詩人:どるとる | [投票][編集] |
大人になるたび変わってゆく心そして体
何かを切り捨て
かわりに何か得て
繰り返す毎日の中でただ息をするためだけに生きているというならまるで通りすがりの役をやるためだけに用意されるただ同然のエキストラ
僕は名もないエキストラ
こうして笑うことすらずっと忘れていた
だけれど君に会うまでの悲しさだった
切なさは君の愛にすべて喜びに変えられた
君の魔法のようなその優しさが 愛が 僕までも変えた
君に会うまではずっと気づかなかった世界でいちばん尊い愛というものの大切さ
今、君に届けたい
愛の言葉をあの頃は知らなかった愛を
昔の僕が今の僕を見たらきっと鼻で笑うけど今の僕は君を心の底から愛してる
それが不思議で尊くて 何よりも守りたいことだ
通りすがりのエキストラ
そんな役柄は君に会うまでのほんのわずかな神の過ち
ほんとの僕は君の王子様
ほら 白馬も バラ色のようなセリフも大きなお城も何もないけど 君への思いと深い深い愛で君に永遠を誓うから
メルヘンチックな
日々はないけど
それなりに幸せな
毎日を約束するよ
誓いは今様相を変え 夢に変わってゆく
君に会うまでのエキストラ
今、僕は君の王子様で君は僕のお姫様
ふたりの明日は見ようとしたって見れないけど
ふたりなら どんな明日でも乗り越えられる
そんなありふれたセリフで幕切れ
通りすがりのエキストラ
それは今に至るまでの君を手に入れる為の試練
ほら過ちを正せば
ふたりは晴れて結ばれる そんなラストが待ってるんだよ
僕らは通りすがりだ
だけれど運命の出会いを果たしたと言ってもおかしくないふたりだ
だから言い方を変えよう
たとえば
世の中に五万と埋まってる才能ある花の種
そんなのどうだい?
ただ僕らはね才能あれど恥ずかしがり屋の主役なんだよ。