詩人:どるとる | [投票][編集] |
ちょっとまだ遠い季節の夏のカンカン照りの炎天下の空の下に元気いっぱいに咲くひまわりみたいに
君は僕をバカみたいにね笑って 悲しいことなんか 忘れさせてくれるよ
こっちまでなんかばかばかしくなってくるよ
最後は自棄だと
自分を言いくるめましてばかみたいに笑おう
時にはそんなふうにばかになるのも必要なことさ
君が教えてくれたよ
だから僕は本当に悲しいときには笑うのさ
ごまかすんじゃない
ただばかだから笑うだけさ
『わっはっはっは』
炎天下の空の下で
咲くひまわりのように
僕は高らかに悲しみを前に笑う 笑う 笑う
開き直ったように
ひまわりになって。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
水面から潜望鏡を出して水上の景色を見るように
ほら 今日という水面から明日という水上の景色を見てみるよ
でも見えたものは
イメージだけだった
だから僕はイメージで明日を判断するしかない
だいたいこんな感じかなと
そして浮き上がってみた場所が明日で期待にそうかそわないか
まちまちの日々を生きる
ほら 潜望鏡で明日を見るように僕は今日も今日という水の中からイメージのまなざしを向ける
さてさて何が見えるかな。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
気づけば今日も日が暮れてオレンジ色の空 見つめていたら
いつの間にか 知らないうちにさ 星の光照らす 夜になっていた
まだやりたいことがあるから時間を戻してよ
なんてこと言えないね
言っちゃいけないね
みんなそれぞれに与えられた時間は同じ
その切なさも同じ
だから日が暮れたなら誰もが帰るのさ
大人になっても帰りたいものさ
今日も夕日見つめてる僕の目に光る涙
切なさがあふれる
こみ上げる感情は
まるで言い表せないから
100%の努力と残りの閃きでのりきったような1日に思うことなんてただいつも時間が経つのが早いってそれだけさ
嫌なことしてるときはやたら長く感じる時間も嘘のように笑っていられるような時間だけ早く感じるよ
でも なんだかんだで日が暮れたら涙も乾いているのさ
明日も沈みゆく夕日にさよなら言って
頑張った自分を少しほめて また明日にそなえて体力を温存するために眠ろう
そうやっていつの日か終わる時にたまってたものすべてため息みたいにして吐き出しめいっぱい笑えるような日々を歩いてゆけたら幸せだ
あしどりは決してかるくはないけれど
人生も順調だとはおせじにもいえないけど
ただひとつ思うのさ
こうして今生きていることを思えばこれ以上幸せなことはないな
悲しみ降るこの世界でたまに笑えることがどれだけ幸せなのか 考えたら気づいたんだ
ほら こうしているあいだにも時間はどんどん過ぎていって
カラスも巣に帰り
やがて夜が街をのみこんで 僕らも夜の腹の中
明かりを頼りにしなくちゃ歩けなくなるくらい暗いの夜だから
涙はもう しまって
今度は泣いたぶん
笑いましょう
理由なんてなんだっていいのさ
とにかく 落ち込んだ自分を励ませられれば
慰められればいいから
夜空に光ってる月におやすみ言って
傷つき 病んだ 心に慰めの言葉ひとつもくれてやろう。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ただ黙ってひとり本を読むように
それも目だけで文字の羅列をなぞるように
ただやるべきことをこなすだけの日々を生きて
友達も 家族にも
言えないことをひとり抱えている
子豚のしっぽのようにくるっと渦巻いてる不安のあまりの多さにため息が止まらない
進むべき道はどっちだ
選ぶべき道はどっちだ
いつも選択肢ばかりで
疲れ果ててしまう
ひとりが好きなんだ
そうやってすぐ嘘をつくのは僕でその嘘を見破るのはいつも君で
そんなやりとりがなぜだか愛しくて
いつの間にか君に恋していた僕に気づいた
バレバレの嘘をついたら
思わぬ答が返ってきた
『私があなたにはどうやら必要なようね』
『よくご存じで』
夕日に二人の影
揺れるシルエット
くだらない
嘘も今はプロポーズのように大切な言葉だ
はじまりの言葉だ
嘘はたちどころに
真実になった
あの瞬間を
君は おぼえてる?
詩人:どるとる | [投票][編集] |
1日の終わりは心に
もどかしいむなしさを残してゆく
まるで落とし物のように僕を悲しくさせる
夕暮れに涙誘われ
風の吹くまま
僕は言葉にならない気持ち抱いた
これはある 映画の
ワンシーン
それも最終回の場面
ほら 涙が伝う
さよならを合図に幕が降りる
壁にうつった小さく 手を振る僕の影
僕が手を振るのをやめると影もやめる
おもしろいね
でも切ないね
ああ 今日の僕よ
おつかれさん
だなんて言ってみたりして そして天気雨が降り止むようにさりげなく終わる
今日という1日の最終回
いかがでしたかな?
評価なんてしないさ
生きている。そして生きていける
それだけで 良かったから
この世界にいる人の数だけいる主人公のひとりは 深く頷いた
夜の片隅 夜光虫群がる 明かりの下
僕は、夜の闇に溶けて消える
アングルは夜空へと移り上から下へと夜明けへ向かうようにエンドロールが朝まで続く
そんなようなあんばいでほら今日も生きれれば
最終回として申し分ない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
ほら 悲しくなったら
手のひらに君の名前を書け
思い出せば 僕は一人じゃなかった
君がいたんだよね
いくつ愛という言葉を書いただろう
いくつ書いてみても足りない気がする何か
君に今すぐ 会って
そして 抱き寄せあって
何を伝えようか
いつも 会いたい気持ちだけ 膨らんで
伝えたい気持ちが見えないでいるよ
手のひらに指で書いた言葉が涙でにじんでゆく
見えないのに
おかしいよね
君の笑顔が何より僕をあたたかく照らす
ほら だから 悲しくなったら 君の名前を手のひらに書いて
思い出すんだよ
会えない夜は
そうやって ごまかすんだ 裸の悲しみにタオルを巻くように
悲しさが 涙に変わらないように
ほら 僕は書くんだ
この世界でいちばん
大好きな人の名前
手のひらに書いた見えない君の名前
手のひらからも頭の中からも一生消えない君の名前
愛しすぎて
愛しすぎて
涙が止まらない
顔を覆うほどの切なさが僕を包んだ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
僕の重い頭をいつもやわらかく支えてくれてありがとう
枕のような君の膝
僕の悲しみを それによって流れた涙をいつも受け流してくれてありがとう
傘のような君の愛
感謝すればするほど
言葉にする機会を失う
いつも思ってはいる
だけれどどんな言葉も君の愛とは釣り合わない気がして
でも日々膨らんでゆく君への気持ちがまるで風船のようだ
いくつもの感謝がいくつもいくつも折り重なって
それが愛に変わるまで時間はかからないから
ほらまた見返りを求めない愛が僕を照らす
それはまるで星の光
今日も僕を中身から
愛してくれるよ
悲しみをかき消す光
優しく眩しい星の光
愛し返したい
愛し合うことの意味をはじめて君が教えてくれた
愛し愛される そんな毎日の中で生まれる喜びに気づかせてくれた
だから、言いたい
ありがとうと愛してる
僕は届けたい
君が愛してくれたように僕も君を愛したい
誰よりも
何よりも
いちばんに。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
夢の扉を開く鍵は
あなたの努力
そして頑張り
きれい事ではあるけど
確かにそうだ
間違ってはいない
ただその気があるかないかの差だけで
鍵は手にすることができる
ふむふむ 納得
でも僕はそれを知りながらも鍵を手にしなかった
そんなの面倒だと
思ったから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
めくるめく変わる街の表情をまばたきのシャッターで記憶に閉じ込めて
僕はそれを美しいと呼ぶ
美しいというほかにないから
僕はそれを美しいと呼ぶ。