詩人:どるとる | [投票][編集] |
遠慮もなく落ちてくる 否定できない
思いに僕はうなずきながら
また白旗をあげるよ
夜明け前の出来事だったと思う
ない頭を捻って編み出した 打開策
階段を 一段抜かしでのぼるのは
それはつまり面倒を避けるためだ
でも いつだってそれが幸をなす わけじゃない
容赦なく 注がれる陽射しの熱光線
ビルの間で 喘ぐように見上げた 先にある太陽
ただ 青く染まってく夏を ポケットに
しまい忘れてしまっただけ
だらしなくベロンとはみ出してるよ
迷路みたいな 道
迷うのは 先刻ご承知
でもいざ 現実を垣間見ると 卑屈になる
何かと 楽をしたがるのは ただ面倒を避けるためだけじゃなく
息つく余裕を 持ちたいからだったりするんだよ
僕は自転車に乗って探しているんだよ
地図にないその場所
坂道に差し掛かったならギアを変えて
一気にかけ上れ
ラストスパートを
頂上まで 息もつかないで
多すぎる選択肢の中から たったひとつの道を選んで
それを未来と 呼べという無理な 相談
それは選択肢という目眩ましだ
その向こうには誰かの思惑がありそうで
容赦なく 注がれる陽射しの熱光線
ビルの間で 喘ぐように見上げた 先にある太陽
忘れてた夏を 今僕は 思い出していた
気づいたら 長い夜が明けていた
降り続いてた 雨もすっかりやんでいた。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ここにいる 人は皆
何かしらの意味を持って
生きるべくして生きている
世界でただ一人のあなた
何の予告もなくただこの世界にある日生まれて
名前を与えられて
まっとうに生きろと 教えられる
いつからか 僕もこの世界のルールを覚えて
誰かを 愛する気持ちを抱いた
訳もわからず 歩いていた
ただ誰かに 認められたくて
否定されることにはそれほど
悲しいとは 感じない
ただ自分が自分の存在を否定するようになったなら
それは他人に 否定されるより
ずっと悲しいことだから
まずは自分が
自分を愛せるように 努力をしなければ
そこにこそ 光はあるんだ。
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今夜は 誰もが 待ちわびていた クリスマス
街は賑わい 赤と緑の電飾で飾られて
子供たちは 朝から夜が来るのを今か今かと待っている
サンタクロースを信じていた
あの頃 僕も君と同じ子供だったんだ
夜更かしして サンタクロースが来るのを
待っていた あの雪の夜
長い夜が明けて目覚めたとき
枕元の靴下に プレゼントを見つけたよ
あの時の喜びは 大人になった今も
忘れていないんだ
もう二度と同じ気持ちにはなれないけど
今度は僕が 君に笑顔を届ける番だよ
キラキラ星が 輝いて 窓越しに 見えるチャペル
屋根に高く 積もった白い雪
大きなケーキと シャンパンで乾杯しよう
今日が 思い出になるように
約束しよう 今夜は家族そろってパーティーだ
鈴の音が 遠く聞こえた気がした
サンタクロースがプレゼントを配る夜
こっそり君を起こさないように
パパは 枕元にプレゼントを置くよ
サンタクロースじゃないけど
子供にとってパパはサンタクロース
25日を 過ぎると
また 街は元通り
魔法はとけて
白い雪も 解けてく
雪解けの 朝
プレゼントを抱えた子供の 笑顔を
パパは 幸せそうに眺めてる
サンタクロースを信じていた
あの頃 僕も君と同じ子供だったんだ
夜更かしして サンタクロースが来るのを
待っていた あの雪の夜
長い夜が明けて目覚めたとき
枕元の靴下に プレゼントを見つけたよ
あの時の喜びは 大人になった今も
忘れていないんだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
大切なものは引き出しにしまってある
海で拾った貝殻 変わった形の石ころ
何の価値もないと大人は笑うけれど
値段のあるものばかりが全てではないでしょう
子供の頃は確かに持っていた
気持ちも 大人になったら忘れてしまうのかな
季節の階段をいくつか のぼって
もしも 大人になったなら
しまった引き出しをそっと開けてみる
そのなかにはきっと
かけがえのない思い出があるはず
引き出しは 小さな時間(とき)の方舟
来た道をたどれば あの頃に続いている
駄菓子屋の角に あった空き地を
段ボールでこさえた秘密基地
いくらお金を出しても買えない 思い出が胸の中に 宝石のように 輝いている
時間に追われ 無駄に急かされて
笑うことさえ 忘れたら きっと夢見る暇もない
白髪の生えた 髪を見て気づくとき
もう 若くはないと気づくだろう
だから若さは 宝物なんでしょう
いつか君がくれた 思い出を
道を引き返すように思い出すから
遠いあの日に 心は旅に出る
皆、なくしたものを 取り戻す時の旅人
ゆとりを 持つことを忘れていませんか?
そんなときはどうぞ立ち止まって
周りを見渡してみることです
きっと 何かを見つけるでしょう
与えられた目と耳で花や風にふれてみてください
季節の階段をいくつか のぼって
もしも 大人になったなら
しまった引き出しをそっと開けてみる
そのなかにはきっと
かけがえのない思い出があるはず
引き出しは 小さな時間(とき)の方舟
来た道をたどれば あの頃に続いている。