詩人:どるとる | [投票][編集] |
雲は どこへ流れていくのだろう
宛もないまま 東へ西へ
風に呼ばれた気がして振り返る
道の途中で 見つけたものは
小さな石ころと 猿の腰掛け
僕を旅人と 呼ぶ人もいるけれど
人は誰でも 同じように旅人です
今日も何かを探しながら
ゴールもないような人生を歩いてる
青空に浮かぶ白い雲のように
ただあるがまま 瞳に世界を映して。
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深い海の中で 息を押し殺しながら
夜明けを待ってる 光を蓄えながら
遠くの街では 名前も知らない誰かが
今日でその生涯を閉じたのです
すれ違うように生まれる新しい命の産声が こだまする朝
笑うような 泣くような クジラの鳴き声が 歌うように響くと
海は 凪いで 風は波をたてる 言葉にならない愛を描いて
骨組みを つくるように土台を形成して
幾つも連なるDNAの記憶をつないでいく
誰かが 残した思い出は花のように
いつまでも心にその香りを 留めるんだ
かなわなかった願いも 流れ星に乗せて空に届いたよ
雨に降られ日差しに焼かれ どんな季節も一緒に歩いた
手を結んで 唇を重ねて 編み上げる日々
出来映えはどうだい?
音符でいうなら シャープだろうか
ちょっとしたアクセントを人生に
付け加える 大事な音になるよ
笑うような 泣くような クジラの鳴き声が 歌うように響くと
海は 凪いで 風は波をたてる 言葉にならない愛を描いて。
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体よく並べられた
正しさに 逆らえず
鵜呑みにしたら
怪我をした
僕はついに道に迷った
今までの順調だった人生は
なんだったのだろうって思う
何か失敗するたび このままじゃ
誰かのせいにしてしまいそうで
先行きが心配だよと君は笑うけど
心配なのは僕なんだと食って掛かった
星を見上げても
そこに星がある訳じゃない
ずっと遠く離れた距離の光を目にしてる
テレビの宇宙飛行士が家族に向けて
笑顔で手を振ってるような
ほほえましい未来を僕も迎えられるかな
ただ過ぎてくだけの 退屈な毎日の中で
誰かを愛し 誰かに愛されたりして
見つけたあなたの居場所はここだよ
この世界で一番大好きな人が教えてる
結局何度 喧嘩したって すべてをわかりあえなくても
いつの間にか 一度は離した手をまた 結び直すようにつないでる
それが愛ならいいなと思うこの頃
何か失敗するたび このままじゃ
誰かのせいにしてしまいそうで
先行きが心配だよと君は笑うけど
心配なのは僕なんだと食って掛かった。
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もう一歩も 歩けそうにないや
いつになく弱気になっている
人気ない夜明け前の街を歩いて
広げた地図には近道なんてなかった
幸せは いつも思うより遠くて
夜空に輝く星のように
手を伸ばせば 届きそうなのに 指先さえふれられない
雨はただ すべての人を濡らすために
今日も あなたの頭の上に降って
同じだけの喜びを悲しみに紛らせて
簡単にはわからないように隠してる
見上げた空に 星がひとつ流れたとき
夜空は特大の プラネタリウムに見えた
遠い昔の話を 誰かが聞かせてくれる
ロマンという言葉では語り尽くせない
間違ってることやただしかるべきこと
その一つ一つに注意深く目を配って
けっして おごらず自尊心に溺れず
怠惰な 日々に負けないように
ときには 苦しみに見舞われてみる 痛みに見つける光
神様なんて きっと探してもいないよ
救いがほしいなら強くなることだ
希望なんて ないとは言わないけれど
ただ泣くだけなら今じゃなくてもいい
たまに見えるくらいが幸せなんだよ
今は雨が降りやむのをひたすら待つんだ
夜が明ける まばゆい光に照らされる街
寝坊助の猫も あくびしながら目覚める
今日はどんなことがあるのだろう
不安もあるけど期待のほうが大きいよ
雨はただ すべての人を濡らすために
今日も あなたの頭の上に降って
同じだけの喜びを悲しみに紛らせて
簡単にはわからないように隠してる
見上げた空に 星がひとつ流れたとき
夜空は特大の プラネタリウムに見えた。
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今はただ ぼんやりとしか見えない未来は
誰かの幸せを願えるほど余裕はないけど
イメージしているのは悲しい未来よりも
誰かと笑ってるような明るい未来なんだ
誰かを 僕もいつかは愛するのだろうか
そしてこの人と決めた誰かに 僕は愛されることができるかな
だとしたらその人に恥ずかしくないような人になりたい
絵に描いたような心を置き忘れた大人じゃなくて
傷ついた人を 励まし労えるような そんな優しさを手にした
ちょっと たまに転ぶくらいの
子供っぽさも持ち合わせた大人を 目指してる
誰もが子供とき画用紙に描いた未来は
こうなればいいなというぼんやりした願い
現実を 知った今では夢なんか持てないし
語るだけで恥ずかしくなるけれど
恥ずかしくないような未来なんていらない
思いきり夢とロマンに溢れた未来を 待っている
いくつもの朝と夜を 本のページをめくるように 追ってきて
季節は もうどれだけ過ぎたのか それさえも覚えてないや
夜空に輝く 星にたとえて 夢も同じだけあると言った
あなたの言葉が今も僕の中にある
大切な言葉だ 思い出すたび あなたに会える
自分の子供が 画用紙に一生懸命 描いてる 未来は僕が描いてた 未来と少しも 変わらないよ
未来を信じる気持ち
それが 夢を叶えることを僕は知ってる
誰かを 僕もいつかは愛するのだろうか
そしてこの人と決めた誰かに 僕は愛されることができるかな
だとしたらその人に恥ずかしくないような人になりたい
絵に描いたような心を置き忘れた大人じゃなくて
傷ついた人を 励まし労えるような そんな優しさを手にした
ちょっと たまに転ぶくらいの
子供っぽさも持ち合わせた大人を 目指してる。
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喧嘩してしまった 君が残した手紙
泣きながら 読んでる 夕暮れの台所で
普段は人前で涙なんか見せない君が
はじめて僕の前で泣いたのを見たよ
どんな言葉で 謝ればいいのだろう
探してる 仲直りできる言葉を
君を傷つけた僕を なかったことにしたい
君を傷つけたのと同じくらいに
腹が捩れるくらい笑わせたいのに
どこでボタンをかけ違ったのだろう
強がる僕は思いのほか 傷ついてる
歩道橋から 眺める沈んでく夕日
いつもならきれいと思えるのに
今はただそのきれいさは切ないだけ
いつまでも消えないあの日の君の涙
捨てたくなるような思い出ならいらない
でも君が笑うことが 一番の幸せだったよ
今日君を泣かせたのなら 明日挽回しよう
昨日の 流した涙を 笑顔で取り返そう
泣いたぶんだけ明日は笑おうよ
そう言いかけてやめてしまった恋
伸ばした手は 固い握りこぶしをつくった
ごめんの一言が どうしてってくらいに
素直になれないだけで 山の頂上みたいに
見上げるほどに遠いなあ
でも、僕が今一番言いたい言葉だ
君を傷つけた僕を なかったことにしたい
君を傷つけたのと同じくらいに
腹が捩れるくらい笑わせたいのに
どこでボタンをかけ違ったのだろう
強がる僕は思いのほか 傷ついてる。
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空の色を映した猫が大きなくしゃみをひとつ
昨日の雨が残した水たまりを軽々飛び越えていく
風見鶏は 風を受け止めて回る
僕らには 宛なんかないよ
だから悩み迷うんだ
まだ夜明け前の 街並みは 薄暗くて
もう少し 寝ていたい 気持ちだ
開拓と発展に 彩られた街の片隅で
いまだ アナログの石頭たずさえて
自転車転がして 夜明け前の街を走る
新聞を届けよう あなたのポストまで
本のページをめくっていくその先にある未来
一秒後の世界と一秒前の世界が つながってく
昨日 今日 明日 ひたすらそれの繰り返し
答えあわせにも飽きたから
たまには気まぐれになる
まだ夜明け前の 街並みは 薄暗くて
もう少し 寝ていたい 気持ちだ
開拓と発展に 彩られた街の片隅で
いまだ アナログの石頭たずさえて
自転車転がして 夜明け前の街を走る
新聞を届けよう あなたのポストまで。
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遠くへ行ってしまうあなたのために
手紙をしたためよう大好きな絵はがきで
もう二度と会えない気がするから
あなたとつないだこの手を離したら
夕暮れの街並みは誰かの帰りを いつも 待っているんだよ
言葉にすることのできないさよならは
手紙に書き記してあとは忘れたふりだ。
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君の街には
海があるだろう
青く広がる
海があるだろう
憧れだけが
ペンを走らせる
完結を目指して
ページはめくれる
海の見える街には
優しさがあって
愛しさがあって
思い出がある
風の帰る街には
悲しみがあって
喜びがあって
あなたがいる
ラララ 歌おう
いつか 痛みと
共に思い出す
あのメロディ
海の見える街には
優しさがあって
愛しさがあって
思い出がある
風の帰る街には
悲しみがあって
喜びがあって
あなたがいる。
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いつか跡形もなく 消えてしまう
命を見つめながら 今日も生きている
夜空に輝く 星が数えきれないように
日々生まれては消えていく命
名前も知らない人の涙や笑顔を
この世界はどれだけ見てきたのだろう
時計の針が 刻むあなたと私の時間は
同じようで違う時間 だからいつかは
すれ違うようにどちらかが先にいなくなり
残された人は 悲しみに包まれる
それでも重ねた思い出が 傷を癒してく。