詩人:どるとる | [投票][編集] |
思い出し笑いの理由を 思い出していた
小説にしたら きっとすぐにベストセラー
そんな 劇的な毎日を生きてはいない
ため息の数だけなら世界一だ
誰かが空に放った 風船は
綿毛のように 飛んでいく宛もなく
空に刻まれた足跡をたどるように
導かれるまま 何度も明日に 舞い戻る
ひらり 風に踊るシャツの裾
羽のように 空に飛びたがっている
今にも笑いだしそうな 泣きだしそうな
どっち付かずの表情で
日々書き足されていく日常描写
吐き出したとたん 空に舞い上がる言葉
まばたきひとつで不思議だな その度変わって見える 世界の全景
ありふれた風景も 視点を変えればあら不思議
雨降りも晴れ渡る
握りしめた鉛筆で 何を書こうか
物語の続きが世界の終りを目指して走る
見上げた空を 切り裂く白い翼のセスナ
鳥のように 自由に羽ばたいていく
くるり 時計が回って また振り出し
地球の反対側では朝と夜が逆さま
今にも 笑いだしそうな 泣き出しそうな表情で
日々書き足されていく日常描写
吐き出したとたん 空に舞い上がる言葉
手のひらに 落ちた花びらの一枚に
息を吹きかけ 飛ばす
あんなに遠く もう見えない
この世界にあるすべては
似て非なる 羽を持っている
空に飛ぼうとしたときにだけ羽は開く
だから 吐き出したとたん 舞い上がる言葉。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
中央線の窓から 雨上がりの街眺めてた
パステルカラーに染まる街に唇を寄せた
油断すると恋をしてしまいそうな景色
颯爽と駆け抜けるあなたが見えるよ
彼と彼女の恋は 宛もなく もどかしく それでもなんとなく続いていく
旅立ちを迎えた君は覚悟を決めて
新しい明日へと走り出してく背中
手にしたのは 遠い街へ行くための切符
夢を叶えるまでは戻れない旅になりそうだ
雨上がりの街の匂いと 折り畳んだ傘
ここからは少しマイペース 慌てず行こう
誰かの 書いたあらすじじゃないから
たまには 脱線するように寄り道もする
自信ありげに 開いた傘 頭の上でダンスをする雨粒が踏む軽やかなステップ
遠い昔から知ってるような メロディラインを思い出す
ラララ つい口ずさむ
スタートの合図なんて 待ってられない
今がいつでも歩き出すタイミング
電車の窓から見える見慣れた街も
どこか 出会ったばかりのように 僕らを迎える
お日さまの匂いのシャツで出かけよう
気分をがらっと変えて 気ままに行こう
ささやくような風に揺れる
屋根の上の風見鶏はくるくると
この好奇心は どこまで僕を連れていってくれるだろう
今から楽しみなんだ
旅立ちを迎えた朝に覚悟を決めて
新しい明日へと走り出してく背中
手にしたのは 遠い街へ行くための切符
夢を叶えるまでは戻れない旅になりそうだ
雨上がりの街の匂いと 折り畳んだ傘
ここからは少しマイペース 慌てず行こう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かの刻んだ足跡をたどって行けば
いつか たどり着けるかな
近頃の僕は 生きるのも辛くて
ため息つく度に 寿命の縮む思いだ
踏み出した その場所に優しさはありますか
たとえば なりふり構わず 誰かを思うような
この思いの向こうには また誰かの思いがあって
似て非なる背中あわせの思いと思いが 握手をして
暗い夜の 中でも誰かの足元を照らしながら大丈夫だよって 励ましてる
伏せ目がちな眼差しを空に移してごらん
太陽は 君が悲しいときも ちゃんと照らしていたんだよ
太陽は 感謝されなくてもちゃんと照らしているんだよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
空に飛びたがってる風見鶏は
飛べないことを知っている
だからせめてくるくると回るんだ
世界を 見渡すように
たった今から 始まるすべてに
終わりを告げて
ページを飛ばし読み
僕は風になりたい
手にしたばかりの好奇心を今こそ使うよ
走り出す理由を探すなら 走り出したあとでもできそうだ
迷ったままの イメージが翼の形になる
名前も知らない鳥の学名を調べる
あれはなんていう鳥だろう
その背中には 羽があるだろう
挑戦者の顔をしてる
失敗することなど最初から恐れない
成功する保証もない
でも失敗する保証もない
僕は 強がっていたい
弱気に負けるなら 意地っ張りを貫くよ
勇気を 翼にして 飛んでいくイメージで滑空飛行だ
今は下書きのままの 夢を頑なに仕上げてく
このありふれた 使えなさそうな
ちんけな思いさえ 翼の羽の一枚になる
積み重ねた後悔 引きずってる重たい闇
あらゆる葛藤のつめあと
すべてを 払拭
マントを翻すように 心機一転の時を迎えた今の僕には恐れるものなどない
僕は風になりたい
手にしたばかりの好奇心を今こそ使うよ
走り出す理由を探すなら 走り出したあとでもできそうだ
迷ったままの イメージが翼の形になる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
目を閉じても消えない君のあの笑顔
つまらない意地を張ってしまうばかりに
一番大切なはずの人を傷つけてしまう
ほら見たことか後悔に苦しんでる
夕日の沈む前に 君に謝らなくちゃ
また昨日のように 笑いあいたいから
堤防のそばを走る波 音を立てて消えた
水面に影を落とす名前も知らない鳥
息を巻いて 走るよ風よりも早く
全部嘘だったんだ 君を嫌いだなんて
一度の「愛してる」だけで 許されるほど
簡単なことではないけど 謝らせてよ
ビー玉の中に 海が閉じ込められてると
信じてた子供のときならまだ夢の中
自分より大切な人なんかいなかった
でも今は自分より大切な人ができたよ
どんな言葉なら 君を笑わせられるかな
いつもそればかり考えてるきりもなく
夕闇に先を越されるわけにはいかない
夜よもう少しゆっくり歩いてくれないか
散らかってる言葉 片付けてる暇はない
素直な気持ちをありのまま届けたい
一度の 間違いで終わってしまうほど
僕らの恋は ちっぽけなものだったのかな
ドアを開けて 数秒もしないうちに
僕は 泣いて君に抱きついてしまった
何を言ったのかも覚えていないくらい
僕はきっと寂しかったんだと思う
結局行き着く先は君を愛してる
そんなつまらない答えなんだよ
堤防のそばを走る波 音を立てて消えた
水面に影を落とす名前も知らない鳥
息を巻いて 走るよ風よりも早く
全部嘘だったんだ 君を嫌いだなんて
一度の「愛してる」だけで 許されるほど
簡単なことではないけど 謝らせてよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夏草が揺れて 畦道に 落ちた小さな影
雨上がりの道に小さな海のような水溜まり
花火をやろうって言い出したのは君
線香花火の最後の一本の切なさ
じゅわっと 落ちるまでの短い永遠
今、私の夏が静かに終わる
ほら 遠くなってゆく蝉の声
さよならを 言うように
目を閉じた暗闇に描く 思い出の場面
絵の具はないから モノクロの昔の写真みたいだ
バケツに放り込まれた花火の残骸
夏のあとしまつをするように片付ける
思ったよりも呆気ない夏の終わり
今、またひとつ 夏の命が息絶える
ほら うつせみをそっと形見のように
心に何かを 置いていく
花火をやろうって言い出したのは君
線香花火の最後の一本の切なさ
じゅわっと 落ちるまでの短い永遠
今、私の夏が静かに終わる
ほら 遠くなってゆく蝉の声
さよならを 言うように。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
もしもタイムマシンがこの先 作られたなら
僕は 遠い未来に行きたいなあ
そしていくつもの出会いを経て
きっと思い出がまたひとつ
ページに刻まれるだろう
今日は今日のいいこと
明日は明日のいいこと
明後日は明後日のいいこと
探して 見つけて 迷って 悩んだ
悲しみの間にある小さな喜びを
明日を生きる 力に還元して
時を旅する船に 乗り荒波越える
僕らは 旅人 あてどもなく進め。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
遠い昔の話で まだこの世界が
出来たばかりの頃 悲しみは今よりも
優しかったはずでしょう
日が昇れば 起きて
日が沈めば 眠る
石斧手に 獲物を追いかける
マンモスの 肉に食らいつく
猿と 寝起きする
この川の流れの先をたどれば
いつか 裸足で心隠さずありのままの
無防備な 心の鍵さえかけない 僕らがいる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
地球を飛び立ってかれこれどれくらいの
時間と季節が流れたのだろう
小さな頃のこと 思い出していたよ
「宇宙飛行士になるんだ」って
笑われた あの頃本当に宇宙飛行士になれるなんて
君は思いもしなかったんだろうなあ
手紙のやりとりもできないほど
遠い距離にいても二人を結んでる
声さえ届かない 電話も通じない
もしもし、聞こえるかい?
君を思うとき僕も君を思う
その時、二人の心はぐっと近くなる
心はいつもすぐ傍にいるみたいだな
スペースシャトルに乗せた夢を
今、僕は描いてるんだ あの銀河に
月を間近で 見たってさうさぎはいない
そんなことはわかっていたけど 本当だ
ガガーリン 地球は青かったよ
水と緑の楽園 人類には偉大な一歩
ゆっくりと 少しずつ確かに 進化と発展を遂げる未来 空にも手が届きそう
君にも見せたいよ 写真じゃなくて
僕が今見てる景色を配信したい
降るような星空の星のひとつになって
君の目にも僕が見れたらいいのにあ
君が空を見上げるとき僕はそこにいる
夜空に伸ばした望遠レンズに映ってる
今きっと目が合ったよ
君が見てる夢は 僕が見てる夢
託された思いを少しでも形にしたくて
スペースシャトルには 君と一緒に
乗ってるつもりだから
ほらさみしくないって言ったら
嘘になるけど 涙は帰るまで流さないと決めたの
手紙のやりとりもできないほど
遠い距離にいても二人を結んでる
声さえ届かない 電話も通じない
もしもし、聞こえるかい?
君を思うとき僕も君を思う
その時、二人の心はぐっと近くなる
心はいつもすぐ傍にいるみたいだな
スペースシャトルに乗せた夢を
今、僕は描いてるんだ あの銀河に
二人の夢を乗せたスペースシャトルが
地上を離れ 夢を宇宙に描いたよ
僕はどんな 言葉を残そうかな
今、密かに考えている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉が見つからないから とりあえず
アイラブユー ごまかすように呟いた
真夜中のコンビニ がらがらの店内見渡して
なんだか人恋しさに 泣きそうになる
セックスの経験人数とか
一年間の自殺件数とか
需要と供給を繰り返す社会に貢献
大量生産 大量消費
幸せも 同じレーンで 作ってくれないかな
ある者は 六本木ヒルズのビルから
社長になって世俗を見渡して悦に浸る
ある者は 職にもあぶれて腹をすかせてる
飯を食ったのはいつだったか覚えてない
正しく生きようとすればするほど
裏切られ 足元見られ煙たがられ
カッコ悪いと指を差されて笑われて
何が正しいのかも曖昧になるんだよ
星ひとつない夜空に吸い込まれそうな
思いはやがて次第に僕の全てになった
全て失って何が残されているんだろう
何を得たのかも把握していない
カレンダーの休日の少なさにため息が止まらない
下らないことで最近よく落ち込む
未開の地への憧れとか
まだ見てない映画の内容とか
一見意味のないもの同士が磁石みたいに
引き合って 付箋を回収するみたいに つながってく
ある者は 人生に絶望し20そこらで死を選び 命を粗末にする
ある者は マルチな才能で その業界でトップに立ち 成功をおさめる
僕らしくいようとすればするほど
僕から遠ざかってく気がしてる
それでも人のためを思って 働いたって
報われることもなく損してばかりいる
残ってるものはないかとポケットを探る
パンドラの底にもあった希望はなかった
絶望を味わうと些か ふつうの幸せが
あり得ないほど大げさな幸せに変わる
仕事のあとの一杯のビールが天国に俺を連れて行ってくれる
このままもう少しこの酔いの余韻を味わっていたい
麻酔のように悲しみをぼやかしてくれるから。