詩人:どるとる | [投票][編集] |
ありふれた気持ちを鞄に詰め込んだら
君の知らない駅へ行く電車に乗るよ
向こうに着いたなら電話をするよ
遠く離れた恋だけど寂しくさせないよ
多分君より僕のほうが寂しがりだから
時には電話越し泣いちゃうかもね
強がったぶんだけ本音言うと寂しくて
何度もかけようとしてやめた電話
メールが一通 開くとそこに君から
「あんまり無理はしないで」
君を好きになって良かった
忘れないよ 今日という日を
思い出すだけで悲しくなるような
思い出なんていらないと言った
東京の暮らしにもなんとか慣れたよ
電話でしかわからない君の毎日が
腹を抱えて笑うくらい楽しいもので
ありますようにと願う流れ星に
もう寝てしまったかな 眠れない夜に
窓を開けて そこに広がる夜の向こう
町並みは静かに 遠くにたたずんで
今では僕を 優しく迎え入れてくれる
忙しくて滅多には会えないけど
来週こそは会えたらいいねと思う
風がほほをからかうように吹いた
今頃君は何をしているだろう
たまにはそんな想像をするのもいい
今度会えたなら 君に話そうかな
今の気持ちを 少し大袈裟にデフォルメしたり
強がったぶんだけ本音言うと寂しくて
何度もかけようとしてやめた電話
メールが一通 開くとそこに君から
「あんまり無理はしないで」
君を好きになって良かった
忘れないよ 今日という日を
流した涙と一緒に 覚えておくよ。
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つないだ手と手を風がからかってる
くすぐったいような気持ちになる
写真を撮ろう今日が思い出になるように
何でもない穏やかな春の日の一場面
笑った顔が とても可愛くて抱きしめた
困らせてよ 手を煩わせてよ
うす汚れた手で 君の白さを汚したい
困らせたい 手を煩わせたい
わざと心の隙をつくって隙をつかれたい
そんなよこしまな気持ち隠しもせずに。
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日曜日は 退屈だから チーズケーキでも食べてお茶を飲む
日曜日は 嫌いだから 夢の中に 逃げる 現実逃避をする
開けた窓から いきなり玄関 土足で入る
雨が吹き込む カーペット濡れる
絵の具が 空を染める 日曜日はでたらめ
日曜日は 映画館
スクリーンに映るのは昨日の僕
遡ってく記憶
そのどこかにある光。
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僕がいなくても君は笑えるよね
しまらない顔で 弱音吐く帰り道
開けた窓からいつもの街が見える
寂しささえわけあっていたいのさ
苦し紛れの嘘も 高架下の落書きのように
声にならない気持ちを歌っている
汚してしまいたい 傷つけてしまいたい
そんな気持ちを抱いたのは本当のことで
今さら詫びるつもりも毛頭ないけれど
愛してくれてありがとうとささやいて
さよならもなく終わりにする恋だよ
歩道橋から 見えた夕日が沈むとき
悲しみは一層 涙を誘うだろう
もはやどんな言い訳もする気はない
開いた傷痕 そこから流れるのは
誰かと同じだと思いたい気持ち はみ出してる
困らせたいし 手を煩わせたりしたい
無傷な恋なんて退屈なだけだから
人よりずっと後ろを走る恋だけど
愛したい気持ちだけが残されて
一人ぼっちになった途端寂しくなる
今のこの気持ちはなんだろう
僕には言葉にすることができない
多分たくさんの言葉を知ってるあなたも
汚してしまいたい 傷つけてしまいたい
そんな気持ちを抱いたのは本当のことで
今さら詫びるつもりも毛頭ないけれど
愛してくれてありがとうとささやいて
さよならもなく終わりにする恋だよ
言えないのはごめんなさい
最後まで 出てこなかったんだよ。
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くるおしく降り注ぐ陽射しの熱光線
雨上がりの街 水たまり飛び越える君
坂道を自転車でどちらが先に上れるか
勝負といこうか くだらないことほど本気になるよ
めくられていくカレンダー
変わったことは何もないまま
車窓から見える青い空を
どんどん追い越していくイメージ抱いて
疾走感に 酔いしれている
ありふれた幸せに満ちたライフ
好きな 色で 世界を塗り替えて
手にしたときからもう図に乗ってる
ささやかなチャンスは芽を出して
今僕の中で 小さな花が咲いた
カーテンが風に巻き上げられていく
広げた地図 世界の果てまで行けそうさ
目を閉じても消えない悲しみなんかは
忘れたふりしていればいい 時は流れていくだけだ
優しい人は優しいまま笑ってて
似合わない 笑顔なんかを浮かべてる
下書きのままの 日々を描いていこう
下手くそでもいい それぞれセンスで
僕は今風に抱かれてる
羽なんかなくても空を飛べる
イメージは昨日よりぐっと膨らんで
空っぽの日々に夢をくれたよ
くだらない日々もそれなりに楽しくて
今僕の中で 幸せの正体が見えた
スタートのラインに今 立って
ここからすべてが始まる
疾走感に 酔いしれている
ありふれた幸せに満ちたライフ
好きな 色で 世界を塗り替えて
手にしたときからもう図に乗ってる
ささやかなチャンスは芽を出して
今僕の中で 小さな花が咲いた。
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気持ちがあれば行けるはずだ
小さな勇気があれば行けるはずだ
旅立ちを決めた日に世界は広がった
迷路みたいだ 袋小路に迷い込む
ありふれた思い だけどそれはいつしか宝物
どこか遠くへ たとえば悲しみのない場所へ
手にしたときから 試されていた 命の掟にしてやられて
神様の企みに 気づかずにまた僕はいつの間にか寂しん坊。
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ふいに生まれた気持ちをコンパスに
何処でもない場所へ僕は旅立つ
ありふれた思いはいつしか宝物
地図にさえ載ってない南の島へ行こう
羽ばたく翼もない 水をかくエラもない
僕はただ地面の上をひたすら歩くだけ
君も行くなら僕も行くよと心が言う
それならご一緒に 此処ではない何処かへ
遠くまで 一人旅立つ思いだよ。
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少しの悲しみなら 笑い飛ばしてしまえば
それでまるでなかったように話せるのに
夜の帳はこの街にそっと降りてきて
忘れた痛みを思い出させるよ
ささやくように つぶやくように
吹いた風にさえ からかわれる始末だ
出口なき 迷宮 世界は謎多き個体
回る地球のメカニズムさえ解らない。
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廃線になったレールをたどって
たどり着く先を 僕は知っている
途中まで読んで放り出した小説の
続きを読むようにあきらめた夢を
もう一度追いかける旅に出かけよう
目も覚めるような 青い空が
いつでもそこには見えていたのに
いつからか 自分を信じることを
馬鹿馬鹿しくなってやめてしまった
窓から見える 巨大なスクリーンに
映し出された 星の名前を僕は知らない
だから 教えてよ 知らないすべてを
くだらないことも道しるべになっていく
光の瞬く速度に追いつきたくて
走ってみたけど 風さえつかまえられない
長い長い 夏休みに描いた絵日記の
下手くそな絵と「楽しかったです」だけの つたない感想
きれいなものは宝石じゃなくても
僕の中にもちゃんと光っていて
それが未来を照らしているとも知らず
鼻で笑っていた昨日の僕らがいた
始まり終わるすべてにある命
傷つきながら探してるよその意味を
いつか 教えてよ 君のすべてを
今のすべてが想い出になっていく
まばたきしてる間に変わってく世界
少しも目をそらせない
僕は耳をすましてる
知らない何処かの誰かの 声に
目も覚めるような 青い空が
いつでもそこには見えていたのに
いつからか 自分を信じることを
馬鹿馬鹿しくなってやめてしまった
窓から見える 巨大なスクリーンに
映し出された 星の名前を僕は知らない
だから 教えてよ 知らないすべてを
くだらないことも道しるべになっていく。
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それなりに 忙しい毎日をなんとなくそれとなく暮らしてる
笑ったり泣いたり いたずらしたり たまには誰かを助けたり
雲はいいな あんなに自由で
手の届かないものへの憧れだけが 大人になるのを阻んでる
両手広げて 鳥のポーズ
空は飛べなくても
思いよ 羽ばたけ
無限の 空へ
恐れるものなど あるものか
強がりは僕に勇気をくれる
イカロス 夢を追う翼。