詩人:どるとる | [投票][編集] |
今日も繋がる
僕たちの眼差し
出会いが変える
明日の行方
微笑みが咲く場所に君を連れて行きたい僕の願いだけここにあるよ
忘れていたあの夏をひとつずつ思い出して
今、逃げ水の彼方から駆けてくるあの人に手を振ろう
風にさらわれた麦わら帽子
そして畑一面に咲く黄色いひまわり
そのひとつひとつが輝く素敵な思い出
瞳の中をただよう
雲はまるで
青空という水槽の中を泳ぐ魚みたい
ほら思い出してきただろう
君がくれた微笑みとか
暑い陽射しもかなわない夕方に交わしたキスとか
窓辺にはいつも君の写真を飾って
いつも君を思い出すよ
素敵な君の微笑みを
もどらないあの夏
今もまだ息をひそめ
胸の中で いつ飛び出すのかもわからないくらい ほら不思議な上昇気流に乗っかって
こちらに向かってくるんだよ
ああ青い夏の海
ああ青い夏の空
ああ青い夏のワンピース
どれもかもが真っ青な夏の色をしてる
今はまだ始まらない夏
だけれど今
思い出してるよ
君の微笑みも
何もかも
あの夏に置いてきた麦わら帽子も
今年は新しい麦わら帽子 君に買ってあげるのさ
はちゃめちゃな夏はもうすぐ この場所ではじける
青い水しぶき 跳ねて
飛び散る 汗と夏の日差し
一枚の風景画の中から僕を迎えに来る
波にのまれてゆく
僕たちが今、青い夏へと 飛び込むのさ。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
なぜ、ぼくはこんなところにいて笑いたくもないのになんで笑ってるんだろう
何かが変で
何かがやっぱりおかしいんだ
日々タイムリーに過ぎ去ってゆく時間はぼくを孤独にさせたまま嫌みなくらい運命に忠実な時の中にぼくは閉じこめられたまま今日も早く終わらないかななんてため息揺らしてる
それでも何を笑ってるんだろう
何、泣いているんだろう
何もわからない
ただこぼれ落ちる涙だけが真実を知ってる
表情どころかあろうことか気持ちまでごまかし 偽る ぼくはまるで悲しい道化師のようだ
愛想笑いが舞台上に歓声と拍手をわかせる
人にいい人だと認められるために
人に嫌われないようにと偽る心
悲しくないはずはない
鏡に映った自分
笑いながら 涙流してる
ピエロのお化粧で隠しても心までは偽ることができないから
現実という舞台上で
ぼくはおどけてみせる
まるで道化師のように
観客の拍手と歓声を得るために人の目ばかり気にしておどおどしてはすぐ愛想でごまかそうとするぼく
客観的にそれを見たときその悲しさの奥行きの果てしなさに胸を焦がす
小刻みに動き前へと進む秒針が命までもを刻むってことに気づいてなかったら
もう少し幸せになれたのかな
ぼくはただいつまでも
気持ちを偽ったまま
道化師の仮面
はずせないまま
ずっと自分に嘘つき続けるのかな
月の光にさえ
避けられてる
そんな気がするのは
はたして気のせいにしていいのかな
気持ちをごまかし
偽ったことで得た
ものよりも
そうして失ったものの代償は大きい
嘘や偽りではごまかしきれない涙
もう 嘘なんかつきたくないよ そう言ったらきっとこの世界では生きられない
もう嘘に慣れすぎたぼくでは
でも忘れないんだ
ありのままの自分をさらけ出して本当の気持ちだけで生きれた幼いぼくのその顔には今みたいな偽りの仮面なんか無かったこと。
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止まない
雨の悲しさは
止まらぬ
涙の悲しさと相違ない切なさと重さを抱えているものさ
涙と笑顔はなかりけり
光と影もなかりけり
向かい合い相対するものはひとつを残して存在できない
この世界にあるものすべてがそう
なみだという見えない雨に濡れながらも人は前を見て進む
命のふるえを感じながら
唇かみしめて言葉にしてゆく思い
ぼくを濡らす 雨に
語りかける 言葉はない
痛みがやがて安らぎに
変わってゆくのさ
雨降る街にも
日は 待てば 差し込む
闇は晴れる
止まない雨はない
ならば
止まらないなみだもないはずだ
信じないことには
扉は開かず
何も始まらないだろう
照り返す 陽射し
降り注ぐ 笑顔の雨
光り輝く 太陽の涙
今はもう 苦しみさえも昔話
過ぎ去った夢
まばゆく照らすあの晴天に浮かぶ空の王様にぼくは叫ぶ
ありったけの思いをぶつけるんだ
壁に阻まれた現実ならば ぶち壊せばいいだけだ
今 涙という雨に濡れている ぼくは光の中
太陽の涙に濡れながら
不思議とこの涙は悲しくはない 流せば流すほどうれしいばかりの涙だ
不思議にこの涙は悲しくはない 溢れれば溢れるだけ ときめくばかりの涙だ
止まない雨の悲しさも
止まらぬ涙の悲しさも
今はもう遠き夢 まほろばのかげろう
ぼくは今 光に照らされ
空には満開の太陽
ぼくの顔には満面の微笑み
太陽がこぼした大粒の涙がぼくをやさしく包むから
ぼくはたまらなくなって 陽射しの中
いつまでもいつまでも
笑っていた
ただひとり
ぼくにしかわからない
時間の片隅で
一瞬 時が止まったような静寂が流れた
地面に落ちてしまいそう涙も地面すれすれで 光に変わりまたたいた
角度を変えればほら悲しみだって喜びを際だたせるための大事な気持ちさ
うれしいときに浮かべる笑顔のように
理由もなく人は涙を流さないから。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
予想にもしない
ことばかり
次々起こるから
対処の仕様がない
天気雨のようにまるで気まぐれな時のいたずらに翻弄され
ため息のつき場所も気持ちの持ってき場もないまま
昨日は咲かなかった笑顔の花
今日は咲くのかな
咲かせたいのは心から 心から 芽を出す本当の笑顔
咲かせるものはどこにある?
それは ありふれたもので構わないのに
目に映るもののほとんどは悲しいほど
きらめく 欲の塊で
金ぴかの 延べ棒みたいな 飾られたものばかりで
今日こそは心から笑えるかな
ぼくは心からそう思うんだ
ゆく宛もない明日に向かう場所を決めもしないまま
風はすぐにでも
吹いてきて
ぼくを急かすのに
急かすのに
屋根の上
回る 風見鶏さえ
役回りがあるのに
ぼくはなにを理由にここにいる?
闇をさまよい
光と影を行き来するだけのように思えるこの旅の意義は?
『楽園は 夢の果て』
脳裏をよぎる そんな弱音を ふりきることができるかな?
いくつもの 諮詢の果てに咲く花はどんな花なのかな?
答はいつも
ぼくという解答者の返事を待つだけ
ほら どうしよう?
時間は思った以上にせっかちだ。
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ぼくはたしかにここにいて
たしかにここにはいない
降りしきる雨に降られ心の中までびしょぬれだよ
ひとりきり黄昏
答を探すように立ち尽くしているんだ
空がまるで大きな一枚の鏡のように行き交う人の心の中をうつしたように
ほら 邪な部分が透けて見えるよう
人を疑うのは自分を信じられないからなのかな
うつせみのようなこのぼくをゆるせる言葉は何もない 深くえぐるような痛みを抱えたまま
ぼくは 存在している
悲しいほど 消えそうなのに
手を伸ばせばたやすく届くような距離に幸せはあるのにね
なぜだか いくら手を伸ばしてもつかめるものなど何もない
ただ行って帰るように引っ込めた手がぼくに触れるだけ
日に照らされつかの間に生まれる影のように 揺れては消えて
またあらわれる
ぼくもそんな存在だ
いつかは跡形もなくなくなって存在していたことさえも忘れられてしまう
ぼくが今
どんなに一生懸命に走っていてもそのすえに手にする夢も
何もかも
風に飛ばされ消えてしまえば
なんのために ぼくは生きて
なんのために足跡残すのか
わからなくなってきたけれど
ただ美しい夕暮れを眺めてる
こんな時間が答を教えてくれる
心に広がる景色はまるで心を洗うような
素敵なまだら模様
クモの巣にとらわれたようなぼくの心
行き場もなくして
まるで
意味もなく存在しているだけのような人
まるでうつせみだね
何もなくなってぼくはもう空っぽなんだよ
だからまだ覚めない夢の中で僕は生きている 何も変わらないまま
姿も形もわからない影にすがりついている
そんな現実がここにある
不確かな影を抱いたまま
僕はただ生きるうつせみさ
歩道橋の上から見下ろす 眺めが変わらないようにぼくの日々も同じ
意味もなく存在しているだけのような人
まるでうつせみだね
ここにいたって生きることしかできない。
詩人:どるとる | [投票][編集] |
のろのろ亀の速度でゆっくり歩こう マイペースがいちばん歩きやすいのさ
たとえ話をするなら
窮屈な靴より自分のサイズに合った靴のほうが何より歩きやすいだろう
だから自分の生きたいように生きるのが
何より生きやすいのさ
窮屈な生き方はその人の心までもねじ曲げてしまうんだ
靴擦れならぬ心擦れをする前に好きなように生きないとねじ曲がった人間になってしまうよ
その見本は意外と近くにたくさんいたりするものなのさ
タートルペースで生きて何が悪いのか
雲の速度で 生きたっていいじゃない
人生一度きりしかないから
太陽がそこにあるように意味なんか探したってどこにもないんだ
ぼくはぼくのまま
あるがまま
君は君のまま
ありのまま
生きる
それがいちばん素晴らしい生き方なのさ
何を間違ったか
こんな人間になってしまった
そう思ってからじゃ遅いから
慌てず歩こう
ゆっくり歩いたほうが生きているって実感持てないか?
失敗も減らせるし
単にゆっくり歩いてるだけじゃないのさ
急いだって仕方ないし
タートルペースで生きれたら
生きるのが楽しくなる
今が楽しい人ならばタートルペースで歩けたなら
生きてるのが今よりもっと楽しくなるんだ
さあ 水槽の中の亀じゃなくて 野にはなされた亀を見てごらん
あんなに自由に
そしてマイペースに
自分のスタイル
生まれながらに
持っている
それは見た目じゃなくて 外側から見ただけじゃわからない
亀の中にあるものさ
ぼくもタートルペースで亀と歩幅合わせて歩いてみる
意外と難しいものさ
ゆっくりすぎて疲れてしまう
人間のぼくには
大げさな話だけど亀のようにゆっくり生きることは大切だよ
亀のようにゆっくり歩けなくても
人間なりにゆっくりゆっくり生きれたら
何倍も濃い
人生を生きれる
目にうつる通り過ぎる景色さえゆっくり歩けばほんのちょっとしたことも輝く。
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見る目のない
人には
何もわからない
香りを放ちながら
街を行くあの人にたまたま出くわしたぼくはその香りにメロメロになってしまって
君の虜になったんだ
見た目からじゃ
まるでわからない
君のいいところ
ぼくは見た目じゃなくてそんなとこに惹かれたのさ
これ以上でもこれ以下でもない
幸せを両手いっぱいに抱えて
誰にも言えない切なさを胸に抱いて
それでも笑ってる
あの人は優しい人
ぼくの愛おしい恋人
いくつもの記憶
いくつもの涙と笑顔
ひとつに束ねて
そのすべてを思い出と呼ばせてもらおう
あの人は紛れなく
ぼくの ぼくだけの恋人
声も容姿もぜんぶひっくるめて好きだけど
本当に好きなのは
君の計り知れない優しさ
そして不器用なところ
まずいちばんにぼくの心配してくれるところ
いっぱいありすぎて語れないけど
多分いちばん惹かれたとこは人のために自分を差し置いて気遣える
そんなところだよ
うまくは言えないけど
いつも言葉足らずだけど
君を愛してるのは誰よりも負けないつもりだから
君をいちばん好きなのは誰よりもこのぼくだからね
あの日すれ違わなかったら
ぼくら なんの関係もない他人だったね
でも今は こんなに愛し合える仲さ
そんな出会いの不思議に運命感じたっておかしくはないはずだから
ぼくは信じるよ
君と出会い愛し合うことはすべてしかるべきさだめだったと
ぼくらが生まれたことと同じように
それは定められた運命だったなんて今ならかっこつけて言えてしまう
大げさに言うならばこの地球上に生まれて感じた大きな幸せのひとつだよ
忘れない
君と出会ったときのあの心のふるえ
他人とは思えなかった
まるで何かの映画のように運命を感じた
この出会いが運命ならぼくは筋書き通り君を愛そう
君はぼくの恋人
そして
ぼくは君の恋人
ずっといつまでもそれは変わらない真実。
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かぎりなく
いないに近い
そんな存在の
このぼくを取り巻くものすべてに影がある
いつの間にか自分の存在の影を消してたのはぼく自身だとあとになって気づいた
繰り返し繰り返す日々の向こうに何を求めているのか
自分でもわからないんだ
一体ぼくは何を求めてこの旅を続けてるんだろう
切なさが一気に溢れ出しそうな
優しい風に吹かれて
ぼくの瞳の中で
今 夕日が沈むよ
生きる答はどこにもない
ヒントならここにある
それはぼくが決めることさ
光と影の中を歩くぼくには悲しみだけとか喜びだけではだめらしい
何もわからない
すべてわからない
生まれた意味も伝えられてない
それでも生きる人よ
夢から覚めて
新しい夜明けに
はじまる1日
また昇る太陽に
叫ぶ 声にならない気持ち
今日も1日ありがとう
それだけ言えばあとはもう手を振るだけ
さよならというぼくの声すら風の音に紛れて聞こえない
胸を切り裂くような切ない1日の終わりがほら 空を紅に染めて
ぼくはただ風の中
黄昏て 口笛吹いて
目を閉じるのさ
閉じた視界の闇の中に見える光だけ信じて
ぼくという小さな舟は進路を変え明日へと向かう
沈んでゆく夕日と
近づく夕闇を背に
やさしく吹く風に背中を押されて
終わりかけた物語がまたふたたびここからはじまる
新しい風の息吹きを感じて 微笑む
終わりゆく今日に
もう二度と会えない今日に
黙って お別れ。
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なんの取り柄もなくて
なんのいいところもない
こんなぼくを愛してくれる人がいたなんてまったくもって驚きだ
君をばかにしているわけじゃないけど世の中広しとはよく言ったものだな
ありがとう
ありがとう
愛してる
ぼくもだよ
恋人へ告ぐ
今すぐ ぼくのものになっちゃいなさい!
詩人:どるとる | [投票][編集] |
これからどうしようか
それからなにしようか
うまいくこと いかないこと
これからいくつあるのかな
ぼくはどこへゆくのかな
ぼくはどこへ向かって歩いてるんだろう
宛てもツテもなにもなく
風の吹くまま 日々を歩いてる
雲行きばかり気にしてばかりいても
しかたないのに気づくといつも空の顔色をうかがってしまうんだ
今のこともまだ満足に終わってないのに
次から次へと時間は進んでゆき
新しいことを求めてくる
抱えてる迷いなんてちっぽけに思えるくらい広大な空に浮かんでるあの真っ白な雲のように
自由にただ生きていたいだけなんだな
この地上がぼくにとっての空ならば
この地上の空で生きるぼくらは雲なのかな
そんなやさしいイメージを膨らませて
窓の向こうに開け放された毎日をぼくはどう見るのかな
翼のないぼくには
この足が翼のかわり
頭の中だけは雲のように能天気だ
さてさて これから
どこへゆこうかな
道はかぎりなく無数に広がってる
青い 青い 空の向こうまで ずっとずっとずっと
これからどうしようか
それからなにしようか
考えることはいたっていつもと変わらない
変わり映えしないページの中で ぼくは今日も気持ちは雲のように自由なつもりさ
いつか終わる物語のページがめくられてゆく中で
ぼくはなにができるかな
なにをしようとしてるのかな
青い 青い 空の下
たくさんのイメージを膨らませてはうまくいかず膨らませる途中で割れてしまう
夢の残骸がそこらに散らばる
わからなくなる
立ち止まる
風の中にひとり
黄昏たりして
この道の先に求める答らしきものがあるならば
ぼくは進むよ
真っ白なあの雲だって 雨が降っても逃げないから
ぼくも逃げないよ
何が待っていようとぼくが選んだ道を信じて進むだけだ
抱えてる迷いなんてちっぽけに思えるくらい広大な空に浮かんでるあの雲のように。