詩人:どるとる | [投票][編集] |
歌を歌っていた
ひとりぼっちで
誰とも手をつながずにひとり寒いのをがまんした
誰の声も誰の優しさも無視して わざと目をそらして
夜は誰にでも来るから
僕の瞳にも夜はほらやってくる
夢の中で 僕は汽車に乗って 窓の外には
雪が降っている
そんな夢の中 目覚めたくなかった
それでも 朝は来るから
また歌い人は歌うため
出かけて行くのさ
汚い靴を履いて
使い古された
人生のマニュアル本は置き去りのまま
また扉を開いて
いつもの道をいつもの通りに辿り鼻歌歌いながら行くよ
今日も1日
頑張ろかな。
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何事もなく今日も終わりだな
長かった1日もこれをもちまして閉幕と相成る
なんだか年がいもなく気取ってみたくなる 夕暮れ、目を閉じた窓辺
かれこれ数時間前の出来事なのにもう昔話の面
開け放した窓の向こう側に広がる景色がまだ今日は終わりじゃないよって顔をしてる 目を潤ませたイメージ抱かせる
ゆうやけこやけでまた明日 ほらいい子はもう帰る時間だよ
なんだか五時のチャイムが鳴ったら帰らなきゃいけない
そんな衝動に駆られるから 僕ももうやることもないし帰るよ
誰もいなくなった近所の公園には風に揺れるブランコの音と明日また遊ぶためなのか誰かが置いていったバケツとスコップ
途中で迎えが来て作りかけのままの砂のお城
夕暮れ時ってなんでこんなに切なくなるのかな
口笛を吹き鳴らして
君の帰りを待つ誰かがほら ただいまを待っている
それが君の愛する人か
大切に思う人か
それはわからないけれどずっと君を待っている
それだけは確かだからゆっくり帰っておいで
夜があたりを暗闇でのみこむ前に
君のただいまを聞きたいんだ 今日もそう思う僕がいて どこかでそう思う僕と同じように誰かの帰りを待つ人がいる
ゆうやけこやでカラスも巣へと帰る
カラスが鳴くから
そんなありふれた
理由でもいいから
今日も帰ろうよ
大好きなあの人の待つ場所へ
僕にしか届けられないただいまを届けにドアを開ける
ほら 待っていたよって微笑む人がいた
イメージ通りの…
いやそれ以上の喜びようが僕を包んだ
ゆうやけこやけで帰ったら
このまま日は暮れ
今日も終わるけれど
また明日もこの切ない喜び 感じれるってことでご愛嬌ね
さあ あふれんばかりの湯船に冷えた足から肩を沈めよう
熱く 感じるのは寒い外に長い間いたからね
例えばそんな会話が今、何より大切だと気づいたよ
かけがえのない幸せが目を醒ました。
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春夏秋冬
季節を問わず
僕は君が好きです
誰よりも
春夏秋冬
季節関係なく
僕は君を愛してる
そんなありふれた
気持ちが
僕の悲しみ 迷い 悩み
そんな邪魔なものを
すぐに忘れさせてくれる
忘れちゃいけないこともあるけど僕には君のこと以上に大切なものはないから
そんなのは二の次さ
ずっと 気づけば 君は僕のすぐ真横にいて
僕に変わらないぬくもりをくれる
そんな君を 愛してる そう言える僕がとても誇らしくて 強くなれるよ
強がりじゃなくてさ
君を守るための正義の力こぶ
振り返れば ほら 君があたりまえのように笑うから 僕も笑い返す
そんなやりとりがいちばん好きだよ
そして守るべき
愛すべき人を見つけた 誇りはずっと
ずっと 気づけば 君は僕のすぐ真横にいて
僕に変わらないぬくもりをくれる
そんな君を 愛してる そう言える僕がとても誇らしくて 強くなれるよ
強がりじゃなくてさ
君を守るための正義の力こぶ
今日も君がくれた
ぬくもりと笑顔
数えても数えても
数えきれなくて
そのときはじめてどれだけ君に救われてるか知ったから
僕は君を愛し続ける
そんな誓いもやがて
誇りと変わってゆく
その一部始終を
僕はずっと眺めてる
ほら 君が僕を頼るたび僕は強くならなくちゃ そう思うから
正義の力こぶ
むくむくと 膨らむ。
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特別なことなんて何も望んでないさ
だってもう君といるだけで特別なんだから
ありふれた特別と呼ぶべきか 呼ばぬべきかわからないけれど
ありがとう…
愛してるよ…
言葉が宙を舞う
わがままだけれど大切なことが少しわかった気がする 冬のレース 終わりも間近
ゴールテープはすぐそこ
そんな時節に
ほら最終ランナーが見えたよ。
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この僕のすべてかけても 愛したい人がいるよ
その人はそんなふうには思ってないけど
君だけを愛したくって愛したくって仕方ないよ
今日だって 眠れない夜の片隅 丸まって
君を思ってる
涙が止まらなくて
とても笑えなくて
君があふれすぎて
もう言葉も死んだ
君の心はまるで僕をうつす鏡
ほら君の瞳を見つめれば
そこには悪魔がうつる
それでも 永遠に愛したい人だから
ピエロでも脇役でもいいから 君を守りたい そんな僕を愛してほしい
願いは星になって
君の心を流れるだろう 今夜あたり 君が振り向くかな
今 僕は 止まらない微熱の中でたのしい幻を見ている
ああ 枕に顔をうずめ泣いている
この気持ちの名は悲しみ。
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甘い 甘い コーヒーの中にからだをうずめているような恋をしているよ
君と 二人で
苦い 苦い 思いをしたことがないといえば嘘になるけど君のこと愛してるから
小さなことじゃへこたれないのさ
今日もくるくる回る
コーヒーカップの中で
悲しみ喜び
降り続いている世界で
今日も僕らは恋人だ
神様がちょっとお塩をひとつまみコーヒーに入れたのかな
なんだか 目がしみてきた 泣けてくる
どうして 僕ら そんなけんかした理由を夢物語のような言い訳でしか片づけられないのだろう
現実が目の前にあるのに僕らはいつでも夢心地
コーヒーカップのように回り続けるこの世界で僕らは各々が様々な恋をし様々な愛を抱く
歪んでいようと
歪んでいまいと
僕らは僕らなりに愛し合う それだけ
今日も甘い 甘い…
むせるほど 甘い…
張り裂けそうな胸の切なさが標準をこえたらそこでギブアップ
僕は白旗を振るよ
神様がちょっとお塩をひとつまみコーヒーに入れたのかな
なんだか 目がしみてきた 泣けてくる
そう、気づけば 君は僕のすぐ真横にいて
今日も 人様と同じように悲しみだって切なさだって抱いてる
ただそれをごまかしてるだけの恋人
だけれど僕らは
甘い 甘い コーヒーカップの恋人
いつまでも 若いままさ
うつむいていた顔を上げ今こそ言おう
そうだよ、僕は君を世界一 愛してるよ…
どうだい? 恥ずかしいったらありゃしないさ
だけれど 本当の気持ちなんだ
甘い 甘い コーヒーカップの中で戯れる言葉遊び
今日もくるくる回るよ
季節が回るように
時間もあとを追いかけて
僕らはそのあとを追いかけて。
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丘に据え付けた三角屋根のテントの中で今夜は寝泊まり
星を見るため
君に見せるため
望遠鏡をテントのそばに置き寒くないように二人 ひとつの毛布にくるまって
ほら 星を待つ
ぼくは 君と待つ
やがて 流れ星が流れたら願い事はもう決まってるのさ
ぼくは君との永遠を誓う 大好きな君との永遠を
そんな夢物語
一回 やってみたかったんだ
ほら 君は何を願うの?って言ったあとの君の嬉しそうな顔と知ってるくせにさと言う言葉
あの夜が今でも微笑ましい
あのころのぼくらは
『超』がつくほど
若かったね
元気だったね
意味深な布石は
真横に置いといて
テントの中で
望遠鏡から見た
あの星
忘れられないよ
今でも
あの流星群のひとつひとつが宝物みたいで思い出みたいで
降り注ぐ 今でも
やまずに むねの中
見えない 幸せの星が
ぼくときみの大きな大きなテントの中に
見えるのは 今は
幸せという星
そして新しい命だ
今度はぜひ三人で
そう願うぼくの願いは叶うかな
ぼくの願いはもうかなっているけれど
順調にそう順調に永遠に向かってるんだよ
二人三脚ならぬ三人六脚。
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空が泣き出して雨が降る
暗い道にひとり花のように突っ立ってる
さびしい雰囲気
風もないのに
揺れる心、惑う気持ち
不思議なものさ
雨が降るだけで
景色がいつもよりも淡くそして切なく見える
望むものをすべて
手にしたとき人は
同じテンポで降る雨のように何もかもが嫌になるだろう、だから特別なものは望まずにこちらから赴かなくともおとずれる明日をただ待つだけ
しとしと降る
雨の中人ひとり
魂までずぶ濡れ
ほら 身を守るための傘も通り抜けて悲しみは僕と 君をぬらすだろう、悪びれもせず
僕は何もできないよ悲しみに暮れる君を見てるだけで言葉もかけられない
すぐ真横を走る
金網の向こうの電車が雨をふりきり走る
そのさまを見たとき
僕も悲しみをふりきれたらいいなと思ったのさ
涙だか雨だか わからなくなるほどにびしょぬれの心もからだも行き場をなくして
さまようように行き交うように
かすんだ視界の中を泳ぐ不安
電車を乗り過ごした人のような気持ちで
タイミングに行き違ったような気持ちが
今 胸の中を駆けめぐる
僕には何もできないのに…
そしてそんな言葉をすくい上げるように君は言う
それでもあなたがいればいいと
ああ 雨は止まないよ
今も 街を 人を すべてをぬらしてる
しとしと降る
雨の中人ひとり
プライドまでずぶ濡れ
ほら 身を守るための傘も通り抜けて悲しみは僕と 君をぬらすだろう、悪びれもせず
ただ、明日を待つだけの僕という花にジョーロで水をあげるように
雨は少しずつ弱まりやがてやんだ
それさえあたりまえとせせら笑った
そんな僕に傘をありがとう
君は僕にとっての傘だった
今 気づいたよ
そして抱きしめたよ
指先のふるえが止まるまでこうしていよう
悲しみなんか通り雨と思えば?
君が呟いたから今、目には見えない雨はやんだ。
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振り向きざまに
空を見た
君の目線が宙を泳ぐ
『懐かしいな』あんな気持ちになったのは
遠い昔に置いてきた
まばたきのシャッターで撮ったたくさんの思い出 今 思い出すよ
深い 深い それよりもっと深い 深い
場所にある古き良き記憶の草原
それこそが哀愁サブリミナル
夕焼けのようにほらいつでも切なくてきれいな思い出
素晴らしい哀愁サブリミナル
今 僕は あのころを忘れてた
少年の日の思い出
夕暮れまで探した空の彼方に消えたホームランボール
ここにあったんだ
丸くてあたたかい
思い出に変わって
ほら 見えるかい?
今 夕暮れの中に溶けて にじんでゆく景色
涙が ほほを流れた
哀愁サブリミナル
潜在意識にひそむ
懐かしさ よみがえるよ あざやかに
思い出は 探さずとも消えないで ここにある
ずっと気づかないで探していた 心の中にあるとも知らないで
ああ 今 どうでもいいけど夕日が沈んでゆく 夜が来るよ。
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『ただいま』を言う人が居れば
『おかえり』を待つ人が居て
今日もその『ただいま』に救われてる人がいるようにね
その『ただいま』の声に『おかえり』を言いたい人が居るのさ
ただ、『ただいま』って言うだけで
心が洗われるような気持ちになるんだよ
だから『おかえり』と言ってさお互いに心を洗い合うように出迎えてあげよう、最高の笑顔で
『ただいま』という魔法の言葉が
『おかえり』という言葉を生むんだ
ほら 『ただいま』だけじゃ悲しいよ
だから『おかえり』と言い返すことで
優しい気持ちになれるようにするんだ
大きな意味なんかないんだ
それでも、僕らは今日も自然と言ってしまうだろう
『行ってきます』と言えば『行ってらっしゃい』という言葉につながるみたいに
ほら 『ただいま』には『おかえり』が『おかえり』には『ただいま』が必要なのさ
だから今日も言おう
僕の『ただいま』に
君の『おかえり』を重ねて 心、洗い合おう
1日のはじまりが
『行ってきます』なら
1日の終わりは
『ただいま』とそして『おかえり』
そんな言葉で微笑むことができる幸せ
魔法の言葉が咲く
場所には愛がある
ほら 今日も
だから 言うのだ
魔法をかけるように
魔法にかけられるように
ああ 明日も次の日も言うのさ
たとえば僕なら『ただいま』
そうして君は『おかえり』
そんなやりとり
大切さ
必要さ
僕には少なくとも
エネルギーになるよ
だから 夕暮れ時
疲れてても
ドアを開けたなら
その言葉も一緒に言うよ
君にいちばんに言うよ
ほら 目と目をあわせて
笑顔で
『ただいま』
そして
『おかえり』
言いたいし
聞きたい言葉だ。