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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[8046] 作中の殺人A
詩人:どるとる [投票][編集]


していたんじゃないかという結論にたどり着いた。
しかし作家にはなんの動機もない。
作家だけが計画の外で無関係の誰かにころされたのではないかと思う。
作家たちの企みを利用した第三者がいるのではないかという勝手な推測まで出たが、真相を知る者は誰もいない。
「皆、誰もが誰かにころされたがっている。またころしたがっている」 のだとしたらもしかしたら誰もが犯人でまた誰もが被害者になり得るのかも知れない。

2016/07/14 (Thu)

[8047] ロマンスカー
詩人:どるとる [投票][編集]


窓辺に降る星を そっと 見つめながら

季節の 移ろいなんかに気を回している

忙しい僕たちは 小説を読みながら

手の届かない憧れをさも手にしたかのように振る舞うのがせいぜいだ

そこに吹くのは 懐かしくて新しい 風

いつか 出会ったような記憶よみがえる

いつかどこかで出会っていた気がする

そんなあやふやな運命を持ち出して

僕はささやかなロマンスの浅瀬に

爪先を浸して 幸せだと笑うのさ

途中まで読んだのなら最後まで読みたい

続きが気になるような人生ならいいのに

ある日突然ロマンスカーで旅に出る

時計なんかない 世界に行きたい 夜も朝もない世界は ないものかなあ

記憶の糸を手繰り寄せて思いだそうよ

忘れてるだけだとしたら悲しいから

いつかまたどこかで出会えそうな気がする

そんな 宛もない期待を背負い 走っていく

僕には目指す場所も叶えたい夢もない

あなたが僕の夢になってくれませんか?

愛を 探して迷って
手間取って
呆れて 飽きて
色々 あって
こんな仕上がり
あなたが 喜んでくれるというなら それは何より
認めてくれるかな こんな僕の 頑張りを
めぐりめぐってあなたに届けばいい
いつか 渡そうと思っていた ロマンスを

そこに吹くのは 懐かしくて新しい 風

いつか 出会ったような記憶よみがえる

いつかどこかで出会っていた気がする

そんなあやふやな運命を持ち出して

僕はささやかなロマンスの浅瀬に

爪先を浸して 幸せだと笑うのさ。

2016/07/14 (Thu)

[8048] 
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赤い色した
恋の 薄化粧
頬をほんのり染めて

恋をした だけで
強くなれる
優しくなれる

枝先に 一枚
踏ん張っている葉っぱ
風にさらわれるまで見ていた秋の窓辺で

冬までには 持たない命と 心ひそかに
気づいてしまう 賢さがここで 僕を裏切る

さよなら さよなら
もう言えない 愛してるは 言えないままでいい。

2016/07/14 (Thu)

[8049] 愛を歌うフォークギター
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薄化粧をしたような空を見上げながら

二人は言葉もなく 歩数を稼いでゆく

寂しさを埋めていくのはなんだろう

そこに吹く風にせめて形があれば

目には見えない あなたの傷の痛みに

気づくことが出来るのに

大事なものが何も見えない目には

輝くものしか映らない

大事なものを聞き逃してしまう耳は

きれいな声しか聞こえない

「大丈夫」や「愛してる」をかぞえて

不器用に 手間取りながらも続いてく

未来の二人も 変わらないように

描く幸せは ほどほどにしておこう

たとえば 傍らに寝そべる猫や

窓の向こうの空を 見習って

ありふれていようと笑ったら

明日も また今日と同じ僕になれる

父の形見のギターで歌うのは そんな歌。

2016/07/14 (Thu)

[8050] ホーム
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帰り道を急ぐ人の中 遠回りをするのは

少しでも家に帰るのを遅らせたいから

一人ぼっちに気づきたくないと

寂しさから目を反らしているんだよ

夕暮れの街 半分だけの太陽 今沈む

歩道橋から 眺めた 泣き出しそうな瞳で

優しい誰かを思い出しながら

幸せな思い出で悲しい記憶をごまかす

でも気づいたよ

悲しみの中にも 輝く大切なもの

そうさ忘れていい思い出なんかない

ギターで奏でた下手くそなメロディ

それよりはずっとマシなチャイムの音

何も奪われてはいない でも何も手に入れてもいない

増えてく思い出は 数に入れないのかな

夜が来て 明かりの灯る道に 溢れる切なさ

ただいま おかえり 言い交わす言葉

昔は走るくらい早く家に帰っていたのに

いつの間にか 家は僕から遠ざかる

でも気づいたよ

僕から家を遠ざけていたんだと

心が最後に帰るのは生まれ育った家

世界にただひとつの生まれ育った家

愛してるとか 好きだよとか
言葉で伝える気持ちも大切だ
でも大切なのは 言葉にしない愛もあることで

歩道橋から 眺めた 泣き出しそうな瞳で

優しい誰かを思い出しながら

幸せな思い出で悲しい記憶をごまかす

でも気づいたよ

悲しみの中にも 輝く大切なもの

そうさ忘れていい思い出なんかない

そうさ捨てていい思い出なんかない。

2016/07/14 (Thu)

[8051] 
詩人:どるとる [投票][編集]


夜を追いかける時計が朝を探してる
電車の窓の向こう月を目で追いかける

くだらないことに時間は過ぎていった
ありふれた毎日をただ順当に過ごした

変わらない幸せと変わってしまう寂しさ
僕は 何かが変わったんだろうか
だとしたら何が変わったんだろう

走り出す その一歩でどこまでも 行けそうな気がしたんだ

たまには 派手に転ぶのも僕らしくていいだろうなんて

笑ってみせれば 明日もそつなく過ごせそうだなあ。

2016/07/15 (Fri)

[8052] 毎日
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ただいたずらに過ぎてくだけの毎日を
電車の窓から 景色を見るように眺めて

気にするのはせいぜい天気予報くらいで
今日が晴れたら それだけで気分もいい

簡単に 幸せになれてしまうから
僕はなんて単純な生き物なんだろう

難しいこと 考えないで 楽しいことだけ
考えて生きていけたならいいのになあ

生きていくことは 悲しみを知ることだ
傘は当分手放せそうにないや

でも大切な人たちが笑っているなら
僕もまた同じように幸せなんだろう

疲れはてたような顔をして生きてたら
希望なんてないように思えてくるよ

眉間にシワを寄せて生きてたら
笑うことがうまくできなくなった

簡単に幸せになれてしまえるなら
苦労はしないとあなたに八つ当たりした

面倒なことはなるべく避けて歩きたい
他人のために 苦労するなんてごめんだね

優しさを知るには悲しみを知ることだ
何かの本に書いてあったことだ

ああ大切な人たちが幸せならば
僕もまた同じように幸せになれるから

空を 見上げると ちっぽけなことで悩んでる 僕がばからしくなる
笑われているようで恥ずかしくなる

こんなに空は青いのに何を悲しんでいるのかと

難しいこと 考えないで 楽しいことだけ
考えて生きていけたならいいのになあ

生きていくことは 悲しみを知ることだ
傘は当分手放せそうにないや

でも大切な人たちが笑っているなら
僕もまた同じように幸せなんだろう

ああ大切な人たちが幸せならば
僕もまた同じように幸せになれるから。

2016/07/16 (Sat)

[8053] ホーム
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愛がなくなった訳じゃないけど
寂しさ紛らすための悲しい恋だから
終わらせるなら今だと決めたのだろう

多分それほど悲しくはないと思うよ
出会った頃ほどの気持ちはないから

朝から ひどいどしゃ降りが 傘を差しても
役に立たないくらい街を濡らしている

どちらからともなく離した手が
するりとほどけていくとき
今日でさよならなんだな
そんな当たり前なことが僕を
思いの外 泣かせるんだよ

終日運行待ち合わせのため
電車は 大幅に遅れます
そんな アナウンスが流れたのを聞いた

僕はあなたを幸せにできたかなあ
少しでも思い出はできたかなあ

さよならの日にそんなことを考える
おかしいよねもう明日には他人なのに

君を乗せた 電車がホームに着いて
意地悪をするように急行待ちをする
何を話せというのだろう
君の顔も見れやしないのに
どんな顔をしてるか想像できるんだよ

落ちたように 眼差しは 下を向いて
言葉もなく 二人は向かい合って
ドアが閉まる瞬間にお互いの顔を 見たら 涙でぐちゃぐちゃに なってた
どうやら 思ったよりも二人は
ちゃんとした恋人だったみたいだ

どちらからともなく離した手が
するりとほどけていくとき
今日でさよならなんだな
そんな当たり前なことが僕を
思いの外 泣かせるんだよ。

2016/07/16 (Sat)

[8054] 大切な人
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君がくれた温もりがまだこの手に残ってる

あれはいつだっただろう とても寒い日だった

隙間を埋めるように二人は なるべく離れないように

寄り添いながら 微笑みながら 幾度も巡る季節を 歩いた

一年先も 十年先も変わらないままの思いで
君に今日と同じように 年甲斐もなく愛してるなんて
言葉にしてみよう

恥ずかしいけど 照れ臭いけど
たまには すれ違うこともあって 君を嫌いになってしまうかもしれない
でも気づけばまた 仲直りしてる

そんな日々が いつか思い出になる日まで
僕はあなたの大切な人
そして
あなたは僕の大切な人

遊園地にあるメリーゴーランドみたいだね
回って 巡って また同じ場所に戻る

でも去年の春と今年の春は どこか違う色をしてる

僕の瞳に映る君が 少しずつ大人びていく気がしてる

来年も再来年も 変わらないままの君と僕で
互いに困らせてしまう 手を煩わせてしまう
それがうれしくて 何度も離した手をつなぐよ

怒るのもばかばかしい 気持ちになる
だって 君は 呆れるくらい優しくて
うらやましいくらい眩しく笑うから
何を怒っていたのかも忘れてしまう

そんな日々をいつか振り返り思い出すとき
その時も大切な人が変わらないままなら
いいなと 思う気持ちが消えないように

流れ星に 祈るなら
ささやかな願い
時計は回る
そこに永遠はない
だから一秒を 慈しむ

一年先も 十年先も変わらないままの思いで
君に今日と同じように 年甲斐もなく愛してるなんて
言葉にしてみよう

恥ずかしいけど 照れ臭いけど
たまには すれ違うこともあって 君を嫌いになってしまうかもしれない
でも気づけばまた 仲直りしてる

そんな日々が いつか思い出になる日まで
僕はあなたの大切な人
そして
あなたは僕の大切な人。

2016/07/16 (Sat)

[8055] 未来
詩人:どるとる [投票][編集]


たとえば僕が君の大切な人になったなら
たとえば君は僕の大切な人だろう

今日と同じような なんでもない時間を
積み重ねていった先に未来があるなら

小さくてもいいから幸せそうに 笑う
二人を イメージしながら下書きしてる

額面から 大きくはみ出してしまうくらい
ダイナミックに それぞれのセンスで
思い描くまで 競争だ

今が未来につながっていくのは
まるで列車が 連結するみたいだ

手をつなぐように 靴紐を結ぶように
今と今がつながって未来になる

一歩踏み出したら 数秒後には未来になる
恐いけど 歩いていこうと今決めた

たとえば君が僕を嫌いになったなら
僕は君が好きになってくれるように

努力をするよ 頑張ってみるよ
笑わせてみせるよ 今世紀最大のギャグで

行き先のない列車に乗っているみたいだ
最初から 宛なんかないことを思い出した

常識になんて とらわれてる場合じゃない
少し 卑怯になって 手段を選ばずに 悪者にだってなるよ

夢がないならイメージを膨らませて
待ち遠しくなるような未来にしよう

口づけ交わすように 指切りするように
今と今がつながって未来になる

待たざる者にも 待ちわびる者にも
同じように用意された未来がある

ほらね 魔法みたいだ
変わってく 変わってく
世界を 見届けながら
新しい 懐かしい風に 出会うための
ささやかな 旅に出かけよう
鞄には花の冠と 思い出を詰め込んで

今が未来につながっていくのは
まるで列車が 連結するみたいだ

手をつなぐように 靴紐を結ぶように
今と今がつながって未来になる

一歩踏み出したら 数秒後には未来になる
恐いけど 歩いていこうと今決めた。

2016/07/16 (Sat)
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