ホーム > 詩人の部屋 > どるとるの部屋 > 投稿順表示

どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[894] 誰かが思うよりずっと傷だらけ
詩人:どるとる [投票][編集]


誰かが思うよりずっと僕は傷だらけだよ
一体今までいくつの悲しみやせつなさにいたぶられてきたと思ってるんだよ
その数は果てしない

世の中は知らないだろう
そして他人の君も知らないだろう

僕は強がってるけど
けっして強いわけじゃない
ただ、涙を我慢しているだけ
ただ、振りまきたくもない愛想をしぶしぶ振りまいているだけ

ほら 心 見せられたなら見せてあげたいよ
まず最初に君に
誰よりも君に

外側よりもずっと中身はボロボロさ
外側の傷は癒えても心の中の傷は癒えない

それを知っているなら僕に愛を。

2010/01/14 (Thu)

[895] 今日にさよならを
詩人:どるとる [投票][編集]


真っ赤な空 言わずもがな夕暮れ
たたずんでいる その空の下に
時々 生きていることがどうしょうもなく悲しいことに思えてくる
その時 胸の奥からこみ上げるものがある

夢のように始まり
夢のように終わる
今日も夢のように始まって夢のように終わってゆくよ
だけれどそんな今日にも言葉にできないくらい
たくさんの涙と笑顔に出会ったよ

何度でも 押し寄せる波のように 何度でも今日はやってくるけど
でも今日という1日は今日しかない
またとない今日だ
だから 暮れてゆく空見上げ 見送るのさ

そして自然と今日にさよならをする僕だ

自分に優しくできたら全てに優しくできるだろう。

2010/01/15 (Fri)

[896] パレードは夢の中で
詩人:どるとる [投票][編集]


さっきまでのざわめきはまるでただの夢のように
今じゃ何も聞こえない
僕のすぐ目の前で長い長いパレードはさよならの言葉もなく質素に終わったよ
いくつもの物語が様々な横顔を見せて
そしていつの間にか他人には知らぬ存ぜぬのまま終わったのさ
全てつまらない僕の人生さ
それでも僕にはかけがえのない一度きりの大事な大事なものばかり


今 僕は 涙をからしながら 歌う
今は亡き 日々へ
思い出と人は呼んで悲しみを薄めようとするけれど…

抑えきれない悲しみが感情を震わす
パレードがまた心の中で静かに始まる

僕だけのパレードはあなたが居なくなった今も夢の中で夢のようにほら続いていくんだよ。

2010/01/16 (Sat)

[897] 愛の鎖
詩人:どるとる [投票][編集]


全く 自分の事しか考えていないのね
それでもそんな僕にもいいところのひとつやふたつはあるはず
探してごらんという前に君は言葉を遮った

ある晴れた春の午後に
君は全てを切り刻む風になって
なんでもない景色の中を舞い踊る

一見すると白い天使のような君の心はとても外見からじゃ判断しかねるくらい邪悪な悪魔さ

それでもそれでも
世界一好きな人

これからも傷つけられ
振り回されること覚悟で付き合ってゆきたいと思うよ

君は 君は 君は
世界一好きな人

結局 僕らをつなぎ止めているものは
純粋な 愛の鎖
実際には この手と手
ぬくもり 伝える 手。

2010/01/16 (Sat)

[898] 朝に向かい気を放つ
詩人:どるとる [投票][編集]


どこへ行こうか何をしようか
目的や行き先なんて決まってるのに
本気で考えている
唯一子供のように無邪気でいられる時間さ
いざどこへでも好きな場所へ行けたとしても僕はきっと1日だけじゃ決められないだろう
だから宛てなく旅をし人は己の居場所と生きがいを探す

名前のない夢を
まだ見えない未来を
探し続ける日々
そんな毎日が終わる日はきっと僕が永遠に目を閉じる日になるだろう
まだ僕は旅人
明日に探してゆく
素晴らしい光を
今を生きる力を

縛られたからだが今
少し解き放たれている休日
鳥かごから出て
僕は餌を探しにゆく
でもいざ時間がゆるされると何をするのにも焦ってしまって
結局家にいる僕さ

今イメージから飛び出した夢 部屋のドアを開けるように何か新しいこと始めよう
まだ家のドアは開けられないけれど
一歩ずつ そう 一歩ずつ前に向かえればいいと思うから

誰かには単なる夕暮れも僕には特別な時間
今、魔法のように見事に生まれ変わる 思想

たれ流した釣り糸のその先に何が釣れるかはわからない
そんなような曖昧な未来に賭けているのさ
僕が選んだのは小さな沖アミ

さあ たどり着いたら最後 巻き返しはできない 大きな波のうねりは変わらない
でも たどり着いたその場所で どうにかこうにか生きていられたなら 笑顔ひとつくらいは咲くだろう

そう 思うから
命を粗末にしないさ
投げ出すくらいの強い気持ちがあるならば僕は物語のページをめくっていきたい

さあ もう 日はかげる
夕暮れも 終わり
暗闇に包まれたらそこは漆黒の夜
あとはただ眠る時間が来るのを夕飯でも食いながら湯船にでも浸かりながら待つだけさ 待つだけさ

夢に沈む その間際に意識と無意識の境で
僕はつぶやく
揺るぎない自信ひとつ込めて

僕よ 明日も それなりに頑張ろうってさ
ああ朝に向かい気を放つ。

2010/01/16 (Sat)

[899] そして物語の続きは平穏に
詩人:どるとる [投票][編集]


物語はなんの問題もなくこのまま後編へ静かに流れる
もしも仮に100歳まで生きるとして
物語に例えたら100歳だから100ページあるわけだから人は1日1ページと考えて100ページをめくることになる

ほらまた夜が来て
僕はいつもと同じ気持ちに沈む、夕陽みたいに涙取りこぼして

どれだけ 歳をとっても
どんなに 日を重ねても
どれだけ 道を歩いても
たどり着けない明日や飛び越えられないものがある

でも 気を落とさずにそういうような時にはね違う道を行こう
近道なんかはできないけど回り道でも遠回りしてもきっとたどり着ける素晴らしい明日があること
人は皆 知っている

今はまだわからない
未知の未来に向かって
少しずつ 僕は大人へとなる

そして物語の続きは平穏無事にめくられ
大きく眼前に広がったまだ新しい真っ白なページの上に様々な道順を地図みたく描いてゆく
誤りなんて考えもしない
ただ 描くだけで精一杯だから気づいてみれば結構な後悔がまるで尋常じゃないくらいにある
でも人生って急かされるからそんなの珍しくもないしおかしくもないさ
笑えない話。それに当てはまるだろう

そうさ そして物語の続きはなにがあっても途中でイヤになって投げ出さないかぎりは明日また明日と続いてゆく
夜は確実に明けて朝になって
また日が暮れ夜が朝を跡形もなくのみこむ

ただそんな同じことの繰り返しがとても人には大切でかけがえのないものなんだよ

きみならわかるはず
人でありその物語の登場人物だから
生けとし生ける全ての者は体験者さ

今も真っ白な地図の上
考えてる
どんな道で行こうか
行けるかもわからないのにイメージだけでどんどん一人歩き

でも僕はそれなりにそんな今を楽しんでいるんだよ
そんな微笑ましい今を伝えるなら迷わずきみに

今僕らは同じ明日へ一歩を踏み出す。

2010/01/16 (Sat)

[900] 小説家と万年筆
詩人:どるとる [投票][編集]


僕はアイデアがなくなったらおしまい
万年筆はインクがなくなったらおしまい
小説家として稼げなくなればインクも買うお金がない
だから万年筆はただのプラスチックの塊に過ぎなくなる

僕と万年筆は似たような運命だ
万年筆と僕は日々手をつないで歩いてる
僕が死ねば万年筆も死ぬ
アイデアが僕を突き動かしてるんじゃない
アイデアを生み出すのは僕だ
だから万年筆はそのアイデアにそって描かれる 真っ白な作文用紙の上に世界が出来上がる

描かれるその世界に
小説家はいない
万年筆の影もない
ただアイデアがだらりと にじんだインクのように広がってるだけ

僕は小説家 だけれど万年筆と同じ足並み

アイデアだけが僕を生かしてるわけじゃない
万年筆よ アイデアより活躍してるぞ
ありがとう

インクをまた補充し直して
僕はまたアイデアを生み出し
世界を広げてゆく
開拓するように

ほら 小説家という
名を掲げて
ひっそりとほの暗い
灯りのそば 背中をくの字に曲げて。

2010/01/16 (Sat)

[901] 
詩人:どるとる [投票][編集]


遠い昔から どんな恋人たちでも 言ってきた言葉をわざわざハイテクな現代できみに伝えるのは
愛だなんて極限にたどり着いたら最果ては単純なもの
そう思えるから

繋がろうと 繋がりたいと願いながら差し出した 見えない思いが作り出した僕の手が
きみにどれだけ届いてるかな 今 すごく気になっているよ
心臓が 破裂しちゃうくらいに

全ての気持ちを伝えたい 伝えたいけれど僕が時折見せる悪魔が君の中で 別次元の出来事になったら
僕らさよならするしかなくなるのかな

吐き出した息も切れ切れのやたら寒い夜に
僕は声にならない声でこれが声なのかっていうくらいの声で精一杯 伝えた

きみに 月の光さえ遮られたこの真っ暗な部屋で二人 歪に抱き合いながら そっと

そして夜明けは厳かにそんな二人を分かつ

嗚呼 神様
生まれてはじめて犯した最後の罪をお許しください…

2010/01/16 (Sat)

[902] 涙の所有権
詩人:どるとる [投票][編集]


切なさや悲しみは誰のものでもない
だから皆いつでも一年中悲しいし切ない
だから自分だけがなんて勝手に自分だけのものにしないで

所有者なんていない
欲しがる人もそもそもいないから
それらにこぼす涙の所有権を放棄しようと思っても放棄する方法さえ知らないし策さえ知らないだろう

だから皆 問題は違えど様々な悲しみや切なさを抱えてる
誰のものでもないけど誰が一番だとかもないけどその人にしか感じれない感情だから ひとりよがりになる要因もある

わかるからこそ言う
それはきみの所有物じゃない
だから 人は涙を流し続けられはしない
悲しみや切なさは通り雨だから
よっぽどのことがないかぎり降り続かないのが涙です

僕にはきみを癒やす義務がある
きみが悲しみに耐えうる力がないなら僕の責任だから
きみが悲しいと僕もまた悲しくなるから
涙を半分分けてね

所有権をちょっとだけ貸してもらって
今だけは 多目に見てもらおう。

2010/01/16 (Sat)

[903] 夢待つ未来へ
詩人:どるとる [投票][編集]


音もなく
はらりと舞い落ちる枯れ葉のように命司る時間は風のごときはかなさで僕の若さを奪う
さよなら もう ここには戻らないだろう

旅をすることに疲れ果てた旅人のように
土に腰を下ろして
ここが最後の目的地だって決めた

思い思いの歌を思い思いに歌う
様々な思いの群れ
大衆の中から叫ぶ
この思いは光るか
光っているかい?

荒野を走る 馬のように明日を追いかける
僕は追いかける

その先に夢を見て

ありもしない期待に胸躍らせときめいているんだよ

その先に夢待たせ。

2010/01/17 (Sun)
8416件中 (781-790) [ << 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 >> ... 842
- 詩人の部屋 -