが出会う前の物語
まだ何も始まっていない
まるで何も描かれてないまっさらな画用紙の空白
気まぐれに降ってはやむ雨のようさ
人生の始まりは映画の始まりのように
いつの間にか始まってあっという間に終わる
人生の始まりは映画の始まりのように
主人公とヒロインが出会う前の物語
悲しいことも嬉しいこともこれから始まる。
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桜が咲く春も空が青い夏も
落ち葉が舞う秋も雪がしんしんと降る冬も
そばにいたいと 思う人が 一人いれば
明日も 幸せは約束されたようなものさ
いつも笑って生きてゆけるほど人生は
楽しいことばかりじゃないけれど
あなたのそばで 一番分かりやすい
駄目なお手本としていることが
少しは役に立つのかな
転んだって平気だよ 何度でも起き上がって
空見上げる 花のように
強く 勇ましく 生きる
君と出会ったのは春で はじめての喧嘩は夏で 秋で結ばれて 冬で 子供ができた
小さな靴と洋服をそろえたよ
ベビカーを押す君が隣にいた
そのお腹にはまた新しい命が宿る
いつ生まれてくるのかな楽しみだ
パパはちょっと情けないから
ママの背中を見て育ってよ
我ながらなんて頼りないんだろう
自転車の乗り方くらいは教えられる
僕にできるかな パパらしいことが
空に浮かぶ雲のような
ありのままの姿を見せたい
カッコ悪くてもいい
バカにされてもいい
ただそれがいつか
優しさに 変わる
その時を 信じてる
正直な僕の 傷ついた心に差し込む陽射しは きっと大切なことに気づかさせてくれるから
あなたのそばで 一番分かりやすい
駄目なお手本としていることが
少しは役に立つのかな
転んだって平気だよ 何度でも起き上がって
空見上げる 花のように
強く 勇ましく 生きる。
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太陽に急かされてる 追い付かれないように走って逃げる
自転車じゃとても 逃げ切れやしないぜ
夜明けに間に合うように 走らせた自転車
まだ薄暗い町を駆け抜ける
坂道の前に来たら ギアチェンジだ
勢いをつけて一気にかけ上がれ
坂道の頂上で 見えた太陽光が
僕を町ごと 照らした朝に
生まれ変わった 気がしたよ
昨日より ほんの少し 一歩、前進
でもまだスタートラインに立ったばかりだ
始まりに 急かされてる
理由もないのに 急いでる 散々迷ったし悩んだ
これ以上の時間稼ぎは無駄だ
河川敷の向こう レールを走る始発電車
手を振っても 見えやしないだろう
悔やんだっていいから諦めないで
恐れるものなんかないって強がれ
ありったけの言い訳で完全武装だ
武器になるものなら持っていて損はない
弱虫でもいい 涙を知ってまた強くなる
昨日より今を見つめているんだ
足元には スタートラインが引かれてる
何処にいても どれだけ今日を追い越しても
何度でも 振り出しに戻されてく
意味がないのか 意味があるのか
それさえ曖昧な世界で確かなものは
ここにいる自分自身の思いだけさ
さあ 駆け抜けていくよ 迷ってる時間がもったいない
坂道の頂上で 見えた太陽光が
僕を町ごと 照らした朝に
生まれ変わった 気がしたよ
昨日より ほんの少し 一歩、前進
でもまだスタートラインに立ったばかりだ
安心するのはまだ早い これからが本当の勝負 帯をしめろ。
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急かされるように目覚めた旅立ちの朝
君は今日新しい一歩を踏み出すんだ
鞄には夢とロマンとあと何を詰め込めばいいだろう
とりあえず持つものは持った
券売機で切符を買って ホームで電車を待つ間
一連のそのありふれた動作がなんだか 微笑ましいの
これからいろんなことが始まってく
それは出会いと別れのサービスデイ
ここであなたとはお別れさ
さよならはあまりにも悲しいから
また会おうねって叶わない約束をした
でもいつの日か会えるといいなあ
今日と同じ笑顔と晴れた青い空の下で
傘は持ったかい?急な雨に備えなさい
心配性のあなたは いつもそう言うんだ
今はうざったい優しさも 離れたなら懐かしくなる
不味い あなたの料理の味も 懐かしくなるかな
イメージを翼に変えて 思い出をさかのぼってゆく
今日と同じ日付と曜日に僕は どんな気持ちでいたかな
その時の気持ちを思い出してみよう
また新しい気持ちで生きるために
譜面に並んだ音符をなぞって奏でる
ばらばらのメロディはひとつになる
東京行きの電車に乗り込む僕の背中は
今より 曲がっていなかったはずだ
しゃんと伸ばした背筋は空を見上げてた
暮れていく 空の色はやがて オレンジに染まって
見上げると 切なくて 悲しくなるだろう
でも 僕にはその色は悲しいだけじゃないんだ
だって 僕の思い出を空は見ていてくれたから
見上げる度 思い出すあの日と変わらない空
ここであなたとはお別れさ
さよならはあまりにも悲しいから
また会おうねって叶わない約束をした
でもいつの日か会えるといいなあ
今日と同じ笑顔と晴れた青い空の下で
ここにあったはずのなくした僕の心に。
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花火が空高く 舞い上がる夜
光が 色とりどりに空を飾るよ
君は あの日 笑っていたよね
切れた鼻緒を しゃがんで結び直す
君のうなじに 汗がひとすじ
あわてて目を反らした僕に気づいた君が
いたずらっぽく笑ったのを覚えてる
僕の手を引いて どこまでも
子供みたいに駆けていく君が
どんなものより愛しく見えた日に
僕の中で君は特別になった
だからいつまでもこの幸せが
続くようにと 流れる星に願ったの
あの日の願いは 僕の隣で笑う君が明らかにしてくれる
人混みに 迷わないように 繋いでた手は
心を つないでた赤い糸に見えたんだ
あまりの人の多さに酔ってしまった僕は
人混みから離れて 煙草を吸ってた
見上げる空に夏を見つけた
あれはなんて星なのかなって聞いたよ
僕らの夏は 宝物みたいな日々です
かけがえのない 今しかない時を
積み重ねて いつか思い出になるかな
遠い昔に描いた 絵日記の下手くそな絵に
にじんでた輝くもの 探しているんだよ
昨日と変わらぬこの幸せが
明日も 変わらないように 願ったの
星が流れた あの日と同じ夏の夜
今の私にはこの浴衣は少し 派手かしらなんて 言う君に
そんなことはないって 言えるようになった
僕は少しは 大人になったかなって
聞きたかったけど やっぱりやめた
あの日と変わらない君に思わず見とれてしまったから
僕の手を引いて どこまでも
子供みたいに駆けていく君が
どんなものより愛しく見えた日に
僕の中で君は特別になった
だからいつまでもこの幸せが
続くようにと 流れる星に願ったの
あの日の願いは 僕の隣で笑う君が明らかにしてくれる
あの日の僕の願いと君の願いが
同じだったことを僕に教えてくれる
二度とかえらない若かれし夏の日々を
思い出すとき伝う涙は汗と混じって
悲しみを 優しく流した。
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暮れゆく街を歩道橋から眺めながら
今まさに落ちてゆく夕日に手を振る
少しロマンチストかな でも勘弁してよ
この時間が一番好きなんだ
重ねた嘘に ごまかされてゆく
素直な気持ちを 今言葉にしたいだけ
言えないよごめんなんて
言えないよありがとうなんて
だけど 今なら言える気がするよ
目には見えない 線を飛び越えて
君の手を ギュッとつないだら
ほら 蝶々結びの出来上がり
映画館 大きなスクリーンに映す
映写機は覚えてるかな あの日の涙を
浮かべた笑顔 どんな気持ちだったかを
忘れないで記憶できるかな
君の好きな 浜辺に来たよ 押し寄せては引いてく波
言えないことが言いたいことで
言いたいことが言えないことだ
だけどいつかは言わなくちゃいけない
伝えたい 届けたいこのまっすぐな気持ち
つないだ手がほどけかけたら
今日を思い出してまたつなぎなおすよ
元通りにはいかないかな
でも下手くそでも 不器用でも
君を思いながら 結ぶ 二匹の蝶のつがいが 仲良く戯れる姿
言えないよごめんなんて
言えないよありがとうなんて
だけど 今なら言える気がするよ
目には見えない 線を飛び越えて
君の手を ギュッとつないだら
ほら 蝶々結びの出来上がり。
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離れ離れの二人をかろうじてつないでる
電話の向こうにイメージを浮かべてる
今日も会えない寂しさにふるえながら
君も見ているだろう夜空を見上げてる
ほら今日は月がきれいだから
少し長めの電話をさないかって言ったよ
君を思う その気持ちだけが
今の僕を強くしている
だけど寂しさには 勝てないよ
だから、せめて僕が出来るのは
何十キロも離れた遠い街から
君の幸せを祈ることくらいなの
迷路みたいに入り組んだ路線図
いくら辿ってみても君の町は見当たらない
仕事を理由にしたり 忙しさに 時間を奪われる毎日はいつまで続くんだろう
今月も会えない 急な仕事が入ったから
仕事じゃ仕方ないね 君の声がふるえてる
君の寂しさが こっちまで伝わるようで
約束を断るたび 僕は泣きたくなる
仕事なんて放り出して会いに行きたい
でも 僕はそんなずるはしたくない
胸を張って君に会えないから
仕事を終わらせて来月こそは
「待ち合わせは 何時にしようか
遅れないで そっちこそ」
そんな 会話も出来ないまま
終わる恋なら それまでだ
でも、僕らは 離れてるくらいで
終わるような 恋はしていない
寂しさは 丁度いいハンデだ
君を思う その気持ちだけが
今の僕を強くしている
だけど寂しさには 勝てないよ
だから、せめて僕が出来るのは
何十キロも離れた遠い街から
君の幸せを祈ることくらいなの
仕事帰り 電話越しに君の声を聞く
そのわずかな時間が僕を 笑顔にする
君は笑っていてくれるかな。
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雨が二人の前に立ちふさがって
二人の逢瀬を遮るように阻むように
今夜は 会うなといってるように
僕には見えたんだ
傘を持って 空に向かって 突き立てる
開いたとたんに 雨が 僕を濡らすのをやめる
雨粒のカーテンに いくつもの 物語が見える
それは 映画のスクリーンのように ありし日を映し出す シネマ
水玉模様が ガラス窓に 描かれて
しずくになってすぐに落ちてしまう
君は今頃何をしているのかな
偶然を装ってばったり会えないかな
そんなことを 思ってると雨はしだいに 強まって小雨はどしゃ降りになった
君を悲しませてるのが僕だと気づいた時
君を悲しませないと約束した日のことを思い出すなんて皮肉さ
雨は人の心を ありのまま映す 鏡かもね
呟くように 誰かがそっと僕に言ったよ
君に会いに行こうかな つまらない意地はここら辺にして
雨粒のカーテンに いくつもの 物語が見える
それは 映画のスクリーンのように ありし日を映し出す シネマ。
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二人の恋は とてもゆっくりだ
鈍行列車のように 駅々を訪ね歩く
色褪せたベンチの足下に咲いた花の名や
風の行方に 気をとられているうちに
君は笑った 太陽みたいに
僕の視線を 奪っていく
ラララ ラララ
君の街へと 手紙を書いているよ
季節の花を添えて 明後日くらいには
君の手元に届くから返事ください。
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小さな手のひらを そっと開いたら
きれいな花が一輪咲いた
僕らは待ち焦がれているんだよ
いつまでも来ない理想の未来を
夢のような未来が 世界の輪郭を
光が 縁取っていく そんなイメージ 今も捨てられない
手のひらに 落ちてくる ありふれた未来を
僕らは 待っていたのかな
幸せそうな顔で つまらない感情に
わがままに 喜んだりしてる間は
まだ 当分 腐らずにいられそうだ
大手を振って迎え入れた未来に
裏切られたような気がしたら
信じられるものを 明かりにして
暗がりを 照らしながら進むといい
誰かが描いた世界じゃない いつの間にか 描かれた世界だ
回すハンドルもない
それなら 果てまで伸びた道を行くだけさ
手のひらに 落ちてくるありふれた 未来は
僕らの足下にまた 新しい道をつくる
スタートラインはいつだって目の前にある
歩き出せばそこは昨日より少し遠くの未来
そのつまらなそうな一歩から始まる
笑ってみよう 泣いてみよう
何もすることがないならば
とにかくひたすら 徒然なるままに
生きている その意味を 見つけるんだ
明日のドアには鍵なんて かかってない
それでも、明日はとても果てしなく遠い
手のひらに 落ちてくる ありふれた未来を
僕らは 待っていたのかな
幸せそうな顔で つまらない感情に
わがままに 喜んだりしてる間は
まだ 当分 腐らずにいられそうだ
ふがいない自分自身を 憎まずにいられそうだ。