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どるとるの部屋  〜 投稿順表示 〜


[934] 青春の残り香
詩人:どるとる [投票][編集]


あたりかまわず真っ逆さまに落下傘みたいに悲しみの底へ落ちてゆく人の影を今日も見かけたが僕も例にもれず予備軍だな
常識の逆
常識と非常識の間
現実と理想のギャップの中で生きる毎日

似合いもしない笑顔をむりやり 顔にはりつけてうまく笑える自信などあるわけないじゃないか?
そうじゃないかい?

まだ青春の残り香がにわかに香る 見た目だけ二十歳の自分
忘れたくないことは
いつも 若かれし僕の中にあるようでどうしてもふっきれない幼さとあの頃への強い憧れといささか折れ曲がったプライド

今、またひとつ セイネン老いやすく学成り難しじゃないけど可能性を途中で見失った

夢を見ていた
あまりにも現実離れした夢を見ていた
だからかな
大人になってもまだ叶う気すらして
前に足が向かないんだ

何度でも 日々は押し寄せ
何度でも 引いてゆくけど
何度でも 僕は諦めるし
何度でも 僕は死にたいと本気で思うだろう

だけれど昨日の本当は今日には嘘になっていて昨日死にたいとさんざんほざいていたくせに今日にはそんなこと言ったことすらきれいさっぱり忘れてて
笑ってる自分がいる

もう 笑うしかなかった
夢見人たちよ

だから僕は信号待ちなんかせずとも渡らずずっと子供のままでいいと本気で思うのだ

まだ青春の残り香がにわかに香る 見た目だけ二十歳の自分
忘れたくないことは
いつも 若かれし僕の中にあるようでどうしてもふっきれない幼さとあの頃への強い憧れといささか折れ曲がったプライド

大人と子供のギリギリのライン 越えた今でも天秤にかければどちらにも傾かない中途半端な位置にいる

消えずそして終わらない闘い それと何かへの拒絶と憤り
毎日 それとの戦争だよ
狂いそうだ
本当、ジョーダンじゃなくてさ

青春と書かれた白線からつま先すら出せず大人になることに漠然とした恐怖心を抱く。

2010/01/22 (Fri)

[935] つぼみ
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固く閉じたつぼみのような思いはやがて花開くかな
いつになるともわからない 開花の瞬間をじっと待っている

夜が来て
朝になって
また夜になって
また朝になって
繰り返しても
つぼみはつぼみのまま
うんともすんともいわない

君が好きだというその事実はけっして神に誓って嘘じゃない
それでも言いたくても言えないもどかしさに心がフリーズする
まるでつぼみだ

つぼみは花を咲かすためにあるのに
僕のつぼみは万年つぼみのまま

いつか咲いたら
君は 僕に笑いかけてくれるのかな
今はただじっと
様子をうかがってる

今夜もひとり
物憂げにしっとり濡れる
見つめる景色がなぜだか ぼやけてゆく

好きだよ…
それさえ 言えたならはじまろう恋なのに 恋なのに。

2010/01/22 (Fri)

[936] 野良猫ブルース
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休日だというのに昼間っから畳の上でごろ寝の野良猫ライフ
何もやることがないからゴロゴロしていると言われたらそれまでだろう
友達もいないし金もないのは今にはじまったことじゃないだろう
だから 気にするな
今さら

そのうち夕暮れになって切なくなった
そしたら早いもんで早送りされたみたいに夜が来て僕は窓の外浮かぶ月を眺めてる

そこらへんの野良猫のように自由に生きていたい

野良猫は今日もそのかわいらしい鳴き声で
涙を流すよ

誰もそれを知らないのだから誰も何も言えないだろう
人の気持ちなんて
他人には別次元の出来事さ

どんなに体制繕ったって
どんなに慰めてもらったって癒えない傷は癒えない傷のまま
そのままさ

野良猫は今日も明日もゴロゴロ寝てばかり
それでも忘れてしまわないで
野良猫はいつも生きている
それだけでほめられたもんだ
こんな世界では生きることさえ難解だ

そうは思わないかい?
君も今を生きる野良猫の一匹ならば

今日明日 今日明日
今日明日の予定をただ宛てもなく決めて決めて決めて
泣くでも 笑うでもない
さもなくば ただ生きるだけが僕の仕事

こんな気持ち 誰も笑えない ばかにできない

伝わらずとも 僕が認めよう ああ 僕はここにいて確かにほら生きている
存在しているよ

野良猫のように時間のスピードに合わせ 今をかけるのさ。

2010/01/23 (Sat)

[937] 雨が上がっても降り続く悲しみ
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雨上がりの晴天に
ふと気づく
雨は上がったはずなのに心の雨はやんでないと
心の雨がやまないかぎり僕はどんなに頑張っても本気では笑えないな

いくつもの季節を
カレンダーの数字の波を押しのけるようにして今まで走ってきた
今はまだ若い僕だが
もうすでに息切れしている それほど世の中は生きづらい場所

雨が上がったその景色は素晴らしいものだが心に降り続く雨がやんだときはじめて 雨はやんだといえるからね
まだ僕には雨は上がったとはいえないんだ
降り続く 悲しみが消えないかぎり
雨は降り続いているから 心に
ほら バルブしめるように簡単に悲しみ忘れられたら
そんな無理なことを思いながらひとりあまりの悲しさに笑っている

雨上がりの午後
まぶしい陽射しが
よけい 悲しくさせるな

そんな気持ち
捨てきれず 棒立ちしていたいつかの土曜日

また いつ来るともわからないから油断するな。

2010/01/23 (Sat)

[938] スカートめくりの季節
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スカートが風に舞い上がって 花びらのように揺れる季節に僕らは今から行くよ

傍から見ればスカートめくりしているようで 風はエッチだね
なんて 君と話した

スカートを着るにはまだ肌寒い季節だけど君は言った
僕のためにと言った

春を呼ぶように君がスカートをなびかせる季節はそれから僕には印象的な季節になったのさ

ほらまたエッチな風が君のスカートをめくるようにゆらゆらと波立たせ揺らす

もう 目と鼻の先さ
スカートめくりの季節
君の名前を呼んで
僕は今から行くよ
桜咲く 並木道駆けて
スカートを見に行くよ
君の胸に飛びついて

僕は風になって…
なんて なんて
言ってみたりして
春の鼻先をくすぐる
やがて くしゃみするようにあたたかな風が吐き出されて
はじまるよ 春はそこから

たんぽぽを揺らすよ
綿毛を 空に飛ばすよ

スカートめくりの季節
もう 曲がり角曲がれば
君を待っているよ
さあ 恐れないで
春に 君に 会いに行こう
誰も止めやしないさ
ほら 運命に逆らうように時計は止まって
君のまなざしをひとり占めにする
なんて 心地いいのだろう

もう 目と鼻の先さ
スカートめくりの季節
君の名前を呼んで
僕は今から行くよ
桜咲く 並木道駆けて
スカートを見に行くよ
君の胸に飛びついて

僕は風になって…
なんて なんて
言ってみたりして
春の鼻先をくすぐる
やがて くしゃみするようにあたたかな風が吐き出されて
はじまるよ 春はそこから

たんぽぽを揺らすよ
綿毛を 空に飛ばすよ
きれいな夕暮れも少しだけ 日がのびて寒い冬より 一緒にいてくれる時間が長くなる

スカートをめくるように日にちは過ぎてたちまち僕を大人にする
その前に君のスカートを着た姿を目に焼き付けておきたい
もう二度と会えない
そんな悲しみを抱いた春ははじまる
だけど恋は終わる。

2010/01/23 (Sat)

[939] 昨日までの僕と今日からの僕
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昨日までの僕はだめなやつだった
どうだめなのかはわからないけれど
とにかくだめなやつだった
でも今日からの僕は
昨日までの僕とは違うのさ
何がだめかもいまいちわからないけれどきっと何かが違うのさ

日々、人は成長する
からだも心も全て
だけれど僕はまるで時が止まったように見た目とも心とも変わらないままだよ

今日も幼いあのころの感性そのままに僕はたかが夕暮れに涙を流している

『さよなら』というように響く五時のチャイムが町中を優しいその音色で包んで
その少しのあいだだけ僕は昨日までの僕にもどったように思い出せるんだよ
忘れたわけじゃないさ
ほら 胸の中にあふれる思い出がさざ波のようにゆっくりと押し寄せて 僕の心をふるわせてさ 涙腺をこれでもかってくらいゆるませるのです

たしかに昨日までの僕はすごくだめなやつだった
だけれどそのおかげでほら 花も咲いた
昨日までの僕のことはそれなりに愛していた
腐っても枯れても僕は僕だから

夕暮れみたいに優しくなれたら
そんな思いが僕を変えたのかもしれない

何が悪かったのか
今でもわからないけど何かがきっと変わったのだろう
何が悪いのかもわからないのに変わったのかなんてわからないはずなのに なんでかそんな気がするのは夕暮れに涙を流せるようになったから

ありふれた毎日の中でたった一回の今日との『さよなら』がとても切なくて名残惜しくて
あふれる涙が胸の中を 熱くさせる
昨日の僕よ少し 生まれ変わった僕を明日で待て
すぐ行くよ

『さよなら』というように響く五時のチャイムが町中を優しいその音色で包んで
その少しのあいだだけ僕は昨日までの僕にもどったように思い出せるんだよ
忘れたわけじゃないさ
ほら 胸の中にあふれる思い出がさざ波のようにゆっくりと押し寄せて 僕の心をふるわせてさ 涙腺をこれでもかってくらいゆるませるのです。

2010/01/23 (Sat)

[940] 原動力
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詩に答などない
ましてや正解などない
だからたどり着けないかもしれない
完璧な詩になんて
それでも僕は思うよ

答がないならばそもそも否定したり訂正させたりすることもできないんじゃないかと
それは全て僕たちの勝手な評価であって
正解ではない

僕はそんなくだらない評価に導かれた詩など書きたくない
だから僕はいつも勝手に誰の忠告にも従わず自分だけを信じることで詩を生み出す
その頑固さが自分を動かす原動力だから
まばゆい明日を手繰り寄せる原動力だから

悪いけど僕は僕の意思でしか書かないよ
誰かの意見は所詮ただの個人の評価だろう
だから僕は僕のままに書くよ ありのまま

ただ囂々と流れ落ちる滝のように息つく暇もないほどに
ただまっすぐに滝のように流れるためだけに詩を書く
詩を書くんだ
赤なら赤
自分だけの色だけで勝負していくよ

それが僕の原動力だから。

2010/01/23 (Sat)

[941] 真夜中の旅立ち
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はるかな旅へ
今夜 僕はひとり旅立つんだ
誰よりも遠くへ 遠くへと目指すように
無駄な荷物は何も持たないでただ一枚の地図を頼りに歩いて行く いつか描いた
夢の地図の通りに

暗い夜は明かりもないから 自分のぬくもりだけで寒さもしのがなきゃ 大変だけどそこが旅の醍醐味かもしれないんだよ

僕はわがままに進むだけ 明かりなどいらないや
星空を眺めて
全てを蹴散らして
生きていること確かめて僕は進むから
あざやかに見送って

遠くから……
遠くから……
流れゆく星を見るように二度と戻らない僕を見送って

言葉じゃない何かで別れよう。

2010/01/23 (Sat)

[942] 現在近況報告
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風に吹かれているよ
ひとり 何も言えないでいるよ ばかばかしい話も好きなアニメもああ今は見たくないよ
気持ちは悲しみの底へ落ちたから

仕事もうまくいかない。
恋愛なんてしたこともない。
だから孤独に誰もわかってくれないんだって悲しみを野放しにしてただ悲しんでいるしかないこの僕は自分で自分の傷を撫でている

なんてことだ…

人波を押しのけて
似合わない笑顔を道端に捨てて
僕はただ風に吹かれて舞う枯れ葉のようによろめいて
明日を探すのさ
無理せずとも笑える明日を探してゆく
明日また明日と日付だけ塗り変わる今日も探している
僕は名ばかりの旅人さ

振り返るその先に揺れてる街の明かり
僕はおもむろに目をとじて九時を差す時計を見る

その仕種が年寄りくさくて笑えた夕暮れ

だんだん数字盤は見えなくなるよ
そして夜は僕の見る景色見る景色に覆い被さるようにしていつの間にかあたりを黒く染めるのさ

君は今 何してるかな
なんて 安否を心配してしまうくらいに悲しい悲しい真夜中の雰囲気にのまれまいと必死で何かにしがみついている
僕は思いのままにかろうじて生きている

こんな感じかな
何ひとつ偽らず言ってしまえば箸が転がっただけで笑える年頃も過ぎた今では
何がおかしいのかと他人の笑顔を羨ましさ半分疎ましさ半分で見つめたり

現在近況報告
以上で 終わりだ。

2010/01/23 (Sat)

[943] 問題作
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生まれたことが人生で最初にして最大の間違いだと信じてる
生き続けている今は間違いがずっと間違ったまま続いていると信じて疑わない

僕の人生は間違いの連続だ そして全てが間違いだ。

2010/01/23 (Sat)
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