詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいときには君のこと 思い出してるよ
笑った顔 怒った顔 泣いた顔 照れた顔
君の表情 シワやほくろのひとつひとつ
誰かが君を嫌う理由が
僕には君を好きな理由になる
好きなところ挙げたらきりがない
嫌いなところも勿論あるよ
でもいつかその嫌いなところも
もれなく好きになれるようにするんだ
この世界で一番好きな言葉があるよ
それは気の利いたような言葉ではなく
もしかしたら人によれば何の助けにも
ならないかもしれない情けない言葉
でも君からもらうその言葉が
負けそうな僕を強くするんだよ
まるで傷跡にあてる絆創膏みたいだ
僕が君を思うとき君も僕を思うのかな
そんな都合のいいことを 考えては引っ込めて また妄想してる
その人の嫌いなところより
その人の好きなところを探すよ
すべてを好きになれるわけもない
でもそこが人らしくて僕は好きだ
好きになれない自分
好きになれないあなた
お互い似た者同士です
いつも側にいられたんじゃたまらない
そりゃ一人になりたいときもあるよ
でも側にいてくれる その優しさに気づいたら
後々になって ありがたく思えるんだ
側にいてくれる人がいるだけで幸せだ
そんな当たり前なことに今さら気づいた
さらっと言うよ 好きだよ 口づけを添えて
少しだけ だめそうな そんなときには
難しい言葉なんかいらないから
ただ抱きしめていて 夜が明けるまで
この世界で一番好きな言葉があるよ
それは気の利いたような言葉ではなく
もしかしたら人によれば何の助けにも
ならないかもしれない情けない言葉
でも君からもらうその言葉が
負けそうな僕を強くするんだよ
まるで傷跡にあてる絆創膏みたいだ
ほらもう 傷跡は
かさぶたになってる
泣き止んだら
笑うよ 一番最初に君に。
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夏草が揺れる道
雨上がりの
残したあしあと
水溜まりに 映る
空を 飛ぶ
鳥の群れが過ぎる
自転車の後ろ
君を乗せてく
坂道を下ってく
加速するスピード
鼠花火が回る
火花を散らして
周りの景色と
混ざりあったよ
うなじに光る汗
切れた鼻緒
結んでつくる蝶々
逆さまのリズム
ゆがんだ正しさ
ついこの前の世界
世界の常識を
鼻で笑うような
違う色した
独特の輝き
夜空を突き抜けて
闇を引き裂いた
夏の終わりを飾る
ささやかな魔法
回る 回る
まだ覚めない
夢の中
万華鏡の向こう
流れ星が流れた
ほらほら
鼠花火が回る
火花を散らして
周りの景色と
混ざりあったよ
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あじさい模様の浴衣を選んだ君は
その人のために浴衣を着るんだね
後ろ姿が 遠くなる
呼んでも聞こえない
叶わぬ恋は する意味なんてあるのかな
金魚すくいをやる君にかっこいいところ
見せたくて すぐにやぶれたポイ
やっととれた一匹を君にあげた
いつまでもそんな幼い思い出の中にいる
いつまでも子供じゃないと笑われてしまう
ああ僕と 君との間には 埋まらない距離ができてしまった
君のこと幸せにできるのは 僕じゃないんだ
だから、この恋はあきらめるのが正解だ。
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空気が冴えている そんな気がする
ラジオが告げる天気予報は晴れ模様
名前もわからない気持ちになる
何色かもわからない色に染まっている
海沿いを走る 自転車は快調に
邪魔くさいレールもない旅路だ
日の出の時間を腕時計で確かめて
夜明け前までには間に合うように
「その時」を逃さないでいて
失ってしまうのはあまりに残酷だ
どこの誰かもわからない誰かを思う
大多数の僕と君をつないでる関係とやら
手を伸ばせばすぐそこにある未来
一呼吸するだけで今が過去になる
不思議な巡り合わせかもしれない
僕と君の間にあるささやかな奇跡
指折り数えてる 生まれては消える時を
まるで写真のように 思い出に刻まれてる
海沿いを走る 自転車は快調に
邪魔くさいレールもない旅路だ
日の出の時間を腕時計で確かめて
夜明け前までには間に合うように
この得体のしれない高揚感を
ただのつまらない企みに変えないで。
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魂奮わす
ミュージック
くたばったって
生き返れ
雨粒蹴散らす
ドロップキック
望まれなくても
返り咲け
犬が笑えば
人も笑う
そこら辺
笑顔ばっかり
宇宙人は
UFOの窓から
地球侵略する
計画を立てている
過疎化してく
町並み
空き地ばかり
増えてく
一か八か
とりあえず
やれるところまで
運任せで
ループして
未来までの
長きにわたる
道のりを笑う
宇宙人と
手をつなぎ
歩いてく
国道なん号線
ボクも 笑うよ
この世界が
笑うその日には。
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今にも消えそうな声で叫んだ
時に思いつきが明日を 変えていく
踏み越えたライン その先にある未来
相づちを打ったり 愛想笑いしたり
そんなことばかりの毎日だ
たとえるなら限りなく透明なブルー
今世界を 包み込んではまた解き放って
まばゆいばかりの光が目を覚ます
大好きな季節の始まりのステップ
せめて 弱い自分を隠そうとする僕を 飛び越えて
正しさだったり 間違いだったり
考え方によって形を変えるすべて
何が本当かも曖昧であやふやだ
目の前を過ぎてく電車に乗ってる
人たちは どこへ向かうんだろう
どうだっていいさ
ただ僕は 僕の
今を 駆け抜ける
たとえるなら限りなく透明なブルー
今世界を 包み込んではまた解き放って
まばゆいばかりの光が目を覚ます
大好きな季節の始まりのステップ
せめて 弱い自分を隠そうとする僕を 飛び越えて
ページをめくろう
恐れないで
君なら出来る
「未来」は
出来合いじゃない
自分で組み立ててくものさ。
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公園通りに描かれた景色は
何を語るだろう
読みとくことが出来たなら
ただ 行ったり来たりするだけの毎日
正直宛もない うまくいかないことばかりだ
人は いつも 目の前にある今じゃなくて
理想としてる世界を描いている
もしもの未来では
僕は きっとこんなに惨めじゃないと
ため息の数を 数えてみては
またため息が増えるな
財布の中は空っぽです
見上げた空に流れ星 夜空を横切る
願い事はどうせ叶わないからしないよ
人はいつも ばかみたいに高望みする
できないくせして 理想だけは高いんだ
もしもの未来では
僕は きっと 悩みなんかひとつもないよ
涙を しまう
引き出しの中へ
だけどあふれた
分の昨日の涙が
君を溺れさせる
逃げることはできない
痛みは生きることの主作用だ
人は いつも 目の前にある今じゃなくて
理想としてる世界を描いている
もしもの未来では
僕は きっとこんなに惨めじゃないと。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜は黙って 空を見上げる
何が悲しかったのか
星を数えてるうちに忘れた
窓の外に広がる 知らない街並みが
なぜか とても懐かしく思えたら
夜はいつも僕を無口にする
言葉にしたとたんに悲しみは
悲しみになってしまうから
言葉になんかしてあげないんだよ
話題作の映画の 出来の悪さや
隣の猫の 鳴き声
路地裏のセンチメンタル
目を閉じて 出来上がるプラネタリウム
そこには僕という星はなかった
夜はいつも僕をおいて行く
夜明けまではまだ遠いから
船を漕ぐような無意識と意識の間
ただよう海月になって夢を見る
明日の予定もない
風が吹くように
気ままに笑えれば
それが何より
夜はいつも僕を無口にする
言葉にしたとたんに悲しみは
悲しみになってしまうから
言葉になんかしてあげないんだよ。
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優先席付近では お年寄りや
そんな文句で 譲る気にはならないな
正しさが支配する世の中みたいで
人の悪意にブレーキかけるのは
お金だったりするんだよ
汚い大人の手垢でよごれた街に
不似合いなきれいな夕日が燃えてる
優先席に座るのはいつでも
年行かない若者
つり革につかまるお年寄り
腰を痛そうにしてる
若者は下らない話をして
譲る気さえない
めずらしくもない光景だ
慣れてしまった僕がいた。
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どこかでいつしか聞いたような
でも、はじめましての物語
未完まではまだ終わらなさそうな
世界の中で君は生きている
笑って 泣いてまた明日
なんて繰り返すだけの
拙い毎日が あと何万回続くのだろう
油断すれば消えそうな 思いをあわてて思い出している
それは大切なようでいてでもどこかありふれた感情です
いくつかの曲がり角を迎えて
もう既に一秒を失っている
回り巡るすべての歯車に
意味や理由があると思うな
ホップステップジャンプ
ついでに 軽い目眩に襲われる
雨上がりの午後の街に差す陽射し
水溜まりを飛び越えた少し遠い未来に行きたいな
生まれ持った気持ちでお互いの醜さを笑うんだ
デジャブのように
思い出す誰それの
涙とか笑顔とか
眠れない夜とか
屯したコンビニとか
昨日の苦笑いとか
すべてが今さら
輝いて見えるんだ
油断すれば消えそうな 思いをあわてて思い出している
それは大切なようでいてでもどこかありふれた感情です
僕は回る
その感情の輪郭を
なぞるように
ループする
世界と歩くんだ
「その先の世界」を知りたくて。