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どるとるの部屋


[1104] 世界でただひとりの僕へ
詩人:どるとる [投票][得票][編集]


世界中 どこを探したって 僕って人間はここにしかいないんだ
ここにいる僕ひとりだけが僕なんだ
当たり前すぎることだから みんな 考えもしない
でもね 自分見失いそうになったときや
自分に自信なくなったときには かえってそんなありふれたことなんかが助けになったりするんだよ

自分への愛情が
他人への愛情に
変わり
少しずつ
自分より
他人を愛せるようになっても
自分を愛せなくなった人のところに本当の愛情は生まれない
他人を愛せるなら
自分も愛せなくちゃ
愛とは呼べないんだ

今、地球上で世界中にたったひとりだけの僕がいること
宇宙を探してみても
答は同じはずだ
僕はこの世界でひとりしかいないんだ
だから 否定なんかしないでいよう
自分で自分を愛せなくなった人には何も愛せない
時の流れを感じながら
まだ見ない季節の足音に耳をそばだてながら
僕は僕を今 誰より
愛してみる

宇宙の中にひとり取り残されたような気持ちに落ち込んでしまうような時にも思い出してごらんよ
僕はここにしかいない
だから 誰の代わりにもなりえない
誰の代わりにもなれない
ひとりひとり
みんな 世界にひとりしかいない存在だから

だから 伝えよう
今、伝えよう
世界でただひとりだけの尊い僕へ
ぬぐえぬ孤独を払いのけながら
焼け野原に立ちつくす人のように呆然とただ呆然と時間を無駄に流しても
そんな時間もたまにはありかなと笑い過ごせ

君は君
そして
僕は僕、ひとりとして同じ人はいない

交わり合う
DNAみたいな
時の中ではじめて出会う人
二度と出会えぬ自分とのこの時間
二人三脚みたいに
自分と自分が助け合いながら流れる時を駆け抜けるのさ
もしかしたならこの人生はひとつのレースかもね
順位も何もなく
ただ与えられた時間の中で大切なことを知るために見せられてる長い夢

もう少しその夢見ていよう。

2010/02/22 (Mon)

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