詩人:どるとる | [投票][編集] |
泣き顔の 君の顔が笑ったとき
空が晴れたように あやしい雨雲は消えて
差そうと思ってた傘を閉じる
僕はせっかく持ち直した君の機嫌を損なわせないようにするよ
頑張りかたが 間違っている
そんな気持ちわかってて目をそらす
明日は きっと君にとって僕にとって
忘れられない日になる そんな気がする
どんな悲しみもケセラセラで 笑い飛ばして。
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気持ちのままに素直に泣いたら
何故か笑顔も あとからついてきたよ
素直になることさえ 難しい世の中では
正直でいることさえ悪だと 指差される
催促状のように 明日は ポストにも入りきれないくらいこの小さな手のひらにあふれている
もて余した 時間を僕らは 暇潰しに使ってる
大切な誰かを思いながら それでも幸せとは言い難いんだよ
ラジオから あふれる 興味のないニュース
また誰かが 亡くなりました 聞きあきたよ
人の死に鈍くなっている 麻酔を打たれたように 感覚が麻痺しているんだ
愛をテーマにしたドラマや映画の中に込められた メッセージや 制作課程の苦労なんかに 興味はなくて
ただ 感動したかったり 泣きたかっただけの
野次馬みたいな 視聴者の気持ちになって今を 生きている
通り過ぎる日々 失われていく可能性
それでいいと諦めたすべてが いつか
後悔になると知りながら 見送る今日
催促状のように 明日は ポストにも入りきれないくらいこの小さな手のひらにあふれている
もて余した 時間を僕らは 暇潰しに使ってる
大切な誰かを思いながら それでも幸せとは言い難いんだよ
大切な 誰かに思われながら 幸せなんだと思い込みたいんだよ
それだけのために明日はあるんだよ。
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普段は 気づかないのに どうして
離れたときにあなたをより近くに 感じるのだろう
今では恥ずかしくて 手もつなぐこともなくなった
あなたの手はどんな大きさで
どんな形で どんな手ざわりをしていただろう
僕の思い出の中にある いくつもの
あなたのイメージを どれひとつ 忘れないように何度も思い出すから
笑っていた顔も 泣いていた顔もあなただ
だから好きも嫌いもないよ
でもわざとらしく口にする 「愛してる」
そんな言葉 恥ずかしげもなく 本当は言いたいんだ
親愛なるあなたへ
あなたの子供に生まれて もう数十年の
年月が 経ってしまいましたが
長かったのかな それとも短かったのかな
それは 人によって様々だろうけど
僕には そのどちらにも思えるんだよ
だから答えは はぐらかさせてもらうよ
真っ白なノートに 描いた 一本道
レールから外れないように歩いても
いつの間にか 叶えたい夢だって変わった
泣かせた僕も 笑わせた僕も僕自身だ
困らせたり 手を煩わせたりした
僕でも見捨てずにいてくれたあなたがいる
「ありがとう」 そんな一言じゃ伝わるはずもない感謝
それでも伝えたいんだ
幼い日、はしゃぎすぎて木から落ちた
僕をあなたは
失敗したときは傷痕になるんだよと
目に見える傷痕ならまだましだと 笑ってたのを覚えてる
それがわかったのは大人になってからだ
笑っていた顔も 泣いていた顔もあなただ
だから好きも嫌いもないよ
でもわざとらしく口にする 「愛してる」
そんな言葉 恥ずかしげもなく 本当は言いたいんだ
親愛なるあなたへ。
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色とりどりの花を 咲かせてみよう
何もない 窓際にささやかな緑
ありふれた日々がただどこまでも続く
観るに耐えない映画の続きを追いかけて
雨はこの手のひらに 落ちて
やがて海になる 君の涙も
朝が夜に変わるその瞬間の 刹那
閉じ込めた光 明日に解き放つよ
夜明けまでには間に合うかな
今からでも走れば 時間を拾えるかな
太陽は 坂道をゆっくり上っていく
そしてやがてこの街に朝を届ける
どんな悲しみにも雨上がりがある
明けない夜なんてないことを知る
小さな一歩だけど 確かに未来に
近づいていく 偉大なる一歩だ
いろんな花言葉を
持ってるカーネーション
その色によって
意味を変える
君は 気に入ってくれるかな
雨はこの手のひらに 落ちて
やがて海になる 君の涙も
朝が夜に変わるその瞬間の 刹那
閉じ込めた光 明日に解き放つよ。
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まばたきするみたいに過ぎ去ってく時間
移り変わる季節もすぐに塗り替えられる
手を伸ばしたその先にある未来が
揺るがないものだと信じる気持ち
なくさないように 今を駆け抜けて
たどり着きたい場所がある
叶えたい夢がある
だから僕は 何度も転ぶんだ
諦めなんて 言葉にすがりたくない
今がスタートラインと決めたのなら
どんな不利な状況でも言い訳はできない
見上げた空の青さに吸い込まれてく
ひたすら明日を信じる気持ちを
持ち続けて 今を駆け抜けて
勝利の美酒に酔いしれるときのために生きてる
だから僕は 何度だって 負けるんだ
諦めなんて言葉は 僕の辞書にはない
僕らは一人一人それぞれに違う思いを聖火のように
その手に持っていて 信念にも似たその思いが 僕を 強くする
だから走ってく 人生の完走を目指すランナーになって
たどり着きたい場所がある
叶えたい夢がある
だから僕は 何度も転ぶんだ
諦めなんて 言葉にすがりたくない。
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高架下の壁に描かれた落書きが
いつになく 輝いて見えた日に
僕も迷っているのだと気づいて
少しだけ 立ち止まって悩んだりした
奥歯で噛み砕いた常備薬
水で飲み下して窓の向こうに 沈む夕日を見た
街は 今静かにその口を閉ざしたまま
今日の悲しみを 喜びをいくつも抱きしめて
あなたはあなたの今日を生きていて
僕は僕の今を生きて
たまに泣いたり笑ったりしながら
夜明けを待ちくたびれて眠れずに
猫を抱きしめて 君を思い出しているよ
ひんやりとした空気が包む朝
朝刊がポストに投げ入れられた
遠くの国の戦争や名前も知らない人の死に何を思うだろう
計算ばかりしてきたからだろうか
計算できないものに出会うと 目を反らす癖ができた
君はどんな夢を見ているのだろうか
そんなイメージを 広げては捨てていく
あなたはあなたのためだけに生きて
僕は僕のためだけに生きて
それが勝手なら何が正しいのだろう
夜明け前のまだ薄暗い街並み
僕は昨日見た夢さえ思い出せないよ
数回のまばたきのあとの 退屈そうな
あなたの横顔を ただ眺めている
そんな時間が 好きだったことも
今では 全部幻になってしまったな
伝えずに とうとう終わった恋の
必要なくなった思いを捨てられないのは
今でもその気持ちが変わらないからだ
街は 今静かにその口を閉ざしたまま
今日の悲しみを 喜びをいくつも抱きしめて
あなたはあなたの今日を生きていて
僕は僕の今を生きて
たまに泣いたり笑ったりしながら
夜明けを待ちくたびれて眠れずに
猫を抱きしめて 君を思い出しているよ。
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愛なんて言葉があるからいけないんだ
複雑に絡み合う 憎しみと愛の かたむすび
目を閉じたままで 平均台の上を歩く
勘とセンスで 乗り越えてく距離
水泳の選手が 魚みたいに泳いでく
テレビの中に エールを送る
ドラマみたいな 感動はいらないな
拍手の渦に 包まれてく選手が
金メダルを手にするとき
同時に手にした勝利は誰のもの?
自転車にはじめて乗れたときのこと
思い出していたよ 河原で猛特訓
転んだ傷は数知れず
おかげで転ぶのには慣れたよ お父さん
痛みなんて 自転車に乗れたときに
全部消えたよ 魔法みたいに
金メダルを手にしたことよりも
その目に映るのはそこまでの道のり
頑張りや努力なんて言葉じゃ語れない
血のにじむ 時間が報われた瞬間が今だ
水を爪先で蹴って進む 息継ぎなしで
苦しさが僕にくれる それ以上の喜び
ドラマみたいな 感動はいらないな
拍手の渦に 包まれてく選手が
金メダルを手にするとき
同時に手にした勝利は誰のもの?
金メダルを手にしたことよりも
その目に映るのはそこまでの道のり
頑張りや努力なんて言葉じゃ語れない
血のにじむ 時間が報われた瞬間が今だ
手にした金メダルが持つ ヒストリー
浮かべたその涙が全てを物語っている。
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ほんの少しのまばたきの間に
一瞬消える君の姿におびえている
そのまま消えてしまうんじゃないかと
大袈裟なことを 考えてしまうんだよ
窓辺の花に重ねた人の命の短さにその脆さに僕は何度だって気づいてしまう
そして君はまばたきをするたびに
僕の瞳に浮かんでは消えてく
それがとてもとても恐いから
せめて君の温もりを感じたくて
君の手をぎゅっと握るんだ
映画を見終わったあとの気持ちに
少し似ている 紛れもなく悲しい気持ちだ
エンドロールまで見逃したくないと
みんなが席を立ったあとも一人残ってた
痛みは同じなのに 伝わるものが違うだけで 僕と君はわかりあえない
そして僕はまばたきの瞬間の
その一瞬にフラッシュを焚いて
君の笑顔や涙をこの瞳に焼きつける
ずれたアングルとぼやけたピントで
思い出を咲かせるよこの心に
大切なのはきっと重ねた時間ではなく
その中に込めた思いや気持ちの分量
そして君はまばたきをするたびに
僕の瞳に浮かんでは消えてく
それがとてもとても恐いから
せめて君の温もりを感じたくて
君の手をぎゅっと握るんだ。
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ため息の数を数えて暇を潰している
見上げた空に どんよりとした雨雲
不安にさせるな 笑えなくなるから
たとえば悲しいときに思い出すのは誰ですか?
あなたがふと何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを傷つけて
同じように何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを救って
そんなふうに 僕らは言葉で
良くも悪くもつながっているんだよ
夕暮れ時の街に あふれる切なさは
昨日と同じ色で 空を染めている
工業団地の 工場の煙突から煙が上がる
あなたの顔思い出して なぜか泣きたくなる
あなたが悲しいときに会いたくなるのは誰ですか?
あなたがうれしいときに会いたくなる人と同じですか?
いつも 僕に優しく笑いかけてくれる
あなたのイメージを空に描いてる
すんでのところで救われて
また今日も たまたまが重なって
僕は笑えたけど明日はどうかわからない
不安は募る それでも希望は捨てない
あなたがふと何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを傷つけて
同じように何気なく言った言葉が
もしかしたら誰かを救って
そんなふうに 僕らは言葉で
良くも悪くもつながっているんだよ
そのつながりが明日もあるように
僕は今日も君の手を握るんだ。
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難なくかわした 誰かのつまらない自慢話
午後から降り出した雨はどうやら明日の朝には 降りやんでしまうらしい
夜明けを 待ちくたびれたような世界が
誰かの涙を何も言わずに見つめてる
ふいに生まれた愛しさや切なさなんかを
僕は 拭いきれずに今もこの胸に抱えてる
通りすぎてく雨 未来の展望を浮かべながら
明日のこと 考えたらもう眠れない夜明け前
宿題を片づけて テーブルに広げた世界地図
僕らは探したよ この世界のどこかにあるイメージにあるような場所を
読みたい小説も 観たい映画もないから退屈をもて余したまま時間が過ぎるのを待ってる
たまに 気づくとひどく落ち込むことがある
その理由を僕は痛いほど知っている
天気予報は見事に外れて すぐに止んでしまった
星が近く見えるほどほら 晴れた夜がある
誰かが描いた 夢を
憧れてばかりだった
僕は もういないよ
新しい道を開拓
僕は この目で すべてを見届けよう
ふいに生まれた愛しさや切なさなんかを
僕は 拭いきれずに今もこの胸に抱えてる
通りすぎてく雨 未来の展望を浮かべながら
明日のこと 考えたらもう眠れない夜明け前。