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[7841] 映画は終わった
詩人:どるとる [投票][編集]


世界は終わった
すべてが終わった
世界は終わった
すべてが終わった
世界は終わった
すべてが終わった

終わった 終わった
空も 海も
悲しみも 喜びも
誰かの涙も笑顔も

そして 映画は終わった
エンドロールの雨が流した言葉

街に突き刺さる
痛みはいつか
優しさに 変わる

そして始まる
新しい世界。

2016/05/19 (Thu)

[7840] 雲よ
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この道はどこまで 続いているんだろう

見上げた空は 晴れて 太陽眩しくて振り返れば懐かしくて

明日の天気を知りたくて 下駄を投げて占う

流れる 雲よ おまえはどこまで行くのかい

泣いて 笑って また泣いて
毎日は 過ぎていく

平凡が 一番さ
そんなこと 思いながら今日も 生きてる

明日の次は明後日と誰が決めたんだろう

暦の上を行ったり来たり また振り出しから

君の名前を 知りたくて 声を束ねて 歌を作ったよ

この口笛はどこまで届いてゆくのだろう

風は どこに向かって吹いてゆくのだろう

夢を手のひらにのせて
くばって 歩こう 誰かが笑えるように

物語の上を歩いてるあらすじ
いつか知る終わりを気にもせず

ただ雲のように命終わるその時も
笑っていられたらいいなと 思う

流れる 雲よ おまえはどこまで行くのかい

泣いて 笑って また泣いて
毎日は 過ぎていく

平凡が 一番さ
そんなこと 思いながら今日も 生きてる。

2016/05/16 (Mon)

[7839] 夜明け前
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渡り鳥の群れが 夜を 撫でていく
生まれ持った翼で水面をからかう

夜明け前の 澄んだ空気が好きなのは
いつまでも変わらないことのひとつだ

空の彼方から光の弓矢を放つ
それが僕にはサーチライトに見えた

闇を一掃 晴れ渡った空に太陽が落ちる
眩しいくらいの陽射しが雨のように降る

「どうして僕は涙を流したりなんかしてるんだろう」

この世界から悲しみを消してやる
消しゴム程度で消えるくらいの悲しみなら

手をつないだりまた離したり
都合の良さに 振り回されている

スペースシャトルに乗って宇宙から
地球を眺めるような壮大なロマン

夢を見るのに 大げさなんてことはない
偉大なる コンビニまでの一歩をつなげ

「どうして僕は生きてるだけで笑ってるんだろう」

ハードルを目の前に描くような
そのハードルを飛び越えるような
明日を 難なくクリアしていく僕をイメージしていく

空の彼方から光の弓矢を放つ
それが僕にはサーチライトに見えた

闇を一掃 晴れ渡った空に太陽が落ちる
眩しいくらいの陽射しが雨のように降る

「どうして僕は涙を流したりなんかしてるんだろう」

世界が 確実に
昨日より 少しだけ
輝いて 見えるのは
どうしてなんだろう
その理由を僕はなぜか知っている。

2016/05/16 (Mon)

[7838] 夜明け前
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遠い昔に聞いたおとぎ話の世界が
たとえば僕らのすぐそばにあるなら

今すぐこの世界を捨てて会いに行く
ずっと憧れていた朝の来ない世界

イメージで描いた翼じゃ空は飛べない
夜明け前の澄んだ空気に抱きしめられる

誰かが描いた世界に付け足すように
刻んだあらすじが一人歩きしてる

目の前に広がる世界は僕のものじゃない
手足のように自由には動かせないよ

だから あと少しなにかが足りないなあ
埋め合わせるための歌ならいらないよ

闇雲に走って たどり着く未来には
希望なんて笑ってしまうほど嘘臭くて

楽しいなんてことは思うこともなく
笑うことさえめずらしいことだ

誰かのためだけに刻まれる時間なんて
きっと 僕らの思い過ごしなんだろう

それほど、神様も優しくはないだろう

誰のためでもなく今日も夜は明けて
目覚ましがいつもの時間に僕を起こす

この世のすべてを手にした気分なのに
夢から覚めたように気づく現実

渡り鳥の群れを追う雲の健気さだとか
昨日見た夢の内容なんかには興味はない

走り出す 波を蹴散らして進む船の
白い帆を風が揺らして 遊んでる

幸せなら 花が咲いたような そんなささやかなものでいいはずだ
だから夜明けが来るまでに 決心をつけるよ

誰かが描いた世界に付け足すように
刻んだあらすじが一人歩きしてる

目の前に広がる世界は僕のものじゃない
手足のように自由には動かせないよ

だから あと少しなにかが足りないなあ
埋め合わせるための歌ならいらないよ

傷痕を隠すための優しさならいらないよ。

2016/05/16 (Mon)

[7837] 
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電車の窓から 見える夜の街並み
カクテルカラーに 染まって広がる

新聞読む人 眠る人
待ち合わせしているのか
時間ばかり気にしてる人
たくさんの 人の暮らしを乗せて
15両編成の電車は 次の駅へ向かい走る

街は今 夜の中 深海みたいに
明かりが 闇に浮いて見えるよ

家を目指す僕の足取りは軽やか
ホップステップジャンプのリズムで

水たまり飛び越えて見事なまでに着地
拍手はないけど 気分は最高潮なの

目を閉じても 覚めない夢の中
終わりなんてない 果てしないページ

時計は刻んでく 一人一人の時間を
雨は 降っては降りやむ
陽射しは アスファルトでのたうち回る
やがて夜は 来て 闇に包まれた街
月は街明かりが邪魔くさそうだ

僕は今 この街を泳ぐ魚の気分
プランクトンみたいな空気を食べる

ダンスは下手くそだけどそれでいいの
あながち上手くてもつまらないから

楽しみなことなんてないけど月がきれい
なんていい夜なんだろう

逆さまの こうもりのポーズで眺めた街は
鏡の世界のように反転してる

夜明けまでは まだまだ遠いよ
もうしばらくこの夜を楽しませてね

街は今 夜の中 深海みたいに
明かりが 闇に浮いて見えるよ

家を目指す僕の足取りは軽やか
ホップステップジャンプのリズムで

水たまり飛び越えて見事なまでに着地
拍手はないけど 気分は最高潮なの

世界は今だけは 僕だけのものだ。

2016/05/15 (Sun)

[7836] 日々
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残業続きの毎日 今日もまた残業です
ふと一息ついて 珈琲飲みながら家族のことを考える

励まされるけど でも寂しくもなる
それは お父さんなら誰も感じる 気持ちかな

電話の向こうに聞こえる 大好きな人の声が
「お父さん頑張ってね」って呟くたびに
僕は 涙が出るほど嬉しくなる

本当に お父さんは泣き虫なんだから
慰めるつもりが 慰められてしまう
「どうも ありがとう」
電話の向こうでお互いに 頭を下げて 感謝をする日々

洗濯物 買い物 家事も炊事もやらなきゃ
子育てなら お母さん
お父さんにはできないこと

めずらしく早く帰った日 お父さんに
ビールを 飲ませてあげました 気持ちよく酔ってた

電話の向こうにいるあなたに 会いたい
今すぐ 電車に乗ったら 間に合うかな
たまには 泣きたいときもあるよ
大人もこれがなかなかたいへんなんです

来週の土曜日には家族サービスしてね
遊園地は混むから 公園でもいいから
子供たちと遊んであげてってお母さん
キスしてくれたらねって いたずらっぽく笑ったのはお父さん

今日もまた残業だ いつもの応援電話よろしくね

本当に お父さんは泣き虫なんだから
慰めるつもりが 慰められてしまう
「どうも ありがとう」
電話の向こうでお互いに 頭を下げて 感謝をする日々。

2016/05/15 (Sun)

[7835] 砂時計
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刻んでいく 時間は永遠を知らない
だから僕らは いつか跡形もなく 消える

それまでは 笑っていようねと
誓った言葉 交わした口づけ

思い出と呼べる 大切な瞬間を
何度も重ねていく 日々
いつか 笑ってこの世界から旅立つ日まで

宝物だよ 何気ない場面も なんでもない
君がくれた 言葉も

うまくは言えないけど伝えたい 愛してるを越えて その先へ

落ち続ける 砂時計がまたひとつ
僕の時間を 削ってく 痛みはないけど
確かに僕は 歳を 重ねてく。

2016/05/15 (Sun)

[7834] 会いたい
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なくしたものに もう一度会いたくて
返るはずもない人の名前を呼んでみた

言葉を探してたよ 魔法の呪文も
知らない僕は なくしたことさえ
夢の出来事のように思いたかった

当たり前のようにつないでた
この手に灯っていたぬくもり

いつの間になくしたんだろう
離したつもりはないのに

あわててギュッと握りしめた手は
空気をかすめてつかんだだけ

季節はまたひとつ新しいページに移る
おかしいな 昨日とは違う世界みたいだ

会いたいと思ったときにはもういない
あの時きつく言い過ぎたかなと
後悔してももう届かない僕の声

葉っぱが枝から落ちるように
それは誰のせいでもない風のいたずら

最近君の笑顔がうまく思い出せない
時間は残酷なまでに流れているんだね

もう一度出会えたら生まれ変わっても
君と出会いまた恋に落ちるだろう

手のひらを見つめて君の手のぬくもりを
思い出すときに悲しくなるのはきっと

どんなにイメージしても よみがえることのない 気持ち

自分を慰めるつもりなのになくしたことに気づいてしまう

それでも君を描くよ 君と僕が 綴ってゆくはずだった未来図に

当たり前のようにつないでた
この手に灯っていたぬくもり

いつの間になくしたんだろう
離したつもりはないのに

あわててギュッと握りしめた手は
空気をかすめてつかんだだけ

散っていく花びらが君に見えた
追いかけようとして叱られた気がした。

2016/05/15 (Sun)

[7833] 少年
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通りすぎてく 少年の背中に抱えられた
未来は 翼ではなくまだ小さな羽根の一枚

余計なくらい期待を背負わされて
今にもつぶれそうな少年は
ブランコを漕ぎながら ため息ついてた

君は 大人になる階段を上っているんだよ
誰かがそう言った気がした だけど
そんな言葉は 僕には何の役にも立たず
青春は ただ迷うばかりの苦しみ喘ぐ日々の中 僕を苛めるすべてを思春期のせいにした

少年の瞳に宿る光と影 いつかは少年も大人になる 僕のように

僕や君の 場合を教えても 少年にはなんの 支えにもならない
少年には少年の 夢があり 未来があるから

君は 大人になるための痛みに耐えている
それを越えたときに大人になるんだよ
誰かが 教則本の名文句を読んだ気がした
夕暮れの 誰もいない公園に一人
12で未来について考えさせられ 責任を負わされる大人の勝手な期待の的になっていた

ポケットから こぼれ落ちた
ビー玉みたいな 涙が溢れ出して
川になってやがて海になった
こんなに多くの人に囲まれながら僕は少しずつ孤独になる

君は 大人になる階段を上っているんだよ
誰かがそう言った気がした だけど
そんな言葉は 僕には何の役にも立たず
青春は ただ迷うばかりの苦しみ喘ぐ日々の中 僕を苛めるすべてを思春期のせいにした

僕は気づかないあいだに心だけ少年から大人になっていた。

2016/05/15 (Sun)

[7832] おれんじ
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夕暮れの街 夕日が沈むまで
どちらが先に 家に着けるか競争だ

コーナリングは 軽やかに 近道をする
ずるいよって君が ムッとした顔をする

それから二人で歩く帰り道は手と手をつなぎながら 帰るようになったね

今日も この街の日が暮れておなかも ぐぅと鳴る
スーパーで買い物 80円のコロッケを二つ買った

おれんじ色の空が
歩道橋から 見えたら高い建物の向こうに夕闇が近づく
明かりを灯したビルがろうそくみたいに見えたら ケーキみたいだと君は笑った

カクテル色の 夜の空が きれいだな
君も見てるかな 月明かりの下で

下手くそなスキップで 走ってく
公園のブランコが風に揺れる

くだらないありふれた話をしよう
そうだな世界が終わるまで

おれんじ色の空が
歩道橋から 見えたら高い建物の向こうに夕闇が近づく
明かりを灯したビルがろうそくみたいに見えたら ケーキみたいだと君は笑った

切なさが燃えるように僕の胸に 炎を投げ入れて
じわじわと 焦がしてく その痛みはなんて優しいのだろう
誰かに会いたくなる だからいつの間にか駆け足になる

ほら あの角を曲がればすぐ
ただいまを言う準備は整っているさ。

2016/05/15 (Sun)
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