詩人:どるとる | [投票][編集] |
夜明け前の まだ少しうす暗い道
自転車で 走る 風になった気分で
君は 多分僕の気持ちの半分も
理解してはいないだろう
それでも行くのさ遥か先の果てまで
この世の 終わりはいつになるのかな
境界線もないから時計は止まれないぜ
ただのひとつの曇りも陰りもない
僕のけがれない瞳を 染めて広がるブルー
誰かが 高らかに謳ってた大義名分
正しさの基準は 如何なるものか
この街のだれた空気に 慣れるな
深呼吸して また走り出す
「たゆまぬ努力」の上に結果が伴う
それは 揺るがぬ事実さ
答えあわせはもうたくさんなんだと投げ出した
解答用紙が 涙に濡れている
憧れることの 喜びと悲しみに 苛まれ
まだ踏み出せないけどつま先はアクセルの上
出来ないと決めつける 自分をそろそろ
捨てないか?
いい加減重荷だろう
代わりに 無謀なくらいの 勇気を 抱きしめてみないかい?
答えあわせはもうたくさんなんだと投げ出した
解答用紙が 涙に濡れている
憧れることの 喜びと悲しみに 苛まれ
まだ踏み出せないけどつま先はアクセルの上
ただのひとつの曇りも陰りもない
僕のけがれない瞳を 染めて広がるブルー
僕の 痛手を 簡単に笑ってくれる ブルー
いつも気づけば視界にある 色さブルー。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
永遠に 離したくないと つないだ手を
どうして僕らは 離したがってるんだろう
むすんでひらいて 繰り返した 日々は
いつの間にか 大切な思い出に変わってた
ふとしたことで君が笑えば幸せになんて 簡単になれた気がしたよ
余計な言葉なんて多分僕らにはいらないんだろう
あの頃の僕らには もう願っても戻れない
でも忘れないで
どれだけ時間があっても足らない 今が確かにあったこと
暮れる街並み 寒がる右手を 見つめて
気づいた 寂しさは本物だ
笑って泣いて たまには怒ってみたりね
まだ知らない君を 知ったときの喜びは
同時に知らなかった自分を 知ることが出来たよ ありがとう
季節は ゆっくりと過ぎていって
見上げた空は高くておまけに 透き通っている
記憶には録画機能なんて付いてないからすぐに忘れるよ でも残るものもある
瞼に焼き付けた 君の涙を
そのあとの 笑顔を
どうやら僕では
背負いきれなかったみたいだ
ごめんだなんて 言葉は言わないけど
君との 日々は 無駄なんかじゃない
もらった愛は 返せない
でも本当は返したくないんだろう
余計な言葉なんて多分僕らにはいらないんだろう
あの頃の僕らには もう願っても戻れない
でも忘れないで
どれだけ時間があっても足らない 今が確かにあったこと
そしてそんな時間はもう 二度と味わえないこと
今、静かにつながれた手が ほどけてく。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
繰り返されていく日々を
行ったり来たりするだけ
同じような昨日と今日を
振り子の 軌道を描いて
またスタートラインにたどり着く
幸せは 目には見えない でも
差し出した手をギュッと握るとき
ぬくもりは 確かにここにある
繰り返されていく営みは
悲しみと喜びを 等しく用意して
僕らを 泣かせたり笑わせたりする
そこに 悪意や 善意は存在しない
同じアングルから眺めてる風景を
とらえたのは 都合のいいものしか見えない瞳だ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
昼下がりの公園は 犬の散歩する人と
キャッチボールする子供たちの笑い声
雨上がりには とっておきの冗談を
虹の配色は 赤と青と緑と何だっけ
色褪せたベンチの上に降る 時間は
名前のない 幸せを僕らにくれるんだ
甘んじて受け入れよう 抱きしめよう
ぼやけた頭で ありのまま世界を見渡そう
川の流れを 見ていた 夕暮れの出来事
缶コーヒーと カロリーメイト
薄汚れた カーテンと 硝子のひび割れ
今、ここにある 疑いようのない現実
いくら声を積み重ねても届かない空
それでも 届けばいいなあの風船みたいに
少しの風に乗って 遠い国へも行ける
明日を探す旅に出るんだ
ページは めくられる 見えざる手で
時計は回る
名ばかりの幸せが 笑う
そしてまた雨は降る
変わらぬ営みの上に
色褪せたベンチの上に降る 時間は
名前のない 幸せを僕らにくれるんだ
甘んじて受け入れよう 抱きしめよう
ぼやけた頭で ありのまま世界を見渡そう
遠くて見えなかっただけで きっと幸せはすぐ側にある。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
誰もいない 道の彼方まで 見渡せる
静かな朝 時間だけが降っている
まだ 猫も眠りの中で夢を見ている
夜明け前の 音もない うす暗闇の中
駆け抜ける 時間だけが 先を急いで
物語をせかしてる
昨日降った雨のせいで 濡れた道路に
日射しがあたって
キラキラと輝いて
宝石の雨が瞳を おそうよ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
私の心の中にあるあなたを 描いて
愛しいぶんだけ色を つけていくの
重ねた思い出はいつの間にか輝いて
夢から覚めても消えない 幻
あなたを僕は絶え間なく 思ってく
握りしめた 見えないペンを走らせていく
画用紙は 埋まっていくよ 君の笑顔で
画家ってこんな気持ちなのかな
うまくわからないけど
いつか たどり着く
その日まで僕は 生きるよ
僕の心の中に あなたは まだ 残ってて
その胸の音で 居場所を知らせてくれる
言葉は やがて 音になり 声になり
僕の琴線をふるわせて 歌になる
額面を飛び出して会いに行く
思ったままを言葉にしたり 文字にすることって
思ったよりずっと難しいんだね
でも、紡いでくきめ細やかな糸
偶然を運命って 呼びたいから
僕は一瞬を 永遠と思うんだ
たとえば 明日命をなくしても
今日あった ありふれた出来事の
一つ一つは 消えないで
ここにずっと 灯ってるんだ
握りしめた 見えないペンを走らせていく
画用紙は 埋まっていくよ 君の笑顔で
画家ってこんな気持ちなのかな
うまくわからないけど
いつか たどり着く
その日まで僕は 生きるよ
描き出した 自画像は 生彩を 持って
魂を赤く燃やすんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
眠れずに ずっと 閉じれない瞼
天井をさまようばかりの瞳は爛々
何となく ドライブでちょっと近場まで
ハンドル握る手が 夜を 駆け抜けてく
やや 少しだけ 曲がった車体を 戻してく
この道は ブロードウェイ
果てしなく続く 滑走路
君が 突然
ドライブに行こうよって誘うから
僕は財布と免許証だけ引っ付かんで
くたびれた 靴と上着で 夜の町に繰り出す
さあ あと少しで 到着だ
君に見せたい 夜景まで
二人の 恋路にナビなんていらない
道なりに 進めば 目的地まで行ける
金ぴかに輝く ゴールドの街明かりが見える
笑った君は助手席で はしゃいでいるよ
八重歯の君はとても可愛いよ
君は嫌いみたいだけど僕にはチャームポイントさ
レッドカーペットを優雅に歩くには
まだまだな 僕らだけど
関係ない サンダルで レッドカーペットを駆け抜けてくだけさ
ドライブに 行こうよ 理由などないけれど
何となく 気持ちが外に向くんだ
頭の上は満天の星空 記念に一枚
そうやって思い出に なっていく 時を
いくつでも 増やしてこう約束ね
ほぼ同じタイミングで
ドライブに行こうよって誘うから
僕は財布と免許証だけ引っ付かんで
くたびれた 靴と上着で 夜の町に繰り出す
さあ あと少しで 到着だ
君に見せたい 夜景まで
二人だけの 夜は
まだまだ 終わらない
時間なんて ないみたいに。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
練習が足りないな 笑うとまだぎこちない
涙をまだまだ 捨てきれないようですね
離せない クラッチ
半クラのまま
クラクラの道程
蛇行して それでもなんとか 前には進んでる
やっと動き出した
夜明け前の 首都高を
君のパジェロが 軽やかな 運転さばきで
遅い車を 追い抜いていく
誰にも 止められない
スピードメーター振り切って
君と僕は このまま星になる
ラジオから 流れるニュース
天気予報が告げた今週の予想天気
晴れマークが 天気図を 埋め尽くしてる
傘の役には もう立つこともなさそうです
そろそろ 運転変わろうか 僕の下手くそな運転で良ければ
余計なお世話かな
でもね君にばかり辛い思いはさせないよ
喜びを二等分にするなら悲しみも半分こ
人生は 二人三脚 お互い様ってやつですよ
手に手をとりまして
彼方へ流れてく星の群れを 追う
昨日より お互いの好きなこと
ひとつ 多く言えるよ
嫌いなとこも 増えましたが
それは、省いてさ
良いところだけ 良いとこどりなんてね
やっと動き出した
夜明け前の 首都高を
君のパジェロが 軽やかな 運転さばきで
遅い車を 追い抜いていく
誰にも 止められない
スピードメーター振り切って
君と僕は このまま星になる。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
まだ夜明け前の 町は 吐き出す溜め息さえ
白く染まって 一人で歩くには ちょっと
寒くて 凍えてしまうね
だから 君のぬくもりが恋しくなるんだ
差し出した手を 迷いもなく
つないでくれたら いいな
見上げた瞳に輝く星を 数えながら
ゆっくりと 歩いていく 夜明け前
名前なんて 知らないけどとてもきれいだ
いつの間にか 知らないうちにつないでる手
ほどけないように強く握りしめたら
君が 痛いよって幸せそうに笑った
その笑顔だけは 誰にも渡せないなと 思った
似合わない 愛の言葉 耳元でささやいて
何どうしたの?って君が 驚いてる
僕の企みは 成功したんじゃないかな
ほどけないように 離さないように
蝶々の形した結びめをひとつ 作った
君を幸せにするにはどうしたらいいんだろう
答えあわせばかりしてる 自問自答の毎日
今はまだわからないことも わかるかな
一口には語れない愛と 僕は向き合ってる
いつになるかなわからない途方もない話だけど
君を名実共に幸せにするから
つがいの鳥がビルの屋上から
どこかへ飛び立っていく
小さくなって もう見えない
そのあと 日が昇ってきて
照らされた町は 少しずつ
賑やかさを取り戻してく
僕は洗濯物を干す
君の 背中を 愛しそうにこっそり眺めてる
そんな時間が 好きなんだ
見上げた瞳に輝く星を 数えながら
ゆっくりと 歩いていく 夜明け前
名前なんて 知らないけどとてもきれいだ
いつの間にか 知らないうちにつないでる手
ほどけないように強く握りしめたら
君が 痛いよって幸せそうに笑った。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
眠れない夜には 君に会えないぶんの寂しさを いやというほど感じてる
忙しさに邪魔されて会えない二人は
はけ口のない行き場のない気持ちを
一体どこにやるんだろう
遠く揺れる町明かりが 直ぐそこにある
宛のない雲が 不安を乗せどこか流れてく
煙草を吸い終わるか吸い終わらないかの
間に思ったことだ
僕が君を思うとき
君も僕を思ってくれているかな
そんな小さなシンクロを 期待しながら
風に乗って 消えてく煙を 目で追い掛けた
つながりって 奴はとても卑怯なやつさ
とても優しそうに見えて
実はかなりの 悪者なんだよ
いろんな関係で結ばれてる 僕らは
どんな名前の つながりを持ってるんだろ
指輪で結ばれた 愛が 真実だというなら
告白さえまだ出来ない僕は君の何だろう
鞄に積めたものは ささやかな勇気と
強がりという名のプライドさ
僕が泣いてるときは 間違っても
君には 笑っててほしくない
そう思ってしまう僕は大概だね
携帯の通話ボタンを押して 待つ時間を
永遠だと 思うようになったのはいつからだろう
どうでもいいな
そんなことは 下らないことだ
でも大事な変化だ
煙草を吸い終わるか吸い終わらないかの
間に思ったことだ
君を思うとき
君も僕を思ってくれているかな
そんな小さな シンクロを 期待しながら
風に乗って 消えてく煙を 目で追い掛けた
僕は 煙草を もみ消して
静かに開けたままの窓を閉めるんだ。