詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕はずっと たどり着きたかった その場所に
幼い時から追いかけていた 諦められない夢があるんだ
遠かったはずの未来が 今は目の前にある
画用紙に描いた イメージの未来を
追い越せない世界だけど
そのわずかな光に僕らは 手を伸ばしてる
科学館のプラネタリウムの星に
小さな手を伸ばしたあの日
僕らは きっと 生まれてはじめて手の届かないものを知った
未来はいつでも僕らの 目の前にあるけれど
きっと 遠ざかってゆくのはまだまだ
僕らには夢を叶えるだけの時間があるってこと
月の石を 万博で見たこと 父が嬉々として話すのを聞いた
岡本太郎の太陽の塔が 奇抜過ぎて 芸術に苦戦する
糸のように 過去と未来を今が繋げていく
手繰り寄せて 思い出を 回想すれば
そこには シアターのスクリーンのように
瞼の裏に 僕だけの映画が上映されるよ
僕が大人になったらきっと今の 感動を
教えてあげるんだと父に笑って言った
僕はそんなこと忘れてしまったけど
未来は僕らより先に明日にたどり着いてる
なりたいもののためにそれぞれ 頑張ってるなら
その頑張りが報われる 未来がその人に訪れますように
忙しさに 相殺されていく 夢なんて悲しすぎるから
思い出したなら その時に なりふり構わず 追いかけるくらいの 気持ちを見せてよ
科学館のプラネタリウムの星に
小さな手を伸ばしたあの日
僕らは きっと 生まれてはじめて手の届かないものを知った
未来はいつでも僕らの 目の前にあるけれど
きっと 遠ざかってゆくのはまだまだ
僕らには夢を叶えるだけの時間があるってこと
「叶えるための夢だったけど叶わなくても夢は夢
未来を夢見る その気持ちこそが 未来への躍進だ」
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どんな悪人でも善人でも 関係なく
雨は等しく 人の頭の上に 降るんだよ
不用意な 無防備な
肌をさらけ出した
白い地面に突き刺さる
痛みのない とても気長な 殺戮は続く
悲しみに暮れる僕の心に そっと
傘を 差し出してくれたのは君だった
雨に歌えば この世界には悲しみなんてないよと
ちょっと 笑いながら言えるよ
傘がないのなら 僕のこの腕の中へ
お嫌じゃないなら
あたためてあげる。
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夜明けの街に 海の向こうまで
光の絨毯を広げたら 目を覚ます合図
準備運動は 怠りなし
腹ごなしもすんでいることだし
あとはただ 風が吹くのを待っている
あの屋根の上の風見鶏が回ったら旅立とうと決めた
言い訳なら 尽きることもなく生まれる
余計な言葉を 吐き出しそうなら
大好きな歌を歌おう 夜が明けるまで
夜明け前の 街
堤防に沿って走る
僕は 夢追い人
突き上げろ拳を空に
誓え夢を叶えると
君の瞳はまだ
死んじゃいないだろう
物語はまだ始まったばかりだろう。
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歩道橋の真ん中に来たら夕日が沈むよ
計ったように ほら目を閉じるように
時計は 置き去りさ 時間になんて縛れたくないから
涙と笑顔の数を 競わせるのはやめよう
悲しみの多さに 立ち直れなくなりそうだから
夕暮れの落とし物が僕の胸に落ちてる
まだ消えないあの茜色 熱く燃えている
ただいま おかえり交わす言葉 意味もなく
当たり前のように 僕は君に 君は僕に
帰り道を照らす月 背伸びする僕の影
悲しいことより 嬉しかったこと思って
長く果てしない道のりを歩いていこう
夕暮れの落とし物が君の胸にも落ちてる
まだ消えない優しい茜色に染まってる
ビデオや写真に閉じ込められた思い出もいい
でもね瞼閉じて思い出す思い出もまたいい
涙と笑顔の数を 競わせるのはやめよう
悲しみの多さに 立ち直れなくなりそうだから
夕暮れの落とし物が僕の胸に落ちてる
まだ消えないあの茜色 熱く燃えている。
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誰が呼んだか わからない
とりあえず今のところ名前はない
敵か味方かも わからない
男か 女かもわからない
仮面ライダーに変身したいけど
バイクの免許 持ってない
仮面ライダーに変身したいけど
運動神経 全くもってゼロ
それでも心だけは 仮面ライダー
海のように広く 空のように 果てしなく
タダ働きで 悪の組織と 戦うぜ
今だ パンチ そこだ キック
必殺技は 猫だまし
卑怯な やり口 暴力団以上
行け 行け ママチャリで
仮面の下に 涙を隠して
夕日に背を向け
俺は 仮面ライダー 正義の人。
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雨空を見上げながら 君はふと
ため息吐いて 下り電車を待っている
何かを話そうと 口を開いてみるけど
こんな時に限って僕は無口になるんだ
そっちに行ったらまた電話頂戴ね
なんて素っ気ないことしか言えなかった
僕のこの気持ちだけ取り残されたまま
やがて電車は二人を引き裂いてゆく
ぬくもりを失いすぐに冷えていく手
その瞬間の切なさを空は見てたのかな
次第に雨足は強くなって窓に映る君の顔も見えない
だけどおかしいね僕には泣いてるってわかった
ふるさとの街で見る空と東京の街で見る空は
同じ空なのにどこかがやっぱり違うね
次の誕生日には 間違いなく会えるかな
約束できないのが とても悲しいね
仕事に忙殺されてく 日々の中で 互いを思う時間だけが 二人が二人になれるんだ
思い出すよあの小雨の 降っていたホーム
君の 最後の涙だけがやたら 残ってる
もう離すまいとつかんだはずの手を
離すときが 来ることをわかってたように
するりと結ばれた手は難なくほどけていく
だけど二人にはわかってる また会えること
なかなか会えずにいる今は
愛想笑いも悲しみに変わるけど
この胸に重ねた思い出があるから
平気とはいかないまでも大丈夫だよ
カレンダーに付けた来週の土曜日
日付を囲うように記された丸印
僕のこの気持ちだけ残されたまま
やがて電車は二人を引き裂いてゆく
ぬくもりを失って冷えていく手
その瞬間の切なさを空は見てたのかな
次第に雨足は強くなって窓に映る君の顔も見えない
だけどおかしいね僕には泣いてるってわかった
だから、僕だけでも笑って 泣きそうな僕を引っ込めた。
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空に飛んでいく羽ばたきひとつ
新しい物語を刻んでいく
まだ出会ったこともないメロディ
色と音が 重なりあったような街で
二人は 奏でた 二人にしか鳴らせない音
当たり前な 日常じゃつまらない
時々は 大袈裟に笑い泣くくらいしよう
引かれた道を 反れて自分だけの道を開拓
そしてたどり着くその場所にあるもの
二人で探そう それが二人のメロディ
二人だけのメロディ。
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逆らわない愛が欲しい 高い車が欲しい
揺るがない未来が欲しい 裏切らない友が欲しい
七色の夢が欲しい 飽きない趣味が欲しい
国をまるごと欲しい 絶対的な地位が欲しい
とどのつまりは全てが欲しい
頭ん中そればっかり
回るこの星のスピードに あわせて
笑って泣いてたまには怒り狂って
失敗しちゃって 悄気たりなんかして
空を見上げれば 満天の星空
あと何が足りないだろう
きっと欲しがれば限りないだろう
だから僕らは何も求めない欲しがらない
何かを求める欲望は生きることにだけ
生きることにだけ注げばいいんだ
それなりに忙しくて でも休める仕事や
都合のいいときだけ付き合える恋人や
どんなときでも慰めてくれる優しさ
結局誰かに傍にいて欲しいと気づく
たったひとつ手に入ればよかった
回るこの星のスピードに あわせて
笑って泣いてたまには怒り狂って
失敗しちゃって 悄気たりなんかして
空を見上げれば 満天の星空
あと何が足りないだろう
きっと欲しがれば限りないだろう
だから僕らは何も求めない欲しがらない
何かを求める欲望は生きることにだけ
生きることにだけ注げばいいんだ
そして 忙しい中で少しだけ笑えれば
笑えればそれでいいんだろう。
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僕はここにいる
でも僕は僕が
何者かも知らない
だから僕は何者でもない
夕暮れの道に勇ましく立って
足元に揺れる影を 存在の証だと叫んだ
曖昧な輪郭で 僕を縁取るような命に
疑問符ばかりが ついて回るなあ
「僕は一体なんだ」
ずっと 死ぬまで解けない 謎々
見えるものだけがこの世界の全てなら
感情や思いなんて 存在さえしないだろう
ふと 気づくと考えている
「どうして僕は生きているんだろう」
そんなことはどうでもよかったときが
僕にも間違いなくあったのかも知れない
でも僕は大人になりすぎた 賢くなりすぎた
暇さえあれば余計なことを考えるようになった
曖昧な輪郭で 僕を縁取るような命に
疑問符ばかりが ついて回るなあ
「僕は一体なんだ」
ずっと 死ぬまで解けない 謎々
埋まらない解答欄
みっともないや
でも仕方ないや
だから その答えを見つけるために
今を 生きているんだよみんな。
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好きになってくれなくてもいいから
だけど 嫌いでもせめて無視して欲しい
どうして人は人を傷つけるんだろう
「いじめ」とか「戦争」とかいつからあるのかな
「正しさ」だけを 信じて生きていたら
ばかを見る時代にいつから変わった?
僕は今 生きている
確かに 生きている
それを誰が否定し命の尊厳を台無しにするのだろう?
めまぐるしく移り変わってくこの時代の中で
流行りの服を着て流行りの音楽を聴いている
まだうら若き僕らは少年なんてカテゴリーで 区別され差別され 一色単にされているんだろう
愛の歌が僕は好きだ
でも僕の知っている 愛は愛と言えるかな
ただ愛しているを繰り返すだけなら
答えや結果なんて多分いらないんだろう
正しい間違いや間違った正しさを
知ったとき僕の中の正しさはしんだよ
僕は今笑っている
そして泣いている
何を悲しみ何に喜び誰を愛し誰に愛されているんだろう
そんなことは自分以外誰も知らないから
君も僕を否定できない
僕も君を否定できない
みんな同じカテゴリーにしてしまうから
僕まで否定されるんだ いい迷惑だと歌って歩きたい
君もまた少年 僕もまた少年
同じ少年でも違う少年
そして同じような悩みや迷いを持ち
すれ違うこともなく毎日を それぞれが必死に生きる少年
若さの中に 時々大人びたあなたが見える
僕は今 生きている
確かに 生きている
それを誰が否定し命の尊厳を台無しにするのだろう?
めまぐるしく移り変わってくこの時代の中で
流行りの服を着て流行りの音楽を聴いている
まだうら若き僕らは少年なんてカテゴリーで 区別され差別され 一色単にされているんだろう。