詩人:どるとる | [投票][編集] |
君は多分笑っても笑ってないよ
雨上がりのあとも
かすかな 不安を残して
買ったばかりの花も 枯れたわ
レールの上を がたごと
二両編成の電車が 渡る
窓越しにレリーフ
純白のセレナーデ
軋んだ音で
回る 歯車の
歯ぎしりのような
泣き声を世界の 誰が知るだろう
どうか最後はありふれたハッピーエンド
今も昔も離ればなれの私とあなた
寂しさなんて とうに風になって消えたよ
昼下がりの 庭
感情は波のよう はげしく上下する
砂漠の 蜃気楼
あでやかな幻
絶頂 手前の
恍惚の 笑みで
てっぺんまで上らせてくれないか
太陽に ふれるほど空に近づきたい
それは あなたが見た 光
広がる闇を越えて
軋んだ音で
回る 歯車の
歯ぎしりのような
泣き声を世界の 誰が知るだろう
どうか最後はありふれたハッピーエンド。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
車は 渋滞に引っ掛かって進まない
夕暮れの 街は 疲れて誰も彼も
ため息混じりの呼吸
今日の 悲しみや
喜びを
一身に抱えたような顔をして
時々空を見上げる
表情が 切ないね
レコードは回るよ
刻まれた
コードを読みながら
甘い メロディ
言いかけた 言葉も今だけは
言葉にしなくてもいいや
感情だけが はみ出したまま 尖って
胸の真ん中を 突き刺すように痛い
混みあう人いきれの中を行く
夕暮れを過ぎたなら すぐに夜が来て
何も見えないから あなたの声が聞きたい
道しるべは 少しな曖昧なくらいがいい
ひどく透明な 空
淡い 飴色に 透き通った16号を
小雨よけて進む ミニカー
ワイパー空回り
その胸にまだ さよならをはらんでる
確信をつかれて僕はもう がらんどうさ
せめて言い訳くらいさせておくれよ
レコードは回るよ
刻まれた
コードを読みながら
甘い メロディ
淡い 飴色に 透き通った16号を
小雨よけて進む ミニカー
ワイパー空回り
さあ虹のアーチを くぐれ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
汽車の 汽笛が遠くに 聞こえたら
耳を羽ばたかせて音を拾うよ
少しの希望でさもきれいなように見せかけた
幻に だまされていたことに
僕は 今まで気づかずに
句読点が わからなくなってしまう
始まりも終わりもなく
途切れたレールに 朝日があたれば
幸せは 見えるだろうか
川はながれて
花は ほころんで
くすんだ空が泣いた
今日の 痛みも
いつかの喜びも
幻なのだろうか
それならば僕は
生きている意味は
あるのだろうか。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
胸に咲かせた
白い 白爪草を
あなたは
思い出と 名付けて
小さな 可愛い
日記のページに
足跡刻んで
大事そうに抱えた
街の上に
太陽が 近づけば
夜が明けるのに
太陽が 遠ざかれば
日は沈むんだろう
どうしてかしら
少しだけの切なささえ 捨てられない
優しさを知ってからだよ あなたのせいさ
あなたのせいさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
レールの上を行く列車のように
いつまでも変わらない風景に
ただ寄り添うように時は流れて
幾度、夜と朝を 繰り返せばいいのだろう
一度は開けた 扉をまた再び閉めるような
途方もない 徒労を強いられている
その目に映るものをただ 抱きしめているだけならば
僕じゃなくてもその役目は誰でもいいはずだ
世界はコインの裏表
明日と今日は 背中合わせで 向かい合わせ
宛もなく 秒針は 進む 一周回ってやっと一分
そのわずかな 間に何が変わるかな
車窓に映る 景色は鈍色になって
遠い空を見上げて風を 吸い込む
何を道連れに していこう
旅立ちは いつも突然に僕らをさらっていく
物語の向こうへと
走り出したらもう止まらない 好奇心にまかせて
海を渡る風になる
腕を広げれば 空を飛ぶ鳥になる
要は考え方の問題だ
たったひとつのイメージから広がる世界
一歩踏み出せば そこから広がる 世界
小さな勇気ひとつで どこにでも行ける
どこにも売ってない切符を手にしてる
「未来行き」の列車に飛び乗って
もう二度と帰らない旅に出発だ
その目に映るものをただ 抱きしめているだけならば
僕じゃなくてもその役目は誰でもいいはずだ
世界はコインの裏表
明日と今日は 背中合わせで 向かい合わせ
宛もなく 秒針は 進む 一周回ってやっと一分
そのわずかな 間に何が変わるかな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
さながら目をつむるように
街の日は落ちて すぐに夜が来る
寒々しい 風が 通り抜けてく
暦の上では まだ秋だというのに
凍える手もあたためうるぬくもりを
迷いながら探している
切なさは いつまでも消えないで
僕を 世界から孤独にするんだ
拭ってもきりがなく溢れる涙は
いっそ 海になって 広がれ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
白い肌をさらけ出したから
凍えた手がかじかんで動かない
帰ったら 手洗いうがい するんだよと
お母さんが 笑って言いました
いつもそばにいるはずなのに
いつもは気づかない
優しさも なぜか近く寄り添うと 見える
あなたが 笑うと僕まで笑ってしまう
あなたが 泣けば僕まで 泣いてしまう
そんな 心のつながりを信じていたい
同じ気持ちにはなれなくても
時々重なる 気持ちがあるなら
大丈夫、僕とあなたは ちゃんと
僕とあなたを やれている。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ドーナツ模様の雲が浮かぶ青い空
下手くそな冗談で やり過ごしてく
甘い香りのする ほうへ誘われてふらふら
いくつもの 歌が君を待っている
あの不思議な曲がり角の向こうで
いくつもの 夢が君を待っている
固唾を飲んでその時を待ちわびて
たったひとつの空想を 手のひらに
乗せて 小さな穴から覗き見る世界。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
言葉に救われることもある
言葉に死を覚悟したこともある
言葉の持つ 何かに恐れながら
惹かれていく 心が見つけたのは
小さなひとつの光
僕が 手にしたこの言葉は
人の心を動かすほどの力もないけれど
あなたの心を まっすぐに 目指していく
届けばいいな
伝わればいいな
この 言の葉
言葉を よごす人もいる
言葉を 丁寧に 使う人もいる
洗濯物をたたむように 真綿にふれる 指先のように
やわらかく 包み込んでね
僕が 知っているだけの言葉たちは
きっと数にしたら多くはないけれど
ただ一途にあなたを 思う気持ち
笑ってくれるかな
笑ってくれるといいな
あの笑顔で
雨は やがて降りやんで
傘をたたんで 君が見上げる 空には
虹がひとつ アーチを描いてる
希望のないはずの世界に 幸せは確かに存在している
僕が 手にしたこの言葉は
人の心を動かすほどの力もないけれど
あなたの心を まっすぐに 目指していく
届けばいいな
伝わればいいな
この 言の葉
明日のあなたへ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
もう一回! 何度でも振り出しに戻って
努努諦めることの ないように
幾度もの失敗もものともせず
姿勢をただして 豪快に笑うのだ
何かと 暗い話題が尽きない世の中ですが
こんなご時世だからこそ 笑顔が必要なんじゃないかと思う
希望なんて まるで見えない日々だ
それでも僕らが 目指すべきは いつだってあしたなんだって思うのさ
夜が明けて にわとりが鳴いて
コケッココー
朝ですよ 早く目覚めて
ぼんやりとした 頭を 顔でも洗って
シャッキッとさせたなら
はい準備万端 出社登校 出発進行
学業 仕事に 励むのだ
ギター片手に歌を口ずさむ
ありふれたメロディで 紡ぎ出す 言葉は
世界を 何も変えられないけど
一番大切な人を笑顔にすることくらいはできそうさ
幕が 開いて 今日が始まる
僕だけのショウタイム さあ皆さん
足並み揃えずに
自由自在に 思ったまま 生きてみよう
それぞれの 異なるステップで踊ろう
あなたが 持つその色は この世界にひとつ
誰も持ってない唯一無二の 色です
だから誇りなさいあなたのすべてに
あなたが生きる毎日がもう既に
奇跡みたいなものなんだから
神の啓示も 運勢占い 予言も 関係ない
努力と頑張りだけが 実を結ぶのだ
時々深く傷ついて
立ち直れないくらい傷つくこともある
そんなときは魔法の呪文を唱えてみよう
大丈夫だよ きっと
まだ僕にはあしたがある
やり直せるさ何度でも
だから!
夜が明けて にわとりが鳴いて
コケッココー
朝ですよ 早く目覚めて
ぼんやりとした 頭を 顔でも洗って
シャッキッとさせたなら
はい準備万端 出社登校 出発進行
学業 仕事に 励むのだ
そして余裕綽々であしたを迎え撃て。