詩人:どるとる | [投票][編集] |
もしかしたら 僕のこの気持ちは
間違ってるのかもしれないよ
だけど積み重ねた間違いも
宝石に変わる気がしている
ほんの少しのまばたきの瞬間に
もしかたら誰かが生まれ死んでく
そんな他愛ないことを思いながら僕は君を 思ったよ
夜明け前の空を 見上げながら
僕らはただ 未来を待ち焦がれていた
路地裏の猫はあくびをしながら
今やっと目覚めたところです
来るはずもない 幸せを待つなら
片道だけの旅を 始めよう
宛もないし行き先なんてない
そもそも意味もなく理由も見当たらない
砂時計を逆さまにして 何度も 繰り返される
同じような今日を 追体験
何をやらかしてやろうかと 悪巧みをしてるのさ
今は遠くにある未来の話をしようよ
夢やロマンで味つけされた架空の未来を
それはまるで終わらない答え合わせ
空白を埋める最後にたどり着いた場所で
動き出す時計もない 世界でも
神様の見えざる手がゼンマイ回せば
始まるよ 新しい世界
夜明け前の空を 見上げながら
僕らはただ 未来を待ち焦がれていた
路地裏の猫はあくびをしながら
今やっと目覚めたところです。
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僕らは いつから恋をすることさえ
面倒くさがるようになったのだろう
つまらない小説のような毎日を
ただそれとなくやり過ごす僕がいる
優しいだけの言葉で互いの傷を舐めあい
一体どれだけ繰り返せば満たされるの?
君から届いた手紙を読まずに捨てた
僕をひどい奴と君は罵るだろうなあ
でも手紙でつながってる関係なんて
くだらないとは思わないかい?
言いたいことがあるなら 面と向かって言えばいいんだから
重たい鉛を背負っているようなんだ
ストレスのない場所へ逃げ出したい
回る観覧車 見下ろす眺めは
街を一望できる でもおざなりなんだよ
変わらないことの大切さと変わってゆくことの大切さを知ってしまった
君が好きな僕と僕を好きな君が
いればそれでいくらでも幸せになれた
でもそんな幸せは僕には似合わない
間違っても幸せになってしまったら
僕はきっと今のままじゃいられないだろう
矛盾しているよ 何もかもが
絡まった糸 ほどけずに切れた
それもまた運命と笑えば
いくらだって 幸せになれるだろう
知らなかった愛を知って
余計な憎しみを 知ってしまうよ
君から届いた手紙を読まずに捨てた
僕をひどい奴と君は罵るだろうなあ
でも手紙でつながってる関係なんて
くだらないとは思わないかい?
言いたいことがあるなら 面と向かって言えばいいんだから。
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ある日僕に悲しみが降りかかったら
その悲しみに負けないように
まず笑うことを考えるよ
間違いだらけの この世界で
正しさなんて 誰も信じない
重宝されるのは 上手な嘘のつき方
悲しみの中に君がいるなら
僕は君を照らす明かりになりたい
いくつものもしもが希望になるよ
道は ひとつじゃないと 歌ってる
積み重ねた 日々の連なりは
街に深い根をおろし突き刺さる
ビルのようだ
些か面白い
悲しみの中に君がいるなら
僕は君を照らす明かりになりたい
いくつものもしもが希望になるよ
道は ひとつじゃないと 歌ってる。
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駅の改札を抜けると雨がまた降りだした
日の光を 遮るように立ち込める雨雲
色鮮やかな傘の花が 咲き乱れてる アーケード
君に送る 手紙には何を書こうかな
会いたいばかりを繰り返して
君を呆れさせてしまうね
でも今一番君に伝えたいのは
愛なんかよりも もっと単純でありふれた ことだよ
机に向かって 思いの丈を吐き出す
君に 会えなかった日々の寂しさを
些細な出来事なんかも 伝えたいよ
君が好きなあじさいの 写真を同封した
笑ってくれるかなと今から楽しみだ
風を 追いかけて旅立つ花びらが一枚
どこに行くのかと 追いかけた日曜日
途中で見失って なぜか少し 悲しくなった
ささやかな喜びや悲しみがこんなにもまぶしい
もう少し 涼しくなったら 暑さも忘れてしまうかな
泣き止んだ空が また泣き出さぬうちに 駆け足で駆け抜ける
家猫が めずらしくなつきながら餌をねだる とりとめもない午後に舞い降りた
ずっと忘れてた自分だけの時間
なんでもできるのに何をすればいいのかわからない
暇なときほど もて余す時間
貯金箱がいっぱいになったら
多分もう少し 風も穏やかになるよ
それにはあとどれだけかかるだろう
机に向かって 思いの丈を吐き出す
君に 会えなかった日々の寂しさを
些細な出来事なんかも 伝えたいよ
君が好きなあじさいの 写真を同封した
笑ってくれるかなと今から楽しみだ。
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今日僕らは この場所でさよならをする
もう二度と 会わないつもりなんだ
重ねてきた思い出も忘れたふりをして
小さく手を振る君に僕も手を振る
今日が何日の何曜日だとか
そんなことさえ考える余裕もない
ずっと当たり前に続けてきた毎日が
こんなにも簡単に終わってしまうなんて
少しずつ時間をかけて 育んだ愛が
やっと縮めた距離が
無理にでも会いたいと思っていたのに
いつからか会うのが辛くなってしまった
最後に渡した手紙には ありがとうとだけ 書きました
ぐずついた天気のせいで心まで薄曇り
八つ当たりももうしなくて良さそうだ
数えきれないくらい喧嘩したよね
でもそれももう 願ってもできない
仲直りしたときのこの上ない喜び
多分僕はあの時ほど笑ったことはない
離さないようにつないでたはずの手を
僕から少しずつほどいていく
何気ない言葉も すれ違う気持ちも影のある横顔も
見逃さなかったはずの僕が 今はまるでどうでもいいみたいに
こんな僕じゃ君を愛すことなんか できない
季節が 移ろいまた ひとつ
暦はめくられて
昨日咲いてた 花も散っていく
ふと君を思う 心の片隅で
輝いてた日々が 間違いなく 幸せだった
その残り香が 思い出をここにとどまらせてる
ずっと当たり前に続けてきた毎日が
こんなにも簡単に終わってしまうなんて
少しずつ時間をかけて 育んだ愛が
やっと縮めた距離が
無理にでも会いたいと思っていたのに
いつからか会うのが辛くなってしまった
最後に渡した手紙には ありがとうとだけ 書きました。
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透明な傘が好きなの 君はそう言った
向こう側が透けて見えるから
ビニールの向こうに広がる世界は
少しだけ 違って見える
シーツからはみ出してる君の爪先
名前のない 気持ちが僕の心を染めた
幸せは こんな
雨上がりの午後に
舞い降りるんだよ
ちっとも特別なことじゃない
光と影が 戯れる
世界で 二人はあや取りをしている
紐解けるかな つまんだ糸の先
この指とまれ
青い鳥よ
遠い昔にきいた
歌が 耳に降るよ。
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水面に 雨が降り積もる
季節が 景色を染めれば
名前のない気持ちになる
走り出す 始発電車
回り続ける 時計は昨日と同じ今日と明日を
真っ白な画用紙に描くだろう
わがままな誰かさんのぬくもりが
この手から離れようとしない
曖昧な運命なんてものでぼやかして
いつまでも 肝心なことは伝えないまま
雨を受け止めた 地面は器のように
手のひらを差し出したよ
涙を集めて 海を広げて
平泳ぎでもしようか
油断すれば太平洋まで 飛びそうな気持ちを
君が 引き留める
世界中のたくさんの言葉が輝いて
この世界を染める色になっている
そんなありふれた奇跡なんかは
誰も見向きもせずに通り過ぎるだけ
あざ笑うだけ。
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夜明けの街で 誰かが誰かを待ってる
あなたが来ないなら気持ちだけを 残して
「さよなら」なんて言葉は嫌いなのさ
まばゆい光が 朝の街を走っていく
途切れ途切れの言葉をつないでいく
笑いながら 泣きながら待っている夜明け
抱いたイメージとは多分違うけど
夜明けの街で 今日も明日を待ってる。
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元気にしていますか?お変わりないですか?
ご無沙汰してますが
たまには会いたいです
春が来た街には 九分咲きほど桜が咲きました
君が生まれた街に
たまには帰っておいで
たいしたもてなしはできませんが
ここはあなたのふるさとなんだから
遠慮することはないのです
君が好きだった
卵焼きとウィンナーたくさん 作って待ってるから
もう君は子供じゃないのにね
親はいつまでも子供のままのつもり
小さな駅に 電車から降りると
見渡すかぎり畑ばかりの景色だ
色褪せた看板 野菜の無人販売所
届いた手紙にはうまくやってると書いてあったけど
あなたのことだからきっと 親に心配かけないようにと
つまらない 遠慮をしているのでしょう
それならそんな遠慮はいらないから
何も言わずに帰って来たら
何も言わずに 迎えてあげる
私は あなたの親であなたは私の子供だ
忘れないでそれだけは変わらない
ふるさとは 君の帰りを待っている
電話の向こうで 泣いてた君は
風邪気味だと ごまかしてたけど
わかってたよ そんな嘘くらいお見通し
君が生まれた街に
たまには帰っておいで
たいしたもてなしはできませんが
ここはあなたのふるさとなんだから
遠慮することはないのです
君が好きだった
卵焼きとウィンナーたくさん 作って待ってるから
もう君は子供じゃないのにね
親はいつまでも子供のままのつもり
あの頃の 小さな やんちゃな手のかかる 子供のつもり。
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時計は 真夜中の零時過ぎを指してる
君から届いたメールはまだ読んでない
活字を忘れないようにと月に数回の手紙のやり取り
ちょっと昔の恋人は こんな風にして
思いを交わす時にはもっぱら手紙を利用していた
たとえば離れてても 近くにいても
胸を焦がすほど切なる思いを 届けるために手紙はある
下手くそな文字でも思いを込めて書けばちょっとした文字の崩れ具合でわかるよ
なんとなく君が今どんな気持ちなのか
東京と地方を つなぐ見えない ライン
手紙が届くのを待つ時間は最近の密かな楽しみ
窓に映る それぞれの暮らしのありさま
想像できる範囲で君を 思ってみたりする
とりとめもない会話もメールひとつで簡単だね
言葉が 言葉にならない そんな気持ちも手紙は 伝えてくれる
離れそうで 離れない 距離を 越えてつながってる
声でもなく電波でもなく思いと思いで
面倒だなんて言わないで 書いてみよう
たまには 手紙もいいものだと 思うんだ
便利な時代だからこそ忘れてはいけない
面倒なことがいつか大切だと知る
手紙を書いたり君が書いた手紙を読んだり
つまりはそんなこと
便利さじゃない 書いた文字の温かみ
そういうものから遠退いちゃだめだ
たとえば離れてても 近くにいても
胸を焦がすほど切なる思いを 届けるために手紙はある
下手くそな文字でも思いを込めて書けばちょっとした文字の崩れ具合でわかるよ
なんとなく君が今どんな気持ちなのか
東京と地方を つなぐ見えない ライン
手紙が届くのを待つ時間は最近の密かな楽しみ。