詩人:どるとる | [投票][編集] |
こんなにありふれた日常でもロマンはある
ほら目を凝らせば見えるはず
夜空に星を探すように
ドラマチックは意外と人の傍にあるもの
ショー観てるみたいな不思議な気持ちで無重力の夢の中を泳ぐ
悲しいこともうれしいことも切ないことも気に入らないことも附に落ちないことも全てが今日という
またとない1日をきらめかせるための大事な配役 ちいさな星のかけら
今、出しゃばるのは もどかしさかな
それともほろ苦さかな
窓の向こう 広がる星空
柄にもなく 見上げてみた
なんだか 久しぶりな気がする景色
大人になってから忘れてたようなドラマチックな何かがそこにはあったよ
ほら 今 誰かが指差して 何かを願ったのかな
いくつもの願いをのせた流れ星が彼方へと消えてゆく
君のその小さくって細い指でなぞった
流れ星は君の願いを叶えてくれるかな
たまには さえない人生も ガラッとくら替えするように
ドラマチックにドラマチックに変わるかな
さあ お立ちあい
楽しい楽しい人生の幕開け
今、ちょっとだけ
その模様を覗き見
こんなにありふれた日常でもロマンが
ロマンがきっとあるはず
忘れてた大切な何かが君のハートをノックする時 それは今
人形劇を 観てるように ほら とても他人のこととは思えない
通りすがりの 自信なさげな 丸まった背中と 袖でぬぐった涙のしずく
悲しいこともうれしいことも切ないことも気に入らないことも附に落ちないことも全てが明日という
またとない1日を形作るための大事なピースなのさ
今、またピースがひとつ加わって見えてきた絵は僕の笑ってる顔かな
それともいつもの愛想笑いかな?
きっと ほんものの笑顔さ
今、足りないもの
今、有り余ってるもの
ぜんぶここに並べて 星座のように 全てを きらめかせてみよう
違った角度から見れば 理想的な幸せの形がほら 君に微笑む。
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僕はまるでかかしのように空っ風に吹かれて
ひとり宛てもないまま途方に暮れていた
広い街の中
捨てても捨てても日に日に増えるばかりの不安をホルスターに詰めて こめかみに当てる
まるで ロシアンルーレットみたいに撃ち放つ
空砲に喜ぶ 僕の顔
情けなく 肩 落とす
僕はスケアクロウ
悲しいスケアクロウ
吹き荒れる風の中に立つ
群がるカラスに
撃ち放つ豆鉄砲
汚い手ぬぐいでできた頭に 使い古しの麦わら帽子
明日もまた僕は
スケアクロウ…
悲しい
スケアクロウ…
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もうすぐ桜が咲くというのに僕はまるで知らんぷり
桜をよそに僕はというと 毎年そうなんだ
桜は待たずにだんご待ち
僕は花よりだんごなのさ
おいしいもの目当てなのさ
美しいものなんて
見てもつまらないだけ
早く だんご食いたいな
腹いっぱい
無感動な人間の僕には
花見というより
飲み会みたいなものなのさ
歌って さんざん騒いで 食い散らかして
桜の木の下でバカ騒ぎ
僕ら だんご派
桜なんかより
ほら まるまるとした串にささった三色だんご
涎が止まらない春
今 扉を開けて。
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悲しくても
さびしくても
ここにはある
何がある?変わらない幸せが
いつでもこの僕に微笑みかけている
孤独を言い訳に死に急がない
スマイルで蹴飛ばせ 闇雲な明日
気づかないだけで幸せはすぐ近くにある さ
ちいさな出来事の積み重ねが君を幸せにする
そのスマイル
そのスキップ
それが証だ
涙は今だけはしまって
笑うため 生きよう
明日、もし雨が降っても 心には晴れやかな太陽が昇ること
願いながら 望みながら今日は笑うのだ
今日のため
そして
明日のため
今は堪えて
笑うのだ
帰った その時に
精いっぱい
泣けるように
悲しみを溜め込もう
笑顔は涙と入り交じり真夜中は水浸し
僕はたまらず
酸素ボンベを背負う
全てが今日のため
全ては明日のため
いつでもわかってる
わかってるからこそ
今、僕は泣いている
目の前の悲しみに
泣いている
だから 今しか
見えなくなるんだな
だから 涙で
全てがにじむんだな
人は
今日も明日もなく
ただ 『今』という
瞬間の中でしか
生きられないから
だからこそ
僕は今、今を生きている
今日 それを 心で感じたよ
切ない痛みとともに。
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電信柱の物陰で
背中 丸めて
ひとり泣いている
ちいさないつかの少年
もう 夕方の五時を回ったというのにまだ明るいのは季節が変わったからかな
散らかりっぱなしの部屋には いくつものダンボール
整理も何もしていない だらしない部屋
思い出は日を追うにしたがって
意味のないものに変わっていくようで悲しい
友達といえる友達も
彼女といえる人も
何もいない
ふと我に返ったように気づけばひとりぼっち
こんな 夕暮れの中
むせるような真っ赤な空を眺めている
繰り返してきた過ちと
また繰り返してしまいそうな予感
引き連れてきたのは侘びしさに むなしさが乗っかっただけのモノクロの未来
あんな 顔で 笑ってたっけ
幼いころの僕
アルバム開かなくても ほら いつもの帰り道の途中にある電信柱の陰からこちらをうかがってるよ
思い出にまで
心配されているようで
なんだか久しぶりに
胸が熱くなって
泣きたくなったよ
声をあげずにふるえる 僕は 電信柱の物陰で子供のように涙の粒をアスファルトに落として 俯き泣いていた
悲しいのはなんなんですか?
どうしてあなたは生きてるのですか?
矢継ぎ早に問いかけられる 聞こえるはずもない疑問の声
ああ 今 その全てにこたえることは難しいな
逃げるわけじゃないけど今は 心苦しくも黙らせてもらうよ
夕暮れが 弱々しくさよなら告げるように見えたのは 夕闇にのまれる瞬間だった気がするよ
そしてこんな風に
僕は繰り返してゆく
甲斐性のない生活を
だらしない毎日を
散らかりっぱなしのこの部屋のように溢れかえった いくつもの ため息
ほら 今 僕は欠けた月に照らされて
夜風に 吹かれ
おもむろに目を閉じてみる
自転車のペダル漕ぐように
ほら ゆっくりと
夜は朝へと向かい走り出す
太陽が また ここに戻ってくるまで
夢でも見よう。
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夜の片隅でまた今日も眠れずにいる人はぼく
そんなぼくと同じように眠れずにいる人は今夜 何人いるのだろう?
抱える迷いや悩みは違っても悲しいことには違わない
違わないからね
背中を丸めて
うなだれ
ベランダに出て
手すりに腕をかけ
柄にもなく
自分の生まれた意味や
生きている理由を考えたよ
それでも何ひとつ
わからなかった
見上げる夜空にまたたく幾千億の星に比べれたらぼくの悩みや迷いなんて 小さいけど
黄昏 ふと 瞼とじて
必死な思いでしぼりだした 強がりを盾にして悲しみからの猛襲を防ぐ
今、ぼくはわからない
なぜ生きていくのか
なぜ生きているのか
そしてなぜ生まれたのかさえ
だからこそ 探しに行くんだって 意気込みはもう 言うのも疲れたよ
今、鈍くも回り続ける錆びかけた心のペダルに足をかけ たしかに止める
夜よ 流れてゆくのかい?
また今日も ぼくを明日へ追いやるのかい?
ふと 頬流れた 涙
まるで 流れ星
この思いはまた明日も 解き明かせない謎のように ぼくの心にしがらみとして
ずっと ついてくる
ただ運命に忠実に従い動く時計の針を憎んでも うらんでも
何も始まらない
蹴飛ばした ゴミ箱
ベコッと 鈍い音を立てて へこんだと思ったら またもとの形を取り戻す
そんなゴミ箱にさえ
頼もしさを感じてしまう 光と影の二色に彩られた 二十歳の夜の裏舞台
笑顔をひっくり返せば
リバーシブルみたいに
ほら 誰にも見せない悲しい涙があるんだよ
今、ぼくの中のぼくが表情をゆがませ叫んだのさ
それでも無常に時は経り 夜は明ける
厳かなまでに ただ。
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とてつもなく長い夜がほら君の心のドアをそっとたたく
見た目よりずっと泣き虫だからお互い隣り合ってないとだめなのさ
君に出会えたこと
これを奇跡と呼ばずしてなんと呼ぼうか
何万何億分の1の確率の世界さ
何百回だってぼくは言うよ
辻褄のない合い言葉みたいにハローハロー
悲しい時も
笑顔の種を落としてしまった日でも
君の存在 あればこそぼくはここで いつものように 笑ってられる
言いたいことなら
いつでも
ここにあるよ
ありがとう
傘の上はじける
雨粒みたいに
ほら 絶え間なく
あふれて あふれている
だからだから ぼくは言うのさ
夜も朝も変わらないテンポとリズムで
ハローハローって君に呼びかける
世界の反対側にいてもきっと届く声だ。
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涙の数だけ 悲しみが
笑顔の数だけ 喜びが
あふれている
あふれている
この世界には
たまには嬉しいのに涙流すけど
雨が降るから傘を差す
そんな当たり前なことが
失われつつある世の中で
どこまで平常心を保てるのかな
今日も雨は止まない
ぼくの心に降るから
静かに目を閉じたまま
動かないぼくは石像みたいに 座布団の上で本を読む
ちいさな出来事の数々をいちいち思い出だって呼ぶのもまたいいものさ
たとえば今日君が笑ってくれたところとか 今日けがひとつしなかったこととか
幸せだって思えば
違うともいえないだろう?
ほら 雨雲が立ちこめて 予想通りのどしゃ降り
アスファルトから何もかも濡らしにかかる雨
どこかの家の窓にぶら下がった照る照る坊主
むなしく 仕事果たせずうなだれていた
そしてまた どうでもいいことでぼくは苛立って
その場しのぎの言い訳で開かないはずの踏切を無理やり開けようとして無駄な傷を負う
そんな毎日
雨が降るから傘を差す
そんな常識的なことさえたまには ひねくれて 犯したくもなるのさ
雨はまだ降り続いてる
それなのにぼくは傘をたたんで 服濡れるのも気にしないで
スキップしながら
悲しみの中
雨の日の代名詞ともいわれる 車が 水たまりを はじいて
歩道を歩く人にかかる
そんな バッドな出来事に遭って それでも笑っていた
いつまでも いつまでも
それこそ日が暮れるまで ひとり佇んでた
大切なものは 昔も今も変わらない
傷つくことをおそれないでそれを楽しむことなのさ
雨も見方を変えれば
雨ごいのお導きです
畑に 恵みの雨が降り注ぐよ
ぼくにはまあただ冷たくて邪魔なだけだけど
ああ今日も
涙の数だけ 悲しみが
笑顔の数だけ 喜びが
あふれている
あふれている
この世界には
たまには嬉しいのに涙流すけど
さあ 幕が上がればそこに…
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時には悲しい人生だから
その悲しさを分け合う人が必要なのさ
自分ひとりで抱えるにはあまりにも大きな悲しみに出会うときもあるから
時には悲しい人生だけど
たまには嬉しいこともあるから
いつまでもいつまでも背中丸めていないで
雨が止んで空に光が差したら 立ち上がって息するのも忘れてた
空っぽの肺に 酸素流してあげよう
ほら 幸せって目には見えないって人はよくいうけど
すぐ近くにある
この笑顔はなんなんだろう? 幸せと違うのかい?
たとえばただありふれた日常の中に隠れたささいな喜び
二人ぶんの笑顔
雨上がりの虹
美しい 夕暮れ
揺れる 街明かり
幸せは小さくてもいい
ただその小さな幸せをどう思うかで違ってくるから
ぼくひとりだけじゃ
多すぎる喜びだから
ぼくひとりだけじゃ
背負いきれぬ悲しみだから
君が必要なのさ
君じゃないといけない理由を言うなら愛しているから
それじゃ 不満かな?
さあ 少しずつ少しずつ ぼくらの中で膨らんでゆく思いを ぼくらで永遠にしてゆくんだ
かまいすぎてもだめで
ほっときすぎてもだめさ
ちょうどいいぐらいの距離と
ちょうどいいぐらいの愛情で
ぼくらはそれをそだててゆく
時には悲しい人生だけど
時には涙が止まらなくなるくらい
死にたくなることもあるけれど
ぼくには君が希望だから 君がいるかぎりぼくは死ぬわけにはいかないから
君に今日も照らされて ぼくは生きていられるのさ
生きる理由なんていつもありきたりだけど
愛する人のために生きていたい
そんな気持ちをバカにはできないだろう? いくら全知全能の神様だとしても
だから ぼくは明日も生きてやる もしもの雨に降られて
君の笑顔を 強く胸に抱いて進んでゆくのさ
向かい風も 構うことなく
ねえ ぼくに唯一見れる幸せがあるとしたら君以外に考えられない
そうさぼくは君のため生きてる。
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自分の唄う詩で励まされ
時に昔の詩に教えられ
不思議なものだが悪いことをしようとすると自分に叱られてる気がするよ
素敵なこと
いやなこと
悲しいこと
全てぼくをつかさどるなくてはならない栄養だ、何ひとつなくてはいい花は咲かないよ
鳴り止まない音色の中で
ただぼくは繰り返す
単調なリズム奏でながら
忘れてること
なくしたもの
消し去ったもの
全て無駄なものはなく全てに意味がある
全てがぼくを象る大切なものだよ
だからこそぼくは抱きしめる
ただ小さなそよ風さえ大切な栄養だ
遠慮せず 喜びに変えさせてもらおう
ただありふれた素敵な毎日を感じながら
受けとめながら
ぼくは今ここに生きている
そんなありふれた真実を勇気に変えながら
誇りにしてゆくのさ
海の向こうまで続く空のよに果てしないこの道がいつか行き止まりの壁に突き当たるまで
砂時計は落ち続ける
キラキラと一瞬一瞬が光りながら
一歩たりと戻れないからこその尊さがあふれている
ほら 今 君のそばで
ねえ 今 ぼくの中で
それは 鮮やかに光る
見違えるような景色が 続く世界を煌めかせてくれるんだ
ただありふれた素敵な毎日の中に隠れた幸せが曇りのない眼差しにより露わになる
悲しみなんて取り込んで栄養にしてやれ
強がりさえも武器になるんだ
さあ 今一度 闘ってみよう
誰かがきっと見つめてくれる
誰かがきっと救ってくれる
君のために
それがただありふれた毎日を生きる理由にもなる
アホらしい出来事も君なくしては輝かない さあ 詩を届けろ
どこかで今日もぼくの詩を待ってる誰かに
降り続く雨なんてまるで無意味にも思わさせる強い詩を。