詩人:どるとる | [投票][編集] |
たとえば 僕のこの心が海ならば
誰かの 悲しみを 受け止められるだろう
だけどあいにく 僕の心は 水溜まりほどの大きさもない
あなたの 悲しみを見て見ぬふりをして
時には その無関心があなたを傷つける
照れ笑いに隠した 恋心は 僕の愛を試している
絶え間なく降り続いてる時の雨に 濡れながら
人はいくつもの出会いと別れを 繰り返していく
ダンスみたいには上手に踊れないから
縺(もつ)れるように 絡まった糸
すれ違いの 出会いでも
出会うすべての人は きっと
出会うべくして 出会った運命の人
たとえば僕が 人ではない生き物なら
花や 形のない風や雲だったなら
こんなふうに誰かを思う気持ちも
何かを悲しいと思う気持ちも なかった
流す涙は 価値ある宝石 お金には代えられない
絶え間なく流れていく時の 途中に 生まれた
いずれ なくす命でも 生まれた意味は あるはずだ
悲しみに苛まれ 生まれたことを 悔やむ日も
乗り越えて 出会った今日
生まれたことを 心から 幸せに思う
人生とは 皮肉なものだと
命ある 今日の喜びをかみしめた
青い空に ひとひらの奇跡が舞い落ちて
手のひらに 小さな産声と笑顔が咲いた
君が生まれたあの日 たくさんの 願いがかなったよ
絶え間なく降り続いてる時の雨に 濡れながら
人はいくつもの出会いと別れを 繰り返していく
ダンスみたいには上手に踊れないから
縺(もつ)れるように 絡まった糸
すれ違いの 出会いでも
出会うすべての人は きっと
出会うべくして 出会った運命の人
生まれるべくして 生まれた 運命のひと。
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夕方あたりから 降りだした雪
積もるかな 積もらないかな
明日の朝になったらわかるよと
笑った君の顔が 今も浮かぶよ
何も特別なことなんか なくたって
幸せは いつだってすぐそばにあった
吐き出す吐息が 白く染まると
二人の歩幅も ぐっと近くなるよ
屈まないと キスもままならない
背が低い君を からかって笑った
無邪気な 二人の 思い出は 万華鏡
思い返すたび形を変えて広がる
夕暮れの街に 明かりが灯る頃
いつもの 帰り道を歩く 君と僕
歩道橋の真ん中に 差し掛かったら
沈む夕日に 一緒に手を振ろう
今日一日あった 出来事を 教えてよ
お疲れ様 お互いに体を労ろう
寒さのせいで 呼吸が思うようにいかない
むすんでひらいて 悴んだ手を 慣らす
見上げた空に 星を見つけたら
まず誰よりも先に君に教えるよ
ものの数分でメールが 返ってきて
「いつもの時間に いつもの場所で待ってる」
積み重ねていく 一分一秒
次第に それは思い出になっていく
今日、僕らは 少しいつもより
なぜだろう きらめく街並みに酔わされ
クリスマスのケーキなんか 食べてる
約束しよう 僕が君を幸せにするよ
そんな 使い古された台詞から始まる恋
この銀の指輪を 君の指に 似合うかなあ
吐き出す吐息が 白く染まると
二人の歩幅も ぐっと近くなるよ
屈まないと キスもままならない
背が低い君を からかって笑った
無邪気な 二人の 思い出は 万華鏡
思い返すたび形を変えて広がる
渡す タイミングを逃さぬようにと
勤めたけど うまくはいかないなあ
それでも笑ってくれる君だから
僕は多分 恋をしたんだと思った。
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僕一人だけならば
歩幅なんか気にしない
君が隣にいるから
待たせないようにとか
置いていかないようにとか
考えながら 歩くんだ
夜になるとぐっと冷え込むから
風邪など 惹かないように
マフラーを 編んでるんだ
手をつなぐときだけは
煩わしい寒さがありがたい
そう思ってしまう
今日気づいたんだ
僕は どうしようもなく
君に恋をしている
身なりに気を遣うようになったんだ
料理も 簡単なのなら 出来るようになった
キャベツの千切りさえ まともに出来なかった僕が
今では 美味しいって 言ってもらえる
料理が出来るよ
好きな 映画の ラストシーンについて
意見を 出しあった
ああでもないこうでもないって
スタートラインがまだ見えている
まだ僕は 人生の半分も来ていない
そう思ってしまう
過程より結果の世の中で
僕は 結果を出せずに迷って
あろうことか恋をしている
君を思って 眠れない夜
時間ばかりが 過ぎてく
電話やメールじゃ
伝えきれない想いを
今 言葉に したら
きっと僕は 引き返せなくなるね
君が 好きだ
疑惑が確信に変わる瞬間を 迎えた
手をつなぐときだけは
煩わしい寒さがありがたい
そう思ってしまう
今日気づいたんだ
僕は どうしようもなく
君に恋をしている
スタートラインがまだ見えている
まだ僕は 人生の半分も来ていない
そう思ってしまう
過程より結果の世の中で
僕は 結果を出せずに迷って
あろうことか恋をしている
君に。
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どれだけ時が経っても 変わらないものはそばにある
たとえば 歩道橋から見上げた 空のオレンジ色 今日も僕の 瞳の奥で沈む
あの夕日に照らされて 夜が来るよ
胸を撫で下ろすひととき
お母さんとお父さんの間にはさまれて
右手は お父さん
左手は お母さん
仲良く 帰る 姿を見た
胸がじんわり 温められる こんな
何でもない何気ない 幸せを 大切にしていこうと 思った
僕にとって 大切なものが ひとつひとつ
消えていく 悲しいことこの上ない
でもいいんだ 最後に笑えれば。
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傘が 受け止める数千の雨粒
雨のカーテン この街を包んで
出会うはずもない
数々の 奇跡なんかは こうして
当たり前に 手のひらに落ちるのだろう
僕は ずっと囚われたまま
概念の 中から 抜け出せずに
あてもなく 想像は広がるばかりで
明日の見えない 不安におびえた。
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少し薄曇りの朝 眠気覚ましに珈琲淹れて
変えたばかりのカーテンを開け放つ
まだ 夜明け前の町並みは 静かなもんで
人通りなんてない 飼い猫も 夢の中
寒くないようにジャンパー羽織って
まだ星が見える空を あおぎながら
川の流れなんかに 澄んだ 空気に
風が運んだ朝の匂いを吸い込んで
答えのない答えあわせを していた
耳にはイヤホン 大好きなボブディラン
ニュースの ラインナップを確認してんだ
地図を頭に浮かべてあてもなくイメージを
泳がせて夢の中で 遠い場所にも行った
こぼれそうな涙を 手のひらにすくって
この夜空に 残らず流してしまおうか
まぶしい光に 出会ったら 言うよ
おはよう 返事はなくても言うよ
そこに昨日と同じ朝があるのなら
行ったり来たりの振り子のように
また振り出しに戻っては
スタートラインに立って
歩き出す背中を 朝日が照らした
かすかなぬくもりが 僕を なぐさめる
寒くないようにジャンパー羽織って
まだ星が見える空を あおぎながら
川の流れなんかに 澄んだ 空気に
風が運んだ朝の匂いを吸い込んで
答えのない答えあわせを していた。
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笑わせるつもりが 泣かせてしまったね
期待してたほど僕は優しくはないから
いらない期待は頼むからしないでくれ
つまらない嘘で君を欺いてしまうから
僕は 君にとってどうやらヒーローみたいで
でも君が言うほど僕は 出来た人じゃないから
困らせてしまうよ
呆れさせてしまうよ
君の理想に 追い付けない僕では
きっと君を 落胆させてしまうだけだ
時計を 過去に戻せるのなら 今すぐ
出会ったあの頃に戻って嫌われたい
君をこれ以上傷つける僕になるのなら
何も言わずに この恋に終止符を打つよ
僕らの間を 取り持つように
運命が からかうよ
余計なお世話だと 僕は 憤った
だがそこにあるのは 寂しさだよ
そうだ 僕はもう君から目が離せなくなっている
笑わせるつもりが 泣かせてしまったね
期待してたほど僕は優しくはないから
いらない期待は頼むからしないでくれ
つまらない嘘で君を欺いてしまうから
突然降りだした雨に足止めを食らって
同じ屋根の下で出会わなければ
この 幸せもなかったのだろうか
それなら僕は寧ろ運命に感謝しなければ
自ら手放した 恋に今さら 自分の弱さに
嫌気がさして 涙がほほを伝うよ
傘が必要だ 今からでもいいなら
嘘を本当に 変えて
終わりから始めよう。
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愛してる ただそれだけを 伝えるために
人はいくらでも 悩んで迷ったりする
何のために 繰り返してきた日々なのか
砂時計は 絶えず落ち続けてゆくのに
残された時間も そうは長くないから
そろそろ 誰かじゃなく あなただけを
そんなふうに思える人と出会わなければ
僕にはいるだろうか
自分より 大切にできる人が
忙しい 日々を 軽く笑い飛ばせるくらいの
笑顔を見せる あなた
おはよう おやすみ
ごめんね ありがとう
積み重ねる ごく当たり前な 会話も
歌のように 聞き入ってしまうんだろうな
そしてたまに くれる愛してるの言葉で
もう 僕は のぼせ上がってしまうよ
幸福という結末にたどり着くために
手をつなぐことやキスを覚えていく
面倒なんて言わずにやってみることだ
上手い下手は この際見ないでいいよ
同じテーブルを囲んで たいして上手くもない手料理と
相変わらずの 似合わない笑顔
飽きるほどの 幸せな毎日
退屈と 平行して 幸せがあるのなら
そんな毎日も 悪くはない
スプーンとフォークの関係
いつでも 寄り添ってないと
スープも スパゲッティも食べられない
それくらいのもんだと 愛を貶したあとで
たまに ぞっとするくらいの幸せに溺れ
もう 僕はその虜になってしまうよ
愛してる その一言はもはや 呪いのよう
僕を 捕らえる 見えない 檻
僕にはいるだろうか
自分より 大切にできる人が
忙しい 日々を 軽く笑い飛ばせるくらいの
笑顔を見せる あなた
おはよう おやすみ
ごめんね ありがとう
積み重ねる ごく当たり前な 会話も
歌のように 聞き入ってしまうんだろうな
そしてたまに くれる愛してるの言葉で
もう 僕は のぼせ上がってしまうよ。
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花のように
こぼれる
雫のように
踏み出した
その一歩から
始まる物語
遅ればせながら
ページをめくるよ
山の遠くから
こだまする
声のかたち
喉の揺らぎ
雷が 遠くで
光って
終わる 季節を
むせび泣いて
そっと目を閉じるとき
枯れる花の
涙は
どこへ行くのか
ああビルの森
抜けた場所
雲の 白さよ
物語 終わらせるには
まだあまりに
僕は何も知らず
人の肌の
ぬくもりも
その闇も
触れたのは
指先だけ。
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何も見えない 暗闇の中に 灯る光
それは 君なんだね
照れながら
恥ずかしがりながら
僕の 隙間を埋めていく
スタンドバイミー
願うのは
降りやまない雨も
明けない夜も
ありふれた
言葉で ほどけて
散々に散らばって溶けていく
意味に 惑わされ 形に囚われて
言葉にすることでしか 思いを
形にできないなんて悲しいじゃないか
だから わざと口を閉ざして
生まれ持った 体温で
重ねた傷も 消えない痛みも
愛してみせるから
見せてよ君のすべて
声を ひそめて探すのは あなたの鼓動
かすかな 息づかい
そこにいるんだねやっとみつけたよ
降りやまない雨も
明けない夜も
ありふれた
言葉で ほどけて
散々に散らばって溶けていく
迎えた 朝に何もなかったように
僕らは おはようを交わす
幸せなど 探さずともいつでもここに ある。