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どるとるの部屋


[1021] 夢のように
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


夢のように始まり
夢のように終わる
そんな1日をただ見送って僕は幾度でもさよならを言う

今日も言うだろう
生きているから
明日も言うだろう
もし生きていれば

夢のように始まり
夢のように終わる
そんな安っぽい言葉が似合う繰り返しを今日も繰り返す

ほら、目覚めても
まだ夢を見ているようだよ
現実が悪夢なら
夜に見る夢はいい夢なのか
そんな諮詢も意味はない
どうせいつか消し飛ぶ身だ

今日は夕日を見たよ
ここにいるから
明日も見れるのかな
ここにいられれば

あたりまえのような事がいつも僕をつなぎ止めている
あたたかなぬくもりで包み込むような光が目には見えないけれどまるですぐそこにあるようだよ
『幸せとは絵にも描けない美しいものだ』
そんな洒落た言葉で終わる1日ならどんな始まりをだったとしても素晴らしいラストだろう

だから今日もひとつでも無限の色をもつようなたったひとつの幸せのために
夢のようなこの時間を暮らす

命をつかさどる砂時計が落ちきるその時まで
僕は満たされては渇いてというような繰り返しの中で夢のような夢を見てる

ただひとつ
どんなに
悲しくても
生きること
そんな
絶対に
おかしてはならない
誓いを胸に

拭いきれない
涙を明日へとはこんでゆく
悲しんでいればいい
拭いきれないなら
明日もまた泣けばいい

そんな気持ちでまた今日も夢の中をあがきもがいて夕日のような素晴らしい終わりを目指すよ
夜明けが始まりなら
夕日が僕には終わりの景色

さあ 泳いで行こう
悲しみなど通り雨だと笑ったら喜び探しに行こう

夢のような夢の中まで。

2010/02/05 (Fri)

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