詩人:どるとる | [投票][編集] |
草の影で雨上がりを待つ
猫の尻尾が三日月を撫でている
なぜか胸がときめいているのは
理由のない喜びのせいでしょう
この世界を 濡らす悲しみを
笑い飛ばすような 出来事を
期待したって いいだろう
笑いながら 泣きながら過ぎてく日々を
指折り数えては ため息ばかりついている
頼んでもないのには夜はまた明けてく
寝ぼけ眼の猫も今長い夢から覚めた
蓮の葉っぱを頭に乗せて
雨の中走ってく 君は一人で
少しばかりシャイなもんだから
優しくされた日には赤く染まるよ
双眼鏡越し覗きこんで見えるほど
未来は近くはないのだと知る
ならばゆっくりでいいだろう
珈琲でも飲みながらホット一息いれて
見上げた夜空に輝く星を残らず数えて
この世界にあるはずの綺麗なものを
誰かと探す宛のない旅が今、始まる
ゆらり 雲は移ろい 季節を 染めてく色
言葉になんて出来ない気持ちになる
だから笑うんだ この喜びにこたえて
笑いながら 泣きながら過ぎてく日々を
指折り数えては ため息ばかりついている
頼んでもないのには夜はまた明けてく
寝ぼけ眼の猫も今長い夢から覚めた。
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雨の降る 街並みに思い出がよぎる
いつの間にか なくした大切な気持ち
忘れようとしていることに気づいて
寂しくなって開いた傘で泣き顔を隠した
どこかにいるはずの運命の人と
今日もしかしたら すれ違っていた
そんなこと あるはずないと笑って
人は 側にある優しさに愛を求めるのかな
でもあなたが今 抱きしめてるのは
本当に あなたが求めていた人ですか?
悲しい映画を観たあとに悲しくなって
散々泣いたけどあらすじは覚えてない
他人の悲しみに気をとられているほど
暇じゃないのと 背中向けて 泣いた昨日
言葉が 雨になって降る日曜日
その場しのぎの喜びに安らぎはない
悲しみは避けられない運命と笑って
せめてこの街を雨から守る傘があれば
君が泣くことも ないのにね
僕はなんて役立たずなんだろう
ずっと昔から 探していた気がする
運命の人との出会いを期待してた
宛のない夢や希望で
不安を振りほどいて
無理やり笑ってた
でも涙を流しても
そろそろ良さそうさ
どこかにいるはずの運命の人と
今日もしかしたら すれ違っていた
そんなこと あるはずないと笑って
人は 側にある優しさに愛を求めるのかな
でもあなたが今 抱きしめてるのは
本当に あなたが求めていた人ですか?
優しいだけの 愛なんていらないよ
あなたの運命の人は 私じゃない
私の運命の人もあなたじゃない
だからさよならしよう。
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ピアノの旋律のように流れるようなメロディ
言葉じゃなくて 意味なんてない
伝えたいのは そんな気持ちだ
手をつないだときのぬくもり
形のない 目には見えない光
今日僕が出会った知らない君
まだまだ 知らない君を 知りたい
空のずっと上 風に舞い上がって
屋根を 越えて 花びらが旅に出る
見送る僕らの目の前に伸びた道
それぞれの 未来まで続いてる
踏み出した その一歩は 大切な大切な一歩だ
その一歩が積み重なって やがて
君を未来に 運び届けるんだから
光が 風に舞って キラキラ輝いてる
今日君は卒業するんだ 大人になるんだ
大人の君とまだ子供の君の真ん中で
大人でも子供でもない君が笑った
今しかない時を 笑って生きれることが
宝石のように 時を飾ってく
叶えたい夢は 今はまだないけれど
それは叶えられる夢が無数にあることだ
春の日に 聴いた風の歌声
上手じゃないけど
僕も 歌うよ
届くかな 愛するあなたにも
道は ずっとつながっている
空がひとつのように
空のずっと上 風に舞い上がって
屋根を 越えて 花びらが旅に出る
見送る僕らの目の前に伸びた道
それぞれの 未来まで続いてる。
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電車の発車時刻を間違えないように
何度も時刻表とにらめっこしながら
電車が来るのを今か今かと待っていた
知らない町に行くことを不安がる自分と
期待に 胸をおどらせてる自分が
僕の中には共存して いるみたいだ
春の一番晴れた日を選んで旅立つ
青空が旅立ちを 見送ってくれている
一歩 踏み出したその時から
僕の旅は始まるんだ
これは泣くための旅じゃなくて
笑うための旅だから
恐れるものなんてなにもない
ただいつものように斜に構えずに
まっすぐ 立っていればそれでいい
しゃんと伸ばした背筋は前だけ向いてる
向こうに着いたなら手紙を書くよと
電話の向こうに 泣きながら伝えた
そんなんじゃダメねと母さんが笑った
余計なお世話だと強がった自分と
ありがとうと 励まされた自分が
僕の中で 仲良く 手をつないでる
大好きなシンガーソングライター
イヤホンから流れる彼のメロディ
叶えたい 夢は 叶えられる可能性を はらんでる
ちっとも恐くはない
それをいうと嘘になる
でも涙は必要だから
時には我慢しないで 泣いてしまうのもひとつの道
ただ強がるよりはいいはずだ
さあ迷ってる暇があるなら運試しだよ
花びらが 運んできた小さな 思い出を
まぶたを閉じて 思い返す冬の窓辺で
粉雪を見て旅立ちの歌口ずさむ
この旅には 終わりなんかないんだよ
人は いつも旅をしていく生き物だから
一歩 踏み出したその時から
僕の旅は始まるんだ
これは泣くための旅じゃなくて
笑うための旅だから
恐れるものなんてなにもない
ただいつものように斜に構えずに
まっすぐ 立っていればそれでいい
しゃんと伸ばした背筋は前だけ向いてる。
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沿線沿いのアパートで 電車の音を聞きながら
夕暮れの空を 眺めては
無駄に明るい歌を口ずさむ
不安の 積み木が胸の中に 積み上がる
明日の 見えない日々が 鉛のように
重たく 胸に のし掛かる
さよなら 冬の 終わりに見た
白い 雪のように
刻まれた 二つの足跡
途中で途切れて
君は 消えていく
離れた手
すっかり冷えてしまったよ。
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つながっては ほどけていく結ばれた手
雨上がりの空に虹が 架かってる
僕は思うんだ 虹を染めてる色が
ひとつでも欠けてしまえば虹にはならないと
だから離した手を 何度でも 求めて
探るように 確かめるように
もう一度 君の隣にいさせて
一人また一人 増えていく
あなたにとって 大切な人が
その人を愛するという ただそんな
思いだけで どこまでも走ってく君が いる
たくさんの色が混ざらずに
手をつないでるように見えた
それはまるで 人が生きる姿を あらわしてる。
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明日も今日みたいに笑ってるんだろう
くだらないことで大袈裟なまでに
時計は回り続けて夜明けを連れてくる
そして今日も始まる新しい一日
生まれては 死んでく 命は
今日だけでも いくつあるのだろうか
なんてことを考えていた
電車の窓 移ろう景色 過ぎてく
悲しいことに 泣いて
嬉しいことがありゃ笑って
たまには 何かに憤慨したように怒って
この先もしかしたら誰かを 愛してそれと同じくらい誰かに愛されて
いつか人生を 振り返る
そんな日が来るかな
いくつものもしもを 未来に重ねてイメージしているよ
絵に描いたようなラブソングを歌っても
愛を伝えられるとは思えなかったんだ
死にたいほどの退屈は僕をまだ生かして
繰り返しの軛の中に縛りつけてる
曖昧であやふやな輪郭をたどる
旅の途中に 出会った光のような
まばたきの合間に見えた 世界
まぶたの裏でかたかた回る 幻灯機
映るのは あなたが望んだ世界だろうか
何の面白みもない映画の登場人物の一人に過ぎない
僕らは それぞれの物語の中では間違いなく主人公やヒロインで
それを 確かにするために生きている
悲しいことに 泣いて
嬉しいことがありゃ笑って
たまには 何かに憤慨したように怒って
この先もしかしたら誰かを 愛してそれと同じくらい誰かに愛されて
いつか人生を 振り返る
そんな日が来るかな
いくつものもしもを 未来に重ねてイメージしているよ。
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カレンダーを見て気づいたんだ
そういえば僕らが出会って
いつの間にか日々を重ねて
こんなに 歳をとってしまった
それは僕だけじゃないけれど
たまには二人で長旅なんて どうですか?
なんとなく歩いてきた毎日
それが知らず知らず思い出になる
笑って 泣いてまたきりもなく笑って
どれだけ 喧嘩すれば気がすむんだろう
今日と同じ今日を明日も 生きられたら
幸せになんてすぐなれる気がするよ
やたら入り組んだ迷路みたいな路線図
この電車はどこへ向かっているんだろう
宛もなくふらふらと行ったり来たり
飽きもせず何度も引き出しを
開けたり閉めたりして
何を僕は探しているんだろう
雨が降れば傘を差すだろう
陽射しが強いなら木陰に逃げるだろう
猫に餌をやり 日が暮れたら
台所で夕飯の支度 似合わないエプロン
昨日と何も変わらない今日だった
だけどそれはそれで幸せだったりする
ひとりぼっち寂しさの中
影法師 ゆらゆら
揺れてる いつもの道に
交わす言葉もなく
黙々と家路を目指す
僕らはぬくもりを わけあう
同じタイミングでお腹が鳴れば
不思議に笑みがこぼれるよ
そんな瞬間さ大切な時は
なんとなく歩いてきた毎日
それが知らず知らず思い出になる
笑って 泣いてまたきりもなく笑って
どれだけ 喧嘩すれば気がすむんだろう
今日と同じ今日を明日も 生きられたら
幸せになんてすぐなれる気がするよ。
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夕暮れの街 誰かとつないだ手
そのぬくもりを覚えてる
寂しさに 焦がれてしまう胸を
強がりで隠した今日
寂しいくせに強がってしまうのはなぜだろう
本当は素直になりたいはずなのに
世界が目を閉じたような暗闇に
明かりがぽつりぽつり灯ったら
誰も見てないのをいいことに
僕は隠してた涙を流すんだよ
いつの間にか 今日も茜色の帰り道
空は照れたように真っ赤
誰かを心から愛し誰かに心から愛された昨日
誰かを思うときに一番最初に思い浮かぶのは
君のあのまぶしい笑顔
君も僕と同じように寂しいときが
あるのかなって考えていた
もしそうなら君の寂しさを
僕が肩代わりできたならいいな
誰かが イメージする夕暮れの色は
どんな色だろう
僕は燃えるようなあかね色
寂しいくせに強がってしまうのはなぜだろう
本当は素直になりたいはずなのに
世界が目を閉じたような暗闇に
明かりがぽつりぽつり灯ったら
誰も見てないのをいいことに
僕は隠してた涙を流すんだよ。
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さっきからため息ばかりついてる
約束なんてもうどうでもいいみたいだ
いくつも重ねた 共有した時間
僕らはもう 来るとこまで来てしまった
黙ったまま 唇を盗むように奪うから
これからは余計な言葉 言わせない
木枯らし吹きすさぶ冬の 並木道で
木の葉を集めて 綴った詩を
今、静かに紐解いて解き放とう
羽ばたきだけを残して飛び立つ 思い
窓ガラスに描いた愛してる
そういうのはドラマの中だけにして
同じ世界の中にあるそれぞれの物語
すれ違うことはあっても重ならない
待ち合わせた 時間まであともう少し
伝えたい言葉は たったひとつだけ
手と手をつないでくるくると回ろう
終わらない輪廻の轍をなぞりながら
今、確かに 世界は色を変えていく
新しい足跡が 地図を埋めていく
ひゅるりらら
ひゅるりらら
薄紫色に 染まる
ため息 吐き出して
少しだけ 今は
笑うんだ
木枯らし吹きすさぶ冬の 並木道で
木の葉を集めて 綴った詩を
今、静かに紐解いて解き放とう
羽ばたきだけを残して飛び立つ 思い。