詩人:どるとる | [投票][編集] |
世界中 どこを探したって 僕って人間はここにしかいないんだ
ここにいる僕ひとりだけが僕なんだ
当たり前すぎることだから みんな 考えもしない
でもね 自分見失いそうになったときや
自分に自信なくなったときには かえってそんなありふれたことなんかが助けになったりするんだよ
自分への愛情が
他人への愛情に
変わり
少しずつ
自分より
他人を愛せるようになっても
自分を愛せなくなった人のところに本当の愛情は生まれない
他人を愛せるなら
自分も愛せなくちゃ
愛とは呼べないんだ
今、地球上で世界中にたったひとりだけの僕がいること
宇宙を探してみても
答は同じはずだ
僕はこの世界でひとりしかいないんだ
だから 否定なんかしないでいよう
自分で自分を愛せなくなった人には何も愛せない
時の流れを感じながら
まだ見ない季節の足音に耳をそばだてながら
僕は僕を今 誰より
愛してみる
宇宙の中にひとり取り残されたような気持ちに落ち込んでしまうような時にも思い出してごらんよ
僕はここにしかいない
だから 誰の代わりにもなりえない
誰の代わりにもなれない
ひとりひとり
みんな 世界にひとりしかいない存在だから
だから 伝えよう
今、伝えよう
世界でただひとりだけの尊い僕へ
ぬぐえぬ孤独を払いのけながら
焼け野原に立ちつくす人のように呆然とただ呆然と時間を無駄に流しても
そんな時間もたまにはありかなと笑い過ごせ
君は君
そして
僕は僕、ひとりとして同じ人はいない
交わり合う
DNAみたいな
時の中ではじめて出会う人
二度と出会えぬ自分とのこの時間
二人三脚みたいに
自分と自分が助け合いながら流れる時を駆け抜けるのさ
もしかしたならこの人生はひとつのレースかもね
順位も何もなく
ただ与えられた時間の中で大切なことを知るために見せられてる長い夢
もう少しその夢見ていよう。
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はったりだって
嘘だって
強がりだって
ジョーダンだって
すべてに意味があって
すべてに理由があるんだろう
1から10まで
すべてフェイクだとしても僕は構わないんだ
嘘だってつくには意味や理由くらいあるはずだから
バカにされたっていいんだぜ
どうってことはない
いつもバカにはされなれてるから
フェイクばかりの世の中で唯一本当のことを抱きしめていられる幸せ
君を愛してる
これだけはどんなフェイクでもごまかせない 真実なのさ
フェイクの付け入る隙間無し!
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疲れて帰ったそんな日はいつまでも起きてないでとっとと寝るよ
明日に疲れを残さないようにぼくはとっととやることすまして夢の中まで
なにもすることがないのに起きている必要なんてないし
それでもねむれないのは悲しいことがあるからかな
そんな夜はぴっちり閉じたカーテンを窓ごと片方だけ開け放して窓の向こう側に見える月を眺めて
夜風にあたって
少し 心を落ち着かせるんだ
いいことなんて何ひとつなかったかのようにみえる今日だけれど
今日を生きていた
それだけで幸せと思えなきゃだめさ
大きな幸せばかり求めていたらまるで暇なことを理由にして死んでしまう人のようにぼくもそのうち人生がつまらなくなって死んでしまうから
どんなに小さなことも特別なことだって気づけたときはきっと幸せになれる
それが近道って気がするんだ
それはすごく当たり前されど特別なもの
答を教えてしまったらその人の為にならない
そういうならばぼくは自分で探すよ 生きる意味 そして生きてゆく理由
形のない誓いを自分と交わしてぼくは生きてゆくんだ
ずっと生きてゆくんだ
疲れて帰って体中あちこち痛いそんな当たり前な今日でも
きっと生きてるだけで幸せだって思える気持ちがあれば
いくらでも幸せになれるはず
ぼくは だから
今 幸せ
明日もおんなじ具合に 乗り切ってゆくよ
そこに まぶしく輝く世界が あるかぎり
ぼくって人は前を向いて生きる たまに涙を流すけど それさえ力にして 何度でも何度でも 苦難を乗り越えてゆく
絶え間なく命を燃やして
そこに明日があり
ここにぼくがいる
そんな当たり前な日常がずっとずっとずっと続いてゆく
それだけのストーリー
でも幸せはそこにある
ぼくが求めてる明日も
遠く月が輝いてぼくにおやすみを言った気がしたから窓を閉めて布団にくるまった
何が起きるかわからない朝を待つように。
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自分にしかわからない切なさにしてやられながら
ちょっと先のほうで足音立てながら近づいてくる春を感じる
はじまりの季節なのに
何ひとつはじまるって気しないのは
偶然なんかじゃない
だってぼくの中には何も残ってない
希望も可能性も
さよなら
夜に手を振り
星に別れを告げたら
電気を消して
夢のドアを開けて
ぼくは朝の来ない
街へ行く
なんて 強がりをひとつまみ 振りまいて
ふいに
悲しくなるのは
はじまりの季節なのに
何ひとつはじまる気配がないから
おわってはじまりおわってまたはじまる
ずっとそれを繰り返す日々がいつしかつまらなくなったんだよ
時計の針をおもむろに巻き戻してみても
意味はない
仕方ない
それでもなんだか
抵抗してみたかった
だから 目をつぶっていた
目を開いてみえる景色の中で何が起きてても知らんぷりした
鳥が飛ぶ
屋根の上から
行く先を 見つけたのかな
1人になってしまった…
燃えるような夕暮れも過ぎ
もう夜の真ん中
はじまりははじまってる
ぼくが生まれた日から
月に照らされ
風に吹かれて
朝になるまで
ただくだらない夢を見ても つまらない
それでも気づけば
鳥かごの中で
餌を欲しがり
身を粉にして
働く ぼくがいる
春を前に
立ち止まる この両足
はじまりの季節なのに
何ひとつはじまるって気しないのは
偶然なんかじゃない
だってぼくの中には役に立つものは何もなく ただどこまでも涙の海が広がってるだけ
はじまりははじまる
半ば強制的に
厳かなまでの時の流れが夜を朝に変える
世界の鳴き声がほら夜明けを告げる
はじまりの季節がいつのまにやらぼくの目の前に咲いていた
薄紅色した 花びら舞い散らせて
芳しき 香り 放って。
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曇った窓を指で拭いて
夜の景色を見つめてる
ぼくの瞳には夜がある
ぼくが見てるのは夜だ
ただの夜が街灯に照らされて輝いている
夜は人工の灯りに照らされて
まるでドレスを着たような貴婦人のようだ
灯りがなければただの暗い夜だから
夜は灯りがあってこそ夜なんだから
夜を見つめるぼくのこの瞳にうつる景色は
きれいだけれど
ぼくが見たいのは
着飾られた夜じゃなくて星の輝きが見えるような
ありのままの美しい夜なんだ
ほら 輝いている
ぼくの瞳の中で
光を放っている
夜が輝いている
星のひとつひとつが宝石のような光沢を放って
ぼくはただ見つめてる
つくられた灯りよりずっとやさしく輝く夜を見つめてる
空の彼方に晴れやかな明日を見つめてる
願う 思い
今、流れ星がはこんだ
閉じられるカーテン
もうどうやら眠る時間
深いまどろみに包まれて
ぼくは夢の中へ
深い夢の中へ
探しに行く
新しい朝を
見つけに行く
眩しい夜明けを
見届けに行く
夜の終わりを
輝く夜の記憶を
胸にきざんで
探しに行く
街を照らす太陽を
探している
夢から覚めるための
現実へつづく扉を
その鍵を
夜という小さな旅の中で
ぼくはひとり 旅人になって
いつも探してる たったひとつの朝を
素晴らしい明日を。
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虹の絵を描いた
ある日の朝に
ぼくは虹の色を忘れた
何色だったっけかな
周りの人の描く絵ばかり気にしてるから
夢も似通ったこの世界
ひとりひとりが
違う絵を描く世界
ある人は涙をのんで描いた絵とは違う生き方をする
またある人は絵の通りの生き方で生きる
何ひとつ間違いないんじゃない?
正解なんかないんだ
どう生きてたって生きてることには変わりないんじゃない?
絵はあくまで夢だ
現実にするかは二の次
大切なのは夢を持ちそれを広げること
信じる気持ちが強ければ叶えられるのが夢だから
ほら ぼくがあの頃描いた虹の絵は悲しいくらい素敵な七色の虹
今とは大違い
でもいいんだ
間違いだったとは思ってないさ
捨てないままで
夢見てたことずっと胸にしまっておこう
あの頃描いた虹は確かに 心に架かってる
夢は叶わなかった
それでもあの虹のような素敵な気持ちで今を生きている
きっと今、描いても虹は素敵な七色に描けるだろう
夢は果てしなく
明日はかぎりなく
ぼくを導いてゆく
生まれたての
朝陽に 伸ばす
指先が つかんだ光
心を洗うようなぬくもり
それが何よりのプレゼント
今は
あの頃描いた絵はまんざら嘘じゃなかったよ
虹の絵と相違ない未来 今 ぼくはその中にいて笑ってる
素敵な虹を見上げて
素敵な虹を見上げて
形は違えどけっして嘘じゃない夢に 笑いかけている
そんな朝に
そんな朝に
思い出した
あの日描いた
虹の絵。
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勢いは十分なのに
勢いがつきすぎて
空回り 壁に激突
余計な傷を負い
余計な災難を招く
仕方ない それがぼくの性分なのさ
物干し竿に夢を吊したような不釣り合いなぼくにおとずれる明日はどんな明日かな
今から心配
今から待ち遠しい。
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切なさに焦がれるような夜は目を閉じるのだ
疲れて帰ってきた夕暮れのようにほら無理はしないで
気持ちに正直に生きてごらんなさい
答を出すことにばかり 急いでしまわずにゆっくりゆっくり考えてゆこう
目先の悲しみ
後先の悲しみ
考えただけでもう
消えちゃいたくなる
さよならというように五時を報せるチャイムが鳴り響いて
ぼくの胸を甘くやさしく撫でた気がした
夕暮れはやがて夕闇にのまれ その夕闇も夜にのまれて
ぼくの活動も停止して みょうに静かにさせる
ほら 明日のこと
誰かが 考えなさいと促さずとも 考えるぼくがいる
切なさに焦がれるような夜は目を閉じるのだ
何度も何度でも
言い聞かせてみてごらんなさい
足早に過ぎてゆく
時間を気にしないで
少しずつ 少しずつ
生きてゆけばいい
流れる涙 ぬぐう指先
ゆれる街の明かり
きちんとそろえた下駄箱の中のスニーカー
すべてがまるでぼくの心をうつす鏡
荒く乱れた靴を直して
そらした目をまえに向かせて
バラバラになったぼくのかけらを集めてみよう
そしたら何かが変わる気がする
違った明日が見えてくる気がする
でもね、今はただ切なさに目を閉じるのだ
消えちゃいたくなる気持ちが止められないくらい 悲しい願いになるまえに
疲れ果てたからだを
傷つきすぎた心を
あたたかい布団の上に横たわらせよう
まだ生きる意味は死んでないから
さあ 今は 深い
眠りの中で休もう。
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世界中でただひとりだけ 悲しい気になってる人は誰だ?ぼくだ
いつもと同じ噎せるような夕暮れに胸は焦がれて
わがままな気持ちが憎たらしいくらい常識に従順な良心を追い負かして
ぼくをわがままにする
少しでもきれいな
何かを求めるように
いつも求めてる
少しでも自分が
きれいに見える場所
抗えるもの今は何もなく
あがいてみてももがいてみても縛られたからだじゃ何もできない
大きな力もなく
何も変わらない
毎日を抱きしめてうつむいているだけで精一杯なんだ
人は誰もぬぐえぬ大きな影を光のような希望の隣にいつでも寄り添わせてる
光と影の中を歩く
それがどうやらさだめらしいから
どんなに待ったかけても止まらない時の流れが連れてきたこの夜が聞く耳を持たないように
何が起きても
涙をのむしかないことだって多いから
悲しいことは尽きそうもない
この先もずっとずっと
君もぼくと同じ影を希望の隣に寄り添わせてるの?
そしてそれでも生きてるの?
ひたすら運命という運命に石頭になって
どんなに悲しみにたたかれたって 雨に濡らされたって
君は頑固に生きてくの? ぼくと一緒だね
ぬぐえぬ影を抱いたまま その隣に何か希望を寄り添わせて
悲しいことばかりじゃないといつも自分をだますように励ましながらいくつもの壁をよじ登るように乗り越えてゆくの?
その姿は涙が出るくらい素晴らしい
生きることへの辛さや苦しさがほら新しい影をつくりだしても 影あるところ光は生まれる
ほら 悲しみにしてやられてたってあとに待つ喜びを見つめて君はつよく笑ってる
横殴りの雨の中で
空の向こう
見えてる 晴れ間に希望寄せてる
光あれば そこにかならず影がある
だけれど 逆をいえば
影あれば そこには光だってある
だから 悲しみだけを見つめる必要なんてない
半分が希望ならば人は強くなれる
影を振り切って。
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こんな頼りないぼくに愛をくれてありがとう
君はなんてお人好しなんだろうって
思ってたけど君は言ったよ
頼りないところがまたいいんじゃないって
頼りないかわりに優しくて
几帳面なわりに不器用で
やることなすこと失敗ばかり
でもがんばり屋のあなたを私は好きよ
むしろそんなあなただから愛してるのよ
ずっと一緒にいてあげる
君がぼくを抱きしめた
ずっとこの猫背は君のために変わらないままだからね
君がくれたお守りのような いくつもの励ましの言葉 そして愛してるのキス
そんなものに励まされて ぼくは今日も君の恋人やってるよ
そして君はぼくの恋人やってくれてるよ
いつまでも
いつまでも
不釣り合いなふたりだからお芝居じみた何か ぬぐえないけど
今 確かにわかってること
ぼくは世界一君を愛してるってこと
そして本気でぼくは君の恋人だってこと
丸まった背中に君がフィットする
今日もぼくら
心の毛繕い
猫背のぼくと
背の低い君
そんなふたりを乗せた電車はひたすら幸せの中を走る
そんなふたりは不器用だから 優しくなれる
譲り合い
庇い合い
ぼくらは
涙流す日も
笑顔咲く日も
頑張って
踏ん張って
張り切って
生きてるよ
生きてくよ
愛し合ってゆくよ
足並みそろえて。