詩人:どるとる | [投票][編集] |
枯れ木に花を咲かす勢いでオギャーと生まれて早くも20年
生まれてから今日まで得たもの失ったもの数あれど進展したものは何もない
特別、変わらない僕だよ
まるで愉快なおとぎ話の物語
貧しいながらも最後にはハッピーエンドになる予定
たとえば心に花が咲くようなしあわせを期待しています
花咲け 花咲フェスティバル
心もおどる メロディーで全てを繋げフェスティバル
花咲 花咲フェスティバル
夢をのせて いざ進む
枯れ木に花を咲かす勢いでいつか僕は世界各地から顰蹙を買うような大声で言ってやるのさ
僕はしあわせだったって
どんなエンディングが待っていたって
そこに明日があれば花は咲くのだから
信じて 進もう
相撲をとろう
花咲フェスティバル
今はただ愉快に愉快に。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
悲しいことがある
嬉しいこともある
そんなごく当たり前な世界の夜に
僕は思ったのさ
君を思ったのさ
夕闇に溶け込んでしまうほどの小さな小さな僕らはふたりで固まって手を握りあっていた
たとえばこんな当たり前な夜でも君がいるだけでそれは夢のようなことなんだよ
君といることが
君といられることが
僕の中でだんだんと愛おしくなってゆく
はじめて出会ったあの日よりもずっとずっと僕は君を愛している 昨日よりも今日のほうが愛しさは増しているよ
今日もまた 君の笑顔と優しさがたしかな温度になって僕を照らしてくれる
そんな君の名は
君の名前は
僕の僕だけの彼女
何があっても世界一 大切な人さ
言葉じゃ説明できないくらい 素晴らしい人さ
明日も明後日も一緒にいたいな
ふいに重なる ねえ?の疑問符
いいよ、先にって いつもふたりは 遠慮がちに譲りたがる
そんな内気で奥手の僕らに おとずれる未来がどんなものでもふたり一緒なら
きっと幸せになれる
そう思うのは
君がくれる笑顔がそう思わさせてくれるから
今 まさに 沈みゆく夕日が 夜を口笛のようなチャイムで呼んで 月がしばらくすれば輝き出す
そして僕らは同じ巣へと手をつないで前後に揺らして 帰るのさ
夜の灯りたちに見守られながら
べつに 用事なんてなかった
ただ 会いたかっただけ
会う口実つくるためならなんだっていい
僕らはいつも勝手だから勝手に恋するのさ
そして勝手に愛し合うのさ
ふたりの世界が時の経過とともにほつれてゆく中でやがてほつれきるまでは
何度でも何度でも呼ばさせてもらうのさ君の名を
そして呼んでほしいよ僕の名も
せーのでなんかで言ってみたりしてまるで恋人同士
いや 違うな 本当の恋人同士だ
そんな君の名は
君の名前は
僕の僕だけの彼女
一生かけて愛したい人
全てをかけて守りたい人。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰かのまなざしが今日も容赦なく突き刺さる
直射日光みたいに
何時間か経過したのち今度は君のまなざしが僕を見つめている
まるで あたたかな春の陽射し
どうして こんなにも違うのかな
社会という闘技場から生還し帰還した僕は夢を見ていたかのように君を見た途端君に抱きついて泣いてしまった
※心の中に突き刺さったまなざしの矢をぬいてもらうのが日課なのさ
ほら 毛繕いみたいに優しい君の両手が僕を慰めてくれる
抱きしめたその瞬間に溢れ出る感動の涙が 光り輝いて 夜の不気味な雰囲気もぱっと明るくしてくれる
君のまなざしが僕の心の傷跡さえ癒してくれる
また明日 闘技場に闘いに行けば今のあざやかな処置むなしく傷だらけになって帰ってくるだろうけど
そしたらまた私に慰めてもらえばいいのよ
君は そう 微笑みながら 言うから
僕はまたもや泣きたくなってしまう
あまりの君の優しさに
社会から受けてきた苦痛との果てしないギャップの激しさを垣間見る
ほら また 誰かの知ったような声が 君と僕との 時間を邪魔するようにデジャブデジャブ よみがえってくる
ふるえる僕に 君がくれた 熱い口づけ
そして ぬくもり付きの抱擁
平熱をこえてまるで体が燃えてしまいそう
でも 幸せな心地
社会と 家庭と
そのふたつを毎日
行ったり来たり
そろそろ疲れたな
やめにしたいな…
そんなこと口走る僕を何より応援してくれているのは誰だったっけな
君じゃないか。
そうじゃないか。
がんばらねば
そう 思った
しゃがんでまた立つ運動みたいに
素晴らしい立ち直りの早さで払拭した迷い
さあ あとは 君にもう少しだけ 癒やしてもらえば今日は心の充電はOK、コンセントを抜くように糸が切れた人形のごとく眠れ僕よ
※繰り返し
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夢か幻か その瀬戸際でさまよう 思いは行き場もなく 迷子のまま
右が左か 白か黒か
のるかそるか
選択にいつも迫られている
大人になったら何かが変わると本気で思っていた
でもそれは予想に過ぎなかった
そうただの憶測に過ぎなかった 本当に
足並みそろえて
歩いて行けない
常識に うまく
笑いかけられない
周りに あまり
馴染められない
迷いや悩みなんてあげればきりがないから
いちいち言わないだけ
やがて 生きることも面倒になったよ
でも前を向いていられるうちは生きていこうかな
雨が心の中に降っていればな
誰かの神経質な声など聞かなくて済むのにな
目を閉じただけで 広がるイメージ
下らん妄想に過ぎない
そう人は言うけど…
僕は それがなくちゃ生きてゆくことも
ましてや満足に歩くことさえままならない
悲しみよ 涙よ
降るならば 容赦なく降れ
中途半端は 今だけ嫌いなんだよ
わがままな僕は 今日もやっぱりわがままで
生きるってこんな風かな
ただ 息を吸い吐き出すこと繰り返すだけでよかったのに
なぜか 人ってのは面倒な生き物でやれ働けだのやれ勉強しろだの うるさくてたまらない
今更 生まれたことを後悔してもなんだしなあ…
そう思う二十歳の頃
雨よ降れ…今だけでいいから
僕だけに聴こえる雨音で全ての音を遮って
今は悲しみにどっぷりと浸っていたい
そんな気分なんだ
いいから
わけは聞かずに
雨よ 降りなせえ
そして 僕を濡らしなせえ
雨宿りなんて 逃げるようなマネはしないから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
何もやることがないから
適当に買ってきた本を読んでいたんだ
何もやることがないけど
読みたくもない本を読んでいたんだ
ふいになんとなく窓の外を眺めてみたら
月が輝いていた
あたりまえな景色とばかにしていた景色に救われた夜
哀愁のブルースに見送られながら
さよならと言う声もいつもよりずっとハリがある
さあ 夢の中へ僕は導かれて行こう
さっきまでの涙は全て 乾いたから
もう いつでも素直に笑える
夜よ 少しだけ その静けさに 夢をひとつまみ振りかけさせて
ちょっとだけ吹いてみる口笛が風にのって 流れてゆく
僕の肩先に揺れる音色
ああ 明日にそなえて眠ろう
全てを受け入れ眠ろう
明日は明日で頑張ればあとはどうだっていい
何をしたいのかもあいにく決まってない僕だけれど
許せ 今は まだ旅立ったばっかだ
これからだよ
新しいことのはじまりは
今はただこの夜を乗りきろう
月の光をめいっぱい浴びて。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
私は無罪です。
そう言う人がいるならばそれは嘘だ。
なぜなら人はいつ何時でも人を殺せる殺意という見えない凶器を持っているから
人に生まれた時点でもう人は汚れている。
それを私には非がないように無罪ですと言うような人は心が汚れているのを自らわざわざ言うようなものだ
もし証言するなら人は生まれながらに心に闇を持っている。
しかし私は人を殺すような動機もなければ理由もない。
だから今は無罪です。
そう言うのが妥当だろうと思う。
顔の見えない黒子のような君にこそ言いたいよ。
君は無罪であって無罪じゃないのさ、と。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
涙は流すものじゃない
涙は流れるものだ
流す涙は嘘泣きだ
自然に流れる涙こそ本当の涙だ
他人には伝わらない
胸の熱さを伝えるすべはとめどなく溢れるこの涙の量にある?
違うね、涙は見るものじゃない。感じるものだ
だから、見るな
感じろ
本物を 見極めて
触れて 触れて
掬って 掬って
溢れ出る涙の
小さな雫を
心で飲み干して
君の中で
優しさに
変わればいい
そして
自分の中で
愛に
変わればいいな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
桜は咲いて
美しく咲いて
そして散りゆく時ですらその美しさを少しも乱さずに
咲いていたときと同じように美しく散ってゆく
そんな人生がおくれたならいいなと思う
春の遠い眺め
今年もまたイメージの向こうに美しい桜が見える
素晴らしい春を
お待ちもうしております
それまで待ちぼうけ
深々とまだ寒い
1月の空の下
強く 凛々しく
立ちつくす
その姿は
まるで桜だ
なんてね
吐き出す吐息が
白く浮き上がり
コートの襟を立て
ポケットに手を入れ
雪解けの街を行く
春を待つ人 ここにあり。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
右中間を飛び出して
弧を描き 遥か彼方へ
球の行方は知らない
未だ どこぞ知らぬ
偏屈な奴らに四方を囲まれて困り果てた平日は悠々と過ぎて
今は素晴らしい連休を前にして思わず笑みが止まらないんだ
なんとなくなんだ
いつもそうなんだ
大概はね
他人がどうでもいいと思うことがきっかけで幸せになれたりするんだ
たとえばこうして生きているだけで特別な気がするように
僕には今、ここにいることが幸せで同時に感動的なことで
×月×日 僕は
幸せすぎて
死んでしまいそうさ
特には何もあったわけじゃないけれど
ただ、生きている
それだけで立派な死因になってしまいそうなほどだ
そんな Xデーはいかがでしょうか?
生まれ変わろうと今のまま 十分僕は幸せに生きれるだろう
だから 日にちや季節問わず僕は幸せ
こんなときめき
ドキドキ
誰かに伝えたいけど
やっぱ内緒さ
僕だけの秘密にしておくんだ
ただ ひとつだけ
教えよう
僕には1日として
幸せじゃない日などない
一瞬として
特別じゃない時などない
それだけは
揺るぎないから
どうか
心の隅にでも
しまっておいて
ああ いつも いつも
ジョーダンじゃなくて
神様に感謝してしまいそうなほど満たされてるよ
ありがとう
ありがとう
何度も口から出る
言葉が胸の中でバウンドする
今日もそんなXデー
幸せのさなかだ
今、僕は生きている
そう実感できることが何より 幸せの極み
ほら 虹のアーチが僕を幸せあふれる明日へと導く
生きている。
その揺るぎない事実があるかぎりこの僕をおびやかそうと謀る悲しみさえへのかっぱだ
ほら 涙は悠に乾いた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕のため息の音以外何も音がないから
それじゃさびしいってことでさ僕はCDをかけた あまり意味はなかった
関心のない言葉がただ耳の奧でただの音符に変わり 跳ねたり沈んだりするだけ
つまらなさすぎて死にたくなった 昼下がり
昼間なのに暗い 雨降る町並み
雨上がりに渋い紅茶でロマンあふれる雰囲気を演出する準備は整ってるのに一向に雨は弱まりもせず芸もなくはげしくはげしく降り続く
雨上がりをイメージしていた昼下がりの僕も夜になればただ眠いだけでロマンスも何もないやと諦めたように紅茶を飲み干し 乱暴に 安いプラスチックのカップを 戸棚にしまう
そして真夜中
今更 雨は止む
残酷なほど
自分のしていたことが無意味になって
はじめて気づく
ロマンなんて
抱くんじゃなかった
思わず否定派に回ろうとする自分さえ
立ち止まり 思い直し また 賛成派に戻る
ああ 今日もまたノーロマンのまま 夢の中へ落ちてゆく
お得意の妄想のピストルさえ
今夜はさすがに空砲さ
それでも待っている
いつか映画がドラマみたいに現実でだって 雨上がりに優雅な紅茶を飲める時を
首をキリンさんにして待っているんだ
今日も 止みそうで止まない雨をガラス越し見つめて
待つ 雨上がりのロマンス。