詩人:どるとる | [投票][編集] |
日差しが 屋根のない道に降り注いで
五月雨 蝉しぐれ 夏祭り
宿題は後回し 遊ぶのが先
やりたいことはいっぱいある
でも多すぎてやれないこともある
嫌がらせのように落ちてくる
太陽を 抱きしめて始まる夏を
その腕で 受け止めてみるんだ
坂道に差し掛かったらギアチェンジ。
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発車のベルが鳴るまでもたれ掛かっていた窓
別れの言葉は 整理した傍から 散らかってしまうんだ
言いたいことはなんだろう
伝えたいことはなんだろう
それさえも上手くわからないんだ
この気持ちの 正体はなんだろう
答えがあるなら 教えてくれるかい?
降り積もる時間に 僕は 埋もれていくだけ
いつの間にか 君は僕より先に 自分の夢に向かって歩いていた
目の前に見えたのは君のためだけに伸びた道
僕には行けない君のだけの明日だ
だから君はここで降りて行くんだ
僕は少し君と距離ができてしまったと気づいた
その距離は僕のために君がわざと空けてくれた距離だ
笑えくなるかもしれない
辛いことばかりかもしれない
それでもいいさと笑って強がる
僕はめずらしく意地を張ってた
その小さな勇気を君は誉めてくれた
僕の乗ってない君だけを乗せた電車が
だんだん遠くなっていく ほらもう見えないや
手を振ることもできなかった 僕は弱いから
また誰かを愛せる日が来るかな
この気持ちを ずっと捨てなければ
同じ街にいて
同じ 空見上げても
すれ違うのは
どうしようもないくらい
君と僕は
かけ離れた人だから
でも時折 互いを思う気持ちで やっとつながっていたんだ
切れたその結び目を眺めながら
僕は 思い出を回想していた
降り積もる時間に 僕は 埋もれていくだけ
いつの間にか 君は僕より先に 自分の夢に向かって歩いていた
目の前に見えたのは君のためだけに伸びた道
僕には行けない君のだけの明日だ
だから君はここで降りて行くんだ。
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笑ってる顔をイメージしながら
君のために 時間を割いているよ
ただ思うだけでつながれたならいいな
遠くに浮かぶ月を見つめながら
手違いで切れた 糸を結ぶように
上手くつながらない回線をたどって
君を探している 真夜中の零時過ぎ
君を思うとき 僕も君を思っているんだよ
嘘でもいいからそういうことにして
なんでもない やりとりのあとの
話題がなくなった時に生まれるだんまり
それがやけに 好きだったりすることも
君には とても言えないことが多すぎる
君がかけたまちがい電話から
はじまった恋は 宛もなく進む
スクリューもないものでスピードは
のろのろで 急ぐ用事もないので
二人はサンデードライバーのように
ゆっくりのんびり 法定速度を律儀に守る
多分これは神様が僕にくれたプレゼント
なんてこと言った日には大げさだよと
君の声が飛んできそうな気がしたよ
だから大事なことはその時が来るまで
ずっと秘密のまま 君を焦らせておこう
じれったくてもどかしい恋をしようよ
君の困った顔が 電話の声の向こうで
すぐイメージできそうなほど
僕らはあれから 何度も一緒に
笑ったんだね 泣いたんだね
すべては一本のまちがい電話からはじまった恋
神様のいたずらみたいな恋
君を思うとき 僕も君を思っているんだよ
嘘でもいいからそういうことにして
なんでもない やりとりのあとの
話題がなくなった時に生まれるだんまり
それがやけに 好きだったりすることも
君には とても言えないことが多すぎる。
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モノクロの街に 降り注ぐ色彩の雨
この世界は真っ白なキャンバス
どうぞ お好きなように染めてしまえ
あなたのオリジナルのセンスと直感で
ほら 魔法なんて使えなくてもできる
絵筆と絵の具があればどこだって
その場所が私だけのアトリエ
必要なのは 泉のように湧くアイデア
悲しみは ずっと僕から離れずに
東の窓に 降るような星を見つけた
魔法のトランク 開いて空を飛べる
絨毯に飛び乗って空をお散歩
さしずめ僕はアラジン 出てこいランプの精
モノクロの街に 降り注ぐ色彩の雨
この世界は真っ白なキャンバス
どうぞ お好きなように染めてしまえ
あなたのオリジナルのセンスと直感で
ほら 魔法なんて使えなくてもできる
絵筆と絵の具があればどこだって
その場所が私だけのアトリエ
必要なのは 泉のように湧くアイデア
あなただけにしかない 特別な
ただひとつを 僕に見せてくれないか
あなたが ひとたび筆を握ったなら
この世界は 色とりどり カラフルさ
あなたもまた ただひとつの色彩だと
気づいたら その色で世界を染めるんだ
立ち止まってる暇なんかない
踏み出そう 前人未到の一歩
月面に刻め 燃えるような命の輝きを。
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あの夜空に輝く星の数だけある命の異なる輝きや 注意しなければ
聞こえないささやきに気づいたら その時は僕のすべてをあげるよ
あなたはいつでも信じてる
自分自身とこの世界を
でもそれが時々 疑わしくなる
複数ある正しさを
ひとつに絞ろうとするから きっと
僕は いつまでも悪者になれない
それがあなたが選んだことならば
間違いなんてこの世界には
ひとつたりとも存在しないのだろう
出来合いの物差しなんか 捨ててしまって
思ったように 生きていこうと決めた
迷ったその時には道を引き返せばいい
駅前通り 人混みの中に探した 人肌のぬくもり あなたの背中
寂しいときには強がらずに 涙を見せてと君を見本を見せた
目を閉じても消えない あなたの笑顔
大好きだと 確かめたら夜を渡る船に乗って 遠い夜明けを目指そう
それがあなたが選んだことならば
間違いなんてこの世界には
ひとつたりとも存在しないのだろう
出来合いの物差しなんか 捨ててしまって
思ったように 生きていこうと決めた
迷ったその時には道を引き返せばいい
優しさなんか いらないから
暗い海に差し込む灯台の明かりのような眼差しをください
それを道しるべにして
これから先 僕は生きていく
あなたのいない場所で。
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駅前通りは 人であふれ賑やかに
ふいの隙を突かれ人恋しさに こがれた
寂しさを ひけらかして 涙を見せるなんて
みっともないよと 強がった 昨日の僕
遠ざかってく 誰かの影が 坂道の頂上で
さよならと手を振った
燃えるような空の色が炎を上げて
景色を ぼんやりと浮かばせている
切なさは 少しだけ優しさに似ていた
それだけを伝えたくて 家路を急ぐ。
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時計は刻むだろう 二人の時間を
積み重ねていく 途方もない一分一秒
病めるときも健やかなるときも
人生の大切な場面にはいつも君がいた
幸せそうに笑うその顔が見たくて
いつも無理してしまうんだよ
でもちっとも辛いなんて思わない
君が笑うことこそが僕の幸せだから
そしてまたひとつ季節が移り変わる
新しい風をこの部屋に運び届ける
あの日と同じ場所で時間を選んで
桜が咲くとき僕は君に恋をする
蕾をつけた 枝は空を目指して伸びる
目を閉じて 瞼の裏に描く思い出
陽射しの強い日も 雨に打たれる日も
ここぞってときには君に励まされてきた
二人の気持ちが同じだってことが
嬉しくて何度も確かめたんだ
重ねた唇 少し濡れていたんだ
大人びていく君に気づいてたよ
そして 時が過ぎれば人も街も変わる
それでも変えられないものもある
君を好きな気持ちだけは同じままだ
呆れるほどに同じ花を咲かす青空に
手をつないで 伝わるぬくもりに見つけた
幸せの場所 当ててみようか?って
意地悪く僕は 言った
そんな瞬間の 何気ない 時間を
彩ってる 色は何色なんだろう
そしてまたひとつ季節が移り変わる
新しい風をこの部屋に運び届ける
あの日と同じ場所で時間を選んで
桜が咲くとき僕は君に恋をする
同じ言葉 届けたくなるよ
君のポストへ 投函するのは
「愛してる」
恥ずかしいから 聞こえないふりをして。
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このレールの先を辿っていったら
知らない街まで行けるだろうか
僕を知る人なんて誰もいないような
場所へ行きたくて飛び乗る電車
鞄には ささやかな荷物だけ詰め込んで
僕は行く 名前のない気持ち抱きしめて
夜明けまえの空を 飛ぶ鳥の群れを背に
見慣れた街が 遠ざかるのを眺めながら
イメージを胸の中で膨らましていた
昨日よりずっと退屈しない日々になる。
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見上げた夜空に 見つけた一番星
なんて名前の星なんだろう
図鑑を引っ張り出して調べた子供の僕は
兎に角いろんなことに一生懸命だったよ
くだらないことも 大切なことも
僕は 自分の分身のように愛した
遠い星の光はここまで届いてるよ
誰かを照らすわけでもなく光放つよ
海岸線を沿ってとぼとぼ歩く
テトラポットが金平糖に見えた
独特の感性を持っていた あの頃は
世界は今より夢とロマンと満ちていた
ありふれたことも 特別なことも
忘れないようにノートに書き記して
いつか 思い出せるようにするよ
何でもない毎日が宝物と呼べる日まで
歩き疲れて たどり着いた家路
腹を空かして 君を思い出しながら
昨日の膨れっ面 イメージしたら
吹き出してしまった 僕はなんて幸せなんだろう
くだらないことも 大切なことも
僕は 自分の分身のように愛した
遠い星の光はここまで届いてるよ
誰かを照らすわけでもなく光放つよ
そして今夜も
見上げればそこに
一番星が輝いて
お金を出して観るプラネタリウムより
ずっと素敵な光が見えるから。
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あばれる海風 まだ白知らない
新しい冒険が僕を呼んでいる
君の手を ぎゅっとつかんだら
もう 帰ることのない旅に出よう
カモメの群れを 追い越していく
揺らめく旗には 誓いを込めた
今まで 流した涙 同じだけ浮かべた笑顔
出会いと別れ そのすべてを 背負い船は進む
どくろのマークが 不適に笑っている
恐れるものなどとうに忘れちまった
ちゃちなプライドなんて捨て去って
楽しむためだけに この世界を航ってく
羅針盤はいつだって沈まない太陽
手の鳴るほうへ ただ導かれていく
「昨日の友は今日の敵」なんて言葉がある
でも そんなの嘘さ 僕らは友達のまま
心が 抱いた傷跡を愛すことができたら
人はまたひとつ強さを手にする
夢を語り合った 今日を忘れないでいれば
同じ旗の下に集まった日が思い出になる
一歩ずつしか近づけないのが夢だから
どれだけあるのか計れない距離でいい
「なりたいものになるんだ」
そう決めたときから人はもしかしたら
なりたいものになるための 種を宿すのかも知れない
その種を育てていくことこそが
僕の当面の目標だ
どくろのマークが 不適に笑っている
恐れるものなどとうに忘れちまった
ちゃちなプライドなんて捨て去って
楽しむためだけに この世界を航ってく
夢を語り合った 今日を忘れないでいれば
同じ旗の下に集まった日が思い出になる
一歩ずつしか近づけないのが夢だから
どれだけあるのか計れない距離でいい。