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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[8186] 一秒と永遠の隙間
詩人:どるとる [投票][編集]


高い空見上げながら
なんとなくやるせない
気持ちになって
急な雨に開いた傘
頭の上で
ダンスをする無数の雨粒

積み重ねる一秒のずっと先にある
誰も知らない永遠と
その隙間に流れる螺旋状の時間

時計は 今を刻むよ
急いでも
立ち止まっても
流れる時間は同じ。

2016/08/24 (Wed)

[8187] 新世界
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水しぶき上げて物語の真ん中へ
ビーチサンダル
爪先に赤いマニキュア
バケットにドーナツ

綿雲浮かべた青い空
階段はピアノの鍵盤
踏み鳴らそう
ドシラソファミレド

楽しいことが 待っているなら
悲しみさえも 乗り越えていく

笑った顔が 眩しくて抱きしめた
離れそうな手をギュッとつかんだら
はじまるよ新しい世界。

2016/08/24 (Wed)

[8188] またあした
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猫が鳴いている 夕暮れの道に
ハンカチを手渡すよその涙に

オレンジ色に 暮れていく空
やがて街並みを 夜が抱きしめた

今日あったこと どんなことでもいいから
話して 伝えて 教えて こっそり僕だけに

楽しかったことも 悲しかったことも全部
笑いながら泣きながら君の声で聞きたいな


街灯も うつむいて疲れてるご様子
ため息ばかりついてる君を見てる

針と糸で縫うように隠した傷痕を
見せてごらん もう隠さなくていいから

涙の数を数えるより笑顔の数を数えよう
強がるばかりでは強くはなれないんだ

出会い別れ そしてまた誰かと出会う
まだ知らない誰かとの出会いを 明日に期待する

また明日ねって 手を振る帰り道
その約束は 僕らをちゃんとつないでるかな
別れの時何度でも同じ気持ちになるよ
でもこの寂しさは必要な気持ちだろう
また出会えたときにその寂しさは
何倍もの喜びに変わるから

今日あったこと どんなことでもいいから
話して 伝えて 教えて こっそり僕だけに

楽しかったことも 悲しかったことも全部
笑いながら泣きながら君の声で聞きたいな

ああ 涙の数を数えるより笑顔の数を数えよう
強がるばかりでは強くはなれないんだ

出会い別れ そしてまた誰かと出会う
まだ知らない誰かとの出会いを 明日に期待する。

2016/08/24 (Wed)

[8189] 待ちぼうけ
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夜中に家を抜け出していつもの場所へ急ぐ
テントでこしらえた秘密基地に集合

お菓子とジュースは各自持参 決まって休み前の日だった

ランタンで照らされたテントの中で
どんな話をしただろう 光源は降るような星だけだ

いまだ誰かが敷いたレールの上を走る世界


夜が明けるのを
ずっとここで首を長くして待っているよ
目印なんかないけど
夜明けが 来たら
旅立つだろう 最初の一歩を 踏み出して

僕は 何を待っているのだろう
来ることもないバスを
雨でもないのに傘を持ってくような
用意のいい人生は 生きたくない
雨が降ったなら 濡れればいい
そんなその場しのぎでいい。

2016/08/25 (Thu)

[8190] 夜明け前
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始発電車が 動き出すまで まだしばらく時間がある
時計とにらめっこしながら夜明け前の空物思いに 見ている

間違いのない 生き方だったり
正しい道なんてないから どうやら迷い悩むんだ

描いた 理想とはかけ離れた
今を誰もが生きてる
それでも笑えるのは
多分 愛する人だったり 大切な人がそばに少なからずいるからで
そんなもののために明日も 僕は生きていくと思う

空き缶蹴飛ばしながら 歩くような生き方はしたくない
何か夢中になるなら何をすればいいのだろう

下ろし立ての新しい シャツと靴
しゃんと立って前を向いても 背中は猫背だ

何かを成し遂げたいと やって来たはずの 東京の街
僕は見つけられたかな
たとえば この街で出会った人たちとの数あるヒストリー
ただ諦めるだけのためにある未来なんてないと思う

思い出し笑いの 理由を教えてあげるから
今だけは少しそのあたたかい胸を貸してよ

長い夜が 今明けていくのを
動き出した始発電車
行き先は多分 今よりちょっと先の未来
僕も乗ろう 今という安心に甘んじぬように

描いた 理想とはかけ離れた
今を誰もが生きてる
それでも笑えるのは
多分 愛する人だったり 大切な人がそばに少なからずいるからで
そんなもののために明日も 僕は生きていくと思う。

2016/08/25 (Thu)

[8191] 空白
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夜が明けるのを 待っているのです
首を長くしながら 貧乏揺すりしながら

世界中のきれいな言葉を集めて
恵まれない人に 手渡そう
傷つけぬように未来を 明け渡そう

僕は今 悲しいのかな
それとも嬉しいのかな

自分の心がわからない
何を思い何に 悩み迷うのか。

2016/08/25 (Thu)

[8192] 待ちぼうけ
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なんでもない何時もの夜の片隅で
僕は誰かのことを思っている
ポケットの中にある携帯
メールが来るまでの少しの時間も
寂しいと思うようになったのは
一体いつからなんだろう

こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな

夜明けまではまだ遠い夜の片隅で
待ちぼうけをくわされている気分だ
はみ出しそうになって慌ててしまった涙
君は笑わず 抱きしめてくれた
そんなことの積み重ねで僕の中で君は特別になったんだろう

僕らは何度も 出会いそして別れていく
同じ寂しさと喜びを分かち合う
人混みの中に見紛うことのない君を見つけて安心したのか とたんに泣いてしまうんだ

流れてった数分が
全部報われるとき
それは君に出会えたとき
寂しさが喜びに変わる瞬間
僕は この上なく幸せになるの

こんなふうに誰かを思いまた誰かに思われながら
伝わることもそんなつもりもない気持ちも
遠く離れた僕らを目には見えない何かがつないでいるんだな。

2016/08/26 (Fri)

[8193] 一秒と永遠の隙間
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高い空見上げながら
なんとなくやるせない気持ちになって
急な雨に開いた傘
頭の上でダンスをする無数の雨粒

積み重ねる一秒のずっと先にある
誰も知らない永遠と
その隙間に流れる途方もない時間

時計は 今を刻むよ
急いでも立ち止まっても流れる時間は同じ

脈打つ胸の音色に絶えず耳をすまして
生きている そんな当たり前なことを
何度でもかみしめて

高架下の壁に描かれた 落書きはためらい傷
決意表明みたいな やり場のない気持ちを形にした物だ

この街で一番高いビルの屋上にのぼって
そこから見下ろす街を一望するんだ
何もかも手にしたような気持ちになる

日々何かを失っている
人はその事に気づかないまま生きてる

川のせせらぎに見るささやかな足掻きを 荒ぶる風の唄
一秒と永遠の隙間に存在する すべて
僕もまた その中のひとつ

時計は 今を刻むよ
急いでも立ち止まっても流れる時間は同じ

脈打つ胸の音色に絶えず耳をすまして
生きている そんな当たり前なことを
何度でもかみしめて。

2016/08/26 (Fri)

[8194] 結び目ほどいて
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さよなら 君は軽くまばたきをして
悲しみから上手く目をそらしたね

嘘をつくことが 平気になりました
嘘をつくことに 痛みを感じなくなりました

僕は僕を嫌いになる

雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている

結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた

さよなら 平らげた皿に盛られた時間を
鼻をつまんで 胃袋に流して消化してく

人の悪いところばかり 見えてしまう
人の良さより粗を気づけば探している

僕は僕を やめたくなる

いつまでも 降りやまない雨に降られて
傘はやがて 意味のないものになって
雨宿りをするのも嫌になった

目を閉じて 広がる暗闇に描く光 イメージでこしらえたよ

雨の中に 立ち尽くして 得られるはずもない答えを
もしかしたら誰かがくれるんじゃないかって 待っている

結び目ほどいて そっと明ける夜を空の向こうに 見つけた。

2016/08/26 (Fri)

[8195] 道しるべ
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前を向いて 歩いて行こうと決めた日に
悲しみばかり見ていた自分に気づいた

僕を取り巻く様々な悩みや迷いなんかも
軽く笑い飛ばす程に僕は愛されていた

風は吹いていく 目の前に吹くのが向かい風なら 追い風に変えるだけだ

頼りの道しるべを 見失ったときにこそ
本当の僕の旅がそこから始まる
どこまで行けるかなんて
今から考えても仕方ないや
とりあえず今は行けるところまで
躓きながらでもいいから歩いて行こうか

僕を追い越してく 同じような年格好の人
僕はペースを崩されそうになるけれど

競争するつもりはないんだ
邪魔くさいならどうぞ追い抜いてくれ

雨を降らす空は 雨上がりには虹を架ける
「希望はない」だが可能性はゼロではない

もう駄目かと思ったときにこそ
チャンスは巡ってくるものだって思う
僕を見守るようにそばにある眼差し
僕を疑うことなど知らない顔をしてる
そんな人を裏切ることなんてできない
だからもう少し あがいてみようか
悪あがきだっていい 歩いた分だけ足跡になる

たくさんの人でごった返す街並みで
どれだけ僕らは人を思いやれるだろう
消えそうな優しさを 愛を思い出して
消えないようにもう一度強く抱きしめて
道しるべは君だと言ってみせるから
僕が迷わないようにこの手を握ってて

頼りの道しるべを 見失ったときにこそ
本当の僕の旅がそこから始まる
どこまで行けるかなんて
今から考えても仕方ないや
とりあえず今は行けるところまで
躓きながらでもいいから歩いて行こうか。

2016/08/28 (Sun)
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