詩人:どるとる | [投票][編集] |
なりたい僕になりたくて
なりふり構わず走ってきたけど
いつの間にか自分を見失って
気づいたら 理想とはかけ離れた
今を 生きてる
小さな工場で 爪の先に火を灯しながら
ネジを作る あなたには 生き甲斐というものがない
疲れはてて 帰った
ただいまを言うけど返らないおかえり
カップ麺をすすりながら声も出さず泣いた
小さな頃に描いた
夢にあふれた未来
夢もロマンもない
汗と油にまみれたシャツ
殴られたほほが
じんと熱くなる
ギター片手に歌った中島みゆき
憧ればかりが 未来をきらめかせるよ
希望なんて 抱くんじゃなかった
後悔の仕方が間違ってる
見上げた空に 流れ星がひとつ
願いはない 叶うはずもないから
愛ではお腹はいっぱいにはならないことを
僕は 知ってしまったんだよ
ヘドが出るほど嫌な大人だ
僕は僕が嫌いな大人になってしまった
描いた 自画像は
のっぺらぼう
あがくことさえやめたら 顔をなくした
笑うことにさえ
体力を使うんだ
疲れるくらいなら
無愛想でいい
小さな駅の 通りで
歌っていた
名もないシンガー
その瞳には
まだ 光が見えた
小さな頃に描いた
夢にあふれた未来
夢もロマンもない
汗と油にまみれたシャツ
殴られたほほが
じんと熱くなる
ギター片手に歌った中島みゆき。
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何もできないのにやたら 見栄っ張り
手当たり次第に 喧嘩を吹っ掛けた
そんなお前も 捨て猫に餌をやる 人並みの優しさを持つ
世の中の隅っこであぐらをかいて
ささやかな幸せに 甘んじてれば
とりあえず今日笑えれば そのくらいしか考えてない
ギター片手に町をさまよえば
いつの間にか歌が声になる
下手くそな歌声で愛などささやいて
アイラブユーと叫びたいんだ
心から愛するあなたにだけは
わかってほしくて。
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おいで 悲しみできらめく世界へ
夜通し泣かせてあげるわ
舌の上で転がす メロディ
味わい尽くして あそばせ
UFOの軌道に乗って光になるべく
悲しみを見失わないように追尾する
たったったった
たったったった
電気海月が
空に 浮かんで
七色 雨が
アスファルト削る
程よい
痺れが脳内を
刺激する
おいで 憎しみで燃え盛る世界へ
幸せに溺れさせてあげるわ
舌の上を 這いずり回るメロディ
味わい尽くして あそばせ。
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舌を絡ませ 複雑に
小指捧げた愛
おいらん峠に
花が咲く
密林 密集
迷いの森で
今宵、僕らは
月にかくれて
抱き合うよ
ようこそ
絶望
おいで
悲しみの真ん中へ
おいで
スパイラル
そして
永遠の時間の中で
飽きることない
悪夢を 見よう
エンドレスで。
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待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日
翼を広げた 鳥の行方はわからない
宛もなく ただ自由を探しているのだろう
波立つ海の 水面をからかいながら
もうあんなに 遠くを飛んでいる
待ち合わせたいつものあの場所で
明け行く夜に 光と影が手をつないで
優しい雨が 涙に紛れて 降るのさ
待ちくたびれた夜の終わりに
たどり着いた僕は ほんの少しの
ぬくもりの欠片に 救われる
つないだ手から伝わる熱が
ひとりじゃないことを 教えてくれる
遠くなる 雲を 避けて差す朝日。
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遠く遠い彼方から君を呼んでいる声がする
早く運命の巡りあいを果たせというのです
いくつもの 悲しみと喜びを
同じだけ 背負って
君はここまでたった一人で歩いてきたんだね
差し出された手を握りしめたら
もう二度と 離さない
ずっと昔から 君を知ってきた気がする
そんな 運命に導かれて出会った二人
教会の鐘が天高く美しく響いたらら
誓いの言葉ひとつ 口づけで結ぶ約束
幸せにするよと 僕が呟けば
幸せになってみせるわと君は笑う
重ねた 時間よりも
その中にある 輝く光 見つめていよう
幸せが何かなんてまだわからない
だから探すんだ 今から
どこかで出会ってた そんな記憶がある
冗談なんかじゃない 君を探してた
白いベールに包まれた 君の素顔
とてもきれいだよ ドレスに負けない位
泣きながら 君のお父さんは
娘を幸せにしてくれと 僕に言った
バージンロードを歩く君が
歩いていく先に 幸せはある
僕は信じてる
ずっと昔から 君を知ってきた気がする
そんな 運命に導かれて出会った二人
教会の鐘が天高く美しく響いたらら
誓いの言葉ひとつ 口づけで結ぶ約束
もうほどけぬように かたむすび。
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大きな プレゼントの包みを
抱えながら お父さんが家に走ってく
ドアを 開けてこぼれる光に包まれて
窓に灯った 優しい明かりの中に
子供たちのにぎやかな笑い声が 咲いた
だって今夜は待ちに待ったクリスマス
駅前通りに 待ち合わせをする
恋人たちにも 幸せが舞い降りる
あとどれくらい待てば
彼女は来るのだろう
時計ばかり 気にする僕は
そわそわして 待ちきれずにいるのにあまりに雪がきれいで時間を忘れみとれてしまうんだ
街に灯った明かりは
まるでケーキに灯ったキャンドルみたいだ
今夜だけは すべての人に同じだけの
幸せが あればいいな
一人空を見上げながら 寒そうに手をこすりあわせる
僕にも幸せは 遅れてやって来てる
そう思うことで 誰かの幸せを祈るんだ
テーブルに並べられたご馳走の数々
さあ冷めないうちに召し上がれ パーティーだ
誰かの幸せを 祈るほど 幸せじゃない
でも誰かをいたずらに羨んでもつまらないだけだ
ふと見上げた 空に流れ星見つけたよ
やっぱり祈るのは 一番大好きな人が 幸せそうに 笑ってくれる そんな 毎日
君が笑ってくれることが 僕の幸せになる
ずっと 気づかなかったよ そんな当たり前なことに
さんざん傷ついてさんざん傷つけて
やっと遠回りで 気づいたよ
だから、今でも 君は僕にとって
変わらず 世界で一番大好きな人
駅前通りに 待ち合わせをする
恋人たちにも 幸せが舞い降りる
あとどれくらい待てば
彼女は来るのだろう
時計ばかり 気にする僕は
そわそわして 待ちきれずにいるのにあまりに雪がきれいで時間を忘れみとれてしまうんだ
誰かの幸せを 祈るほど 幸せじゃない
でも誰かをいたずらに羨んでもつまらないだけだ
ふと見上げた 空に流れ星見つけたよ
やっぱり祈るのは 一番大好きな人が 幸せそうに 笑ってくれる そんな 毎日。
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煙突がひとつもない街にも
クリスマスはやって来て
子供たちの枕元に プレゼントを届ける
絵本のなかのサンタクロースは
とても 優しいおじいさんで
悪い子にだってちゃんと
プレゼントをくれる
何かをしでかして怒られて泣きながら
一人 空を見上げてた小さな頃の僕の
心にあなたは ちゃんといました
今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど
君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ
白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな
クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ
窓の外は白い冬
明かりが ひとつ ふたつ 灯ってる
映画館の前で待ち合わせ
時計ばかり気にしていた
僕は 時間にうるさくて
少し君に辛くあたってしまう
あとで後悔するのは目に見えて わかってたのに
この街に住む一人一人に あるクリスマス
あなたと僕 そして名前も知らない誰か
人の数だけクリスマスはあるんだろう
いつもは泣き通しでも今夜だけは
幸せじゃなきゃいけないんだろう
だから謝るよ めずらしく僕から先に
クリスマスだから浮かれたっていいんだ
幸せだって 微笑む君が目に浮かぶよ
とっておきのクリスマスをあなたに
今夜君はどこで誰と過ごすのだろう
僕じゃないのが少しばかり悲しいけど
君が笑っていてくれるなら それでいい
僕は君の幸せを祈る一方さ
白い雪が 街を 覆ってしまうまえに
君の笑顔が また見たいな
クリスマスだってだけで浮かれる街に
舞い降りる 天使よ
屋根の上羽を休めて
白い羽を 降らせるよ。
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おばあちゃん
あなたは 偉大な人です
そのしわくちゃな手で僕を撫でてくれた
座布団に 座って
縁側で日向ぼっこ
時々 思い出したように空を見上げ笑う
あなたがくれる 言葉は 魔法のようだ
僕の傷痕に 薬のように染みていく
あなたといつか別れるなんて
思いたくもないけど
あなたと手をつないで帰ったあの夕暮れの空の色を 忘れない
忘れたくない
大好きな 人を疑う気持ちなんか 知らない
信じてそして裏切られるなら本望だ
ただ一人の 僕のおばあちゃん
世界でただ一人
残された記憶は 引き出しの中の
短くなった 鉛筆
かすれた 飛行機雲と 立て付けの悪い窓
おばあちゃん
あなたは 偉大な人です
しゃがれた声で僕を幸せにしてくれた
切り株の年輪のような
長い 年月を重ねて
思い出を 僕の心にくれました
ありがとう
それくらいしか
言えないよ。
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旅行く少年は 一人列車に乗り込んで
宛のない 旅に出た 風の強い日に
窓から見える 景色は暗闇ばかり
まるで見えない明日を揶揄していた
さあ行こうと 決めたとき
確かに勇気はそばにあったのに
いつの間にか 僕の手を離れていた
目を閉じた宇宙の中に ひときわ光る
夢に向かって ただ走り続ける レース
足跡は 踏み出した足元だけに 刻まれる
前だけ見ても 答えなんてないと知るよ
まだ名前のない 星に 名前をつけて
遠いこの地上から お前の名を呼ぶよ
太陽系の果てで 誰にも知られることなく
小さな光を この地上の夜に降らせる
君は一体、誰なの?
派閥争いのような戦いの中で
ささやかな抵抗を見せるしぶとさ
自転車でかけ上がる坂の頂上で
見下ろした街 夜がいま明けていく
星を集めた花束 手に大事に持って
離そうとしない 君は なおも 君が笑うのを待ってる
降り注ぐ いくつもの光の雨
目覚めたばかりの猫の瞳にささる
おざなりの定理はここらで捨てて
計算よりも 思ったままに 生きるよ
今日 名づけられた名前を 呼ぶよ
返事なんかいらないから光ってごらん
それが合図になって僕の目に届くよ
邪魔なんかできない 君と僕の間に
ひとつの障害もない
川のように なだらかに流れる 16号線
落ちてくように 見えたら 君は
少し 斜めから 世界を見渡して
もう一度 一から 歩き出してみる
目を閉じた宇宙の中に ひときわ光る
夢に向かって ただ走り続ける レース
足跡は 踏み出した足元だけに 刻まれる
前だけ見ても 答えなんてないと知るよ
まだ名前のない 星に 名前をつけて
遠いこの地上から お前の名を呼ぶよ
太陽系の果てで 誰にも知られることなく
小さな光を この地上の夜に降らせる
君は一体、誰なの?