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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[8146] 宛名のないラブレター
詩人:どるとる [投票][編集]


たまには愛する人に宛てて手紙を書こう
明日の僕が明日の君を幸せにできるように

泣いて笑って 何度も繰り返してきた日々
慣れたようにあなたの名前を呼んで

重ねた手のひらに 伝わる温もりが
二人の 間にできた距離を
ゆっくりと埋めていったね

並んで歩いた道や数えた夜空の星
そのすべてを忘れない

思い出というほど
たいしたものではない
だけど大事な宝物

不器用な 僕が失敗しながら
やっと築いた 小さな頑張りの賜物

そっと君に 届けたい さんざん勿体ぶりながら

いつか言葉にするのは ¨愛してる¨
ラブレターの最後を飾る言葉

生まれ持っての恥ずかしがりやだから
赤くなってしまうよ 夕焼け空みたいに

桜が咲いたり 雪が積もったり
季節によって色を変える並木道

時計の針が 刻むのは時間だけではなく
人の命も 刻むんだと
気づくのが 少し 遅かったかな

喧嘩したときに抱いた寂しさは
君の大切さを知るきっかけになった

もう二度と君を傷つけまいと
誓ったあとで 君がくれた数万回目のキス

どんなことでも頑張れそうだった
悪戯っぽく笑う 君を守りたい

宛名のないラブレターを 君に贈ろう

言葉にすればとてもありきたりな言葉
でもそれ以上でもそれ以下でもない言葉

眼鏡をかけて見た景色と
眼鏡を外して見た景色が
違うように 少しの差
昨日と今日の 間違い探し

いつまでも 変わらずにはいられない
老いていくのもまた幸せと
微笑んだら 新しい明日を迎えられる

並んで歩いた道や数えた夜空の星
そのすべてを忘れない

思い出というほど
たいしたものではない
だけど大事な宝物

不器用な 僕が失敗しながら
やっと築いた 小さな頑張りの賜物

そっと君に 届けたい さんざん勿体ぶりながら

いつか言葉にするのは ¨愛してる¨
ラブレターの最後を飾る言葉。

2016/08/13 (Sat)

[8147] 餃子の歌
詩人:どるとる [投票][編集]

餃子を包むのが下手くそで
包んだはいいけど餡が皮からはみ出す

不器用な君に見かねた訳じゃない
僕は僕 君は君
ちゃんと 区別できるよ

遠い昔に愛を歌った人がいる
夢を歌った人もいる

僕は何を歌おうか。

2016/08/13 (Sat)

[8148] 旅に出るなら
詩人:どるとる [投票][編集]


引き出しの中にしまった絵日記を
つい懐かしくて時間も忘れて見てた

時計なんてこの際持たないでいい
時間になんて縛られるつもりはない

昔、見たような 原風景の中にある
どこまでも続きそうな青い空に抱かれて

旅に出るなら ロマンと夢だけ
鞄に詰めこんで 地図にさえない場所へ

好奇心が ピークを迎えたなら
この心をざわめかせる正体を確かめに

どう転ぶのかもわからない旅だから
不安もついてくるけど期待もできる

風のあとを追いかける宛のない旅
ガイドブックもない行き当たりばったり

旅に出るなら 思い出話をしよう
いつか誰かに 聞かせてあげられるように

いくつものもしもが僕を待っている
たとえば何でもない今日が どれだけ大切な日になるのか
それさえも わからないまま
だから止まらない好奇心にまかせて 僕は旅立つ

昔、見たような 原風景の中にある
どこまでも続きそうな青い空に抱かれて

旅に出るなら ロマンと夢だけ
鞄に詰めこんで 地図にさえない場所へ

まだ僕が子供の頃に画用紙に描いていたような場所へ。

2016/08/13 (Sat)

[8149] 僕の初恋はあの通学電車の中に
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初恋を思い出すとき
そこには 学生服を着た
僕が上り電車に乗って揺られています

君は いつも席には座らず 窓辺で外の景色を見ていた

何を見ていたのかな
それともただぼんやりしてたのかな
今では もう わからないけど
どこか 大人びた君の横顔だけが
僕の記憶の中に 残ってる

僕の初恋はあの通学電車の中だよ
一度も声をかけられずに終わったけど
名前も知らない君は紛れもなく僕の初恋の人

桜の季節も 白い雪が積もる季節も
あなたは 窓の外を見ていた
あなたより先に降りるのは僕だった

ふと何かを思い出したように 時々表情が変わる

僕は君の何を好きになったのかな
特別かわいくもないけど
君から目が離せなかったよ

一度だけ笑った君を見たとき
僕はこれが恋だと気づいた

僕の初恋は 会話のない ささやかなもので
そもそも恋だったのかも疑わしいけど
あの時抱いた気持ちは 初恋と呼んで差し支えないだろう

電車に乗るたび君を探してしまうけど
君はそこにはいなくて そうとわかっていても
また探してるいつか また会える気がして

僕の初恋はあの通学電車の中だよ
一度も声をかけられずに終わったけど
名前も知らない君は紛れもなく僕の初恋の人

君によく似た人を見かけるたびに
胸の真ん中が きつく締め付けられるのは
あれが恋だったことを 僕に教えている。

2016/08/13 (Sat)

[8150] 太陽の羅針盤
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この広い海のどこかで 僕を待ってる
でっかいお宝 心おどる冒険のロマンス

探しに行こう 今すぐ船をこぎ出して

いつの間にか同じ空見上げる 仲間が集まって

僕らは仲間さと 手を取り合って 泣き笑い たまにぶつかって

荒波にもまれて 見えてくるそれぞれのトレジャー

ギンギラギンに輝く 太陽を羅針盤にして 目指すは この世で一番 価値ある宝物

さあ夜明けさえ待てないでいる 心が導くほうへ 舵をとれ

不安を潮風が 笑ってる 追い風よ吹け

覗きこんだ双眼鏡の向こうに 見えた
島に上陸 旗を立てよう ドクロのマーク

叶えたい夢 なりたい自分
それはなんだろう 地図にさえない場所

南南西に 進路をとれ どうせならデンジャラスな大冒険

大砲をうて 剣を抜け どんなときも笑うんだ

ギンギラギンに輝く 太陽を羅針盤にして 目指すは この世で一番 価値ある宝物

さあ夜明けさえ待てないでいる 心が導くほうへ 舵をとれ

不安を潮風が 笑ってる 追い風よ吹け。

2016/08/15 (Mon)

[8151] 暗がりの君へ
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壊れたような 人形は 錆びた歯車で
アセチレン製の愛を語るだろう

雨はもの悲しく そぼ降る涙
昨日の幸せは帰らない

まん丸お目めはいつまでも 空っぽさ

空は 暮れ色

もうさよならだね
テレビも消えるよ
世界が終わるよ。

2016/08/15 (Mon)

[8152] ママの背中
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夕暮れの道に長く伸びた影が
手をつないで ひとつになる

泣いて笑って きりもなく喧嘩してはすぐに仲直り

いつものように誰かと交わす言葉

夕暮れに包まれた街に
ただよう夕飯の匂い
この街の中だけでもただいまとおかえり
どれだけ 交わされるだろう
ふと気になってしまったんだ
歩道橋の途中で ぽつんと一人で
振り返る瞳の奥で静かに沈む夕日

コンビニ袋ぶら下げて帰る
出来合いのお惣菜と冷凍のご飯

公園でいつまでも駄々をこねる男の子
幼い頃の自分の姿を重ねてしまった

僕をおんぶしてくれたママのぬくもり

あの日と同じ夕暮れが今日も
僕の住む街の空を染めている
変わってしまったのは僕のほうかもね
街は相変わらず 優しい顔をしている
変わらないものなんてないかもしれない
だけどこの街は懐かしいものばかりだ
いつでも帰って来いと言ってるみたいに

そして大人になってずるくもなり
でもどこかぬけてたりもする
多分そんな 小さなことが僕が僕だというあかし
明日も 今日と同じ夕日を 見れるかな
どんなに悲しい日でも あの夕日だけは
変わらない色をしてる

夕暮れに包まれた街に
ただよう夕飯の匂い
この街の中だけでもただいまとおかえり
どれだけ 交わされるだろう
ふと気になってしまったんだ
歩道橋の途中で ぽつんと一人で
振り返る瞳の奥で静かに沈む夕日

すれ違う親子
ママの背中におんぶされてすやすや眠る子供
これ以上ない愛を僕は見た気がする。

2016/08/15 (Mon)

[8153] しおさいの手紙
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ゆっくりと 流れてく時間
車窓から眺めてる風景のように

見る者に 何かを訴えかけている
そんな時間 置き忘れているね

降るような 星に願った祈りは届くかな
宛先を書けば

名前もわからないあなたへ伝えたい ことがごまんとある

少し遠い昔に消えたあの人の声 忘れないで

昔話にしなければ ずっとあの人は誰かの中で生きてる

瓦礫の下に埋もれた思い出
瓦礫だけどかつては人が住んだ家

悪魔の手がさらったように見えた
流されてく人 叫びは聞こえない

時が流れ やがて知る誰かの死
どんな言葉をかけようか

今は届かない手紙だけれど僕は風に綴るよ

波が 引いては満ちる あの向こうに君はいるのかな

海に 罪はないから憎しみに 囚われないで生きるよ

君のぶんまで生きる 僕は生きて生きて
生きてゆくよ
ただそれだけを 強く信じる

名前もわからないあなたへ伝えたい ことがごまんとある

少し遠い昔に消えたあの人の声 忘れないで

昔話にしなければ ずっとあの人は誰かの中で生きてる

明日を生きる
君を 見守ってる。

2016/08/15 (Mon)

[8154] スターダスト
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開けた窓に 迷子の星がひとつ落ちたので
せっかくだから拾って内緒で宝物にした

宛のない 旅をする
行き先のない 鉄道に乗車してるような
そんな 夢をいつまでも 見ていたいんだ

流れる 星の海を泳いでいくダイバー
世界でただ一人の生存者のつもりです

ヘッドホンから流れる歪なメロディ
夢中で探した 何かもわからない宝物

まだ夢を見ているのかな
駐屯基地跡の芝生に寝転がり見上げた夜空

途中まで数えていた流れ星だけれど
多すぎてもういくつかわからなくなった

月世界旅行を地でゆくような
海底二万里に憧れただけの
どうしようもない夢見がちな少年だ

ずっと前からたててた計画を
今日実現するんだと自転車で走ってく

安物のちゃちな天体顕微鏡を背負って
夢中で探した 誰もまだ発見してない星

夢ならこのまま覚めないで
目の前にある世界がただの見せ物に変わってしまうから

そして僕は目を閉じて瞼の裏に
描くのさ 想像を総動員して
自分だけのプラネタリウムを

流れる 星の海を泳いでいくダイバー
世界でただ一人の生存者のつもりです

ヘッドホンから流れる歪なメロディ
夢中で探した 何かもわからない宝物

まだ夢を見ているのかな
駐屯基地跡の芝生に寝転がり見上げた夜空

きっと今夜見た
風景は 思い出になるから
僕にもし子供ができたなら
同じ景色を見せてやろうって
なんとなく今そう思ったの。

2016/08/15 (Mon)

[8155] 月とうさぎ
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夜の街の 向こうに描いた大切な人の笑顔
今君は何しているんだろう
そんなくだらないことも
電話やメールをすりゃすぐわかるけど
色々想像するだけでも 楽しいんだよ

本当はこの手の届く 場所にいて
いつも笑っていてほしいと思う僕は 欲張りかな

月があまりにもきれいな夜だから
僕はあの月の前で嘘がつけなくなる

思いと思いでつながってると思う
寂しさを消す魔法は生憎とないから

今夜は寂しいままでうさぎになろう
アンテナみたいに空に立てる長い耳。

2016/08/15 (Mon)
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