詩人:どるとる | [投票][編集] |
砂時計を 抱いた世界が少しずつ
糸を紡ぐように 萎んでいく
誰かが 言いかけた言葉の続きを
つないでいくように雨が降りだした
この道の向こうにはどんな明日が
待っているのかな
暮れかけた 空を見上げながら
誰かを思う 遠くには夕闇が迫る
昨日と変わらない今日を 生きる
振り子細工の 軌道描いて
切なさに焦がれたままの 心は雨上がりを 待っている
少しだけ 熱を帯びて 火照った体は
夕暮れに染まって 眩しさに 目を反らす
誰も見えない明日を 探しながら
最後のひとときを 時間をかけてやり過ごすだけ
暮れかけた 空を見上げながら
誰かを思う 遠くには夕闇が迫る
オレンジデイズ。
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たったひとつの 命を持って生まれた
僕らには きっと奇跡なんてお笑い草さ
だけどみんな 今を生きる奇跡の申し子だ
その確率はきっと10000分の1くらいだ
DNAとか細胞とか染色体とか僕を 形成するすべて
どうでもいいや 水と 血と少しの愛があれば
生まれたことに 意味があるなら
生まれなかった命には意味はあるかい?
あなたがあなたである たった今の奇跡
それだけが この世界のすべてなんだ
10000分の1の 些細な 小さな奇跡さえ
たった一言の せいで終わることもある
積み重ねる声を 束ねていく
産声よ 夜明けの空に光を降らせてよ
私は私の 命を輝かせることだけに
私は私の 全力を使い果たしていく
奇跡なんて知らないけどそういうことなら
それも含めて抱きしめてしまおう
生まれたことに 意味があるなら
生まれなかった命には意味はあるかい?
あなたがあなたである たった今の奇跡
それだけが この世界のすべてなんだ
明日を生きる 人たちの 生きる 道しるべなんだ。
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雨の匂いが アスファルトに残ってる
暮れた街はどこか冷えている
誰のための道しるべだろう
ただ時計は進む
果てなどないのに 終わりだけが見えてる
笑っても 泣いてもどうやら満ち足りない
ダスティンホフマンのTシャツが
色褪せて しまう前に
君の声を 聞かせてよ
退屈な この夜を静かに 終わらせて
自販機の影で唇を 重ねた あの日のように
誰かのせいにした罪は 消えないまま
ページはめくられいくつかの季節が過ぎた
誰かを 待っているような いないような
待たせているのは
寧ろ僕のほうかな
いつまでも 消えない「死」の影をぬぐえず
ボブディランがくれた青春
ロードムービーが 回る 女の部屋で
下着のまま 朝から晩まですごした
幸せは セックスの数だけあったよ
下手くそな愛撫が やけに 好きだった
獣のような臭い体にまとわせて
イグアナにエサをやる昼下がり
テレビに映るワイドショー
軽トラで町内をまわる竿竹屋
ダスティンホフマンのTシャツが
色褪せて しまう前に
君の声を 聞かせてよ
退屈な この夜を静かに 終わらせて
自販機の影で唇を 重ねた あの日のように
ボブディランがくれた青春
ロードムービーが 回る 女の部屋で
下着のまま 朝から晩まですごした
幸せは セックスの数だけあったよ
下手くそな愛撫が やけに 好きだった。
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アメリカンカントリー 片手にはドーナツ
カウボーイハット ロサンゼルス
ジャッキーチェン ブルースリーM36
スリーメイソン フライジャル
トム&ジェリー バックトゥザフューチャー
エッグマフィン フィッシュ&チップス
マイクタイソン スポンジボブ
愛読書なら ギネスブック
たまに シートン
ファーブル昆虫記
夏休みの 校庭
駆け抜ける スニーカーと
映る 雲の影
宝石の日々を フィルムに焼きつけて
飽きなき 夢
胸の真ん中に浮かべて
見えない翼で 空を飛ぶ
ルークスカイウォーカー
トム・ソーヤ
彼らが見た夢を
僕は 体現
バットマン
コロコロコミック
駄菓子屋の デイドリーム
あんこだま
妖怪けむり
ああ 足跡を
追いかけて
その先に ある
青空は
青春に 続く
ワインディングロード。
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まぶたに浮かぶよ
夜の 暗闇を
泳いで 浮かぶよ
水面みたいに
見えた夜空が
広がっている
宝石を散りばめて
咲いた 笑顔は
幸せを 描いて
咲き誇る フラワー
かすかな予感
光の中で
呼吸をする
間違いだらけの
ノートに 広げた
物語は 世界
悲しみを消して
坂を下る 緩やかに
淡い 予感
無音の果てで
死を 踏み越えて
動いた 朝
街に夜明けが来る
かすかな予感
光の中で
呼吸をする
つなげていく。
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まだ覚めない 夢の中で静かに
夜明けを 待っているよ
昨日降った雨が 乾いた地面を 濡らしてるよ
いつまでも 出せない答えじゃきっと 行く先なんて 決まらないまま
白紙のページに 足跡を刻むなら
いつかではなくたった今だ
大きなあくびしながら 目覚める朝には
トーストと熱い珈琲が よく似合う
幻のように 消えてく光を見送って
風向きが 変わったら迷わず 南へ
誰かが 引いた レールの上を歩くのも
楽ではあるけど退屈なだけだ
鈴を鳴らして餌をねだる猫にもなるのもまたいい
傷つくのが どうしようもなく恐いなら
逃げ道を走るのも 悪くはないよ
でも後悔はしてくれるなよ
君が泣くのは悲しいから
いつの間にか ほほに 涙が ひとつ
気づけば泣いていることが最近 多いよ
トワイライトの 色めく 夢に
慰められたら 少しだけ笑えそうさ 君と
コンパスは 役に立たないよ
人生に 一番いい行き先なんてない
大きなあくびしながら 目覚める朝には
トーストと熱い珈琲が よく似合う
幻のように 消えてく光を見送って
風向きが 変わったら迷わず 南へ。
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なくしてしまったものは
もう二度と戻らない
名前さえない花の香りを
まだ忘れられずに
見えないものを 求めてゆくのなら
感情にさえ 形があるのなら
僕は ふれてみたいよ 見えないはずのものたちに
あなたを 指先で確かめる
それがたとえば見えないものなら
ふれているつもりで心に映せばいい
線がかたどる道をたどって
たどり着く先を 知らない
風の動き 少しの感情の揺らぎ
ささいな こと
窓の向こうに 太陽
光と影がダンスをしてる
温度を持った幻
今ならなんにでもなれる
つぎはぎだらけの 愛で 抱きしめてよ
名前なんて つけないでいいから
夜が明けたら おはようを ください
変わらない 営みの上に 夜が 降りてきて
時間の掟で 命あるものは いずれ
その命を なくしてしまうと
君は知っていたの?
それでも 歩いていくの?
夜を 越えて その先の物語に 会いに行くの?
あなたを 指先で確かめる
それがたとえば見えないものなら
ふれているつもりで心に映せばいい
見えないものも ただ見えないだけで
ここにあるって誰かが 笑うから。
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いつもの 変わらない朝の風景に
とけてる君の笑顔が 今日も
可愛くて 抱きしめたよ
何度も 何度も 言葉にしたいな
昨日と同じこの テーブルを
囲んで おはようから 始まる一日
あなたと 笑って泣いて 生きていく毎日が
当たり前に なって
いつの間にか 忘れてた その大切さは
離れて はじめてわかった
だからもう二度と 離さないように
結び目にギュッと 力を込めたよ。
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季節の終わりは
冷たい雨が降って
屋根の上で
雨音を聞いているよ
誰かが言いかけた
言葉が 遠い
浜辺にうち上がる
潮風がはこんだ
僕の涙が
小さな駅舎の
傍らのベンチに
思い出が座ってる
手紙も寄越さずに
ただ流れるだけの
時間をもて余す
街の明かり消えて
長い夜が来る
たったひとつの
物語のために
あしたはめぐる
あなたの 元へ
帰るように今
朝焼けの空へ。
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ただ闇の中に 呼吸している 鼓動
ああ 僕は持てるすべての言葉を失ってしまった
風の中で マフラーなびかせて
冬を 待っている
煙草を 数本吸ったあたりでふてくされ
空を 追い越して
夜を 飛び越えて
その先の物語へ行こう。