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僕らは奏で合うそれぞれの心があみだす音色で
小さな愛のメロディ
三人称単数で
誰かに 今日も届けるよ
さびしく揺れる夜の向こう側へ
舟を出して 天の川を渡る
ほら 歌えば 夢はそのたびに始まる
母さんと父さんと僕で奏で合うよ
小さな小さな愛の歌
決して仲のいい家族じゃないけど
たまには奏で合うよ
小さな小さな愛の歌
三人称単数
三人じゃなきゃ意味ないんだ
今日くらいは付き合ってよ
三人称単数で
三人称単数で
三人称単数で。
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涙を流して悲しいよって言う君の気持ちを消したいな
君が悲しいと僕の心にも雨を降らす雨雲が立ちこめるから
やがて雨が降るから
涙を笑顔にしたいよ
傘の役割果たしたいよ
君が好きだから
君を守りたいから
素直な飾らない気持ち
君への愛が全てだ
今 ここに誓う
永遠を
涙を笑顔にしたいな
今はまだ ぎこちない僕らだけど いつかこの雨のように
強く強く抱き合える僕らになるだろう
だから 少しずつ少しずつでいい
仲良く 親しく なっていこう
愛を咲かそう
心に
ふたりでひとつの悲しみに泣いてしまうような夜には互いが互いに互いを慰めて
涙を笑顔にしよう
悲しくなるそのたびに
君が泣いてたら 僕が
僕が泣いてたら 君が
ふたりで泣いてたならふたりで
ああ そんなふうに君と育ててゆこう
ひとつの愛という花を咲かすために。
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開く前は不安と恐れに苛まれた見えない闇の世界に続く扉
開いてしまえばそこは安らぎと夢があふれる世界
恐いのは開ける前だけ
開ける前から恐れてるだけ
だから案外 開いてしまえば笑えるよ
知らないから恐いのさ
だから 踏めぬ一歩を踏み出してみよう
勢いでいい
開いてみよう
明日への扉
少しずつ
闇が光へと変わるそのさまを見つめよう
そこにはきっと
意外な明日があるはずだから。
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太陽と月は背中合わせ
今日も明日も向き合ったりはしない
ずっと背中合わせ
でも僕らは太陽や月とは違うんだ
だから向き合おう
人として
互いの醜さや
互いの邪悪さえも
見つめ合い
許し合い
認め合おう
愛し合い
求め合う
人として
僕らは今日、向かい合う
太陽や月は絶対にできないだろう
向き合えば世界はゆがんでしまうから
全ての哲学や論理がひっくり返るから
でも僕らは違う
月でも太陽でもない
だから向き合う
何も困らない
逆に向き合わねばならないから今日僕らは向かい合う
愛し合い
求め合う
人として
今、少しずつ
背中を離し態勢を変えふたりは近くにいながら遠い旅をしてきたように何年ぶりに出会う
今度は
いがみ合い
傷つけ合う
人じゃなく
愛し合え
求め合える
人として
今、交わるのではなく
人と人として
向かい合う
この世界の夜明けに
ふたりの夜明けに。
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百回の出会いの中で永遠の恋人に出会えることより
たった一回の出会いだけで永遠の恋人に出会えることのほうが僕は素敵だと思う
なぜならもっと素敵な人に出会えるかもしれないという可能性を捨ててまでその人を選ぶ気持ちが素敵だと思うから
永遠の恋人とはそういう気持ちを共有しあえる者同士をいうのだと思うから
それこそがまさに『運命の出会い』なんじゃないかと思うのさ。
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近くにあるものが遠くに見えるように
過ぎた日々が近いようでも遠くにある気がするように
今この瞬間だけは見えるけれど先のことは見えないんだよ
たった1秒後すら見通せない僕を遠ざけるように時間の概念はやたら常識に忠実に動く
これから得るもの
失うもの
今まで得たもの
失ったもの
当てずっぽうな透視法で のぞき見ても そこにはいつも期待にそぐわない明日があるだけ
過ぎた日々や時間はどこにも消えてはないよ、ただ僕らだけが歳を重ねて遠いように見えるだけ。そんなまやかしを見せて騙くらかす現実を暴け
近くのものが遠く見えるのは 過ぎてしまったからだろうけど
それなら昨日は思い出と呼ぶにはあまりに新しすぎて
遠近法とかつかって明日を見たところでピンぼけでよく見えないんだ
遠くに見える
思い出の数々
それは嘘でも
まやかしでもないさ
確かに 僕はたとえば昨日と同じ場所に立って今 生きている
遠近法など くだらないことは今すぐ忘れてさ
今を精一杯生きることに一生懸命になってさ
歩いて行こうよ
ほら、もうすぐ夕暮れが僕らの心を焦がしたら涙が頬を伝うだろう
予測できてもこのくらいだ
遠近法じゃずっとわからない
愛やぬくもりが
僕を今という場所に生かしている
ほら 見上げれば
確かに 昨日と同じ
空が広がっているじゃないか
ほら 胸に手をあてれば 確かな鼓動が生きていることを教えているじゃないか
だまされないで
今を見極めて
嘘を暴け
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雨が降っても雷が鳴っても
僕は君だけを思う
照る照る坊主の真似をして君の悲しみをやませようとしてる
たとえば僕が君にしてあげたいことはだね
いつも一緒にいて
君のことを安心させてあげたい
そしてだんだんあたたまる心の温度がある一定の温度に達したら言いたい
『君を僕にください』と
いつも 言いたいことは簡単な言葉ばかりなのに何より難しいな、簡単すぎて
君のことを思うそのたびに今日も涙が止まらなくて
夜も眠れないから
百ある愛の言葉なら
僕はたったひとつの
愛の言葉を君に届けたいんだ
ずっとずっとずっと
いつまでも愛してもらいたいから
たとえば眠れない
さびしい夜をふたりで過ごせたなら
きっと楽しいはずさ
さびしさもあれ、どこにいったんだい?
なんて ふうになる
届けたいのは 特別な言葉なんかじゃない
がっかりするかな
でも 本当の気持ちだ
『僕は君を愛してる』
ただそれだけが言いたかったんだ
素直な気持ちが
今 扉を開いて
流れ出す愛のうた。
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はじめて恋をしたのは
ある晴れた春の午後だった
君が笑う場面をただ目にしただけなのに
ふいに心を奪われて
僕は生まれてはじめての感覚を抱いた
胸が苦しくて
痛くて
こんな気持ちになるのなんて生まれてはじめてだったから
戸惑いを隠せずに
僕は ため息ばかりついていた
これが 初恋だって気づいた瞬間 僕の心のどこかで桜が咲くよりも早く 恋の花が咲いたんだ
遠くで見ているだけの臆病者の僕だけど
君に精一杯 恋してた
あんな気持ちはもう二度とない
そんな気がした
君が卒業する時
僕は思いきって
君のところへ行った
そして 打ち明けた思い
結果は桜が散るのと同じで 満開に咲いた恋の花びらも 悲しく切なく散った
はじめての恋にして
はじめての失恋だった
ああ 春遠く
今 また 春おとずれて僕は思い出す
あの初恋を
あれが初恋なんだって 気づいた瞬間の僕は何よりまぶしかった
今よりずっとまぶしかった
大人になって思う 君に恋をしたのは間違いじゃなかったと
階段のぼるように
僕は君のおかげで
自分の力で
恋の花を咲かせられたから
今はただありがとう
そんな感謝の言葉を贈りたい
初恋の君に。
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サーカス小屋でピエロは今日も嘘だらけの愛想笑い振りまく
まるで僕みたいだ
パントマイムでごまかしてさ 卑怯かな
僕みたいな人には愛なんて無縁なのかな
ピエロは今日も笑う
しかしながら
愛想笑いで悲しい顔
愛想笑いで切ない顔
回る回る 木馬に乗っかって 少しおどけてみるよ
涙を忘れようとするたびまた思い出すあのピエロの顔
僕を 励ましてるのか
馬鹿にしているのか
いまいちつかめない真意で僕に笑うピエロ。
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君が腕時計をしきりに気にする癖
君がかかとでリズムをとる癖
君がしゃっくりをしたあとごまかす癖
その癖のひとつひとつが僕のエネルギーなんだよ
大げさにいったら愛なんだよ
だから もっと教えて
もっと 見せて君の癖
君といる毎日は新発見の連続だから
楽しくて仕方ない
そうさ恥ずかしがらず
もっと見せて君の癖
ぜんぜん変じゃないさ
僕には美しい光景さ
だから もっと教えて
もっと見せて君の癖
どんな悲しみも一撃で吹き飛ばすその元気な笑顔を 添えて
見して 見せてよ 見せておくれ
可愛らしい君の癖。